蜜蜂と遠雷

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 10818
レビュー : 1424
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030039

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに小説にはまって、時間のある限りずっと読んでしまった〜!
    五感が刺激されて、絵なんて見てないのに描写がとっても浮かぶ。なによりもピアノ演奏の描写が綺麗すぎる素敵すぎる…!特に主人公とヒロインのところなんて続けて二回読んじゃったくらい好き!
    でも綺麗なだけじゃなくて色んな感情がかかれてて、12分間のために半年以上練習してた中・高の吹奏楽部時代を思い出した。
    恩田陸初めて読んだけど良いなあ〜

    「世界はこんなにも音楽に溢れている」
    優しい気持ちになれた☺︎

  • ピアノをずっとやってきたから曲のイメージとか表現の仕方とかすごい伝わってきて勉強になったけど、あの量で最初から最後まで曲の話が続くのはちょっと疲れたかな。でも文書も世界観もすごいし惹き込まれるものはあった。
    勉強のために繰り返し読もうかな。今度は曲を聴きながらゆっくり。

  • GW中に読了(^^) 500ページとかなり長めでしたが、それを感じさせないほどでした。本に向かう時間が待ち遠しい!文字で音楽をこんなに表現できるとは!新鮮な驚きでした(^^♪これからは小説も少し増やしていこうと思いました。

  • ピアノに挫折した過去がありますが、それぞれのピアニストと曲選びがとても興味深く、YouTubeで曲を聴きながら読みました。それぞれの曲や演奏者に対して、とても表現力が豊かな文面に気持ちが入れ込んでしまいました。恩田さん、何者?と思いました。
    読み終わるのがわ、なんかもったいないというか、寂しい気持ちになりました。
    CDも買いましたので、何回も余韻に浸れそうです。

  • 淡々とコンクールの様子の描写が続くので、ラストに大きなカタルシスがあるのかと思っていたら、静かに余韻を残してスッと終わった。しかし、世界は音楽で溢れている、という風間塵と亜夜のテーマなど、世界の美しさを肯定してくれる内容で、読後の満足感は高い。作者は音楽と小説の類似点について考えていたように思う。
    世界と自分の繋がり方について考えた。音楽が聴きたくなる。

  • 分厚くて、しかも2段組なのですが、ページをめくる手が止まらず、あっという間に読んでしまいました。とにかく先が気になって仕方ないです。余裕を持って、曲を聴きながら読めばもっと楽しめたかもしれない。
    映画化は楽しみなような怖いような。でも、やっぱり楽しみ。鳥肌が立つような映画を期待しています。

  • 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

    ああ、心地いいなと純粋に思う本。音楽小説は最近流行りですが、さすが恩田陸の筆の力はすごいなあ。流れるように、まるでピアノの音を聞いているかのように怒涛の言葉で綴られるコンクール出場者の気持ちの揺れが読者に襲い掛かってくる。読み終えるまで、彼らの行く末が気になって気になって仕方なかった。優勝とか関係なく、そこにはドラマがあって、喜びや悲しみが渦巻いている、部外者には決して見えない裏側があるという事実。一般人からすると、世界規模のコンクールに出る人は皆、音楽の神様に愛されているようにしか思えないけれど、それでも膨大な努力の結果があって初めて到達できるところなんだろう。読み終えた瞬間、彼らと一緒に長いコンクール期間を過ごしかのようにどっと肩の力が抜けてしまった。音楽集も買って聞いています。

  • 楽しくてゾクゾクした(^^)♪最初は風間塵に魅了されたけれど、途中からは栄伝亜夜の大ファンに(*^^*)あぁCD(8枚入の)聴いてから、もう一度読みたいな~( ´∀`)

  • 表現が繊細で、思考が深く美しい。

    クラシックを聞く際の機微や、その世界で活躍する人の音楽の捉え方や考え方が詳細に描かれていた。

    専門領域の人が感じる世界を、一般人でも感じることができる。音楽の素晴らしさへぼ理解を深めることができた。

    それぞれの登場人物の心情描写も細かく、それぞれのキャラクターがうまく分かれており、共感できる心の葛藤や悩みも幅広い層の読者にあったはず。

    自分も登場人物に感情移入してしまうほど、心情描写には普遍性があるものだった。

    自然や音の聞こえ方の表現も美しい。音を言葉で表現するのは本当にすごいことだと思った。

  • 読んだ時の高揚感などの感覚的にはピアノの森に近いものを感じた。綺麗な表現や比喩などで登場人物の演奏者1人1人のピアノの音とそれぞれの個性を感じることができた。
    絵などではまた感じることができない文字の魅力を強く感じることができ、読んでよかったと思えた。

  • ピアノについての前知識がなくても、導入部分から一気にこの世界にのめり込むことができる。
    ピアニストたちの鋭く繊細な感性と、音楽がこんなにも表現豊かであることを丁寧に丁寧に描いており、ピアノを弾くという行為はその者の精魂を込める作業なのだと知った。
    エネルギーに溢れかなりボリュームがあったが、みずみずしく爽やかな小説だった。

  • 国際ピアノコンクールを題材にした物語。
    (本当にある浜松国際コンクールが題材のよう)

    オムニバス構成で色んな登場人物がでてくるが、
    主に主人公は2人で、

    フランスで父とミツバチを育て歩き、通常の音楽教育を受けていない少年。耳が異常に良く天才的・野生的な音楽。
    世界的巨匠が死ぬ前に、彼と出会いピアノ教育を施す。
    音楽界のギフトまたは劇薬と推薦されて、ピアノコンクールに参加。(風間塵)

