誓約

  • 幻冬舎 (2015年3月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784344027428

感想・レビュー・書評

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  • 娘と妻と平穏に暮らしていた主人公バーテンダーの向井に過去の約束を促す一通の手紙が届く「あの男たちは刑務所から出ています。」約束とは何か全てがわかった時は、ものすごい驚きです。一度罪を犯した人は幸せになってはいけないのか償いとは、ラスト全ての真実があかされた時の衝撃は測りしれないものがありました。最後に家族の写真には何が書いてあったのか想像してください。やっぱり薬丸さんの作品はいいですね。

  •  15年前にアルバイト先の客だった落合に誘われ、川越で
     レストランバー『HEATH』の共同経営者となり、マスターとして働く向井聡。
    私生活では、妻と小学三年生の娘と幸せに暮らしていた。
    ある日、聡に「坂本伸子」という女性から手紙が届く。
    すぐには誰だかわからなかったが、名前の主に思い至ると
    鼓動がせわしなくなって、封筒を持つ手が小刻みに震えだした…。
    便箋には、『あの男たちは刑務所から出ています』それだけ書かれていた…。


    顔半分が痣に覆われていた。親に捨てられ、施設で育った。
    全ての原因を顔にあると思い、暴力により身を守り、存在を誇示し、
    粗暴を絵に描いたような男。悪の限りを尽くした…。
    戸籍を変え、整形し別人として16年生きて来た。
    幸せな家庭を築き、仕事にも恵まれ幸せな日々。
    それが、一通の手紙から一気に過去へと引き戻される…。

    「坂本伸子」って誰?その手紙は何?聡に何があったの?
    頁を捲る手が止まらなくなった。
    少しずつ明らかにされる聡の過去…。
    脅迫者は誰なの?途中迄予想も出来ずにいたが、もしかして…。
    でも、まさかって気持ちが大きかった。
    でも、やはりその人が犯人だった。
    ミステリーとして、読み手を引き付け謎が膨らみ先が気になって仕方がない。
    予想も出来ない意外な展開。ドキドキ・ハラハラの連続。
    ラストの衝撃の真実!!
    とっても面白かった~ムード
    希望の光が見えるラストも良かった。

    ただ、帯にある
    ー一度、罪を犯した人間は幸せになってはいけませんかー
    現実には、本当に罪を悔い贖罪の日々を送っている方もいると思いますが、
    聡の家族を愛する気持ちには心を打たれた。
    しかし、彼は過去の罪に真摯に向き合ってもいないし、
    犯した罪に対する贖罪もしていない。
    罪を犯した人は犯した罪を忘れるが
    犯罪被害者の遺族や関係者は悲しみの無間地獄に落ちている…。
    そこがちょっと引っかかった。

  • 誰が指示を出してるのか気になり、読み進めてしまいます。
    途中あたりからどっちかしかいないよなと二択になってきますが、最後まで弛むことなく読了です。

  • 中盤で犯人がよめたのはちょっと残念要素。
    坂本さんと小森さんの出会いの都合の良さとか、真壁が指をつめられても高藤を売らなかったというのも説得力ないし。
    物語が進むにつれて、高藤の積み重ねてきた罪が徐々に見えてきて、向井聡としての人物像とあまりにもかけ離れた凶暴性に、同一人物として納得しずらかった。
    とは言え、落合と公平と高藤の、隙間に入り込んでいたホコリが一掃される終盤は一気読みだったので、星3つ⭐️

  • 重たいテーマの作品です。主人公の現在の幸福とは裏腹な過去の出来事。
    誰がどうその過去と繋がるのかが最後まで見えてこない。
    不幸と幸福は本当に紙一重なのだと感じました。

  • どこで誰が繋がっているのかが分からず先が気になる展開。
    ストーリーがしっかりしているからだろうなぁ、一気読み。

  • 一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。

    捨てたはずの過去から届いた一通の手紙が、
    封印した私の記憶を甦らせるーー。十五年前、アルバイト先の客だった落合に誘われ、レストランバーの共同経営者となった向井。信用できる相棒と築き上げた自分の城。愛する妻と娘との、つつましくも穏やかな生活。だが、一通の手紙が、かつて封印した記憶を甦らせようとしていた。「あの男たちは刑務所から出ています」。便箋には、それだけが書かれていた。

    一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。究極の問いを突きつける長編ミステリー。

  • 筋の通ったサスペンス
    最近この人の本を少しずつ読み始めたけど、ストーリーがしっかりしてて、先も気になる感じだしとてもおもしろい
    日本は加害者守り過ぎなんだよなー
    裁判官の判決もぬるいし。
    自分勝手な犯罪者には死んでもらっても構わない!
    1カ月ありとあらゆる苦痛を受けてからね!
    なんなら被害者に復讐される法律もあるといいんじゃないかな!

