男の粋な生き方

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 76
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029231

作品紹介・あらすじ

タフであれ。優しくあれ。何ももらわぬ勝者であれ。仕事、女、金、酒、スポーツ、教養、生と死…文壇と政界の第一線に立ち、常に時代と格闘し続けてきた著者が、豊かな経験と知識、感性から紡ぎ出す究極のダンディズム。人生を切り開く「覚悟」が定まる全28章!

感想・レビュー・書評

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  •  石原慎太郎 著「男の粋な生き方」、2016.4発行、タイトルに著者との違和感を感じつつも、近くの図書館の開架から借りました。自伝風(自慢風)エッセイでしょうかw。案の定、自分のことをこれでもかという位に書き綴る内容に、それがゆえに生ずる薄っぺらさを感じました。(失礼しました。)食の味わいの項で、親友の宴会での猫鍋の話が出てましたが、そういうことを書くこと自体に、嫌悪感を抱きました。著者の感性と人間性がうかがい知れます。
     「人間の理性なんて限界があって、どうやっても自然に太刀打ちできるものではない」は、カントの言葉だそうです。石原慎太郎「男の粋な生き方」、2016.4発行、再読。石原慎太郎さんの生き方が粋かどうかは、読者の生き方、人生観に左右されるものだと思います。著者が語る「人生は合縁奇縁」、これはまさしくそう思います。「競争が人間を鍛える」、これも間違いがないのではと、そう思います。
     

  • 雑誌「GOETHE」の連載をまとめた書籍。意図的かもしれないが、自信家の雰囲気が文脈の隅々から浮かんでくる。それは「太陽の季節」で芥川賞を取り、また弟の石原裕次郎の存在も大きかったのかと個人的に感じた。言葉を言い換えれば、若いころから一流を知っていたかのが大きい。
    著者のメッセージを自分流に解釈すれば、粋な生き方とは自分に自信をもって振舞うことかと思う。何をするかではなくて、どう振舞うか肝心なのではなかろうか。

  • 都知事時代含め、石原さんの生き方にはとても憧れるものがあります。
    また恵まれた環境を、何の努力もしない貧乏な私が妬んではいけないのでしょうね。

  • 彼が好きなら読んだ方がよいかも

  • 私は石原慎太郎さんにお世話になったことがある。小平市にいた時、右翼の方に私が彼らに迷惑を掛けられるのではないかということで、彼らにつけとどけをしてくれたり、入院中に私のブログを読んでくれて、「お前頭いいな~」といってくれた。

    そういうわけで、石原さんの著作はkindleで買ったりもしていた。最近立て続けに二冊彼の本が出版されたので、読んで見たいと思ったが、金欠で図書館で借りるしかない。

    そこで本作「男の粋な生き方」をゲットしたので。今回書評をしたいと思う。
    この本は全面的に彼の人生に対する哲学が書かれており、それが英語をつかったり、日本の古典から引用したり、とにかくそのレトリックには感銘を受けるのだ。

    石原さんの趣向は酒、スポーツ、女性、旅、友人等多岐にわたっており(全部で二十八章)それについて、石原さんの一家言を持った言葉が貫かれており、「ホ~」とか「へ~」とかうなずくことばかりであった。

    彼の人生はとにかく無駄がないのだ。すべて有機的に関連して彼の人生というキャンバスを描いている。

    彼が引用する海外の詩人の詩や、日本の歴史上の人物の俳句等が、いちいち彼の文章の中で輝いているのだ。

    石原さんは美術の才能もあったということが、本書より分かり、右脳も左脳も優れた人物である。

    それは彼の政治家人生でもいかんなく発揮されていたことは、既知の事実である。
    石原さんの人生哲学に触れたい方は、是非本書を読んでほしい。
    彼のファンになること請け合いである。

    石原さんは現在作家活動をメインにやっておられるが、これからもこのような素晴らしい本を発表して頂きたいものだ。

    石原さんはこの本のタイトル通り「粋」な方であると再認識。ぜひ日本国の総理大臣をやって欲しかった。

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著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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