ツバキ文具店

著者 :
  • 幻冬舎
4.15
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本棚登録 : 4306
レビュー : 569
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029279

感想・レビュー・書評

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  • ハートウォーミングで、時にジーンとくる。
    鎌倉の街並みや暮らしが、代書屋の仕事と絡み合う。穏やかな時間の流れ。巻頭の地図を片手に、鎌倉を歩きたくなる。
    ポッポちゃんの選ぶ、文房具が魅力的。手書きする機会はめっきり減ったが、気に入った文房具で何か書きたくなる。

  • ポッポちゃんと、ポッポちゃんを取り巻く様々な方たちが柔らかく描かれていて、素敵な小説でした。
    鎌倉に行きたいと思うし、住みたいと思う。
    ポッポちゃんとお友達になりたいと思ったし、男爵とお知り合いになって粋とは何か教えてもらいたい。バーバラ婦人に女らしさを学びたい。
    ドラマも見ていたので、ドラマの中の俳優さんたちを思い描きながら読み進めました。
    ココロが洗われる小説でした。

  • 鎌倉の色彩豊かな四季と、その傍らの文具店で代書業を営む、ポッポちゃん。

    バーバラ夫人や男爵など個性的な脇役もいるのだが、とにかく終始、優しさに包まれながら読み進めている感じ。

    様々な代筆依頼が舞い込み、代筆するための紙質や書く道具、文体にもこだわっているのだが、そんなことよりも代筆する人の気持ちを掘り下げ、優しい日本語で伝えようとする、ポッポちゃんの気持ちが嬉しい。

    メールやLINEじゃ、涙で濡れてかすれかけた字は伝えられない。
    便利になった今だから手書きの良さが再認識できる作品だと思う。

  • ドラマを見た後で読んだので、おおよそのことはわかるものの、心温まるお話だったし、鎌倉に行ってみたいと思う方も多いだろうと思われる。
    ただ、話の展開が唐突すぎたような感が若干みられたような気がする。
    その点は、ドラマの方が丁寧に描かれていたかも。

  • NHKで一話だけ見たけど何だか退屈な内容で、それ以降見なかったが、この小説はなかなか良かった。
    心温まる内容と言うか、私も久々に誰かに手紙を書いてみたい気分にさせてくれました。

  • ドラマの原作にもなった本書ですが、内容としてはドラマよりは淡々と物語は進みます。大筋では違わないので読み易いです。
    近年、手紙を書いた記憶が確かに無いなぁと思います。何でもメールやLINEで済んでしまいますので、余り字が上手くない私としては有り難いなと思ったり。けれど、メールなどでは感情が伝わり辛いですよね。でも手書きの手紙は、文字の書き方から感情が窺えるような気がします。
    伝えたい気持ちを自分では書けなくて、でも書きたい、そんな人の為に代書屋はあるのだ。
    人間の感情はそれぞれだし、その手紙に思いを一つ一つ代書しながら込めていく。難しい仕事だ……
    鎌倉の優しい人たちとの、優しくて節に物語でした。

  • すごく温かい気持ちになりました。
    QPちゃんのように、ぎゅっとしたくなる本です。

  • てざわりよく、あたたかい。「暮らしのおへそ」でも眺めているときのような。
    主人公のポッポさんの共感力と想像力がうらやましい。
    手紙のなかでは男爵依頼の借金断り状が好き。
    口福のなかでは「季節の果物を使った、あんまり強くないカクテル」ゆずと甘夏をシャンパンで割ったものが飲んでみたい。

  • 「ツバキ文具店」という鎌倉の文房具屋さんで代書屋を始めたポッポちゃんのお話。厳しい先代(祖母)に育てられ、反抗心から、家を出ていたけれども、先代の死によってツバキ文具店に戻ってきたポッポちゃん。厳しい先代の思い出しか残っていなかったけれど、ツバキ文具店で1年生活することで、厳しいだけではなかった先代の一面を見つける。そして、先代の想いを引き継いで、代書屋を続けていこうと決心する。
    先代は人の想いを代筆する仕事をしていたのに、鳩子ちゃんに自分の想いを直接伝えるのが下手な人。代筆という仕事をしているから、手紙でしか伝えられなかったのかな。直接口頭じゃなくて、手紙の方が伝わる何かってあるよね。
    もっと文字を大切にしよう。

  • 以前、食堂かたつむりを読んで、そんなに面白いと思わなかったので、いい評価を聞いてもそんなに期待してなかった。
    でも、こっちはよかった。
    書いた手紙の顚末がほとんど書いてないのが少し物足りない気もするけど、(だから、テレビドラマではわざわざいちいち結果を報告するシーンがある(笑))代書屋としては、それを知らないのは当たり前なのかなと納得できた。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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