悪魔を憐れむ

著者 : 西澤保彦
  • 幻冬舎 (2016年11月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030305

悪魔を憐れむの感想・レビュー・書評

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  • ミステリーには設定として犯罪コーディネーターのような人物が登場することがある。
    他人の心を操り、思い通りに動かし、その結果を見てほくそ笑むことためだけに。
    この物語にも、そんな悪魔のような人物が登場する。

    悪魔はプライドが高い。
    自分の論理を「キジョーのクウロン」だと切って捨てた人間を憎んでいる。
    復讐のために種をまき、芽吹くときをジッと待っていた。
    結果的に四人が犠牲となり命を落とし、四人が犯罪者となった。
    思惑通りに他人が動くことがそれほど楽しかったのだろうか。
    けれど、振り上げたこぶしはいつか自分へと跳ね返る・・・と思う。
    父と子の虐待の連鎖を断ち切ることが出来なかった自分の不甲斐なさを責めるべきだったのに。
    悪魔もいつかは後悔するのだろうか。
    一片の後悔もないとしたら、それはもはや人ではない。
    憐れむべき悪魔に成り下がったということなのだろう。

    タックとタカチの遠距離恋愛は続いている。
    互いの事情を理解しあったうえで、最良の選択をした二人。
    離れてはいても彼らの強い結びつきが感じられて嬉しかった。

  • 平成30年1月14日読了

  • タック、タカチ、ウサコの洞察力と想像力はハンパない。こんな警察に信用されまくる若者、さすがにいないだろうけど・・・
    登場人物が好感持てるからいい。
    他のシリーズも読んでみなければ。

  •  タック&タカチシリーズ。
     マンガ版は読んでたんですけど、このたび原作にも。
     マンガ版は、常に4人で動いて4人で推理(でも解決するのはタック)て感じだったけど、原作はタックだけか、あと1人誰か、て感じなんですね。
     マンガ版のほうがコメディ色が強かった。
     これ、マンガ版を読んでたから原作も読めたけど、いきなり原作を読んでたら、あまりの暗さに続きを読まなかったかもしれないな…。
     キャラのバックグラウンドが重たい。
     あと、メインキャラ以外の人たちが、何かにつけて物事を深読みしすぎてたり、難しい言い回しをし過ぎたりしてて、ちょっと回りくどい感じがする。

  • タックシリーズの短編集。
    このシリーズはかなり昔に数冊読んだことがあるが、もうタックやタカチの過去設定を忘れていた。それでも問題なく読めるし、著者あとがきでシリーズ過去作品の時系列を解説してくれているのが親切。
    タックたちは大学を卒業しており、それぞれ次のステップに進んでいるが、酒を飲みながらの推理合戦は相変わらず。物語はどれもトリッキーで実際にはあり得ないような話が多いが、犯人の心理はなかなかにダークで、そのギャップが面白い味。

  • タック&タカチシリーズ・第10弾。

    ボアン先輩が卒業する前後の短編集。

    全編すごく読みやすかったけど、タックとタカチに対する印象が変わった。
    特にタック。こんな人だったっけ?
    いまいちキレがないし。
    なんかしっくりこなかったなぁ。
    話は面白かったけど。

  • H29/9/8

  • 短編集。
    今までの短編集は時系列がバラバラだったが、今回は学生である彼らと、いつの間にか社会に出ていた彼らの間を繋ぐエピソードばかりとなっている。
    いつの間にか結婚していたウサコが運命の相手と出会う場面や、ボアン先輩が必死に卒業して就職する様子なども幕間で語られる。
    タカチの影が薄かったのはちょっと悲しい。

  • 初読みシリーズ。昭和かと思った。

  • 2017/3/5(日曜日)

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