認知症・行方不明者1万人の衝撃

  • 幻冬舎 (2015年6月1日発売)
3.25
  • (0)
  • (8)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 91
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784344027770

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • NHKの放送をきっかけに見つかった人がいたそうです。
    認知症で 行方不明になっている人がこんなにも沢山いらっしゃるけれど、全国で統一した受け皿が 無いから 再会までに 多くの時間を費やしてしまってる現実。

    そして今は 個人情報保護法という大きな壁があり、家族が すぐに情報を入手できないそうです。
    他県の警察が発見しても 相互連絡が無いため 警察に行っても 情報が得られないとか。

    今はGPSを使う方法もありますが費用の面で負担も多いそうです。

    そんな中 SOSネットワークというものもできてきて 少しは改善されてきているようです。

    この番組を見た方も多いと思いますが、見た事の無い人には 一読をおすすめします。

    自分には 関係なくても いつか関わるかもしれないし 困ってる人にアドバイスもできると思います。

  • (15-55) 警察と行政の間どころか、警察同士でも管轄が違うと情報のやり取りが抜けだらけ。それぞれが勝手な内容で行方不明者の受付をやってるから、調べるのにもどこから手をつけて良いのか・・・。私が日本人でなく海外でこのことを知ったら、日本人ってバカじゃないの?と思うだろう。個人情報保護法があるせいで、個人の情報は守れても個人は守れない。何とかしようとしてる自治体は、法の抜け道みたいなものを見つけて。頑張ってる担当者やボランティアがいる限られた地域があるのは救いなのだろうか。やりきれない気持ちになった。

  • 自分が誰か分からない。身元が分からず何年も施設に保護されていたり、家に帰れず亡くなってしまう人がいる。なんて恐ろしい話しなんだろう。これでは認知症になってしまったら自宅では暮らせない。もっと国は真剣にこの問題に取り組んでほしい。必死に生きてきて認知症になって行方不明になって生死も分からないなんて残酷すぎる。

  •  身元不明で7年も介護施設で過ごした認知症の女性について、NHKが公開放送に踏み切った途端に情報が寄せられ、家族との再会が実現した。
     取材班の執念が実を結んだのは喜ばしいが、一方で不審な点も浮上した。
     それまで警察が真実にたどりつかなかった理由とは何だったのかーー?

     人探し、というテーマに興味があったことから読みました。国民病と言うほどの大問題と知りながらも、認知症に関心を持ったわけではないのが本音で、ごめんなさい★ 自分のような奴を興味本位と呼ぶのか……。

     話は飛びますが、たまたま本書を読む前に、家族が現金を拾得したため、交番に届けに行ってきました。単純に届け出を済ませれば良いはずでした★
     が、書類に印字された拾得者(親)の氏名に誤りがあったのです。漢字が違う、と私が指摘すると、交番係の人はババッと鉛筆の走り書きで修正して、渡してきました。
     システムの都合上、その場では修正したものをプリントすることはできないんだそうです。
     こちらが希望して、訂正版を後日郵送してもらったのですが、そこには、またしても下手な手書きで、不可解な修正が加えられていました……

     どうやら、こちらが何に疑問を呈したのか、伝わっていなかったようです★
     手書きにされた箇所に、警察側のデータが正確に登録されているのか、わからないんだよね……
     以上、実体験でした★

     人命がかかっている行方不明者の捜索と並列で論じては失礼かもしれませんが、しかし、警察は個人情報の扱いがずさんなのでは? 疑わしいです☆
     届け出た時点でわかった内容を正確に記載しないと、後々困る事態になり得ます。気軽に改ざんしないかも不安だし……
     もちろん、真面目に職務を遂行する警察官が多いはずです。また、この番組放送がきっかけで動き出したこともあったそうで、現在は捜索方法やデータ照合の段取りが改善されたと見られます。どう変わったのか、知りたいな~。

  • 新聞の書評で推薦されていた本。日々の業務には直結しなくても、介護職として知っておきたい内容。

    施設を利用する家族の気持ち。
    「もっと大変な人を介護している人もいる」と、福祉サービス利用を躊躇ってしまう。

    行方不明者は1km以内で発見されることが多いが、家と家の間、側溝の中など通常なら考えられない場所にいることもある。
    仕事や里帰りなど本人の中では何か目的を持つ。中には電車を利用し、隣県で見つかる場合も。夜間や冬季は生命の危険に晒される可能性が高い。行方不明になったら時間を区切って捜索し、警察に届け出る。

    鉄道事故の賠償責任。家族は24時間目を離せない。独居で認知症のある方は制度上見守りに限界がある。高齢者の多い地域は地域にその力がない。

    「名も無き人」が生まれる背景に、関係機関の連携不足がある。
    自治体と警察、自治体同士、警察同士。情報や記録管理に共通の規則がない。

全6件中 1 - 6件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×