子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030138

感想・レビュー・書評

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  • この本にある通りに子どもに対する視線を持ち続けていたいと思う。
    おそらく(個人的な偏見かもしれないが)世の母親たちには耳が痛い本だと思う。子育てに一生懸命な父親なら、きっと同じように耳が痛いと思う。

  • 叱らない、ほめない、という子育てが、子どもが自立するための三条件のひとつ「自分の価値を自分で決められる」ことにつながるという考えが目から鱗だった。

    大人になって、周囲の評価を過度に気にしながら生きることほどつらく苦しいことはない。自分を他者と過度に比較したり、周囲にどのように見られているかを気にしすぎると自分らしく生きていけない。常に緊張して生きることになる。一番弱いのは出世をしたいという欲に縛られ、上司や周囲の評価を過度に気にする人間であり、一番強いのは出世を気にせず、言いたいことを言い、やりたいことをやり、自分のポリシーを貫く我が道を行く人である。例えば、上司のちょっとした発言に見下されたと感じ、反発する人がいる。上司に軽視されているから仕事のやる気がわかない、と言う人がいる。その上司はもちろん問題だが、だからといって態度を変えたり、上司の言動に左右される当人も自立していないと言える。それは自分に自信がないからだよ、と言ってしまえばそれまでだけれど、その根っこには幼少期に叱られ褒められて育った背景があるのかもしれない。会社で一定レベルまで登っている人ほど、あるいはエリート意識の高い人ほど、周囲の自分への評価を気にしているように感じる。なんと生きづらいことか。それで幸せなのだろうか、と思う。親は一生懸命しっかりと育てたつもりかもしれないし、表面的には、あるいは社会的には立派に生きている、でも内心は全く幸せではなく生きづらい。我が子をそんな風には育てたくない。

    自分はどうか?勉強しなさい、と言われた記憶はあまりないけれど、自らすすんで勉強していた。それは自分なりの目標があったから。親から押し付けられたものでもなく、親と自分の目標は何となく一致していたし、あるいは親が敷いたレールに自分はただ反発もなく異論反論もあまり感じず同意の上、レールに乗っただけなのかもしれないが。学校の成績のことで叱られたり、過度にほめられたりした記憶はないので、私の親の教育はもしかすると叱らない褒めない子育てだったのかもしれない。でもだからといって自立するための3要件が20歳の時点で獲得できていたとはとても思えない。②自分の価値を決められる➂自己中心性からの脱却、は30歳~35歳頃に少しづつ獲得していったように思う。
    自分は確実に出世コースから外れたな、と思ったとき、周囲の評価を気にしても仕方がない、と思えたし、28歳~33歳ころまで日記をつけ続けて、それを何度も読み返し内省する中で自己中心性から脱却できていない自分に気づいていったように思う。
    自分が35歳を過ぎたころに何となく精神的に自立できたと思えることを、子育てを工夫することで、我が子が20歳のときまでに獲得させることはできるのだろうか?親の育児だけでそこまで持っていけるのだろうか?結局、本人の経験がものをいうのではないだろうか、という疑念はまだ残っている。

  • 「嫌われる勇気」からアドラー心理学に興味を持ったので、いろいろと学んだが、この本も基本的に同じ内容。子供との関係性について、野田先生が広められた「課題の分離」はあめりにも有名になってしまった。この本もアドラー心理学の基本的な考え方は書かれているが、実践するとなると、本を読むだけでは難しいです。だから、いろんな団体がセミナーをやってるんですね。

  • 全く賛同できないし、これがアドラーが言ってる事であれば相容れない存在だなと思った。
    子供を性悪説で捉えすぎるのもよくないけど、筆者のように性善的に子供が存在してるのもどうかなと思う。
    「電車の中で静かにしてくれてありがとう」はないでしょう。誰にとってありがとうなの?親でしょよ。すなわち、「私が恥かかなくてよかった、ありがとう」とか「他人に迷惑かけなくってよかった、ありがとう」コレって子供に課することではないでしょう?泣いたら仕方ないし、泣かなかったら褒めるでしょ。
    怒らない、褒めない、無視しない、大人と同じに扱う。これで子供との関係が良くなるとは全く思えないし親の意味ないよ。
    褒めて、勇気付けて、間違ったら叱るというのは必要なのでは?言い方とかタイミングは考えないといけないけどね。
    アドラーって、ホントにこんなこと言ってるの?原書読まないと…

