- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028159
感想・レビュー・書評
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北野武(ビートたけし)の学校の道徳教育の教科書批判に始まる権力側の道徳教育の批判である。道徳を云々して押しつける奴は信用できないと主張している。そして、自分の頭で考えろと言っている。
他にも、夢を追いかけろなどと言うことは大嘘だといい、人のうらやむ輝ける日はいつまでも来ない、夢などはかなえなくても人生は大成功だという。
また、IT企業によって国民はIT企業の領民にされているという。つまり、IT企業に金を払うように仕向けられていると言うわけだ。
相変わらず、独特の視点で面白い見方をしている。道徳論と言うより世の中に流布している言説の社会批判の内容である。
しかし、本人自体が功成り名を遂げる人間である。芸能界そして社会に影響力のある人間の言うことはどこまで信用できるのか逆説的でもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
道徳は良心を育てない...のかもしれない。
ただ一つの道徳や正義を信じることの怖さ。
一理あるなと思いました。
押し付けない感じが読みやすい。 -
話題の本ですね。
著者はあの北野武氏ですから、いろいろな意味で大いに期待しつつ手にとってみました。でも、かなり予想していたものとは違っていましたね。これが“たけしさん”が書いたものなのかと思うほど、切込みが甘く迫力が感じられないのです。
書かれていることが「当たり前」というのともちょっと違います。もっと、ぐりぐりと抉るような“たけしさんならでは”の肉厚のメッセージを期待していたのですが・・・。かなりガッカリです。
本書での「たけしさん的口調」を普通の言いぶりにしてみると、新たな切り口からの独創的な指摘がほとんどないことに気づくでしょう。 -
面白く読めました。確かにうわばみだけすくったようなキレイごとだけ教えるのは怖い気がした。
インターネット:Wikipediaや知恵袋について「集団的知性なんて考え方をする人もいるけれど、それはどうだろう。やっている本人にとっては、手軽に答えが出るようになっただけの話じゃないか。山登りは山頂に自分の足で立たなきゃ意味がない。それなのに誰かが頂上で撮った写真を見て、自分も登頂した気になっているのと大差ない。」
インターネットで調べることについて「ひとつの知識を本物の知識にするためには、何冊も本を読まなければなくてはいけない。それは今も昔も変わらない。インターネットで手軽に知識を得ることはできても、手軽に得られるのは手軽な知識でしかない。ハリボテの知識だ。知ったかぶりが増えただけのことだろう。」 -
はじめに、「道徳がどうのこうのという人間は、信用しちゃいけない」というタケシ独特のオチに気づかなければならない!
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道徳を他人任せにしてはならない。
メメント・モリ。 -
20150924 タケシの本は初めて読んだ。ネタっぽいが突っ込みしにくい本音があるので読める。結局は自分で考える事という落ちだかこれからは誰かについていけば良い世の中ではなくなるという前提があるので警鐘としても読める本だ。
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赤信号みんなで渡れば怖くないw
ってな事で、北野武の『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』
北野武流の道徳論。
昔から言い伝わる道徳論は現代には通じない事が多いかと……。
道徳論も時代と共に変わりつつあるんで、少し昔の通じた事も今じゃハマらない。
年寄りが言う小言も大事な事もあるけど、全部が正しいと言える訳じゃ無くなってきたね。
人に迷惑掛けない生き方が道徳かなっと。
まあ、全ては出来ないけど(笑)
賛否両論の内容じゃと思います
2017年55冊目