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本 ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784344026728
感想・レビュー・書評
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レビューを拝見して、読みたくなった本です。ありがとうございます。
435ページ一気読みでした。
服部加奈子の夫のDVは酷く、それに気づいた親友の同級生、小田直美は「復縁を迫った夫が、元妻の実家に押しかけて親兄弟を皆殺しにして自分も自殺、そういう人間が世の中にはいるの」「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」
と持ち掛けます。
二人は共謀して夫の達郎を殺し、富士の樹海に捨て、夫そっくりの中国人男性を見つけて夫のパスポートで中国に帰るように指示します。
このまま二人で逃げ切る話だとばかり思っていたら、そうは問屋が卸さない。
加奈子は夫の職場から出社していないという連絡を受け捜索願をだします。
それで終わりかと思ったら、まだ後半が半分ある。
二人のたてた計画は用意周到と思っていたら、かなり杜撰で所々からほころびが見えてきます。
そして、夫の実家の妹の陽子が現れて加奈子に疑惑の目を向けます。
「加奈子さんは何か隠しているでしょう」
陽子の追求の目は厳しいもので、興信所をやとわれ追い回されます。
ナオミとカナコの味方はナオミの元顧客の中国人女性、李朱美のみ。
夫のDVがあまりに酷いものだったので、この物語はナオミとカナコを応援せずにはいられません。
二人は逃げ切ることができるのか…。
それとも捕まってしまうのか…。
大変、心臓に悪い、ハラハラ、ドキドキする話でした。
中国人女性の朱美に感化されて中国人のようにだんだん強くたくましくなっていくナオミとカナコの成長ぶりが読んでいて痛快でした。 -
いゃ〜、面白かった!
超絶遅読の私が2日で読んだもん。
自分でもビックリ!
本当にどんな物語かもわからずに読み始めたのですが、内容は夫からのDVに苦しむ親友の加奈子を助けるため、夫のクリアランスプランを考える親友の直美。直美は父の母に対するDVを目の当たりにしたトラウマがあった。
2人は素人ながらもクリアランスプランを実行してしまう。
前半は直美の章でクリアランスプラン実行まで。後半は加奈子の章でクリアランスプランの綻びから2人が窮地に追い込まれながら、ラストまで。
特にラストは人を殺めてしまった2人と共に逃げているかのようなハラハラドキドキがたまらん…。一応、犯罪者なのに逃亡を応援してまうとは。
義理の妹、陽子怖すぎ。
加奈子の雇い主、李朱美。いい味出してる。
今、午前2時ですが、目がギンギンに覚めてしまった(@_@)
明日、休みで良かった。
寝てる間にクリアランスされませぬように…。
オススメです♪-
2025/06/08
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きたごやたろうさん
ぜひぜひ読んでみてください!
自分でもびっくりするくらいハマって読みました。
面白かったですよ♪きたごやたろうさん
ぜひぜひ読んでみてください!
自分でもびっくりするくらいハマって読みました。
面白かったですよ♪2025/06/09 -
2025/06/09
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ハラハラドキドキでした( ̄▽ ̄)
あーだこーだと立てた殺人計画。
なんせ素人?2人なんで読んでるこちらは
いやいやそんな簡単にはいかんやろ?と笑
だけどなんだかだんだん応援したくなる…
旦那殺すのに…応援って
旦那さんの描写の匙加減が上手いからかな?
正当防衛とかのがいいんじゃない?
なんて意見したくなったり笑
当然あれこれ計画が綻びますよ。
もう後半は行き当たりばったりです!
