日本国憲法の真実 偽りの起草者ベアテ・シロタ・ゴードン

  • 幻冬舎 (2016年8月10日発売)
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本 ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784344029743

感想・レビュー・書評

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  • 其れにしても、ベアテ・ゴードンは「女性の権利」を日本国憲法に盛り込んだなどと大嘘吐き、講演や著書等でお大儲けしたそうだ。他の起草者は、自責の念に駆られて沈黙したままだというのに…悪女ですなぁ〜日本語も読めない・書けないと言うのに、会話だけできる通訳とタイプ係が日本国憲法の起草者とは、呆れてモノが言えない(~_~;)
    因みに過去には日本での講演会を、元社会党・故土井たか子氏が呼んでいるのではないかね。

  • サブタイトルは「偽りの起草者ベアテ・シロタ・ゴードン」である。
    つまり、ベアテが日本国憲法の「女性の権利」の部分の起草者であると名乗り出ているのはウソツキで、日本で戦後民主主義の「女神」として称賛されているのはおかしいとの立証が、圧倒的な文献調査やインタビューによって明らかにされている。
    その立証の過程で、日本国憲法の成り立ちがつづられており、私はそちらの方をメインストリームとして読みました。
    法学を学んだこともなく、ただ日本語が理解できるということだけで、22歳のベアテが我が国の憲法策定作業に関わっていたなんて。本書からは、彼女が適任者とは思えない。そういう特殊な時代だったとあきらめるしかない。
    GHQ側の憲法案作成チームも時間がないものだから、いろんな国や機関の憲法や基準を日本の図書館などから寄せ集めて編集して必死に作業したことがうかがえます。9日間!で完成したとか。「崇高」とか、なんか宗教っぽい言葉が入っているなあと思っていたら、起草者の中に宗教関係者がいたりなんて。憲法の条文には、それを担当した日本人ではない人の想いが込められている。
    なんとか、法制官僚の佐藤氏が、日本としてそして日本語としておかしいところは、交渉で改訂するよう尽力してくれていますが、敗戦国として不利であることはしょうがない。
    憲法前文のために、日本が援助国家としての運命を背負わされているなんて考えたことがなかったです。
    憲法の成立については、調査方法や引用文献でいろんな見方ができるのかもとは思います。本書はベアテがウソツキであることに注力されているが、著者は『以降、民政局作成の「日本国憲法」には改正の手が触れられることはなかったのである。』で閉められています。おそらく、私たちが最高法規に据えている「日本国憲法」って何なの?というメッセージであると思いました。私の読後の感想も同様です。

  • 日本国憲法起草者の、シロタの名前は知っていた。
    日本国憲法が、ど素人が1週間で切り貼りして作ったものだというのも知っている。

    が、まさかの、両親がもしかしたらコミンテルン関係の、日本によくしてもらっていたにも関わらず逆恨みして、個人的な憎悪を抱いた、大学出立ての何の素養もないお嬢ちゃんだとは知らなかった。
    それも、プロパガンダに関わり、自分の好き嫌いが絶対な。
    それも、合衆国憲法も知らず、自分がやったわけでもない、女性権利の挿入をしたと公言して来たお姉ちゃん。

    他にも、まさか、神智学者まで入っていたとは。
    まさに、現実社会で爪弾きの厨二の方々が、その理想を実現しようとして作ったものが日本国憲法なのだった。

    ちょっとは現実的な人が責任者だったからまだマシで収まった。

    ひでえ。

    しかし本としては、各条文の民政局案との比較を羅列してあってまさに力作。
    でも、そもそも、こういう他国の政治体制を変えること自体が国際法違反であることには全く触れてはいない。

    これを、後生大事に頂いている。
    日本人は、立派だよ、本当。

    可笑しいと思わないか?

  • 日本国憲法に男女平等条項を定めたとするベアテ・シロタ・ゴードンを偽りの起草者とする注目の本。

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