    天才少女と呼ばれていたが、母の死がきっかけでピアノをやめてしまった女子大生。母の知人に声かけられ、音大に入り再びピアノを弾き始める。再びコンクールの舞台に立つがかつてのように弾くことができるのか注目される。(栄伝亜夜)


    描写が素晴らしく、本を読んでいると、音楽が聴こえてくるようだし、彼らの気持ちに感情移入することができ、胸が熱く・苦しくなり、でも最後には解放されます。

  • ピアノコンクールを舞台にした物語。
    恩田陸の本は導入部分が小難しいイメージがあったけれど、この作品は最初から引き込まれるように読み進められ、最後まで一気に読み終えた。
    ピアノを弾く人はこんな風に弾いているんだなぁ。
    音楽を紐解いてイメージして、鍵盤にのせるという一連を自分も体験してみたくなった。

  • *感想
    久しぶりに小説を読んだ。とてもキラキラした青春物語であり、読み終わった後は、爽快感があった。
    今まで見たことがないほどピアノを自由に楽しそうに弾く天才少年を中心として、ピアノコンクールの舞台は進む。
    天才少年以外のコンクール参加者についても、人生、感情がめまぐるしく描写されており、飽きることなく一気に読み進めることができた。

  • 素晴らしい本に出会えました…
    綺麗すぎる内容で心が浄化されていく感覚。

    それぞれの想いがコンクールを通して、重なり合い共鳴する音楽。本当に美しい本でした。

    音楽を文章にしたらこうなるんだなと感心しつつ、これは映像では不可能なのではないかと感じました。

    どの人物も魅力的ですが、個人的には栄伝亜夜という人物が魅力的で、ぜひぜひ音楽を聞いてみたいと思いました_φ(・_・

    ★5 2019/3/11

  • ピアノコンクールのお話。
    文章のボリュームがすごいのに、先が気になって
    どんどん読み進めることができた。

    読みながら、どんな曲なんだろう、と
    登場してくる曲を流してみた。

    しばらく読書から遠ざかっていたが
    この本をきっかけにまたゆっくりと読書する習慣がつきつつある。

  • アメトーークで芸人が紹介していた。本から音楽が聴こえてくるような文章だと。
    そんな体験をしたことがないので、クラシックは全く疎いけど、手にとってみた。
    本当に音楽が聴こえてくるようで、読んでいて感動する。
    ただ、二段組みに最初は心が折れて、すぐには読みだせなかったし、慣れるのに少し時間がかかり、間違えて次のページを読んだりしちゃいましたが、本の世界感に入りこんでからは苦なく読めました。
    最後はこの本が終わってしまうのが悲しいくらい。

    久々に感動できた本。

  • ピアノに詳しくないので、大丈夫かなぁと思いましたが、すごく面白かったです!一気に読んじゃいました。

  • 「音楽が聴こえてくる」と聞いていたのですが、本当にその通りでした。悲しいことは何も起こらないのに、音楽の素晴らしさやその裏の血が滲むような努力や葛藤にうるうるしてしまいました。菱沼賞の場面でも泣きました。

  • 舞台は日本で開催される国際的なピアノコンクール。一次、二次、三次、本選と進んでいく舞台で音楽と向き合うコンテスタントたち。

    養蜂家の父を持ち各地を転々と旅する、ピアノを持たず音楽教育も受けていない天才、風間塵。かつては天才少女としてジュニアコンクールを制覇してきたが、母親の死去とともに音楽の日なたから消えた栄伝亜夜。楽器店勤務のサラリーマンで、働きながらコンクールに挑戦する高島明石。技術も音楽性もスター性も兼ね備えた優勝候補のマサル・C・レヴィ=アナトール。

    作品は4人のコンテスタントに審査員の三枝子や、亜夜に付き添う音大の友人 奏、明石に密着取材する級友の雅美、ステージマネージャーの田久保、調律師の浅野と目まぐるしく視点を変えて進んでいく。

    才能を持ったコンテスタントたちが一堂に会するコンクールで、本選に選ばれるのは、そして優勝するのは誰なのか--。


    天才は、才能の形は一種類ではない。この作品から感じたのはこれかもしれない。物語の主軸となる4人のコンテスタントはそれぞれに才能があり、音楽を愛している。

    世の中にある多くの天才を描いた物語は、幼少期から天才と呼ばれた人間がときに挫折を味わいながらも確固たる地位を確立していったり、絶え間なく努力を重ねていき才能を磨いた結果天の才が表出したりする。そんなとき天才は孤高だ。

    しかし、この作品の天才たちはそれぞれが異なる才能を持つ。そして彼らは孤高ではなく、互いに共鳴し合う。

    ただ天才を描くのではない、努力を描くのではない。一人ひとりが才能を手に入れるまでの物語はできるだけ排除し、コンクール本番に焦点を当てることによって、ライバルの演奏に影響を受けてさらなる成長を遂げる「天才」を読者にみせる。

    ただ、「音楽を文学で表現する」という点では、前に読んだ『羊と鋼の森』の私の中での評価が高すぎて、この作品に感動することはなかった。多くの読者レビューを覗いてみると第一に「文字で音楽を感じる」などと書かれているので、きっとそこに魅力を感じる人も多いのだろう。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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