一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 980
レビュー : 131
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027534

作品紹介・あらすじ

世界で最も尊敬される現役美術家が、クリエイトする力を明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 申し訳ないのだが、この本がいろんな場面で取りざたされていて、その事によって篠田桃紅さんという方を初めて知りました。
    アートは好きなのだが、まだまだ知らない事だらけ。
    とても興味深い話ばかり。
    かっこいい女性の先駆けだったのだろうな。自分を信じてまっすぐ生きていくというのは、なかなか出来るものじゃない。

  • 数えで103歳の現代美術作家が書いた本

    女性は適齢期に結婚するのが当たり前の時代に、一人で家を出て、一人で海外で生活。遅咲きの作家としての人生をスタートして生涯結婚もせず子供もいない。
    人に迷惑をかけず自由に生きる。
    孤独を当然の事として受け止めて、寂しさに負けそうになることもなく泰然と生きる姿はとても潔く凛々しい。

    やりたい事をやるのに遅すぎる事はない。
    しょせん人間は一人で生まれてきたのだと思えば
    気持ちも随分楽になると思った

  • もともと一人で生きてこられた方なのだから「人生は一人でも面白い」ということを「103歳になってわかった」とするのは誇大見出しのような気がする。たぶん篠田さんは、30歳のときも、50歳のときも、80歳のときも「人生は一人でも面白い」と思っていたのではないか。とはいえ、「百歳はこの世の治外法権」はなるほどなあと納得した。

  • 103歳という年齢を積み上げてきた方の一言一言は説得力があります。私なんぞまだ若いよ、青いよ、黄色いよって言われてしまうだろうなぁ。

  • これは戦後から昭和、平成を
    経て駆け抜けて生き抜いてきた
    100歳を超えた美術家の
    ドキュメンタリー回顧録であり、
    エッセー集である。
    どれほど言葉が重いのだろうと
    読みすすめると淡々としていて
    軽く、どこにでもいるような
    気のいい、おばあちゃんといった
    感じの優しい文章であった。
    孤独でも寂しくなんかないと…
    何を強気な…かわいくない人
    だと最初は多少思ったが…
    これだけ長く生きていると
    精神世界の土台が違うと思いました。
    人生は山あり谷ありで…
    ようやく平地を得られたら
    そのすまを大事にする
    私にはこれくらいがちょうどよい
    など頑張ってもどうにもならない
    ことがある、だから傲慢にはなれない
    とう素直な生き方に共感できました。
    篠田さんでなくては書けない
    まるでキレイなお手玉がポンポン
    跳ねているような文章に
    心動かされました。

  • これぞ正しく老荘思想的生き方だと思いました。
    簡単なようで自分を自然の一部として生まれてきただけと受け止め自然体で生きる、というのは難しいものです。
    社会的な責任や、人との関わりなどさまざまなしがらみの糸が自分の身体と心を、自分自身で引っ張りあげるのです。
    彼女の生き方、彼女の感性、感覚を少しずつ見倣っていきたいものです。

  • 画家は墨を使った美術家。人生を達観し、自然体で思いのままに丁寧な日々を送る様を綴ったエッセイ。
    歳をとることはクリエイトすること。すべてのことが衰えていくというハンディがあっても毎日創造的に生きていき、そこにはマンネリズムはない、という部分が心に響いた。
    自分も日々成長しつつ、創造的に生きていきたい。

  • 背伸びをしない生き方を教えてくれる一冊です。
    いつも何となく他人と比べてしまう自分がいます。
    でも、この話を読むとそんなことしても仕方がないと感じます。
    あるがままの自分を受け入れて、背伸びしない生き方もいいものだと思えてきます。
    また、私は理系だからか、なるべく無駄をそぎおとそうと考えます。
    でも、無駄なことがあるから人生が面白い。
    そんな考え方、いいですね。
    著者は画家だからか、まただいぶ年配だからか、何を言われても納得するものがあります。
    そうやって生きてきて、それがよかったと実感しているんだな、と。
    何十年か未来の自分は、今の自分を思い出したとき、どんなことを思うのだろう。

  • タイトル通り、1913年生まれの篠田桃紅さん執筆の本。
    1913年(大正2年)といえば、日露戦争開始からわずか8年後であり、翌年には第一次世界大戦開始、大隈重信が暗殺されたのが1916年なので3年間同じ時代を過ごしている。

    私は今の人生と小学生時代に思っていた考えていた人生を比べて価値観が大きく違うことについて最近思い始めた。
    これが103歳の人生の大先輩の境地は果たしていかなるものだろう!?と手にした本書。
    103歳の方が書いているとは微塵も感じさせぬ読みやすい文章。特に前半に綴られている著者の死生観(がない)についてシンプルながらも深さがある。

    以下のお言葉が著者の人柄をあらわしている
    - 私には死生観がありません
    - 生まれて死ぬことは考えてもはじまらない
    - 人に対して過度な期待も愛情も憎しみも持たない
    - 自分という存在はどこまでも天地にただ一人
    - 日々違う。生きていることに、同じことの繰り返しはない。
    - 体の半分はもうあの世にいて、過去も未来も俯瞰するようになる
    - いい加減は素晴らしい
    - 自然の一部として生まれてきただけ、と思えば気負いがなくなる
    - 死は考えることをやめれば怖くなくなる。無になる。
    - 夢中になれるものが見つかれば、人は救われる
    - 規則正しい毎日から自分を解放させる
    - さまざまな人種、文化、習慣を受け入れて変化する

    これらの通り当たり前!とは思いながらも気づかされる言葉が多かった。考えれば考えるほどシンプルなところに答えがあるのかと思った。
    著者に比べると自分なんてまだまだ、ヒヨッコ。子供。
    気持ちを見習い若く人らしく生きる。
    歳を取り続けてもこのような素敵な思考で生きたいものだ。

  • 2015年49冊目。

    103歳にして現役芸術家の著者が綴ったエッセイ集。
    静かで、それでいて揺るがない言葉。
    歳を重ねること・死生観・生き方に関する文章が多いが、時々出てくる著者の美術感をもっと掘り下げて聞いてみたいと思った。
    拠り所になる考え方に2,3出会えたのでよかった。

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著者プロフィール

美術家

「2016年 『墨いろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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