ナオミとカナコ

著者 :
  • 幻冬舎
3.99
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本棚登録 : 2295
レビュー : 423
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026728

感想・レビュー・書評

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  • 望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。二人は運命を共にし、男を一人殺すことにした。「わたしたちは親友で、共犯者」

    初の奥田作品は、一気に読ませる犯罪サスペンス。
    『それが友情です。ちがいますか』友情とは何かを考えさせられた。

    旦那さんを一緒に殺すことが本当に友情になるのか…。
    達郎は殺されても仕方ない男だけど実際殺すとなると違う気がして、もやもやした気持ちで読んでいった。達郎はどうでもいいけど、殺した二人の心に後悔と悲しみと罪が残るのではないだろうか。
    だけど、加奈子がどんどん強くなって、安らぎを感じているのをみると、これでよかったのかな、これは排除、私もそう思う事にした。しかし、二人のクリアランス・プランはあまりにも雑で時間が経つにつれいくつもの綻びが出てくる。
    達郎の妹陽子の執拗な攻撃が二人をどんどん追い詰めていく。陽子にだけは捕まって欲しくない。「ひゃー逃げて、逃げて」。
    ラストは…。このあと二人の運命はどうなるのだろう、どうなるのがいいのだろう。

    • 杜のうさこさん
      けいたんさん!
      今ね、ブクログリニューアルについてみなさんが意見されてるコーナーをのぞいたら、
      私と同じくいいね!メールが届かない方がい...
      けいたんさん!
      今ね、ブクログリニューアルについてみなさんが意見されてるコーナーをのぞいたら、
      私と同じくいいね!メールが届かない方がいらしたの。
      思わずいいね!押しちゃった!
      嬉しくてけいたんさんにお知らせです♪
      2015/12/16
    • azu-azumyさん
      けいたんさん、こんにちは~♪
      私は奥田さんの本といえば、「イン・ザ・プール」の伊良部一郎シリーズを思い出してしまって…
      このシリーズは笑...
      けいたんさん、こんにちは~♪
      私は奥田さんの本といえば、「イン・ザ・プール」の伊良部一郎シリーズを思い出してしまって…
      このシリーズは笑いどころ満載。
      ですが、この「ナオミとカナコ」は全く違って、面白そうですね。
      以前から気になっていたのですが、読みたくてうずうずしてきました^^

      重松清さんの本ですが、中でも私が好きなのは【きみの友達】・【その日のまえに】・【青い鳥】・【とんび】です♪
      2015/12/17
    • 杜のうさこさん
      けいたんさ~ん。ご報告です!
      お知らせメール届きました!!
      他にもいらしたようだから昨日のメンテナンスで直してくれたのかもですね。
      あ...
      けいたんさ~ん。ご報告です!
      お知らせメール届きました!!
      他にもいらしたようだから昨日のメンテナンスで直してくれたのかもですね。
      あ~ほっと一安心です。
      いろいろご心配かけてしまって、ごめんなさい。<(_ _)>

      わかる~!コメントはやっぱり気遣いしちゃうよね。
      私もレビューにすごく感動しても、
      コメントは尻込みしちゃうところもあるし…。
      私はとっても嬉しいよ~♪
      これからもどんどんお願いします(笑)
      2015/12/17
  • 面白いことは面白いんだけど、思ったほどでもなく。
    夫からDVを受けている妻とその友人が協力して夫を殺害・・・。
    うーん、ちょっと考えられないなぁ。
    正当防衛ならいざしらず、計画殺人となるとどうなんだろう。
    直美も加奈子も賢そうな女性だし、本来だったらもっと別の手段を考えるんじゃないかな。
    そんな思いが読んでいる間中渦巻いていて今一歩物語に入りこめなかったのが正直なところ。

    ところが読了後に奥田さんのインタビューを読んでびっくり。
    実際に友人と共謀して夫を殺害した女性がいたんですね。
    その陰にはDV被害があったみたいで。
    うーむ、事実は小説より奇なりか。

