ツバキ文具店

著者 :
  • 幻冬舎
4.15
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本棚登録 : 4308
レビュー : 569
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029279

感想・レビュー・書評

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  • いやちょっと驚いた。こんな作家いたのね。少し衝撃。こんなジャンルの小説って今まであったのだろうか?挿絵のかわりに手書きの手紙が並ぶ。どのストーリーを読んでも心が温まる。
    調べたらNHKでドラマ化されてるし、しかも多部ちゃんだし。ちょっと観たくなった。

  • じっくり丁寧に、手書きの手紙を書きたくなるお話だった。
    代筆屋をやっている鳩子さんがお仕事で書いた文や、そのほかの文、書き付け、ちっちゃな友達のQPちゃんが書いた手紙など、いろいろな手書き文字がそのまま印刷されている構成がとてもいい。
    きれいな字っていいものだ。
    字と同じく、きちんと丁寧に生きなくちゃ、としみじみ感じるような読後感だった。

  • 鎌倉が舞台の文具店というより「代筆屋」の物語。
    色んな人からの依頼を受けて、『手紙』を代筆する主人公の想いが伝わる。
    依頼者の代筆をする背景を思い、紙や筆記具の種類をも代えて文章を書く。
    その奥深さには驚愕させられる。

    自分も字が汚いどころか、最近ではパソコンの入力すらおぼつかないのが、恥ずかしい^^;

  • 小さい頃から手紙を書いたり、貰うのが好きで「代書屋のような仕事が今もあれば、私も向いているかも…」と思っていたところ、代書屋の話の本があることを知り、読んでみました。
    分厚い本ですが、興味のある話だからか、夕方から読み始め、その日中に読み終わりました。

    ストーリーはありきたりかもしれませんが、手紙好きの私にとっては、文房具や実際に書いたお手紙の描写を見るだけでも楽しめました。
    代書屋さんが、便箋や書くものにこだわるだけでなく、字も依頼者が書いたかのように書くということは知りませんでした。(代書屋さんによるのかもしれませんが)

    ひとつだけ素朴な疑問が出てきたのが、夕食は毎日外食とのことで、代書屋(+文房具屋)ってそんなに儲かるの?と… 
    まぁ、物語なのでいいのですが(笑)

    こんな文具屋が近くにあったら、面白そう。
    取りあえずは、便箋や切手にも凝って、手紙を書きたくなりました。

  • 小川糸さんって、ぶれないなぁ。と、改めて感じた本でした。

    日向ぼっこしているような、『平和ボケ』しているハッピーエンドに強引ささえ感じるストーリー。それは時に、冷めちゃいそうになる程。
    それでも、捻くれ者の私が冷めずに読めるのは、言葉の節々に、ハッとさせる現実感が織り込まれていて、きっとこれが彼女の結論なんだっていう潔さを毎回感じるから。

    -------

    鎌倉の代書屋さん、のお話。
    主人公は、自分の気持ちを文字を通して言葉にできない方たちの代わりに手紙を書く。
    手紙という物質、文字の形、紡ぐ言葉で、その人だけの手紙を作るという仕事は、魂が込められているなぁと感心した。

    言葉って、書くって、やっぱりすごいや。
    何よりも、魂が込められている、って表現が似合うと思う。

    私が1番好きだったのは、ただ生きていることを伝えたいという男性の手紙を代筆するエピソードで、

    『毎日、笑っていますか?
    きっとあなたのことだから、時々は楽しそうに
    歌をうたっていることでしょう』

    というこのフレーズ。

    生きているという事をただ伝えたいという純粋な気持ちは好感がとても持てたし、
    紛れも無い、相手を大切に思う気持ちがギュッと込められている透き通った言葉が素敵。

    -----

    気配りも出来ず、繊細さも持ち合わせない私なので、
    せめて優しい言葉をこの主人公のように紡げるようになりたいなぁと、本を閉じてボーッと考えてしまいました。

    ドラマチックでもなく、ただ淡々と、シンプルな言葉に魂を込められるような人になりたい。

  • ようやくツバキ文具店1巻を入手して読了。
    キラキラ共和国を先に読んでしまったので、こちらをよんでバックグラウンド入手の工程を処理できた。
    常日頃から、頭に浮かんできたものをそのまま言葉にして伝えることは誰でもできる、ただ、考えて相手を攻撃しないようにすることができるのは私たち人間のいいところの一つだと思う。理論的考察をし、双方ともに気持ちのいい終わり方ができる関係でいたい。
    そして、ポッポちゃんが後悔した先代との最後まで解かれなかった確執。お互いがコミュニケーションをとれていたらこんなことにはならなかったんじゃないか。後悔しても、すでに遅い。手紙という素晴らしいコミュニケーションを今このインターネット社会だからこそ、使わなければもったいないなと思わせてくれた。

  • とても出会えて良かったと思える小説でした。
    終わりに近づくにつれ、あー読み終わるの淋しいな…と思ってしまうほどで。本を閉じて心温まる気持ちになり、とても鎌倉に行きたくなってしまいました。

    書く、というプロの職人。思いを伝えるのに、文面だけにとどまらず、書く道具、紙、書体、封の仕方、切手、あれこれ…その世界がとても素敵で、そしてなるほどなぁってすごく勉強にもなりました。
    先代に向き合う自分の気持ちに揺れながら、最後の方はちゃんとプロになっていました。
    周りの人たちとの関わりも自然で良かったです。
    思えば、嫌な人が一人も出てこないお話は久しぶりに読みました。だから気持ちがほんわかなのでしょうか。
    小川糸さん、初読みでしたがこれからハマりそうです。
    そして近いうちに鎌倉、行って来ます!

  • 鎌倉の二階堂川に近い山の麓の一軒家に雨宮鳩子は住んでいる。近くの小学生相手の文具屋を開いているが、もう一つの仕事は代書屋である。小さいころから先代の祖母に仕込まれてきた。代書は字が上手いだけではない。依頼者の気持ちになって、それにふさわしいものを書かないといけない。鎌倉の風景の描写の中で、様々な依頼書の頼みを聞いて代書していく鳩子の心も変化していく。

  • 謎の先代に始まって、ポッポちゃんにバーバラ婦人、そしてパンティーに、男爵、そしてQPちゃん。
    登場人物のネーミングだけでちょっとうんざりしてしまう。

    それでも読み進めば心温まる感動を味わえる。

  • バーバラ婦人の「キラキラ」の下りがとても好き。
    バーバラ婦人の言葉に従っておなじようにした。
    キラキラと溢れて、涙が溢れた。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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