蜜蜂と遠雷

著者 :
  • 幻冬舎
4.35
  • (1639)
  • (1037)
  • (367)
  • (66)
  • (13)
本棚登録 : 10523
レビュー : 1394
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030039

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ピアニストの心境や音楽からイメージする空想の風景など、それぞれの描写が脳裏に浮かんできて入り込んでいく感覚で、大変面白い。
    下巻が早く読みたい

  • 読み進めていくうちにコンテスタントの一人のファンになってしまった。実際の曲も知らないのにその人の音楽への思いや世界観が透けて見えてきて、その人が演奏する度に感動して涙が出そうになった。
    これからのこのコンテスタントの人生が音楽に溢れていればいいな。

    読んでいると本当に音楽が聞こえてきそうで、聞きたくなる一冊だった。
    ピアノやクラッシック系はあまり聞いたことがなかったが、せっかくなのでこの機会に聞いてみようと興味が湧いてくる。

  • まさに体験。ピアノの音や雨の叩く音、登場人物の息遣いまでが聞こえてくるようで、気付けば最後のページに到達していました。もっともっと読んでいたくなるような、私にとってはそんな一冊でした。

  • 綺麗な話だった。
    それぞれの才能と、生き方。
    作中の曲を聴いてみたいと思った。
    曲を、あんな風に文字で描くということに驚かされた。

    しかし、綺麗すぎる話だという気もした。
    こんなに「素敵に」いけるものなのか。
    凡人の絶え間ない努力が救われることは、あの程度にとどまる世界なのか。
    どこか、遠すぎる世界のことで、読んでいてだんだんに醒めてきた部分もあった。
    自分にとっては、そこが少し残念。

  • 各登場人物が皆魅力的で全員のストーリーに引き込まれた。
    みなのストーリーに共通している音楽という媒体の素晴らしさを感じた。

  • 恩田陸は何作品か読んでいるけど、ベスト3には入る作品。修羅と春のそれぞれの捉え方の違いがとても面白く感じた。

  • 幸福感に満ちた物語は感動的になるんだなあ…
    ちゃんと盛り上がってそのまま終わってくれて本当に良かった。

  • 久しぶりに小説にはまって、時間のある限りずっと読んでしまった〜!
    五感が刺激されて、絵なんて見てないのに描写がとっても浮かぶ。なによりもピアノ演奏の描写が綺麗すぎる素敵すぎる…!特に主人公とヒロインのところなんて続けて二回読んじゃったくらい好き!
    でも綺麗なだけじゃなくて色んな感情がかかれてて、12分間のために半年以上練習してた中・高の吹奏楽部時代を思い出した。
    恩田陸初めて読んだけど良いなあ〜

    「世界はこんなにも音楽に溢れている」
    優しい気持ちになれた☺︎

  • ピアノをずっとやってきたから曲のイメージとか表現の仕方とかすごい伝わってきて勉強になったけど、あの量で最初から最後まで曲の話が続くのはちょっと疲れたかな。でも文書も世界観もすごいし惹き込まれるものはあった。
    勉強のために繰り返し読もうかな。今度は曲を聴きながらゆっくり。

  • GW中に読了(^^) 500ページとかなり長めでしたが、それを感じさせないほどでした。本に向かう時間が待ち遠しい!文字で音楽をこんなに表現できるとは!新鮮な驚きでした(^^♪これからは小説も少し増やしていこうと思いました。

  • ピアノに挫折した過去がありますが、それぞれのピアニストと曲選びがとても興味深く、YouTubeで曲を聴きながら読みました。それぞれの曲や演奏者に対して、とても表現力が豊かな文面に気持ちが入れ込んでしまいました。恩田さん、何者?と思いました。
    読み終わるのがわ、なんかもったいないというか、寂しい気持ちになりました。
    CDも買いましたので、何回も余韻に浸れそうです。

  • 淡々とコンクールの様子の描写が続くので、ラストに大きなカタルシスがあるのかと思っていたら、静かに余韻を残してスッと終わった。しかし、世界は音楽で溢れている、という風間塵と亜夜のテーマなど、世界の美しさを肯定してくれる内容で、読後の満足感は高い。作者は音楽と小説の類似点について考えていたように思う。
    世界と自分の繋がり方について考えた。音楽が聴きたくなる。

  • 分厚くて、しかも2段組なのですが、ページをめくる手が止まらず、あっという間に読んでしまいました。とにかく先が気になって仕方ないです。余裕を持って、曲を聴きながら読めばもっと楽しめたかもしれない。
    映画化は楽しみなような怖いような。でも、やっぱり楽しみ。鳥肌が立つような映画を期待しています。

  • 4人の人物像が興味深い
    演奏シーンや曲調の描写が素晴らしく、著者のクラッシックに関する造詣の深さを感じる
    ただ、クラシックに関心のないものにとっては、しんどいところもあったかな

  • 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

    ああ、心地いいなと純粋に思う本。音楽小説は最近流行りですが、さすが恩田陸の筆の力はすごいなあ。流れるように、まるでピアノの音を聞いているかのように怒涛の言葉で綴られるコンクール出場者の気持ちの揺れが読者に襲い掛かってくる。読み終えるまで、彼らの行く末が気になって気になって仕方なかった。優勝とか関係なく、そこにはドラマがあって、喜びや悲しみが渦巻いている、部外者には決して見えない裏側があるという事実。一般人からすると、世界規模のコンクールに出る人は皆、音楽の神様に愛されているようにしか思えないけれど、それでも膨大な努力の結果があって初めて到達できるところなんだろう。読み終えた瞬間、彼らと一緒に長いコンクール期間を過ごしかのようにどっと肩の力が抜けてしまった。音楽集も買って聞いています。

  • 楽しくてゾクゾクした(^^)♪最初は風間塵に魅了されたけれど、途中からは栄伝亜夜の大ファンに(*^^*)あぁCD(8枚入の)聴いてから、もう一度読みたいな~( ´∀`)

  • 表現が繊細で、思考が深く美しい。

    クラシックを聞く際の機微や、その世界で活躍する人の音楽の捉え方や考え方が詳細に描かれていた。

    専門領域の人が感じる世界を、一般人でも感じることができる。音楽の素晴らしさへぼ理解を深めることができた。

    それぞれの登場人物の心情描写も細かく、それぞれのキャラクターがうまく分かれており、共感できる心の葛藤や悩みも幅広い層の読者にあったはず。

    自分も登場人物に感情移入してしまうほど、心情描写には普遍性があるものだった。

    自然や音の聞こえ方の表現も美しい。音を言葉で表現するのは本当にすごいことだと思った。

  • 読んだ時の高揚感などの感覚的にはピアノの森に近いものを感じた。綺麗な表現や比喩などで登場人物の演奏者1人1人のピアノの音とそれぞれの個性を感じることができた。
    絵などではまた感じることができない文字の魅力を強く感じることができ、読んでよかったと思えた。

  • ピアノについての前知識がなくても、導入部分から一気にこの世界にのめり込むことができる。
    ピアニストたちの鋭く繊細な感性と、音楽がこんなにも表現豊かであることを丁寧に丁寧に描いており、ピアノを弾くという行為はその者の精魂を込める作業なのだと知った。
    エネルギーに溢れかなりボリュームがあったが、みずみずしく爽やかな小説だった。

  • 国際ピアノコンクールを題材にした物語。
    (本当にある浜松国際コンクールが題材のよう)

    オムニバス構成で色んな登場人物がでてくるが、
    主に主人公は2人で、

    フランスで父とミツバチを育て歩き、通常の音楽教育を受けていない少年。耳が異常に良く天才的・野生的な音楽。
    世界的巨匠が死ぬ前に、彼と出会いピアノ教育を施す。
    音楽界のギフトまたは劇薬と推薦されて、ピアノコンクールに参加。(風間塵)

    天才少女と呼ばれていたが、母の死がきっかけでピアノをやめてしまった女子大生。母の知人に声かけられ、音大に入り再びピアノを弾き始める。再びコンクールの舞台に立つがかつてのように弾くことができるのか注目される。(栄伝亜夜)


    描写が素晴らしく、本を読んでいると、音楽が聴こえてくるようだし、彼らの気持ちに感情移入することができ、胸が熱く・苦しくなり、でも最後には解放されます。

全1394件中 181 - 200件を表示

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

蜜蜂と遠雷のその他の作品

恩田陸の作品

ツイートする