数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

著者 :
  • 幻冬舎
3.64
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本棚登録 : 577
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027404

作品紹介・あらすじ

自分の頭で考える。物事の本質を捉える。新しい価値を創造する。君が幸せに生きていくための魔法の言葉を教えよう。楽しく学ぶ数学入門。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルどおり身近な事象を題材にして、数学という「言語」を使ってそれらを解き明かすという内容です。

    全部で9つのパートから成り立っていますが、各パートが無関係に独立しているのではなくそれぞれが関連している構成になっており、まるで物語を読んでいるかのように読み進められます。
    読了したばかりですが、何度でも読み返したくなりました。

    各パートのタイトルと、扱っている内容は以下のとおりです。

    1.不確実な情報から判断する
    確率、条件付き確率、ベイズの定理

    2.基本原理に立ち戻ってみる
    自然数、負の数、ゼロ、分数、無理数

    3.大きな数だって怖くない
    フェルミ推定、べき乗、指数、対数

    4.素数は不思議
    素数、公開鍵暗号、オイラーの定理

    5.無限世界と不完全性定理
    無限、極限、背理法、ゲーデルの不完全性定理

    6.宇宙のかたちを測る
    ピタゴラスの定理、デカルト座標、ユークリッドの公理

    7.微分は積分から
    微分・積分、

    8.本当にあった「空想の数」
    虚数、複素数、複素平面、オイラーの公式

    9.「難しさ」「美しさ」を測る
    群、解の公式

  • 最後のガロア理論や群にはついていけなかったが、数学の本質と面白さの再発見があった。高校の数学を学ぶ前に読んでいたら、もっと理解出来ていただろうと思う。筆者が娘に贈るために書いたということだが、自分も子供に読ませたいと思う。

  • 数字で、考えるといろいろ面白い。
    確率や大きな値の取り扱い、証明の話、微積分って、、、
    微積分について、積分が先に発見されたというのは面白かった。


    目次
    第1話 不確実な情報から判断する
    第2話 基本原理に立ち戻ってみる
    第3話 大きな数だって怖くない
    第4話 素数はふしぎ
    第5話 無限世界と不完全性定理
    第6話 宇宙のかたちを測る
    第7話 微積は積分から
    第8話 本当にあった「空想の数」
    第9話「難しさ」「美しさ」を測る

  • もう少し簡単な内容かと思っていたのですが、かなり読み応えのある本でした。

    数学の本を読むたびに思いますが、「概念」や「定義」の理解は、本当に大切ですね。
    もちろん、「定理」や「証明」も大切なんですが、やはり基本となるのは「概念」や「定義」の理解だと思います。

    それにしても、数学は奥が深い。
    もう少し奥の方まで理解できるよう、精進します。

  • 数学の魅力を存分に伝えてくれる素晴らしい本だった。易しすぎて不正確になることも,難しすぎて読者を置いていくこともなく,本当に良くバランスがとれている。それでいて著者は数学者ではなく(数学も教える)理論物理学者だというのだからすごい。世の中には頭のいい人もいるものだ…。
    扱う内容は,確率,自然数→有理数→実数→複素数,フェルミ推定と対数,素数とRSA暗号,連続体仮説,非ユークリッド幾何,積分微分,そしてガロア理論の入口まで。どの話題にも印象深い挿話が添えられていて,意欲的な中高生なら目を輝かせて一気に読んでしまうはず。著者のサイトには各章の補遺が載せられていて,そこでの補足も勉強になる。

  • 2015/3/27購入。

  • Kavli IPMUの機構長である大栗先生が、娘さんにこれからの生き方を数学を通して語った一冊。元々は幻冬舎のサイトの連載コラム記事を本にまとめたものである。このコラムが連載された頃、娘さんは高校受験だったがその後無事に第一志望に合格されたそうだ。
    本書は数学の様々な内容を通して、人生をより良く生きるための指針がいたるところに盛り込まれている。ベイズ推定や金融などで扱う大きな数の話のような、実生活に役立つ話題から、無限集合や方程式の解法などの基礎的な数学の話もあり、数学教育として重要な内容ばかりだと思う。学校の勉強のように単元の寄せ集めではなく、大栗先生の想いというか思想が柱として貫かれており、読んでいて面白かった。ここで語り切れない内容については、カルテクのサイトに補遺としてまとめられており、読後の楽しみもある。
    本書は父から娘に贈る数学という副題が付いているが、娘さんばかりでなく様々な人の生きる指針になるようにも感じた。あとがきで数学と民主主義との関係について述べられた部分は特に印象に残っている。

  • 1

  • 2018/03/21 初観測

  • 数学

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著者プロフィール

カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授/ウォルター・バーク理論物理学研究所所長
東京大学カブリIPMU主任研究員
米国アスペン物理学センター所長

「2018年 『素粒子論のランドスケープ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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