800年後に会いにいく

著者 : 河合莞爾
  • 幻冬舎 (2016年8月25日発売)
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  • 11レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029835

800年後に会いにいくの感想・レビュー・書評

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  • どなたかのレビューを読んで面白そうだったので図書館へ。
    800年後からやってきた動画に惹かれて、絶滅したスズランをなんとか届けようと・・・
    といった感じでもうつかみはOK。
    タイムスリップものいいじゃない。
    と思ったらただのタイムスリップものではなく・・・
    いやあ非常に面白かった。
    しかし面白かったのだが、原発批判みたいなのがガッツリ入ってくると若干違和感が。
    少々偏りすぎな感じがイマイチどうも。
    それさえなければスゴいよかったのにな。
    まあ途中でなんとなく結末が見えてしまったのでそこが惜しいかな。

  • 冒頭から心をつかまれ、物語世界に引き込まれます。
    難しい専門情報も出てきますが、つまづかずに読み進められるレベル。

    「よくできた物語だな」というのが読了後の感想です。
    よくよく読めば気になる箇所もありますが、大胆さと綿密さをもって話が展開していくため、ほどよく足固めされた状態でぐいぐいと先に進んでいくような印象。

    最初は近未来のパニックものだと思い、次にラノベかと思い、それからラブコメかと思い、いやいやミステリーかと思い、よくわからないながらも先が気になり、ずっと読み続けました。

    それほど多様な面を持っているのは、作者の力量でしょうし、遊び心ともとれます。
    人工知能やコンピュータウィルス、原発やサイバーテロといった深刻な話題とファンタジー要素がほどよく合わさっています。

    就職難や9.11のテロ、3.11の大震災などの話も入れ込んでいるため、読者はリアルとSFの混ざった不思議な読書感を味わうことに。
    どちらかが苦手な人でも、投げ出さずに読めそうですが、よく考えながら読まないと、分からない箇所を残したまま話が終わりそう。
    理系ネタに弱い私は、数回読み直しました。

    まず主人公が冴えない男の代表のような青年トビタタビト。
    名前が回文になっているというところが、かなりユルイのですが、(いやいや、未来へのタイムワープを暗示しているのかもしれない)と深読みしたくもなります。

    思いもよらぬ、800年先の未来の少女からのメッセージを受け取ったタビトは、少女のSOSに応えるべく、未来へ行くことを真剣に考えはじめます。
    タイトルを見ても、間違いなく『時をかける少女』のようなタイムトラベルものだと思うことでしょう。

    しかしそんなタビトに、周囲の科学者たちは、タイムワープは完全に不可能だという事実を突きつけます。
    時空を超えて未来へ行くという、長年人々をワクワクさせてきたSFの古典的テーマをバッサリ否定してしまったことで、この先どうなっていくのかと物語の方向性が気になりましたが、現代の科学技術は、タイムワープに代わる方法を編み出していることが判明。

    肉体が800年間もたないため、別の形をとることになるのですが、それは果たして本当に本人なのか。
    クローンでもない、別の自己変容法が思いもよらぬ発想で斬新。
    なるほど、今日びのタイムトラベルは、こうなるのか!いまいちドラマチック感には欠けるけど、確かに現実的な方法だわ、と驚きと共に読み進めます。

    どんどん膨らんでいく物語だと思いきや、終盤で一気に収束してしまった感がある点には物足りなさが残りますし、全体的にかなり都合よく話が進んでいく点も引っかかりますが、荒唐無稽な壮大な話を破たんさせずに無事まとめたのはさすが。
    やはり「よくできた物語だな」と思います。

    クリスマスイブの夜のハッピーエンドなので、読了感もよく、内気な駄目男がヒロインを守るために頼もしく成長するというヒロイックファンタジー要素も楽しめて、理系ネタやサスペンス要素にフル回転させ続けた頭も、満足できるものとなっています。

  • 人工知能の事とか、原発のこととか、SFなんだけど実際起こるかも知れないお話。
    may、、、まぁ結局はラブストーリーなんだけど。不思議な気持ちになる本だった。

  • 就職先が見つからないトビタタビトだが、ひょんなことから株式会社エターナルライフで働くことに。
    800年後のメイから、助けてとメッセージが。メイに恋したタビトは、800年後の世界までスズランを届ける方法を模索する。
    コンピュータウィルスになって、800年後に。
    記憶さえ残っていれば、本人なのか?何をもって、個ならしめるのか。マリアが飼っていた犬のスマイルは、コンピュータの中で生き続けてて、それはスマイルなのか。
    となんだか本題からはずれた感想なのであった。
    ジュブナイルというかファンタジーだったわ。

  •  800年後にどうやって行くのか?
     なんかごまかされた感はありますが、成程ね。

     ただ、肩透かしをくった結末でした。

  • まぁまぁ面白かった。最初はあれれという感じだったが、最後の方で楽しめた。

  • 800年先の世界から届いたメッセージに何とか応えようと奮闘する駄目男の恋愛SFミステリー。こういうのはジュブナイルとして出していただきたいなぁ。

  • 9.11のテロ、3.11の大震災をきっかけに起こったメルトダウン、人類が忘れることが出来ない恐怖を随所に織り込みながら、この作者ならではの近未来を描いている。ウイルスやDNAの知識など、本当にいろんなことが満載だけど、個人的には、好きな話なので、途中まではどんな風にして、800年後の未来へ行くのだろう?とわくわく感が止まらなかった。最後は、現実に戻され、ちょっとがっかりだったので、星4つ。あんまり、知られてない作家みたいだけど、個人的には「鏑木シリーズ」とか、かなりオススメ!

  • 特殊過ぎるSFモノは苦手なのですが、本作は割りと現実的な設定だったので、物語世界にすんなりと入り込むことが出来ました。
    ストーリーは、800年後にいく手段がなかなか奇想天外で興味深いですし、中盤から様々な要素が絡まるサスペンスフルな展開で読み応えがありましたが、壮大な物語の割には小ぢんまりと纏まってしまった感があり、やや物足りなさを感じました。

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