- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028777
感想・レビュー・書評
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2016年初版。今月中には自民党の総裁すなわち次期総理が決まろうとしています。顔ぶれを見る限り、なんだか迫力に欠けるなあと思ってしまうのは候補者の大半が私よりも年若いからでしょうか。そんなことを考えながら本著を読みました。構成は田中角栄氏の自叙伝なのかなあと思いますが、石原慎太郎さんが田中角栄氏についての資料を読み込み一人称で書かれた本です。金権政治を体現したような方だった記憶が鮮明です。しかし田中角栄氏には迫力や気概を強く感じました。ロッキード事件の真相は今となっては藪の中ですが。今の時代が必要とするのは、「政界のブルドーザー」と言われた氏のような迫力や突進力みたいなものを持つ強いリーダーが必要なのかなあと思いました。もちろん金まみれの政治を認めているわけではありませんが。
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石原慎太郎が一人称で書いた田中角栄の実話を元にした小説。ロッキード事件というアメリカの策謀で無慈悲に奪われた天才の人生。文中に「あの石原が」と自分を登場させているのにニヤリ。
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興味深く読みました。
田中角栄さんをもっと知りたくなりましたね。ロッキード事件だけでなく政治家としての働き、信念そして愛国心をより深く知りたくなりました。
ぜひ〜 -
見城徹が編集者として、石原慎太郎を口説き落として書いてもらった本だという。
田中角栄の生い立ちから晩年(臨終の時)までを自伝調に一人称小説として描く。
生前の様子を知らない世代ではあるが、コンピューター付きブルドーザーと称された角栄氏の世の先行きを見通し、その豪腕で切り拓いてきた素地の所以が何たるかを垣間見ることができる。
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読書後の感想として「権力やお金を持っても最後は死が訪れるもので、その最後は悔いることが、権力を持った人は多いのかな。そうなら人として豊かに生きな方がいいのかな」と思った。
田中角栄のイメージとして「金権政治」「ロッキード事件」とダークな政治家。とでもともとは土方から始まっって建築士!庶民だったとは…現場を知っていたからこそ確実に未来を見据えられたのでは。それを上手く利用して官僚を操作し、お金をばら撒きながら金権政治を行う。現在の何も変わらない、懐に入ってしまう政治家のお金の使用の仕方と全く意味が違ってくる。
金権政治が良いか悪いかわからないけど、真剣に日本の将来を考え、未来を切り拓いてくれる人が近代日本を作ったと思うと頭がさがる。
また、アメリカや大国を跳ね返す力を持った政治家は出てくるのでしょうか?
最後に、田中角栄が言うのだから間違いねー笑
「ああ、権力というものは所詮水みたいなものなのだ。いくらこの掌で沢山、確かに掬ったと思っても栓のない話で、指と指の間からあっけなく零れて消えていくものなのだなと。」 -
田中角栄さんのファン(?)だった母。
病床でこの本を読んでいました。
その本を私も読んだのですが…
田中角栄さんは魅力的な政治家だと思う。
石原さんが書いたこの文章がどうも好みではなく、☆☆2つに。 -
淡々と語られている
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政治に疎い私。だけど田中角栄という天才というか怪物がいた事は知っている。
読んでみようと手に取って、文字がびっしりじゃなかったから石原さんに感謝。
前半はあまり頭に入らなく、やっぱりロッキード事件のあたりから一気に読み進める。
辻和子さんと息子さんの本を読んでみたいと思った。 -
という、フィクションなのだろうか。ただ、猛烈な勉強家であり、国会議員としての務めである立法をとんでもない数やっているというのは、今後も語り継がれるべき。
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田中角栄について、ふとしたところからエピソードを聞く。ユニークな人物。
有名人だけど、世代ではないからよく分からないし、これを機に読んでみることにした。
一人称視点で書いてあるので、一瞬自伝かと思ってしまうが、これは事実に基づいたフィクション。
あんまり汚いところは書いてないので、負の気持ちにならず読みやすかった。