- 本 ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344027954
感想・レビュー・書評
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恋愛ものはあまり得意ではないけれど、
唯川恵さんは大好きでよく読みました。
この本もてっきり恋愛ものと思って手に取りましたが、
違ってましたね…。
これは”母と娘”の呪縛と依存の物語。
終始、心がひりひりしました。
親、それは子供にとって一番近くにある権威。
幼い頃から母の辛辣な言葉に傷つけられてきた千遥。
過干渉な母の愛情を重たく感じている亜沙子。
一見反対のように見える二人。
でもどちらも母親の呪縛から解き放たれたい思いは同じ。
好条件の結婚相手を見つけ、初めて母に褒められ「勝った」と喜ぶ千遥。
そもそも勝ち負けではないはずなのに。
そう思わずにいられない千遥が痛々しくて…。
最後は背筋がぞくっとするくらい怖かったです。
そして親孝行は親のためばかりではなく、
ある意味、自分の心のためにする。
それくらいの気持ちでいたほうがいいのかもと…。
娘として思うところの多い一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「王様のブランチ」で紹介され、読みたいと思っていた本。
母娘関係がテーマ。
母娘の関係を指す言葉ですぐに頭に浮かぶものは、「友達母娘」、「一卵性母娘」でしょうか。
この言葉を頻繁に聞いていたころは、友達のような、姉妹のような母娘の関係が絶賛されていたような気がする。
それがいつしか、母と娘の関係には危険性がはらんでいるという認識に。
でも、母と娘の関係は家庭内のことで、なかなか表に出ず、声を出す人もいなかったのでは…
それが最近、小島慶子さんが母との確執を語ったり、NHKの「あさイチ」で特集されたり。
少し前に、篠田節子さんの「長女たち」を読んだ時にも、長女って生きにくい面を持っているんだなぁ…と感じた。
かくいう私も実は長女。それも兄弟は弟だけという。
とっても興味深く、読み切りました。
千遥は官公庁の外郭団体の契約社員。
母から逃れたくて、大学から実家を離れてくらしている。
亜沙子は父を病気で亡くして以来、母と二人暮らし。
まったく違うタイプの二人だが、母との関係に縛られている。
結婚を機に、母との関係を変えたい二人だったが…-
まっき~♪さん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
こちらこそ、いつもいいね!をありがとうございます。
ほんとに、最近、...まっき~♪さん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
こちらこそ、いつもいいね!をありがとうございます。
ほんとに、最近、母娘関係がテーマのものが多くなっていますよね!
私もまっき~♪さんの本棚に遊びに行かせていただいて、素敵な本に出会っています。
これからもよろしくお願いします(^^♪
2016/01/24
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ホラー
(重たいので感想は後日) -
二組の母娘の物語.母と友達のように仲良しな上手くいってるはずの亜沙子と子供の頃から虐待されてきたと恨んでいる千遥.どちらも結婚問題を機に今までの心の中に溜まっていたモヤモヤ感が噴出する.他人ですら人間関係は難しい,ましてや母親との関係となると何が正解か全くの闇だ.読みながらとても恐かったです.
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「啼かない鳥は空に溺れる」というタイトル。
母親と娘という関係。新聞でもよく取り上げられている。いわゆる毒親と呼ばれる母を持った千遥。かたや娘が生きがいのような母を持つ亜沙子。
読みすすめて行くと怖くて苦しくなる。
男女の考え方の差がリアル。
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やっぱこの人の本好きだー。もっともっと新しいの出して欲しい。
2人の女の人の交互に語られる話。
母親と娘。その関係に正解はないような気がする。
大事なのは自分の本当の気持ちを伝えること。親子だもの。
ちょっと怖く、ちょっとハラハラするお話でした。 -
千遥 救われて欲しかった
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