神様のコドモ

  • 幻冬舎 (2016年3月17日発売)
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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784344029071

感想・レビュー・書評

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  • ほとんど中途半端に終わるショートショート。
    最後の最後で腑に落ちる結末が来るのか?とか伏線回収が来るのか?とか期待してみたけど、何もないまま読み終わってしまった。
    何を読まされてたのだろう…
    えーなんだこれ。読んだ時間がすごくもったいない。

  • 神様がハワイ旅行中に、いろいろ上から見る話。1話4ページくらいと、読みやすくいろいろな人生を覗き見した気分。しかし、どこかでつながっていればよかったのになと思った。最後の最後によくわからないままに終わった。想像してくださいってことかなー…

  • SS短編集。
    ホラーテイストあり、ブラックジョークあり。
    神様がハワイ旅行の間、留守を預かり日本を見守る神様のコドモの物語。

    「アカン糸」
    もうすぐ死を迎える女性の小指には赤い糸が結ばれている。
    その糸は看護師の男性に繋がっている。
    二人が出会えば恋に落ち結ばれる運命だ。
    だが、彼にはもう一本、赤い糸が結ばれていた。
    もう一本の糸の先にいるのは健康な女性だ。
    神様のコドモは迷う。
    どうしたらいいのか。
    死を間近にした女性と看護師が出会ってしまえば、互いに悩み傷つくだろう。
    未来を見る力のない神様のコドモは、未来を予想するしかない。
    迷った末に病気の彼女の小指にある赤い糸を、神様のコドモは断ち切る。
    これで良かったんだとコドモは思う。
    自分の選択に間違いはないと。
    死が彼女に訪れるその最期のときまで、神様のコドモは彼女を見守ろうと決意する。
    いずれは神様になるだろうコドモは、まだまだ未熟だ。
    人間の愚かな行為をバカにしたり、笑ったりしながらも、神様のように達観したところがない。
    だから迷ったり、悩んだりする。
    その姿はとても人間っぽくて、優しさもある。
    ショートショートのため、とても読みやすい。
    気軽に読みきることができるので、これまでホラーの山田作品しか読んでいない人にもお勧めだ。
    ホラーとはまた違った面白さが見つけられると思う。

  • 神様の子が見た下界の話、山田悠介さんの本は短編よりも長編の方が個人的に好きです。

  • 高速バスを利用時に車内で読んでいましたが、時間を忘れ、没頭することが出来ました。
    個人的にも面白い本だと思ったので、弟にも薦めてみました。

  • サクサク読めた。それはよかった。
    一つ一つの話がつながっているわけではなく、少し笑える話とか、不気味な話がある。
    最後に何か繋がりあって、腹落ちするのかなと予想していたが、そんなことはなかった。
    後味は悪い。でもサクサク読めた。

  • 神様というのは見ているだけだと退屈にもなるだろうな。
    一人一人の人生と言えど、生き方はそれぞれであり罪を犯す者もいれば善人になる者いる。
    ただ悪事を働いた事やその様な事に関わった事も神様は見ているんだよな。

  • なんだかモヤモヤする…
    フィットする話と、しない話…3対7くらいかな
    ジャケ借り、失敗…かな。。。

  • 1話で3分 42連発のショートショートと、帯に描かれていたのだが、、、、
    内容は、神様が、ハワイ旅行へ出張中(?)に、留守を守る神様のコドモたちの為す事柄である。

    どれも、今一つ、最後の展開迄に至らない。
    最初に読んでいて、連作的に、最後に話の展開へとなっていくのだろうと期待していたのだが、、、、どれも中途半端的な話の内容で、話は短くて、読み進んだが、どれもすっきりとしない感じで、印象に残るものが42話の中に少ししかなかったのは、残念だった。

  • その後どうなったのか気になる話が多く、かといって、そういう終わり方が功を奏しているようにも思えなかった。最後にスッキリさせてくれるかなと期待していたのだけれど、それもなく、ただただモヤモヤ感満載の本でした。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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