- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344027787
作品紹介・あらすじ
恋も愛もすべてはテクノロジーが勝利する。ネットで話題騒然の「恋愛工学」の全貌がはじめて明らかに!現代の男女関係を生き抜くための戦略的恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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藤沢数希さん。図書館の書棚で久々に名前を見た。
著書の「外資系金融の終わり」を読んだ時、この人頭良いなぁ、と舌を巻いた記憶がある。
そんで、この本の素晴らしいタイトル。
思わず書棚からピックアップしました。しかし…
借りて読んでみてビックリしましたよ。ただのナンパ・ハウツー本じゃないですか。
すでにテレビドラマ化されていたようなので、知らない方も知らない方ですが…
でも、品がないと思いつつ、面白くて、すぐに引き込まれました。
この本は非モテの弁理士・渡辺が、類稀なるナンパ師である取引先の永沢さんから「恋愛工学」の指南を受け、モテモテになっていく話。
恋愛工学とは、進化生物学や心理学の研究成果、金融工学のフレームワークを使って、恋愛を科学の域にまで高めたもの、だそうだ。
この本によれば、
非モテ男は、愛深さゆえに非モテのレッテルを貼られ、軽んじられる。女は優しい男も誠実な男も求めていない。イケメンや金持ちもさほど重要な要素でない。
女は、単に他の女とセックスできている男が好きなのだ。繁殖能力の高い遺伝子と結びつき効率的に自らの遺伝子を残していくために。
だから、モテる男は、モテるゆえにもっとモテる。
なるほど、なるほど。
勉強になる(笑)
若い男子は読んで勉強してください(笑)
ところで、永沢と渡辺という師弟コンビ。渡辺は直子に恋をする…って、まんま「ノルウェイの森」じゃないですか。(すでにいろんな人が指摘しているけど)
「ノルウェイの森は恋愛小説じゃない」と村上さんが言ってるのに、あえて「愛を証明する」小説の登場人物に彷彿させるようなネーミングをするのね。
ということは、ラストシーンでアイスカフェラテ持って渡辺の隣に座る女の子は、もしかしてミドリか…
なんだか…
いろんな意味で、やれやれ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恋愛小説かと思ったが、恋愛工学(ナンパ術)を指南する本だった。
心理学的、生物学的に女性への気に入られ方が分かる。
人と打ち解ける心理学テクニックみたいなもの簡易的のテクニックは学べる。
ペーシング、ミラーリング、バックトラック、イエスセット
ACSモデル -
いきなり呼び捨てにするとことか私なら引くけどねえ。でも引くと同時にちょっとキュンとしちゃう気もする(笑)拒否されて傷つくことを恐れず強引にいける人って少女漫画以外にいないから、そりゃ強いよね〜。あと、昔読んだアメリカのナンパ師の本と同じこと言ってる部分もあって、ナンパの真理なんだな、と。失礼なことを言って、評価者というポジションを手に入れるとか。これ嫌だけどすごくわかる…。この関係できちゃうと褒められたくなっちゃうし褒められるとすごく嬉しくなっちゃうのよね…。あと、美人は外見をけなして中身を褒めるとかね。全体的に、嫌だけどすごいわかる、これやられたら惹かれちゃうわ…って感じ。でもその「惹かれ」って恋ではない気がするな(そもそもこの本は恋を成就させるハウツー本ではないので問題ない)。やっぱ自分が傷つくことを恐れず(恐れた結果、相手に痛みを押しつけず。こういう人多い)体当たりでいける人は強い。それができればチャラ男にもイケメンにも勝てます、がんばれ一般男性!
