記憶破断者

著者 :
  • 幻冬舎
3.54
  • (9)
  • (37)
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  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 228
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028036

作品紹介・あらすじ

頼りになるのは、ノートだけ。記憶がもたない男は、記憶を書き換える殺人鬼に勝てるのか?見覚えのない部屋で目覚めた二吉。目の前には一冊のノート。そこに記されていたのは、自分が前向性健忘症であることと「今、自分は殺人鬼と戦っている」ということだった。殺人鬼は、人に触れることで記憶を改竄する能力を持っていた。周囲は誰も気がつかない中、その能力に気がついた二吉に、殺人鬼の脅威が迫り来る。絶対絶命の中、記憶がもたない二吉は、いったいどういう方法で、殺人鬼を追いつめるのか?二人の勝負の行方は?

感想・レビュー・書評

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  • 一気読みしないといけない系の一冊。
    相変わらず、暴力シーンはウェッティで、ミステリ要素は繊細です。一行でも見落とすと「?」に陥りがち。小林泰三さんの醍醐味がギュッと詰まった書きおろしでした。
    記憶を操る事が出来る男と、数十分しか記憶が持たない男の闘い。若干、アレとソレを足したような設定じゃないかと思うなかれ。最後の一行まで刮目せよ。

  • イジイジしつつ、まあ楽しめた。
    最後の一行にああっ!
    と思いつつ。
    生きるの大変だよな〜。
    HMもこんな感じだったのかしらん。
    記憶は簡単に作られるから、
    タイムリー。

  • 数十分しか記憶が持たない人の話。あれ?どんな話だったっけ。忘れないようにここに書いておこう。

  • 201707
    サクッと読めるけど、余韻が気持ち悪くて気持ちいい。
    最後の一行で、全部信用できなくなった。

    最後の方、北川先生も言動が怪しかったし、北川先生=夏生なのか?

    ところどころデスノート。
    キラだし、ノートがキーだし、ノードを完璧に偽造できる老人でてくるし

  • 記憶が数十分しか持たない前向性健忘症の男vs人に触れる事で記憶を改ざんする能力を持つ男。

    グロイホラーの短編集で有名な作家さんなのだけど、今回はホラーじゃない?
    と、、思いきや、記憶をいじられるって、一種の暴力。そしてとても気持ち悪く、下手をすると精神崩壊なんてしてしまう。。

    殺人鬼のとても身勝手な理由で人を簡単にもてあそんで、挙げ句に殺してしまい、その罪を何の関係も無い人になすりつける。
    この手段がとても気持ち悪い。
    まるで自分の記憶も本当に自分のものなのか?
    という錯覚に陥らされてしまうのは、作者の意図している所なのだろうけど、実に上手い。

    実際にある本当の病気と超能力との戦いで有り得ないのに、リアルに感じてしまう。。
    完全に作者の術にはまってしまい、先が気になり一気読み!!

    面白かった。。

    他の作品との繋がりもあるようなので、もっと深読みしたいので読んでみたくなったよ。

  • ネチネチしつこく書き込むんでなく、擬態語や大袈裟な表現を多用するでもなく、むしろ幾分アッサリした文体で、充分エグくてイカれてるのは、設定そのものの力。
    記憶改竄能力 vs 記憶破断者って、どこからこういうの思いつくんだか。論理矛盾を起こさないように話の辻褄を合わせるだけでも大変だろうに「徳さん」キャラは魅力的でし、最後の一行が効いてる。

  • 記憶に関する作品が多い著者さんなのかたまたま続いて読んだだけなのか、前向性健忘症の主人公が記録ノートを頼りに犯罪者に立ち向かう本作。その犯罪者は記憶を操れる超能力者で、元々覚えてられない人に偽の記憶を植え付けたことで違和感を覚えあれこれ始まるのだけど、一件落着した後の方が謎と恐怖が襲ってきた。一気読みできて面白かった。

  • 記憶が数時間しか持たない男と記憶を操る狂人の戦いを描いたスリラー作品。帯であおっているとおり、最後の一行で「ぎょえっ!」とさせられる。著者のほかの作品と関連があるようで、それと組み合わせることによって最後の一行にはいくつかの解釈ができるようだが、残念ながらワタクシはそれらの本を読んでいないのでもっとも単純な解釈しかできなかった。しかし、おそらくこのもっとも単純な解釈こそが読者を恐怖のどん底に陥れるものなのではないかと思う。まあまあおもしろかった。

  • 記憶が数十分しかもたない前向性健忘症の男が、極悪殺人鬼と対決する。向こうは記憶を改竄する超能力をもつ。アリバイもでっち上げられるし、罪を擦り付ける都合のよい記憶を植え付けることもできる。カメラ映像などの物理的証拠にさえ気を付ければ発覚はしない。ところが健忘症の男は記憶操作によって、ないはずの記憶が生じたことから超能力に気づいてしまった。能力が効かないと知られたら――殺されるかもしれない。
    注意して行動せねば。でも記憶はノートに書いて読まないと保持できない――。

    1章を読んで引きつけられた。スリリング。心臓の弱い方ご注意。犯行の悪逆さが気分が悪かった。能力の使い方からして頭の悪い輩に感じたが、少しは頭が切れるらしい。
    この方の作風なのかな、すっきりと終わってはくれなかった。そう来るか。実は恐怖はまだ終わっていないのだ……というような感じ。この本の体験自体も実話だったのでしょうか、と考えたら、どうなるのでしょう。
    漢字。拙(まず)い、仮令(たとい)、恍(とぼ)ける。

  • 暴力的な描写は苦手ですが、設定が面白く流れに飲まれました。先が気になる!と。

    ただ、謎は解決しないまま。
    さらに混乱を残してend

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