- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028166
作品紹介・あらすじ
AV女優連続不審死事件。容疑者の男は行方不明。男が遺した原稿『アルテーミスの采配』が、隠された嘘、或は真実を語り始める。私の人生、狂ったのは誰のせい?毎日は無数の罠で満ちている。最後一ページまで、見事なる真梨幸子の采配。
感想・レビュー・書評
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さすがの真梨先生。
女の復讐心、嫉妬心書かせたら日本一ではないかなぁ。
そうなんだ。女は知らないうちに嫉妬され、訳もわからないうちに制裁を受けることもある。
自分とは全く違う世界、出版社やAV業界の話だった為、いつもほどの感情移入はなかった。
何処か、外側から事件を眺めているような気持ちで読んでいた。
しかし真梨先生、流石の筆力。
それでもしっかり心鷲掴み。
最後は畳み掛けてきますね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だ・か・ら 真梨幸子 先生 怖過ぎます。
自分で選んだ道(選択)と思っていても それが他の人が敷いたレールに乗せられていたら?
もしかしたら【普通に生きる】って 難しいのかも知れませんね……
最終のあと一つの謎が解らなかった。
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真梨幸子らしい作品。
内容は、ある企画のもと、記者がインタビューしたAV女優が次々と何者かによって殺されていく。そして、その記者もある人物によって監禁されてしまう。
読んでいる途中までは面白かったが、途中からなんとなく失速。
あの人がこの人だったのかという驚きはあったものの、小説としては今一つ。
復讐の物語。 -
習慣にしている30分の朝読書。続きが気になって30分でやめられず、毎朝遅刻しかけるくらい面白かったです。朝っぱらから読むような内容じゃなかったけど(笑)。それにしても救いがないというか、後味悪いなぁ。さすがイヤミスの女王。
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ぷはーーーっっ!!!と最後の最後で天を仰ぎましたよ。振出しに戻るしかないじゃん!と。
いくつかのひっかかりと、いくつかの疑問を乗り越えてようやく最後までたどり着いて、ほっとしつつ最後のページを読んでいたというのに。真梨幸子、あまりにも容赦のない仕打ち。
ものすごく軽く読んでいけば、この物語の上澄みだけでも充分「おもしろかった」と言えるだろう。
けれど、一旦、真剣に対峙し始めたが最後、山のような付箋と真っ黒になるほど書き込んだ相関図が手放せない。これだけやってもまだまだありそうで怖い。あ、そうか。怖いのか。うっかりなにか見落としていそうで、怖いのだ。誰かと答え合わせをするまで、このコワ面白さは終わらない -
AV業界を舞台に、そこで起こる魑魅魍魎
の世界。
行きつく先は何処なのか?
何処までも堕ちて行く女達の裏の顔
には、隠された過去の怨念が渦巻く。
周到に準備された罠にはまり
苦界に足を踏み入れる女性達。
それを影で操る女も、一度は底無しの
沼に沈められ何とか生きながらえ
復讐と言うこの時を待っていたのだ。