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ナンパ指南書の小説形式。嘘の物語にしても展開が都合良すぎるのとダサいセリフのオンパレードで怖いもの見たさで読み進めた。
「さぁ。ショータイムの始まりだ」正気の沙汰じゃないセリフ…去り際のチャオ。にも鳥肌が立つ。
序盤から主人公は自己肯定感が低く惚れっぽく、自分が置かれている状況を客観視する能力がとても低くて滑稽に描かれている。非モテから脱却を狙うために恋愛工学を師匠から学んでいくわけだけどその師匠があまりにも魅力的じゃない!!腑に落ちない…
言葉遣いが悪い上に笑いをとるんだ!と言いつつ彼が言うユーモアは全然つまらなくて辛い。小説を読むだけでなんでこんな恥ずかしい思いを私がしなきゃならないんだ。
指南書だから師匠の魅力はどうでもよくて美女を侍らせることができる結果が重要視されるんだろうけどリアリティがないから…全体的にチャレンジの漫画みたいだった。
馴れ馴れしい言葉遣いやアプローチの仕方が全部同じなので当たり前だけど万人に効くわけじゃない。
ただこのコミュニケーションの取り方が好きな人もいるのでその人と出会うために篩にかける作業をハイスピードでこなしていくという事。
数年前に何冊か恋愛工学の本を読んだことがあるけど内容は全くアップデートされていなかった。
恋愛工学というのは男性が女性の心を獲得するためのものだけど結局異性特有の話は少なくて基本的な心理学に基づいているので営業のノウハウ本と被るところはある。
特に体の関係を持てば帳尻合わせに心もついてくる話は相手側の自己肯定感の低さと自分の価値観ではなく世間の目やこうあるべきという頑固さを兼ね備えてる人にしか効かない戦法。
恋愛工学を学んだことによってモテた!というより積極的になったから結果がついてきただけの話だと思う。
1日に5人の女性に会い。自信がなく受動的な態度を取るのと1日に50人会って積極的にアプローチするのではそれだけで全然違うから当たり前の結果。
ただなんの後ろ盾もなく急にアクティブにはなれないから絶対的な法則が欲しくていわゆる聖書的な存在が恋愛工学なんだろうな。
主人公は仕事の面ではガッツがあって結果を残せる人で人間関係も問題なさそうだったからここまで行けるのは納得できる。弁護士だし。
主人公の最初の目的は異性と信頼関係を築くことだったけど(本人はうまく言葉にできていなかった)
結局恋愛工学仲間の同性と信頼関係を強くしていたので本来の目的は達成できてなかった。
ただ最初の異性から良いように扱われてしまうことからは脱却できた事によってコンプレックスが緩和されたんだと思う。
主人公みたいに人並み以上の仕事に就いて順風満帆なのに異性関係が上手くいかないとここまで拗らせてしまうという現状に絶望感を覚えた。
女性は女性であるだけで最低限のモテは確定されてるけど男性は人によってはここまで頑張らないと行けないのかと思うと辛いな。 -
結論、モテる男がモテる。
正論な気がするけど、それはつまり女側が他人の評価軸で男選びをしてるってことでもある。。必ずしも「モテている男=価値が高い」ってわけじゃないのにねえ。 -
多くの女性はこういう風に恋愛をするのね。
確固たる信念もなく、ぼやっとしてるなあ。
まあ、それが恋というもので「落ちるもの」なのかもしれません。
ふと幼稚園の時の恋愛(といえるのかな)を思い出した。
その時は私は、”クラスの大半の女の子が好きと言っている、まったくよく知りもしない、見た目も一見普通な男の子”◯◯君が好きだと公言していたのだ。
これぞ、「イケメンや金持ちより、単に他の女にモテている男がモテる、と言う恐ろしい事実=モテスパイラル現象」ではないのか?
小学生になると選り好みがでてきてそうではなくなった
そんな雌という生き物を恋愛工学はしっかりと調べ、確率論から戦略的に攻略していく。目的はなるべくいい女と、なるべくたくさん、交尾すること。
実際、自分が男性側だったとして、友達等で想像してみると、これはけっこうモテると思う。自分も女の子にやってみよう♪
すごく有意義で勉強になりました。
終盤、全てを失った後の、直子との伊豆でのロマンスはとても素敵だった。
主人公は恋愛工学を学び実践することで数々の心理的障壁を乗り越えて精神的に大きく成長し、まったく違う魅力的な人間になった。彼は”アルジャーノンに花束を”のチャーリィにはならなかった。飢餓状態から脱出し、愛のある人間としてのスタートラインに立った。
小説としても素敵。
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刑事コロンボは、誰が何をしたかより、誰がある時になにをしなかったか、に注目してときに犯人を暴き出す。
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恋愛工学に基づいて、
非モテの主人公が変わっていく様を
面白おかしく書かれてある。
特に、顧客接点を増やす、フェーズを進める、
ラポールを気づくなど、営業面でも活かせる内容もあり、
営業職をしていると、より楽しめる一冊。
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ある日、「導師」に出会うことでハンティング(ナンパ)に目覚めた主人公が東京の街に飛び出てロールプレイングゲームのようにオンナを刈り取っていく——。カスカスで薄っぺらい感じの文章がむしろこの本のテーマに合っていてなかなか面白い。しかしラスト場面の「貧乏くさい村上春樹」みたいな展開のところでそれ以上読むのをやめてしまった。
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「恋愛なんて、ただの確率のゲームにすぎないんだから、正しい方法論があるんだ」それを僕に教えてくださいと懇願した非モテの主人公は『恋愛工学』なる科学的なナンパ理論を教えてもらい、いかに高確率で最後までもっていくか実践しながら学ぶ。確かに恋愛工学通りに行動すれば女の人にモテる。ただし遊ぶお金もたくさん必要。男女が生物学的にどう違うかという説明は納得した。ナンパを成功させる心理学も面白かった。何度もナンパしていたら、無視されるのにも慣れて、しかも何人もの女の子の連絡先が手に入り、そのうち何人かとデートができて、そのまた何人かとは最後まで出来ちゃう。わたしが男なら読んだ後、実践したくなるようなことばかり書いてあった。