  • 面白かった~。最後までわからない脅迫者と動機。誰が脅迫者か3回くらい騙された。登場人物が心が傷ついてる人ばかり。でも情のある人ばかりで救われる。

  • 誰がどこで何がどうつながっているのかグイグイ読みすすめられた
    依頼者の気持ちに共感できる部分はあるが 
    向井の妻の立場になると受け止めきれないことが多する。。

  • 図書館で。結末、エンディングに向けてのハラハラの度合いが半端なかった。最初の方で伏線が張られていてあー、そうだったのか!とわかったときは鳥肌。家族が仲間がバラバラにならなくて結末が救いでした。

  • 信頼感と期待を持って読んで、毎回その信頼を裏切らない薬丸岳さん。
    今回も重いテーマでごんごん心にきました。
    当事者ではない物に復讐を委ねる。そして善悪と罪と罪を全て天秤にかけた時に、道義的な罪と法としての罪。罪を隠したままで幸せを享受している事への罪悪感と、幸福を保つためにどれだけの犠牲を払わなければいけないのか。一方通行ではない思いを整理してテーマ負けせず小説に昇華しています。しかもミステリー要素も含まれています。

  • 先が気になる上、読みやすかったので
    あっという間に読み終えた。
    暗い話だけど、読んでいて暗い気持ちになることは
    なかった。

  •  ヒースというバーでバーテンダーとして働き、妻と女の子の3人暮らしという普通の幸せを味わっていた、向井にに「坂本伸子」からの手紙が来る。
    その手紙によって、それまでの幸せな生活が破壊される。
     手紙や電話で、「子供を殺す」などと脅迫されて、殺人を強要される、向井。
     その殺人相手を探していく中で、向井の過去が語られていく。
    そして、最後の大どんでん返しには、やっぱりびっくり。
    惨さの中にも暖かさのある、薬丸さんらしいラストに癒されました。

  • 微かな救いはあるものの、この作品もまた人間の罪と罰をテーマにした重苦しい小説だった。いつもの薬丸岳ならば、説得力のある緻密なプロットに手に汗握り、感情移入しながら読むのだが、この作品には少しプロットの粗さを感じた。

    家族にも恵まれ、幸せに暮らすレストランバーの向井聡には、誰にも言えない過去があった…

    向井の驚愕の過去とタイトルの『誓約』の意味が少しずつ明かされると同時に向井は事件の火中に身を投じていく。

    現代版の『カルネアデスの舟板』といったところだろうか。

    向井を追い詰める者の正体は誰なのかという興味と二転三転の展開は相変わらず見事。

  • 過去を消すことはできない。が、現在、これからどう生きるか。が大切だが大切な人を殺されたらどんなことがあっても許すことは出来ないだろう。

  • 主人公は顔にあざがあることにコンプレックスを抱き、粗暴な性格になり、少年院を出たり入ったりを繰り返す生活を送っていた。ある犯罪からヤクザに拉致され、その際ヤクザに傷を負わせ逃亡する。そんな時、一人の女性と出会う。その女性は娘2を人の男性に暴行を加えられた上、バラバラにして殺された過去を持っていた。その加害者の男性2人は刑務所に入っており、出所してからその2人を殺してくれたら500万円をあげるという。悩んだ主人公はその金を手にし、整形して新しい戸籍を手に入れ、幸せな生活を送っていたのだが、ある日、殺しを依頼した女性から手紙が届き・・・。
    なんだかありえない展開が多く(まあ、小説だからしょうがないんですが)、著者の都合の良いように物語が展開され、最後も無理やり収束してしまったような感じがします。でも、読んでるうちは楽しくグイグイ読めたので4つ星。

  • 20数年前に交わした呪詛のような誓約。
    今の幸せを守るため、再び闇に足を踏み入れる。
    先の全く読めない展開に完全に絡め取られた。
    やはり薬丸岳は、凄い。

  • あっという間に一気読みしてしまった。犯人が誰なのか、最後までドキドキだった。

  • 妻子と穏やかに暮らす日々に一通の手紙が届く。その手紙は過去へと男を過去へ引き戻していく。加害者の更生、犯罪被害者家族の復讐。被害者側へ感情移入するけれど、主人公の歯車が狂い日常が脅かされていく様はハラハラした。結末が何となく無理やり収めたような感じがしたけど面白かった。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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