狂信者

著者 :
  • 幻冬舎
3.00
  • (1)
  • (3)
  • (14)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 65
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026742

作品紹介・あらすじ

フリーライターの慎平は、取材でユアサ投資顧問社長の湯浅に出会う。彼は若くして投資会社を設立し、年金基金の運用を主に行っていた。取材が縁で、ユアサ投資顧問に入社することになった慎平は、年金運用の厳しい実態を知りながらも、巧みに取引先の人々を取り込んでいく湯浅の仕事ぶりと話術に引き込まれていく。一方、慎平の恋人で、新聞記者の美保は、慎平の入社前からユアサ投資顧問の奇跡的な運用利益に疑いを持ち調査をしていた。慎平の話を聞き、疑いを強めた美保は、調査を進める中で驚くべき真実に到る。小説の常識を超える生々しいリアリティで、投資の恐るべき闇を暴き、読む者の老後へ警鐘を鳴らす、戦慄のクライムノベル。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 詐欺とわかって、詐欺をしている。
    子供の頃に受けた傷に対して、復讐しようとする。
    湯浅は投資会社を作り、
    スピーチによって、アジテーションをすることで、
    信頼を得て、金を集めようとする。
    危機感を煽って、味方につける。
    飴と鞭によって、政治家や元官僚や評論家を味方につける。
    投資の手法が、説明されるが、さっぱりわからない。
    まぁ。それは、それでいいのかな。
    人間的な魅力があるということなんだろうね。
    「投資の神」それとも「稀代の詐欺師」と言われるが、
    アジテーションのできる詐欺師ということでしょうね。
    厚生年金基金という不安定な存在。
    利子が全くない時代に、どう運用するのか?
    社会保険庁の天下りでは、資金運用は無理だよね。
    狂信者とは、金に対しての信仰であった。
    現実を見ないで、こうあってほしいという人たち。
    それにしても自分探しをしたいと思う湯浅が、矛盾ですね。
    どうも、面倒なストーリーが、ややこしくしている。
    それで、4000億円はどこに行ったのだろうか?

  • 2017.07.09
    江上剛、久しぶり。
    よくもこんなに物事と人間関係を結び付けられるもんだ!その後、どうなったかは読者の想像に任せて、最後の「母さん」という言葉が胸を打つ•••。

  • 口八丁で年金基金をだます。
    記憶喪失の東大卒エリート銀行員に新たな記憶を植え付けて、金持ちや金融機関に復讐する。
    手が込んでいるようで脆い。そんなにうまく行くか?
    前半のテンポの良い展開と、後半のご都合主義の謎解き。
    ギャップがあるというか興醒めした。尻切れトンボ。
    作者が投げ捨てたかな。

  • 金融系の小説に関しては池井戸さんと同じく読みやすくて面白い作家さん。
    厚生年金基金の代行返上問題は以前にもニュースになりましたが、新聞を読むよりも小説を読む方が分かりやすいと思います。作中に「欲望が人生を狂わせるのは、いつの時代も真実だ。湯浅たちは、人の欲望に取り入る連中だが、それにしても国は彼ら以上の詐欺師だ、と思う。年金なんてものは、国が、庶民に幻想をふりまいているだけじゃないか。完全に破綻しているにもかかわらず、まだまだ大丈夫だと言い、勧誘を続けている。これを詐欺と言わずして何を詐欺というのだろう。」という行がある。実際はどうなんやろ、、いざとなったら最後は税金で補填するんやろか。。。

  • 年金基金の破綻したしくみが、理解出来るか?と、読んでみた。
    AIJ 投資顧問会社の年金資産の消失と、新聞をにぎわせたのは、もう4年ほど前の話。
    あの時は金融庁の行政処分やら、AIJ社長、関係証券会社の社長らが、詐欺、金融証券取引法違反で、実刑判決に至ったと、思う。

    本文の、湯浅も「投資の神様」、それとも「マインドコントロールの出来る詐欺師」である。
    美保の書いた ユアサ投資会社の投資疑惑について、ねじ伏せようととする湯浅社長は、パーティの壇上で美保も一緒に上がり、社長の言葉に、陶酔している金の狂信者達の表情を、見つめる。
    フリーライターの堤慎平も、ユアサ投資会社で、仕事も無く、月/1000万円の報酬は、おかしいと、思うのが普通であろう。

    金融庁の調査が入り、アポロ証券の社長も自殺等、被害者が、お金だけでなく、人命も絶たれているだから、最後は、もう少し、すっきりと、完結して欲しかった。

  • フリージャーナリストの堤は取材先の投資会社の湯浅にヘッドハンティングされ広報として就職する。堤の恋人は投資会社の運用に疑問を抱き雑誌に糾弾記事を書いていた。
    投資会社代表の湯浅は赤字を抱える企業年金基金に近付き
    運用を任されいたが、実は詐欺だったのだ。
    湯浅は自分が何者かわからず、影の支配者である中村と菅沼に操られていた

  • 年金運用基金、数十億単位、高運用益の投資先ファンド、フリーライターと新聞記者が代表者の過去を追う。

    帯によると「小説の常識を越える生々しいリアリティ、投資の恐るべき闇、戦慄のクライムノベル」期待したのに、最後まで、運用益が高すぎるという疑惑だけ?時間返せって感じです。

  • 老後資金は自分で稼ぐ

  • 種明かしがなんだかな~

  • いやこれって、確か実話....と思いつつ最後でとんでもないことで。ちょっと...

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

江上 剛(えがみ ごう)
1954年、兵庫県生まれの作家、コメンテーター、実業家。本名、小畠晴喜(こはた はるき)。元日本振興銀行取締役兼代表執行役社長。元(旧)みずほ銀行築地支店長。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、1977年から2003年まで旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務。2002年『非情銀行』で作家デビュー。2004年から2010年までは日本振興銀行に関わっていた。 
代表作に『隠蔽指令』、『庶務行員 多加賀主水が許さない』、『ザ・ブラックカンパニー』、『ラストチャンス 再生請負人』など。それぞれドラマ化されている。

江上剛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする