- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344029934
作品紹介・あらすじ
フリーライターの原田璃々子は、民俗学の講師だった先輩・島野仁と東京二十三区を巡り取材をしている。板橋区を訪れた二人は、自殺の名所、高島平団地に向かった。だが-「私が探している場所は、ここではありません」。彼女は"何を"探しているのか。
感想・レビュー・書評
-
続編に向けておさらいするつもりで読んだけれど前回よりもハマってしまった。
東京二十三区、一度は耳にしたことがあるほどの有名なあの場所。
かつての面影さえも葬り去られたかのように存在する場所。
語られていく蘊蓄と、まるで過去の負の存在がもたらしたかのような数々の恐怖。
この両方を楽しめるのがこの作品の魅力。
ガイド役の先輩、璃々子の探し求めている場所、もの…こういうことだったのか、という驚きにも満足。
続編も楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フリーライターの原田璃々子は、民俗学の講師だった先輩・島野仁と東京二十三区を巡り取材をしていた…
誰もが知っている場所の、誰も知らない人の過去。
これはフィクションなのかな?じゃないとちょっと怖いな。 -
フリーライターの原田璃々子は、民俗学の講師だった先輩・島野仁と東京二十三区を巡り取材をしている。板橋区を訪れた二人は、自殺の名所、高島平団地に向かった。だがーー「私が探している場所は、ここではありません」。彼女は“何を"探しているのか。板橋の縁切神社、渋谷の暗渠、港区の外苑西通りを走るタクシー、江東区の埋め立て地「夢の島」、品川区の大森貝塚。誰もが知っている"あの場所"の誰も知らない過去を知るとき、璃々子は、「本当の秘密」を知ることになる。
▼
幽霊系苦手なので、明るいうちに読まなきゃいけないのが大変でしたが、とてもワクワクする本だった。
大好きな歴史、地学、ミステリ、人間の愚かな部分がとても魅力的に書かれていて好み。
板橋区がヒヤッとしたけど、江東区の話も好きだし、最後の終わらせ方は港区が好き。
この本を読むと東京散歩に行きたくなります。
呪われそうだけど。 -
フリーライターの原田璃々子と民俗学の元講師島田がいろいろな場所での過去をさぐっていく。この本にあるのは板橋区、渋谷区、港区、江東区、品川区のお話。
東京に住んでなくてあまりイメージ湧かないけど、蘊蓄はすごく面白い。
今の都会の下には過去の怨念が渦巻いてるのかな。
-
東京二十三区に仕掛けられた罠に、あなたは何頁目で気づけるか?・・・だそうですw
んー・・・いやいやいやいや、先輩!薀蓄語り過ぎだしね!www
「ただ喋りたいだけですよね。こうやって、ずっとついてくるの」って!そんな言い方~、かわいそうじゃんっ!ww
さて、と・・・表紙からコワイですw
で、中身もまぁ、結構コワいかなw
で、先輩は喋りすぎ、とねww
板橋区の縁切神社、渋谷区の暗渠、港区を走るタクシー、江東区の夢の島、品川区の鈴ヶ森刑場・・・ほーら、読みたくなっちゃたでしょ?w -
島野のコトは早めに勘づいてしまったけれど、それをふまえても面白さは十分。
長江俊和作品ならではなちょっと不気味な感じとこちらの想像&推理力も試されるお話もあって、“らしさ”があった。
読み始めるとあっという間に読めて、続編や『検索禁止』も楽しみになった。 -
今は過去から続いてる。良いことも悪いことも全部
すべての区の話、読みたいな