天才

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028777

感想・レビュー・書評

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  • オーディブルにて。
    すごい政治家とはどういうものなのか、知りたく。

    それは、すごい経営者であった。
    すごい物語を作って語る語り手であった。
    人に好かれる、魅力的な人であった。

    金権政治を是とした。

  • 田中角栄本は数多くあるが、石原慎太郎自身、彼を肯定し、田中を" 天才 " と言わしめた。

  • 細かい描写こそないものの、田中角栄時代のリアルを生きていない自分にとっては当時の政治家の人間関係が書かれていて楽しく読めた。

    国家の存亡に関わる問題の処理に政治が強く関与するのは当たり前のことではないか。まして大事なことの頼み事に、立案者の政党の有力幹部に2百万などというはした金を持参するのは世間では当たり前のことで、挨拶に菓子折りを持参するようなものだ。

    金権政治と批判されようが、土方の経験から何よりも現場を知りたい、議員立法を40も手掛け、国民のために尽くしたという点は現代の政治家にも見習ってほしいものである。

  • いろんな意味であの石原さんが田中角栄の事を一人称で書くことの衝撃。
    時代を変えるのは天才ではなく変人だと感じた。
    そして、田中角栄は激動の時代を変人として豪快に歩んだと思う。
    時代が変わり、時が経って振り返れば変人を天才と評価する人が現れる。ただただそう感じさせられる一冊だった。

  • 「天才」(石原慎太郎)を読んだ。あの『田中角栄』だしあの『石原慎太郎』だからなあと思いながら読み始めたのであるが、これは正直言って面白かった。(あくまでも単純に読み物としてではあるが。)
    『田中角栄』という人は、(良い意味でも悪い意味でも)記憶に残る政治家だね。

  • 内容については人によって好き嫌いがあると思うが、大局的な見方を学ぶ為には読む価値がある本。

  • 人によっては、聴きたくない事も有ると思う。

  • 列島改造論を読まねば。天才の構想は、確かに実現し国家の骨格を成している。ピーナッツはアメリカの謀略としか思えなくなった。

  • 田中角栄の生い立ちからロッキード事件にて失脚、脳梗塞に倒れ、亡くなるまでを一人称で書かれている。僕が生まれる前か、幼い時の世情を何かしらの迫力を持って一気に読ませられた。

    天才とタイトル付けした理由も読み終わり納得が行く。
    政治家としては現代には合わないスタイルなのだが、この方のおかげな部分が多々あるのは否定できないと思えた。

  • シンプルに他人の人生を一人称で書ききる想像力と編集力に感服した。田中角栄とはリアルタイムで人生を重ねていないけど、活き活きと彼の人間性が伝わる。たしかに、忖度せず堂々と自分の意見を通す真っ直ぐさは、ジメジメした今の世の中にこそ必要なのかもしれない。

著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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