人生は一本の線

著者 :
  • 幻冬舎
3.82
  • (11)
  • (17)
  • (13)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 174
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (100ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029309

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 作品とエッセイ。
    自分には芸術はよくわからんが、線が綺麗で印象に残った。

  • 無知な私は、篠田桃紅さんのこと知りませんでした。
    たまたま、大学のときの教授とメールでやりとりした際に、
    篠田桃紅さんの本を読んでいる、と教えてくれたんです。
    私も読んでみようと思い、桃紅さんのこの本を
    図書館で借りてみましたー。

    久しぶりに手元に置いておきたい本に出会いました!!
    買おうと思いますー笑
    それくらいに、自分のこれからの人生の中で
    迷ったり、疲れたときに寄り添ってもらいたいと思えました。

    この本は、桃紅さんの名言集みたいな感じ。
    「毎日が新しい」
    日々、違う。
    似たような毎日だと言えば、
    似たようなものだけど、違うと言えば違う。
    その都度、違う。
    生きているってそういうこと。
    同じことを繰り返すことは、ありえない。

    「やり残し」
    一生を振り返って、
    自分の思うことがみんなやれたかと聞いたら、
    やり残したことのほうが、すっと多い。
    たいていの人は、なにもやれてないですよ。

    そして何よりも、最後に「若い人へ」と伝えてくれている。
    この本を104歳で書いてることも考えると、
    この「若い人」って言うのは、10代20代ではなく、
    桃紅さんにとっての「若い人」って感じるなー。
    70代80代でも、桃紅さんからしたら「若い人」。
    そんな「若い人」に向けて、老いることがどういうことなのか、
    桃紅さんの考えを教えてくれています。
    なんか、これが、また深いのよー(*-ω-)
    これは、104歳以下の人は読んだ方がいいー笑

  • 20230326 読了

    孤独
    正解はない
    歳をとるほど分からない

  • 篠田桃紅さんの作品と言葉を楽しめる。
    語り口は柔らかいが、描かれる線は真っ直ぐで力強い。
    「わたしの言葉なんて無意味です。百万の言葉より一本の線が私の伝えたかったことです」とある。
    若い人たちにも伝えた方が良いかなと思った、とあるが篠田さんの語りは作品を創り続け、100歳を超えても現役であった己を表した言葉。篠田さんの人生観を聴き、そして描かれた線を見て何を思うか。取り込んだ上でどんな線を引くかは自分の手に委ねられている

  • 100歳を超えてなお現役で製作を続ける篠田さんの言葉には、頭が下がる。
    「たまたまそうなった、というだけ」
    このように生きよう、とまねをしても、おそらく同じことはできないけれど、なんだか少し、これからの人生のヒントをもらったような感じがしました。

    『三尺下がって師の影を踏まず』
    どの世界においても、人生の先輩と呼べる方は偉大です。

  • 篠田さん自身が凛とした筆で、線は人生そのもののよう。

  • 名言と絵画を一緒に味わうことが出来ます。
    言葉の一つ一つが深く、重いのですが、

    「私の言葉なんて、無意味です。
    百万の言葉より、一本の線が私の伝えたかったことです。」

    と本書の中で書かれています。
    篠田桃紅さんの絵はまだまだ理解しきれていないのですが、この本や絵画を通じて少しずつでも分かっていければと思います。

  • 読み返してる 
    本当にセンスのある人だなー 
    かっこいい人   
    美しい夕日に芸術はかなわないけど 
    必要なものだと思う 
    自分のためにも人のためにも

  • 訥々と語られる言葉の欠片が、
    線や色と重なって、一枚の絵になる。

    優しくも諦めとは違う境地が
    そこにはあって、
    「老いた」と著者の書く、その世界は熟していて、
    美しい、無駄なものがないモノクロの写真のよう。

  • 御年106歳の現役画家、篠田桃紅さんのエッセイ集。どの言葉も全く老いを感じさせないとってもステキな本。「人生は1本の線」と語るその姿勢に感服。こんな稚拙な表現しかできないのが悔しい。それくらい大切な1冊。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

美術家

「2021年 『朱泥抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

篠田桃紅の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
佐々木 圭一
恩田 陸
辻村 深月
ヴィクトール・E...
平野 啓一郎
アンデシュ・ハン...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×