ナオミとカナコ

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2295
レビュー : 423
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026728

感想・レビュー・書評

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  • スピード感が心地よい。大きな仕掛けも伏線も、ましてや正義も無いが何故か清々しい。嫁さんは大事にするに越したこたぁないやな。

  • 前半は計画が甘いな〜とか、その時に誰かに目撃されてる可能性はないか?とか、その人あとで喋っちゃったらどうすんの?とか、ツッコミながら読んだ。
    後半はやっぱりいろんな矛盾が指摘されて、ほら〜言わんこっちゃない。

    全体を通して第三者目線で楽しめた。
    矛盾が明らかになるたびに追い詰められてく心理描写は生々しくてリアルだったし、最後のほうはハラハラしておもしろかった。
    しかし、なぜ殺すと早々と決めたのか疑問だし、二人の友情が不安定にも感じたのはなぜだろう??

  • 久しぶりの長編奥田英朗作品。やっぱり面白い。

  • DVで苦しんでいる友人を助けるために、友人と協力し友人の夫を殺害する話。うまく行ったかの様に思えたが、夫の妹の執拗な追い詰めにあう。
    おーこれで完全犯罪じゃない?から、ああなる程こうやって現代では犯罪が露呈して行くのかと思い知る。女性の強さ、男性の弱さを思う。ラストはまああれはあれで、なかなか楽しめた。

    あれっこれ奥田さんの作品か!まあこの人はよくまあ作風を変えられるなぁ、そう言われると奥田氏さらしさを感じる。

    私もマンションの監視カメラの位置確認しておこう。

  • 計画が穴だらけじゃないか~ドキドキした。
    実際、普通に人の計画殺人なんてこんなもんなんだろうな。
    朱美は最初ほんとに嫌な客だと思ったけど、だんだんその図太さが嫌に感じなかったな。ナオミと一緒だね。本当にいたら友達にはなりたくないけど(^_^;)

  • ドラマの結末が曖昧な感じがして、
    原作はどうなんだろう、と思って手にとった。

    面白かった。

    映像でみると、いろんなところに見える杜撰さが
    文章だと主人公たちと 同じタイミングで「あっ」ってなったので、
    原作のほうが楽しめた。

    で、結末は、
    同じ終わり方なのに 主人公目線だとやったぁ!って感じになれた。

    不思議なもんだな。

  • ドラマ化原作本。

    本屋さんでみたとき本の帯に

    「いっそふたりで殺そうかあんたの旦那」

    と、衝撃のフレーズをみて気になり購入。
    奥田さんの女性目線の物語って本当にすばらしいと思った。

    やはり読みやすい。
    家事で忙しい最中でも3日で読んでしまった。

    文庫になったら手に入れたい。

  • 仕事に不満を抱いているOL・直美と専業主婦の加奈子。ある日直美は、親友の加奈子が夫からDVを受けていることを知る。
    「抵抗しても無駄。仮に離婚できたってアイツが生きている限り私は生きた心地がしない」
    自分の知らないところで、今も暴力に脅えた暮らしをしている彼女を心配する直美。
    やがて2人は加奈子の夫殺害の計画を立て、実行する。

    直美が広末涼子、加奈子が内田有紀でドラマ化すると聞いて図書館で借りた。本が結構厚くて最初はビビったけど、読み始めたらあっという間だった。
    前半であっさりと犯罪遂行したものの、後半ではじわじわと追い詰められる2人に「結局どうなるの~?」とハラハラ。
    最後逃げ切れた。犯罪者が逃げるのはよくないけど、今回はよかった。

    DV野郎と知りながら黙ってんじゃないよ、旦那家族。イラついたー!
    暴力を振るう奴は人として最低。男女問わず。
    中国人は信じていいのか悪いのかよくわからんね。

  • 初めて読む作家さんでした。今まで知らずに損したという感想です。
    百貨店の外商部に希望せず勤務する直美と銀行員の夫のDVに耐える加奈子。この二人がひょんなことから犯罪に手を染め、だんだんと追い詰められていく。犯罪を犯す前のドキドキと犯罪を犯した後のドキドキの2種類のサスペンスが味わえます。
    ページをめくるのがもどかしいほど、読んでいるこちらもハラハラ、ドキドキしてしまいます。
    登場人物のつながりの設定も、無理をせず、自然な感じで色々な人が二人に関わります。
    物語の骨子はよくあるパターンでしょうが、それを飾る文章力はすばらしいです。
    他の作品も読みたくなりました。

  • デパートの外商部で働く直美と専業主婦で夫からDVを受けている加奈子。
    直美は親友である加奈子のDV被害を見て放っておけないと気に病む。
    そして、仕事上で知り合った顧客とDV夫にそっくりの中国人といった一定の条件が揃った時に直美の夫を殺害するという計画を企てる。
    彼を殺して二人で山中に埋める。
    そして、顧客の金を横領した夫が中国に逃亡したと見せかけるという筋書通りに事は運び、全ては完璧だと思われた殺人計画だったが-。

    後半になる度に面白くなるストーリーでした。
    最後にはどんでん返しがあるのかと思っていたけど、それもなく、殺人という非日常的なものが関わってるには割と淡々としたストーリーなのにちゃんと読ませてくれるのはさすがだと思います。
    殺害者である二人の女性の心情になってこちらもハラハラしたり、ヒリヒリした気持ちで読む事ができました。
    ああ、完璧な犯罪計画って本当に大変なことなんだな・・・とも思いました。
    完全犯罪って人的なものでなく運も左右するのかもとも。

    最初はいくら親友がひどい目に合ってるとはいえ、いきなりその夫を殺そうとするか?と思いましたが、それが主人公の一人である直美という女性なのかもと読んでる内に思いました。
    読んでいる内に、直美は私の中でドラマで天海祐希が演じている女性になってきました。
    喋り方とか行動とかが似てる。
    そんな具体的にイメージできるくらいにキャラが描けていると思います。

    お話は最初は直美の章、次に加奈子の章となっていて、最初は犯罪動機と犯罪計画の材料が揃うまで、後の章では犯罪後の話となっています。
    私にとっては久々に★4つの本になりました。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2019年 『ヴァラエティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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