あら?ここで終わるの?となるラストですが
読んでるわたしも一緒に逃げてるんで、息が切れました( ̄▽ ̄;)
面白かったな… -
DVを受けていたカナコが親友のナオミと共謀し、夫を殺害。
ありえない設定にもかかわらず、計画を実行して以降のハラハラドキドキは、最後まで止むことはなかった。
けっこうなボリュームにもかかわらず、ほぼ一気読みのおもしろさだった。
執拗に二人に迫り来る夫の妹も良かったし、
なんと言っても中国人の女社長が最高。
最初はちょっと関わるだけの端役かと思っていたら、
その比重はどんどん増し、最後は彼女たち二人を支える保護者のように。
女社長の他にも何人かの中国人が登場し、
そのえげつなさとコミュニティの深さに驚く。
彼らを見る視点が、この作品を読むと、これまでとはちょっと変わるかも。
自分にはとうてい太刀打ちは出来ないけれど。-
ちぃさん、こんにちは。
ありえない設定だけど、面白いですよね。
ドラマも観たのですが、中国人女社長は高畑淳子さんでした、めっちゃハマり役でし...ちぃさん、こんにちは。
ありえない設定だけど、面白いですよね。
ドラマも観たのですが、中国人女社長は高畑淳子さんでした、めっちゃハマり役でした。
中国人てすごいなぁ〜、私もやる時はやる女になるぞって思いました。2023/06/09 -
こんにちは。
ドラマ化されてたんですね。高畑淳子さん、ぴったりですね!ナオミとカナコのキャストは、わたしは逆のイメージ。。見たら印象が変わる...こんにちは。
ドラマ化されてたんですね。高畑淳子さん、ぴったりですね!ナオミとカナコのキャストは、わたしは逆のイメージ。。見たら印象が変わるかな?見てみたいです。2023/06/09
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小田直美 28歳
美術展の仕事をしたいと思い選んだ就職先が老舗百貨店
しかし、希望は叶えらる事無く、外商部…憂鬱な日々を送る。
大学時代からの親友、服部加奈子
専業主婦で夫の達郎は31歳の銀行員
加奈子は命の心配をしなければならない程危険なDVに耐えていた。
三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追い詰められた
二人が下した究極の選択…。
『いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那』
ナオミの父は母に暴力を振るっていた。そんな父も母も家庭も嫌だった事もあり
カナコのDVを知った時、カナコを見捨てたら一生自責の念に囚われるという
狂おしい程の焦燥感が込みあげてくるのを、抑えられない…。
ある大きな偶然によりナオミの頭の中には達郎を排除する事
クリアランス・ブランしか受け付けなくなっていく。
いかにして消えてもらうかという空想に支配された。
2人は完璧なプランが完成したと実行に移す。
完璧な様に見える2人の計画ですが、読み手としては
いくつもの駄目だよそれはって思う事があるし、
穴にも気付きます。
甘過ぎるよ杜撰過ぎるよその計画も二人のとった行動の数々も…。
途中まで、どうして読み手にすぐに気付かれる
こんなに、迂闊で甘い計画・行動をとらせるんだろうって思ってた。
でも、読み進むにつれこれは奥田さんの作戦だったんだと感じた。
大きな偶然や甘過ぎる計画や迂闊過ぎる行動の数々のせいで
やはりナオミとカナコは、どんどん追い詰められて行きます。
やっぱりねー。あーあそこも、ここも思った通りだよ。
どうして、気付かなかったの…って二人に心の中で何度も責めてた。
それなのに、二人には何としても切り抜けて欲しい!逃げ切って欲しい!
自分も二人と一緒に、追い詰められているような
逃げているような気持ちになってた。
二人の共犯者になってた…。
これが、奥田さんの作戦に嵌っちゃってたんですね~。
最後の一行まで、息苦しい程のスリルでした。
面白かった~。 -
望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。二人は運命を共にし、男を一人殺すことにした。「わたしたちは親友で、共犯者」
初の奥田作品は、一気に読ませる犯罪サスペンス。
『それが友情です。ちがいますか』友情とは何かを考えさせられた。
旦那さんを一緒に殺すことが本当に友情になるのか…。
達郎は殺されても仕方ない男だけど実際殺すとなると違う気がして、もやもやした気持ちで読んでいった。達郎はどうでもいいけど、殺した二人の心に後悔と悲しみと罪が残るのではないだろうか。
だけど、加奈子がどんどん強くなって、安らぎを感じているのをみると、これでよかったのかな、これは排除、私もそう思う事にした。しかし、二人のクリアランス・プランはあまりにも雑で時間が経つにつれいくつもの綻びが出てくる。
達郎の妹陽子の執拗な攻撃が二人をどんどん追い詰めていく。陽子にだけは捕まって欲しくない。「ひゃー逃げて、逃げて」。
ラストは…。このあと二人の運命はどうなるのだろう、どうなるのがいいのだろう。-
けいたんさん!
今ね、ブクログリニューアルについてみなさんが意見されてるコーナーをのぞいたら、
私と同じくいいね!メールが届かない方がい...けいたんさん!
今ね、ブクログリニューアルについてみなさんが意見されてるコーナーをのぞいたら、
私と同じくいいね!メールが届かない方がいらしたの。
思わずいいね!押しちゃった!
