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本 ・本 (364ページ) / ISBN・EAN: 9784344028791
感想・レビュー・書評
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母娘の楽しそうな毎日の描写が良かった。
溢れんばかりの愛しい気持ち。
序章〜中盤が長く、謎めくミステリー感を盛り上げていきますが、最後が一気に流れ過ぎて少し物足りない気がしました。 -
日経のブックレビューに★×4で乗っていたことから、図書館で予約した。天野節子さんの小説を初めてである。読了まではいったものの私には合わなかった。
ストーリーにも人物描写や会話にも、どうも現実とかい離した感じがあり、深くはのめりこめなかった。また、文体も私には合わない。このような一節など。
「食堂のカレーライスは旨い。渡辺刑事がさも旨そうによく噛み、ごくりと飲み込むと言った。」
こんな冗長かつひねりのない表現に会うたびに、なんだかなぁ、と思って冷めていってしまう。氏の別作品を手に取ることはまずないであろう。
とはいえ、エピローグでは一人の親としてそこそこ感激はしてしまった。 -
体裁はミステリーではあるが、子供を想う親の気持ちや人の正義感について深く考えさせる内容になっている。子供を失った親がその背景に存在した不正義で身勝手な行動を知ったときの気持ちは想像できないほどの怒りに満ちているだろう。そんなことを想像するだけでも自分を律し正義を保つことができるように思う。
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交通事故で一人娘を失った母親のお話し。子供を失うなんてこれ以上に辛いことはないだろうと想像できるし、感情移入もできるんだけど。主人公には娘が自分のすべてであったのだろうと理解するしかないのかな。犯人もすぐ想像つくしミステリいうより、一人一人の人間描写に長けていた作品です。作品自体は章ごとに視点が変わり文章も読みやす一気読みできました。最後は、う~ん、やっぱそれしか選ぶ道はなかったんだろうな・・・といった感じでした。
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どう繋がっていくのか興味があって、一気に読んだ。
シングルマザーの羽生志摩子は、最愛の娘桜子を交通事故で失う。
よそ見運転のバカ息子加害者の永光孝太、桜子ちゃんの搬送依頼を断った外科医室井啓三、二千万円に目がくらみ嘘の証言をする寺島初美。
一人で犯行を計画する母親の姿が悲しい。 -
関連性のなさそうな人達がつながっていく
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途中までは事実を淡々と述べている流れで登場人物が多いながらも読みやすかった。
結論としはそこまで驚く犯人ではなかった印象。
現実に起こることを想像すると犯人に同情してしまう。 -
いまひとつ…
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2018.1.5読了 1冊目
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やはり面白かった
いらないなーと思ったところはあったけど、どんどん読めた
死んでは仕方ないでも
殺すのはもっとダメだと思う
誰も幸せにしない
幸せなんか要らないんだろうけどね -
1年前から読みたかった作品、ようやく読めた!
これ、イヤミスだよね?そういう感想ないみたいだけど、私にとっては後味悪い。誰も救われてない。
犯人が、すべてのことを理解するのにほとんど証拠を集めないところや、犯罪をおかすための準備についてほとんど書いていないところが、逆に思いの強さとか計画性とかがよくわかる構成になっているのは面白いと思った。
色々な人の想いが重苦しく交錯している割に、書きっぱなし感のある登場人物もいて、なんかもっと人間関係複雑でも面白かったかも。
でもミステリーとして充分楽しめました。
ちょっと関係ないけど、「かわいそう」という言葉のことについて考えた。
言われて嬉しい言葉じゃないし、共感でも励ましでもないのに、なんでこんな言葉ができちゃったんだろうね。 -
序盤から「これってこうで、この人だよね」と推理するでもなく普通に思っていたことがそのまま真相で、拍子抜け。読み終えた後に他の方の感想を見たらそこに驚いたと言っておたれる方がいたので、あれば一応謎解きの部分だったのかとそこで逆に驚いた。ということでミステリとしては少々不満が残る。
ただ、それを抜きにしても最後まで展開が気になり面白く、また本作が投げかけてくる「私刑の是非」といった重いテーマがいつまでも余韻となって残る。また、文章が非常に読みやすく物語に入り込みやすかった。 -
11月-6。3.5点。
小学三年生の女の子が、車に轢かれ死亡。
その事故の関係者が、殺害されることに。
直接・間接的な関係者たち。それぞれの立場から、
物語が語られる。真相は。事件は復讐なのか。
あっという間に読める。
まあまあかな。ちょっと謎の部分が残った。 -
連作短編といっていいのかな?ある小学生の交通事故の関係者たちで巻き起こる事件。後半から一気に読むペースが上がり私としてはとてもよかったです。同じ位の子どもを持つ母親でもあるので、所々切なく苦しい箇所もありました。
著者プロフィール
天野節子の作品





