森は知っている

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027541

感想・レビュー・書評

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  • 2015/11/21

    沖縄の離島で暮らす、過去に親に捨てられた少年。
    鉛を飲み込んだように苦しくなった。
    「ここよりも良い場所がきっとある」そう信じて
    今日一日だけ頑張って生きてみる。そんな鷹野の鋭い眼が頭に浮かぶ。

    産業スパイに、過去のネグレクト、希望の光となるような少女等々盛りだくさんで飲み込みきれなかったな。
    もっと深く読みたかったなー。
    と思っていたら、シリーズ本が既にあるとのこと。
    「太陽は動かない」読まなきゃ。
    映像化したらスッキリして映えそう。

  • あっという間に読了‼︎
    『太陽は動かない』のゼロ版が連載されていると。
    何かで読んで楽しみにしていたのですが。
    『森は知っている』だとは知らずに。
    読み始め【鷹野】登場で‼︎
    『太陽は知っている』じゃん、と、混乱しつつも。

    鷹野、風間、そして、富美子さん
    懐かしいって。

    前作より好きです。

    森〜タイトルですが、蒼い海の表紙。
    南蘭島あるのかなぁ〜行ってみたいね‼︎

  • ただ一日だけ生きてみろ そしてその日を生きられたら、また一日だけ試してみるんだ

    スパイ小説かと思いきや瑞々しい青春小説でした。前作の「太陽は動かない」に続く鷹野の学生時代のお話。
    あー風間さん熱い熱いかっこいいわー
    恋人目線、母親目線、父親目線。登場人物それぞれの気持ちが書かれているので胸に刺さる。
    太陽は動かないも読んでみようと思います。

  • おもしろかったでーす!!!

    産業スパイのお話です

    不幸な生い立ち故に戸籍を捨て情報機関に育てられた若者たちの物語

    18歳を期に選択を迫られる

    今までに得たスキルを活かし本物の情報部員になるのか

    すべてを捨て戸籍さえもない『無』になるのか

    青春劇から始まり生きるか死ぬかの闇の最前線へ

    別れ、裏切り、そして、胸に仕込まれる時限爆弾

    彼らの選択に胸躍ります

    ドライな世界に身を置く彼らとそれを見守る心あたたかな人間たち

    そこにある切ない愛が心揺さぶります

    本書を読み終えてやっと気づいたこと

    この作品は『太陽は沈まない』の序章ともいえる作品だったのです

    吉田修一氏の作品で産業スパイのお話あったよねーとは思ってたんだけど、その作品の彼の若かりし頃のお話なんだとは読み終えるまで気づかなかった・・・・・・・

    第三弾で完結ということで

    もっと、もっと、長く読んでみたい作品だと感じたんだけど

    最終章!!

    楽しみです(#^^#)

  • 久しぶりに時間を忘れて一気読み。スパイ組織という現実感のない世界の話だが、そのドライな中に人間味のある関係が描かれているところがいい。何よりも先を知りたくなる、速いテンポの展開がいい。「太陽は動かない」を読み返してみたくなった。

  • 「森は知っている」吉田修一◆諜報機関AN通信の訓練生、柳と鷹野。運命の時が迫る中、柳が突然姿を消してしまい…。最近読んだ中で一番面白かった。スパイ小説ですが青春小説でもあって、シリアスさと爽やかさのバランスがほどよい。希望って『ここよりも良い場所』の存在を信じることかもなぁ。

  • 次に続く作品の長いプロローグ本かと思いきや
    すでに有ったのですね。本編が!
    早速「太陽は動かない」読んでみましょう。

  • 「太陽は動かない」の主人公鷹野の生い立ちを綴った作品。
    AN通信とはいかなる組織なのかということも詳しく知ることができ、前作「太陽は動かない」の内容のさらなる深い理解につながった。

    主人公鷹野と自分とを重ね合わせて、生い立ちや境遇こそ自分とはまったく異なる人物であるが、使命や運命的なものについては自分と重なる部分が多いなと、作品を読み通していく中でしみじみと実感したということも記しておきたいと思う。

  • 終わり方が…この結末の為のお話だったのかな?と。鷹野がかわいそうで辛かった(つд・)

  • 太陽は動かない、まだ読んでいないので早めに。そして再度この本を読んでみたい。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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