  • 前半は読んでいて、なぜ子供を叱ってはならないのか非常に説得力があり名著なのではと思っていたが、後半のゲームの話が出てきたあたりから腑に落ちない内容に、、、 子供は別に、ゲームをしなければもっといい成績が取れたという理由づくりのためにゲームなんてしないでしょう。楽しくて、やりたいからやってるのだと思うが、、、。

  • 『自力で自分の課題を解決できる!と信じ、
    失敗を怖れず、次々と挑戦できる』子ども

    こんな子に育ってくれたらどんなに親として嬉しいのでしょう。

    でも、どうやってそうしたらいいのかわかりません。
    日々の生活に疲れ、勉強したの?これやったの?と指示や叱ることばかり…。
    あー、子育てってこんなに大変なんだ。
    …と勝手に思ってました。

    でも、自分のやっていることは、
    そういう子どもに伸ばすどころか、逆の方向に進ませているようです。

    叱ることも褒めることもしない。
    子どもの課題に土足で踏み込まない関係をつくること
    子どもが自分のために成長していくと願うこと
    親が子どもの貢献に注目して、親の気持ちを伝えること
    子どもが勉強するという言葉を信じて待つこと

    できなければまた次頑張ればいいのです。
    やがて、自分たちと同じように子どもは親から離れていく。
    ありのままの子どもを認めて、上からではなく対等に接することこそ
    親が必要なことだとこの本で心の底から実感できました。

    ここに書かれていた親としての心の持ち方と
    ここ数ヶ月考えていた子どもとの接し方を
    使って、より良い関係を築いていけたらいいなと思います。

  • やけにこどもの勉強に関する内容が多いと思ったら、一番最後でわかったのは、中学受験情報誌に連載していたものを本にしたものだということ。それで納得。他の岸見先生の本とかいている内容は同じ。子育て全般に関することなら、他の本の方がよいと思う。

  • 読んだ時期や内容がぴったりなタイミングで出会った本でした。今まで読んだ何冊かの育児書にも少なからず影響を受けましたがここまでスッと入って来たのは初めて。自分のせいで子供を駄目にしていた部分を痛感しました。気付いた時がスタート、認める勇気、やり直す勇気、諦めない勇気をもらった気がします。

  • - 勉強する事は、将来、他の人に貢献するためのもの。
    - 結果ではなく、過程に注目する言葉をかけること。
    子育ては会社における部下育成に通じる。様々なテクニックがあり、実践的に使えそう。

  • とても理に適った内容です。叱ってはいけない、ほめてもいけない「勉強しないわが子」親はどうすべき?の答えが書かれています。そう、勉強は子どもの課題なんです。そんな課題の切り分けが必要で、人の課題に土足で踏み込んではならない訳ですね。

    そして子どもと言えども、人間に上下関係と言う序列を設けてはいけない旨も書かれています。そんな巷で何気に良いと思われている事に、アドラー心理学に起因しているものが意外に多いのかもしれません。

    叱って育てる派、褒めて育てる派、アメとムチを使い分ける派、全てアドラー心理学には反しています。深く知りたい方、納得の行かない方は必読かもしれません。

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著者プロフィール

1956年、京都府生まれ。哲学者。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門はギリシア哲学、アドラー心理学。主な著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(以上、古賀史健氏と共著、ダイヤモンド社)、『老いる勇気』(PHP研究所)、『プラトン ソクラテスの弁明』(KADOKAWA)、『幸福の哲学』(講談社)、『よく生きるために働くということ』(KKベストセラーズ)など多数。

「2019年 『「今、ここ」にある幸福』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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