蜜蜂と遠雷

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 11298
レビュー : 1475
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030039

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の順番待ち期間がものすごく長かった。
    しかし読み始めると2段組だし、なかなか手強いしで、いつも以上に遅読になりそうな気配。
    読むのやめちゃおうかな、せっかく回ってきたけど読まずに返却しちゃおうかな。
    これは返却して、買おうかな、でも買うと結局積読になっちゃうんだよな。
    と、ごちゃごちゃ考えながら読み進めた。

    クラシック音楽も結構好き。
    自分には好きな曲もいっぱいあるし、CDも何枚か持っている。
    昔はクラシックコンサートも結構行った。
    でも、誰々の何々と番号で言われても、覚えようとしたことがないから、わからない。
    どの作曲家がどこの国の人かもあんまりわからない。
    そういう程度の読者である。

    しかし今の時代は便利。
    読みながら、出てくる誰々の何々という曲を簡単に検索して聴きながら読んだ。

    音楽を文字で表現できるのは本当に凄いと思う。
    これ、本当に音楽に携わっているプロが読んでも納得し賛同するのかどうか、聞いてみたい。
    凡人の私は、亜夜と塵が「月の光」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「月光」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」をセッションして月まで飛んで行ってしまったシーンにはゾクゾクしたけれど、「月の砂漠」も入れて欲しかったなと思っちゃったり、第三次予選の塵の演奏で観客全員がアジアやグラナダや北フランスやアフリカに飛んで行っちゃったけれど私には全くできなかったから。(塵の演奏じゃないから?)

    個人的には、「むつかしい」という言葉につっかかり、「あたし」という表現が気に障り、1ページの内に何ヶ所出てくるんだよ!と嫌気がさすほどの「コンテスタント」という単語の乱用が苦手だった。

    ただ、原作を先に読んだ後に映像を観ると大抵がっかりするタイプの自分が、これは映像を観てみたいと思う珍しいパターン。

    追記:映画を観たが、私にとっては結局いつも通り、原作が素晴らしくて映像はがっかり、のパターンだった。

  • 行間からピアノの音が聴こえてくるかのような、美しい小説。

    (10月20日追記)
    映画版を見に行く。
    音についての原作の情報量を処理しきれていない印象だった。それだけこの小説の表現力は圧倒的。

  • ピアノの天下一武道会。
    全然ピアノの知識がなくても、手を変え品を変えた比喩で楽しめる。

  • 人気作だから私のように日本の作家を読むリテラシーに欠ける人が低評価つけてはいけないんだろうが、平坦だ。良くも悪くも漫画のようだ。天真爛漫な超・天才少年、天才美少女、イケメンピアノ王子がコンテストで競い合い、少女と王子は幼馴染で恋が芽生える。映画化必至。国際的なコンテストでコンテスタントのトップ集団も審査員もこぞって日本人または日本語を解するという都合の良さ。音楽を文字で表現する面白い試みだと思うが過剰な比喩が何度も何度も繰り返され食傷。コンテストにはメインキャラが残るのは明らかで、サブキャラがぞんざいに落選していくのも冗長。
    私はクラシック音楽のコンサートにいくが、こんなにエキサイティングであろうわけもない(笑)聴衆はこんなにリテラシーが高くもない。耳が良い人にはごくカラフルに聞こえているのだろうか?それは羨ましいけど。

  • 圧倒的な物量で読むのを躊躇していましたが、読み始めたらあっという間だった。はじまりは、スポーツものの漫画を読んでいるみたいな読み口で夢中になり、やがて、語り手の気持ちにリンクしながら自分も聴衆になっていく感覚が心地よくて新しかった。ライバルでありながらも友人という気持ちのほうが強いあたりも大物の風格を感じる。爽やかで素敵な作品でした。素晴らしかった。

  • 「一瞬も、一生も、美しく。一瞬というのは永遠なんだ。」

    音楽への愛、才能への言及、文章からピアノの音が聴こえてくるような表現力、登場人物の奥行き。ただただ凄いなぁ。栄伝亜夜 3次予選の演奏中の心境で思わず涙が溢れた。

    カバーを外したら光沢のある黒一色でピアノをイメージしていて、本当に愛せる一冊になりました。

  • 恩田陸さんの「蜂蜜と遠雷」をきっかけに読書体験の素敵さを感じ今の読書生活につながりました。

    生活雑誌で「まだ出会ってないんだろうね。この一冊って本に」という何気ないコメントを見て小学校の時の目標を思い出しました。その目標は「本を読める人になりたい」というものでした。

    それからどの本を読めばいいかわからず直木賞受賞のこの本から読み始めてみました。

    ピアノコンクールに挑戦する色々な年齢層の物語です。美しい文章に心がおどり涙がポロポロ。こんな読書体験始めてでした。楽しい。楽しい。楽しい。この感覚がなければ読書生活には戻れていませんでした。

    私の人生に大きなきっかけを作ってくれた素敵な本です。

  • とにかく面白かった!
    読みやすい文章の上、情景や心情の表現がとても豊かに感じた。
    わずか2週間足らずの限られた空間での出来事を書いているだけなのに、主人公たちがお互いに刺激され、成長していく姿がいい。
    心地よい読了感が残る一冊でした。

  • 少し前に 羊と鋼の森 を読んで
    とても感動したので
    暫くは ピアノ関係の本は いいかな…
    と、本屋さんに 高く積み上げられた本をみながらも
    素通りしていたのだけれど


    時間も 経ったことだし
    なんとなく 手に取ってみた


    びっくりした
    読み始めて すぐ
    私の中のなにかが グラリ動いた



    グラリ ザワザワ ドキドキ
    不安なような 期待のような
    わけわからない高揚感



    たぶん わたし 文字と音符の世界を
    気球みたいなのに乗って
    さまよってたんじゃないかな?



    最後は 明るい清々しい場所へ
    そっと下ろしてもらった





    蜜蜂と遠雷 でyoutube検索すると
    たくさん曲が 出てきた
    2回目 読む時は
    絶対 聴きながら 読むぞ!
    (๑و•̀Δ•́)و

  • 二段組で500ページだったので、読み切るのにも体力が必要だった。ずっと作中に出てくる曲を流しながら聴いて読んでいた。まるで聴こえてきそうな音楽描写に溢れ、読書体験というよりは濃密な音楽体験だった。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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