人魚の眠る家

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3945
レビュー : 613
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028500

感想・レビュー・書評

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  • プールに溺れて脳死となった娘(瑞穂)を在宅介護する話。
    考えさせられることが本当に多かった。
    ①脳死は生か死どちらであるか
    今まで考えたことも無かった。私は、脳死=死だと思っている。恐らく脳死が身近ではない故そう思えるのだと思う。しかし、自分の家族が脳死だが、心臓は動いてる状態を見た時、脳死は生あると思ってしまうかもしれない。結局正解は分からなかったが、個々の価値観であり正解は無いと思う。
    ②娘と母(薫子)
    瑞穂が脳死であるということは分かりながら、脳死判定の前に娘の腕が動いたことがキッカケで脳死判定を拒み、在宅介護を選んだ。「狂ってでも守りたいもの」がひしひしと伝わってきた。きっと自分にも子供が出来たらそうなると思う。
    ③夫婦
    播磨夫婦は、別居中で離婚間近の時に娘が事故にあった。その後も夫婦仲が戻ることは無かったが、娘という共通の守りたいもののために協力していく。子供という共通の大事なもののがあるから夫婦は成り立つことも多い。

    小佐野さんがおススメ本だけあって、どんより暗い気持ちで終わる。
    が、読み終わった後に感慨深い気持ちになる。

  • 母の葛藤を感じた

  • 本人の明確な意思が確認出来ていない場合の脳死判定を、親に求めるのは重い。
    延命しても、脳死判定を持って死亡としても、どちらを選択しても、別の選択をしたら、と考えてしまうだろうし、正しかったのか、と何度も自問してしまうだろう。
    やはり、脳死=死にしろ、死ではないにしろ、明確な法律の整備が必要ではないかしら。

  • 死とは何か?
    それぞれの思いと立場から描かれていて、とても考えさせられた一冊です
    読みながら何度も涙しました

    今まで「脳死」や「臓器移植」とは、テレビで見聞きする範囲でしか知識がありませんでした

    [脳死]=[脳の全ての機能が停止]だとばかり思っていました
    違うんですね
    ちょっとショッキングでした
    (定義等も完全なフィクションなのかな?後で調べてみなくては)

    医学的には違わないのかもしれないけれど、脳死判定方法と臓器移植法の事を知ると、自分がこの選択を迫られた時、愛する人の脳死を受け入れられるのか?自信がないかも…

    逆に愛する人に移植が必要な立場なら…

    脳死の判定を受ける受けない、臓器移植をするしない、どんな決断であろうと当事者達の思いが尊重される世の中であって欲しいな

  • 脳死した女の子を諦めきれず、生かし続ける母親の話。脳死を巡る日本の問題に焦点を当てたメッセージ性の強い小説となっている。もっと娯楽性の高いドラマチックな展開を期待する人にはやや不向きかもしれない。

  • 哀しいが、勉強させられる話。

    はじめは辛い終わり方しか想像できなかったが、気持ち良く穏やかな締めくくりだった。

    脳死と臓器移植に関する意見対立・利害対立がもしも丸く収まるとしたら、このような登場人物の配置が必要なのだな、と思った。

    日本の脳死判定制度の矛盾を指弾しつつも、その矛盾をネタに作り出された話だとも思った。

  • 内容紹介
    娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。
    彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。
    病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。
    過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。

    脳死状態となり臓器移植を奨められたが、動いた、意識がある、として社長である夫の経済力により、
    その会社の最先端の技術により生かすことを選択する。
    最終的には娘の亡霊を見てさよならを言われ踏ん切りがついた、という事で臓器移植を決意。

    最近の東野作品はいろいろなテーマに富んではいるが面白みに欠ける。

  • 悲しくて胸が苦しくなった。

    自分がこの物語の登場人物たちだったらどのような判断、決断をするのか、どう思うのか、なにを思うのかと、様々な登場人物の立場で考えながら読んでいた。

    ラストの一行が泣けた。

  • 脳死──
    体は、生きている状態だが、脳は死んでいる。
    そのままでは、体も、どんどん死んでいく。
    それを受け入れられるか否か。
    もし、自分の子供が……
    考えただけでも、ゾッとする。
    親のエゴでも、そのまま生命を維持するのか。
    臓器提供で、役に立たせるのか。
    胸が張り裂けそうな気持ちで読んでいた。
    自分の答えは、見つけ出せないままだが……

  • 個人的には、こういう題材と
    展開は興味がないんですよねぇ。
    推理小説ではない作品は
    パラパラッとめくって
    いきなりエンディングまで
    飛ばして、読んで、満足。。。
    というところでしょうか。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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