    最後の展開はスリリングで手にページをめくる手が止まらなかったけれど、何か物足らず。
    期待しすぎたのかもしれません。

  • 百貨店の外商部に勤めるナオミが、夫のDVに苦しむカナコを救うために、二人で夫を殺害する。
    最後はどうなるのかが気になって、彼女たちを応援しながら先へ先へと一気に読んだけれど…。あまりにも安易な行動にはびっくり。特に、マンションや銀行の防犯カメラを意識していなかったというのは、衝動的な殺人ならともかく、綿密な計画を立てて予行演習までしたにしては、ずいぶんお粗末なのでは。
    こういう設定であるなら、徹底的に闇を描いてさらにパワフルな桐野夏生のほうが一枚上かな。

  • 恐ろしい。DV…

  • DVで苦しんでいる友人を助けるために、友人と協力し友人の夫を殺害する話。うまく行ったかの様に思えたが、夫の妹の執拗な追い詰めにあう。
    おーこれで完全犯罪じゃない?から、ああなる程こうやって現代では犯罪が露呈して行くのかと思い知る。女性の強さ、男性の弱さを思う。ラストはまああれはあれで、なかなか楽しめた。

    あれっこれ奥田さんの作品か!まあこの人はよくまあ作風を変えられるなぁ、そう言われると奥田氏さらしさを感じる。

    私もマンションの監視カメラの位置確認しておこう。

  • 計画が穴だらけじゃないか~ドキドキした。
    実際、普通に人の計画殺人なんてこんなもんなんだろうな。
    朱美は最初ほんとに嫌な客だと思ったけど、だんだんその図太さが嫌に感じなかったな。ナオミと一緒だね。本当にいたら友達にはなりたくないけど(^_^;)

  • ドラマの結末が曖昧な感じがして、
    原作はどうなんだろう、と思って手にとった。

    面白かった。

    映像でみると、いろんなところに見える杜撰さが
    文章だと主人公たちと 同じタイミングで「あっ」ってなったので、
    原作のほうが楽しめた。

    で、結末は、
    同じ終わり方なのに 主人公目線だとやったぁ!って感じになれた。

    不思議なもんだな。

  • ナオミの章
    親友の加奈子が、夫からDvを受けていることを知り
    憤った直美が加奈子と共謀して夫を殺害するまで。

    カナコの章
    完全犯罪のつもりが、綻びが出始め
    夫の同僚や義妹・陽子に執拗に追い詰められ、逃亡するまで。

    久々にページをめくる手が止まらなかった。
    最後の1ページまでハラハラ・ドキドキした。

  • 奥田英朗さんは平均打率が高く、基本詰まらない本が無いイメージです。本作もスリリングな展開で、犯罪を犯したはずの2人を応援しながら読んでいるとあっという間に読み終わります。まずDV男が大っ嫌いなので殺害して頂けて非常にすっきり。そしてその後は予想通り夫の足取りを追う警察や家族との手に汗握るやり取りも熱いです。
    最初はいけ好かないと思っていたキャラクターが、重要な味方になる展開も非常に楽しいです。
    一つ残念なのは都合良すぎる展開が続き後半の息切れが感じられる所です。勢いは良いんですよ勢いは。エンターテイメントはリズムが大事ですから、十分に及第点だと思います。名作映画テルマ&ルイーズを思い出しました。

  • ★ページは進む★前半はご都合主義のストーリーだなと思っていたが、後半で追いつめられるための伏線だったことがよく分かる。一気に読めるし、爽快感もある。が、著者のほかの小説と比べるとするっと読めるだけのように感じた。動機のためか。
     そういえばこれはドラマになったんだな。ドラマにするには中国人のキャラも立っていて確かにいいかも。見てはないけれど。

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2019年 『ヴァラエティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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