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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784344028166
感想・レビュー・書評
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性産業に対する偏見はなぜ生じるのか。
例えば、誰かの靴を舐める映像にニーズがあり、それを撮影して販売するとする。性産業に対する偏見は、もしかすると、それを演じる役者に対する嫌悪感や偏見と同じようなものかもしれない。ニーズがあったとしても、尊厳を売り渡すという行為が、本能的に蔑まれるのだろう。そして、尊厳を売る方も、それに従事する動機は複雑だ。ニーズがあるのだから、崇められる部分もあるのだろうか。誰かを救うため、という目的も一部では果たせるだろう。しかし、蔑むような価値観は本人にも分かるから、それを代償にしながら、最後は「お金のため」という事になる。行為自体が好きなだけなら商売にする必要はないのだろうし、誰かを救う仕事ならば他にもあるのだから。
結局、尊厳を換金する行為。そして、そうせざるを得ない状況がある、という事なのかもしれない。社会やお金、権力やスカウトなどに追い詰められた結果。契約自由はあれど、法外な違約金にも吃驚する。
本書はそうした人たちを巡って巻き起こる事件を描くミステリーである。具体的にはAV女優の人たちだ。こうした関連書籍も参考にしながら、赤裸々に本音を綴るのだが、そんな偏見について考えさせられる内容だ。物語としても、面白い。ただ、表現は18禁という感じで、過激な描写もあるので注意。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さすがの真梨先生。
女の復讐心、嫉妬心書かせたら日本一ではないかなぁ。
そうなんだ。女は知らないうちに嫉妬され、訳もわからないうちに制裁を受けることもある。
自分とは全く違う世界、出版社やAV業界の話だった為、いつもほどの感情移入はなかった。
何処か、外側から事件を眺めているような気持ちで読んでいた。
しかし真梨先生、流石の筆力。
それでもしっかり心鷲掴み。
最後は畳み掛けてきますね! -
だ・か・ら 真梨幸子 先生 怖過ぎます。
自分で選んだ道(選択)と思っていても それが他の人が敷いたレールに乗せられていたら?
もしかしたら【普通に生きる】って 難しいのかも知れませんね……
最終のあと一つの謎が解らなかった。
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真梨幸子らしい作品。
内容は、ある企画のもと、記者がインタビューしたAV女優が次々と何者かによって殺されていく。そして、その記者もある人物によって監禁されてしまう。
読んでいる途中までは面白かったが、途中からなんとなく失速。
あの人がこの人だったのかという驚きはあったものの、小説としては今一つ。
復讐の物語。 -
最近続けて読んでいる真梨幸子。
今作はAV女優にスポットを当てたお話。
インタビューを通して人となりを知る、その裏では怪しい事件が進行している。
最後はやっぱり怒涛の展開。
アナウンサーととばっちりの娘は気の毒だと思ってしまいました。
登場人物が多く、源氏名と本名があり、よく覚えるのが大変でした。 -
習慣にしている30分の朝読書。続きが気になって30分でやめられず、毎朝遅刻しかけるくらい面白かったです。朝っぱらから読むような内容じゃなかったけど(笑)。それにしても救いがないというか、後味悪いなぁ。さすがイヤミスの女王。
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「誰もが認める美人となると、そりゃそこらじゅうトラップだらけよ」
自分は歩いているのか,それとも歩かされているのか.見抜ける賢さ,正直にいきるための賢さ,絵を描く悪賢さ.最後は,得たくはないが,どのように絵を描き始め組み立てていくのか,一度見てみたい欲求に抗えない.この本は,それをほんの少し,抜けられなくならない程度に見せてくれる. -
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最初はいつものエロおもしろい感じだったけど、だんだん登場人物も増えてきていろいろゴチャゴチャしてきて読むのが苦痛になってきたけど、真梨サンっていつもこんなんだしなーって思いながら最後まで読んだ。
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ぷはーーーっっ!!!と最後の最後で天を仰ぎましたよ。振出しに戻るしかないじゃん!と。
いくつかのひっかかりと、いくつかの疑問を乗り越えてようやく最後までたどり着いて、ほっとしつつ最後のページを読んでいたというのに。真梨幸子、あまりにも容赦のない仕打ち。
ものすごく軽く読んでいけば、この物語の上澄みだけでも充分「おもしろかった」と言えるだろう。
けれど、一旦、真剣に対峙し始めたが最後、山のような付箋と真っ黒になるほど書き込んだ相関図が手放せない。これだけやってもまだまだありそうで怖い。あ、そうか。怖いのか。うっかりなにか見落としていそうで、怖いのだ。誰かと答え合わせをするまで、このコワ面白さは終わらない -
読んでいてちょっと初期の桐野夏生さんの作品(ミロシリーズの初め)に似てるかな、と思った。人間の暗い欲望について鋭い描写もあり期待していましたが、全体的に登場人物が多すぎ、展開もあまり現実味がなく、物語が散漫な気も(すみません)そこが残念でした。
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AV業界を舞台に、そこで起こる魑魅魍魎
の世界。
行きつく先は何処なのか?
何処までも堕ちて行く女達の裏の顔
には、隠された過去の怨念が渦巻く。
周到に準備された罠にはまり
苦界に足を踏み入れる女性達。
それを影で操る女も、一度は底無しの
沼に沈められ何とか生きながらえ
復讐と言うこの時を待っていたのだ。
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AV業界を扱った作品。本人たちが自分で選んだ道だと思っていても、用意周到に張り巡らされた罠にかかって堕ちていく。人の堕落がお金になるビジネスは本当に怖いです。救いようのない読後感で真梨さんらしい1冊。面白かったです。
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最初はどうなっていくんだろうな〜
て思ってたけど読んでたら
「えっ?!」てなって一気に読めた!!
いつも最後の最後で驚く結末、、。
人から恨みを買われるようなことは
しないようにしなきゃと思った、、。 -
少しは楽しめたかな
嫌なあと味を残すミステリー:イヤミスとして人気がある作家なので読んでみた
AV女優連続殺人事件の物語り
仮想現実が好みの人には時間潰しに良いのではないかと感じた
男性記者目線の文章はがんばって上手に書いたと思う
主眼になるのは、堕落させられた女の恨みの執念深さを描きたかったんだろう
女性作家だからそれで良いだろうとは感じている
AV女優に仕立て上げて儲けるにはという、手練手管がご披露される
少女ユニットでタレントとして売れてからのAV女優転向
現役女子アナのAV女優転向
東大卒のAV女優登場
母親を先に裏ビデオ撮ってその娘をAVに引き摺り込むとか
使い古せば保険金目当てで死んでもらう
殺害幇助の闇サイトも機能させてみている
スタートは女友達の部屋に呼ばれて男連中に撮影された女から復習が始まるわけだ
一度入り込んだら、家族や社会から呪われて、とても元には戻れない女達の話し
岸田秀の精神分析の考え方も参照しているのはとても興味深かった
平和の中で渦巻いている社会の歪みをミステリー仕立てで描いた物語にはなっていると思う
もしかしたら、また同じようなの読みたくなるのかなー -
内容を良く知らずに借りてきてAV女優の話?そして登場人物が多過ぎ!と途中まで全く読み進められず挫折するかと思いましたが半分辺りから一気に面白くなりました。
でもやっぱり真梨さん、後味悪いー笑
著者プロフィール
真梨幸子の作品
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