嬉しくてけいたんさんにお知らせです♪2015/12/16 -
けいたんさん、こんにちは~♪
私は奥田さんの本といえば、「イン・ザ・プール」の伊良部一郎シリーズを思い出してしまって…
このシリーズは笑...けいたんさん、こんにちは~♪
私は奥田さんの本といえば、「イン・ザ・プール」の伊良部一郎シリーズを思い出してしまって…
このシリーズは笑いどころ満載。
ですが、この「ナオミとカナコ」は全く違って、面白そうですね。
以前から気になっていたのですが、読みたくてうずうずしてきました^^
重松清さんの本ですが、中でも私が好きなのは【きみの友達】・【その日のまえに】・【青い鳥】・【とんび】です♪
2015/12/17 -
けいたんさ~ん。ご報告です!
お知らせメール届きました!!
他にもいらしたようだから昨日のメンテナンスで直してくれたのかもですね。
あ...けいたんさ~ん。ご報告です!
お知らせメール届きました!!
他にもいらしたようだから昨日のメンテナンスで直してくれたのかもですね。
あ~ほっと一安心です。
いろいろご心配かけてしまって、ごめんなさい。<(_ _)>
わかる~!コメントはやっぱり気遣いしちゃうよね。
私もレビューにすごく感動しても、
コメントは尻込みしちゃうところもあるし…。
私はとっても嬉しいよ~♪
これからもどんどんお願いします(笑)2015/12/17
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面白いことは面白いんだけど、思ったほどでもなく。
夫からDVを受けている妻とその友人が協力して夫を殺害・・・。
うーん、ちょっと考えられないなぁ。
正当防衛ならいざしらず、計画殺人となるとどうなんだろう。
直美も加奈子も賢そうな女性だし、本来だったらもっと別の手段を考えるんじゃないかな。
そんな思いが読んでいる間中渦巻いていて今一歩物語に入りこめなかったのが正直なところ。
ところが読了後に奥田さんのインタビューを読んでびっくり。
実際に友人と共謀して夫を殺害した女性がいたんですね。
その陰にはDV被害があったみたいで。
うーむ、事実は小説より奇なりか。
最後の展開はスリリングで手にページをめくる手が止まらなかったけれど、何か物足らず。
期待しすぎたのかもしれません。 -
お、面白かった……!まず第一に、奥田英朗さんは初読でしたが文章がかなり読みやすい!長時間読んでても目が滑ることなく、ページ数えぐい割にはどんどん読めちゃいました。
女の友情って脆いというイメージあるけど、このふたりの友情は強固。でもいやこれは共依存?連帯感かな?でもこんなふうにお互いを思い合える存在がいることが純粋に羨ましいとも思った!
ナオミの章では「これもしかしたら上手くいくんじゃないの?」というドキドキ感、カナコの章ではじわりじわりとボロが出てくるハラハラ感で全編楽しめた!奥田英朗さん作品、他にも読んでみたいなと思いました。 -
待ち望んだ長編、めちゃくちゃ面白かった!
完全犯罪を目論んだつもりが、徐々にほころびが見え始め、
義妹にじわりじわりと追いつめられるところでは、
もう音が聞こえるくらい心臓がドキドキ。
読みながら「あかん、そんなん危ないって!」と心で叫ぶ私は
さながら3人目の共犯者。
この話のキーを握るのは、李社長と替え玉の林、二人の中国人だ。
平気で嘘をつき証拠が無ければシラをきり通し、
でもいったん家族(仲間)と認めると厚情で裏切らない彼ら。
日本人には思いもよらない行動をとる彼らに振り回される直美と加奈子。
中国と日本の国民性の違いを上手く利用し、組み立てられたプロットはお見事。
中国人の逞しさを見習い、どんどん強くなっていく二人の肝の据わり具合がいい。
ラストの空港までの逃走劇は、最後の1行を読み終えるまで緊張の糸が緩まず、
ドキドキを静めるため深呼吸などしながら読み終えたのでした。
まさに極上のエンタメ小説。やっぱり奥田作品にハズレなしっ!! -
どうせ捕まるでしょと読み進め、最後までドキドキ。
終わりの30ページはものすごいスピードで読んで自分でもびっくり。
ナオミとカナコの行く末を案じております。
著者プロフィール
奥田英朗の作品






この本、面白そうですね。読みたくなり、レビューは途中までしか読んでいません。本当に読もうかな?
この本、面白そうですね。読みたくなり、レビューは途中までしか読んでいません。本当に読もうかな?
もし、この本を読まれるのでしたら、レビューは、途中までにされておいてよかったですね。
私もブク友さんが、星5をつ...
もし、この本を読まれるのでしたら、レビューは、途中までにされておいてよかったですね。
私もブク友さんが、星5をつけてらしたので、読みましたが、ハラハラして、心臓ドキドキでした。