日本3.0 2020年の人生戦略

著者 :
  • 幻冬舎
3.90
  • (21)
  • (35)
  • (19)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 287
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030626

作品紹介・あらすじ

ガラガラポン革命のキーワードは「移動」と「下克上」だ。2020年の東京オリンピックは団塊世代の卒業式となる。その後は、リスクを恐れず、挑戦する30代にチャンスが来る。大きな成功を掴むのは、デジタルとアナログ、世界と日本、地方と東京、大企業とスタートアップといった境界線を超えていける人間だ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 世界の大学との日本の大学教育の違いなど著者の経験からの言説は大変勉強になった。エリートというものの凄みと歴史を感じる。教養と一口に言っても幅の広さと奥の深さがありそのどちらが欠けても教養とは言えないとはほんとにその通りなんだと思う。長い時間をかけて培われるものだからスケールの大きさが違うと感じる。日本のトップを狙うましてや世界のトップを狙うなど余程の人なんだというのが分かる。簡単に行けるなどと口が裂けても言えない。だけどではお前はどうなんだと言われたらやはり自分なりにやっていくしかないと思う。動かなければ変わらない。一つずつ着実に地道に毎日少しずつ続けてしかないという身も蓋もない結論になる。2、3年先を見据えて頑張ろう。

  • 第三のガラガラポン革命、主役の座で無いが、まだまだ新たに挑戦していきたい。世の中に必要とされるクリエイティブ集団を目指す。

  • 学びが多い本でした
    NewsPicsはトガッていて良いですね
    有料サービス申し込もうかな

    日本3.0というタイトルから、1.0は江戸時代以前、2.0は明治維新以降、そしてそろそろ3.0が始まるよという事かと想像して読み始めました

    しかし、本書で定義されていたのは、1.0は明治維新以降、2.0は太平洋戦争敗戦以降でした

    3.0がそろそろ始まる理由としては、2020の東京五輪が団塊世代の卒業式になるという事から
    この辺りは情緒的な内容であった気もしますかね
    著者の想像通りに団塊世代の退出が進むかは微妙な気がしますが、2020年頃からその流れが始まって5年から10年程度かけて徐々に進んでいきそうかなと

    資本主義×自由主義が突き進んだ結果としてグローバル世界になった
    グローバル化の恩恵をウケたのは世界中の上位富裕層と下位貧困層(エレファントチャート)で、中間層は恩恵をウケられなかった
    アメリカの中間層がまさにここに当たり、それら中間層の怒りがトランプ大統領を生んだ

    スタートアップについての考察も興味深い
    GAFAの影響力が強くなりすぎ、海外のスタートアップは彼らに買われてイグジットする事が目標になっている
    この辺りは以前からそういう印象はあった
    日本のスタートアップは難しい
    多少成功しても、大手が真似をして入ってくる

    ページの多くを割かれていたのはリーダについて
    戦後日本にリーダは不要だった
    復興や経済成長に向けて一心不乱に走り続ければ良かった
    安全保障もアメリカの傘の下で恩恵を受けていた為

    冷戦が終わってグローバル化が進む中で日本は負け続けた
    失われた20年というヤツ
    リーダ不要な時代が長すぎてリーダが育っていなかった
    役職としてリーダになっている人材はいたのだろうが、リーダとして何をすべきなのかを理解している人材はいなかった

    最後は教養について長いこと記載していたが、これも決断型のリーダが必要というところにつながる内容でしょうね
    海外の教養については知らなかったですが、確かに映画などを見ているとシェークスピアやら古典的な内容が出てくる事も多いですね

    学がない人向けになのか「シェークスピアのパクリかよ」などのセリフを入れて「あー、シェークスピアのセリフにこんなのあるのか」と気づかせてくれますよね
    もちろん私も学がない人ですが

    さすがにNewsPicsの編集長さんですね
    こういった教養関連の本も含めて大量の本を読まれているようですね
    自分ももう少し教養レベルを上げてからもう一度読んでみたい本

  • それなり。

  • 著者に大変興味を持ち読ませていただいた。
    情報量が多く、また多岐に渡っていることが、佐々木さんの情報収集力とその編纂力の凄まじさを感じた。
    また、「ベンチャー、ベンチャー精神がないと日本がだめになる」という警鐘にも大変刺激を受けた。

    <印象に残ったポイント>
    - 2020年に日本は大きくターニングポイントを迎える
    - 現在日本の初等教育は世界topレベル、けど大学がめちゃめちゃまずい状況 (大学経営ができていない)
    - グローバルリーダ、ローカルリーダという新たな層
    - 米国の大学では、教養教育が徹底されている。「読書、プレゼン、レポート」の1000本ノックが育てている
    - 今の30代が日本のkey

  • チャレンジ童貞

  • とうとう2020年辺りに大きな変化が日本を襲うようです。東京五輪までは皆で協力して成功させることでしょう、それまでという暗黙の了解のもとで。。それまでに「平成」という元号は変わり、新しい天皇と共に新しい時代を踏み出していることでしょう。

    昨年(2016)に、2020年に大規模な大学入試改革が決定していることを解説した本を読んで、その大きな変化に驚いたのを覚えています。そこを卒業した学生が社会人になるのが、2024年から2026年(修士)になり、彼ら新入社員の衝撃は、今の20代の若者以上だと予想されます。

    これから大きな変動が予想される日本において、この本は特に、30代以下の若者に向けて書かれた本のように思います。私のように50歳を過ぎた者が読んでどれだけ役に立つか分かりませんが、最後の章の最後あたりに、著者からのメッセージとして「30代の若者の親の言うことは聞いてはいけない」というのが印象的でした。日本3.0を生き抜く若者にとって、前世代(日本2.0)の考え方は役に立たないとのことです。

    このアドバイスは現在、20代の娘を持つ親としては、肝に銘じておこうと思います。そのような中で、親として子供に何をしてあげられるか、を考えさせられた本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・2020年前後から始まる「日本近代の第三ステージ=日本3.0」は、これまでとは全く異なる思想、システム、人を必要とする(p5)

    ・ブレグジットに続く、まさかのトランプ勝利は、歴史のターニングポイントを示している、グローバル化の進行の終わりである(p25)

    ・人材の3段階、1)ルールフォローワー(今日の延長にあさってがある)、2)ルールブレーカー(今日の延長ではあさっては苦しい)、3)ルールメーカー(今日の延長にあさっては無い)(p33)

    ・2020年の東京五輪は、団塊世代の卒業式になる(p40)

    ・明治維新の原動力となったのは、移動の自由・下級武士の下剋上である、1869年に関所の廃止と、居住移転の自由を布告した、これにより鉄道の発展とあいまって都市への大移動が始まる(p46)

    ・不条理な身分格差は6つあった、1)昇進と権利、2)血縁(結婚)、3)家禄・収入、4)教育、5)倹約や生活の仕方、6)風俗(使用人の有無、買い物、銭湯、宴会、帯刀)(p50)

    ・第二の革命の起爆剤となったのは、移動と下剋上、空襲を避けるために1940年に735万人だった東京の人口は、1945年には349万人となった、また財閥解体・公職追放によりリーダの世代交代が強制的にあった(p53、55)

    ・第三の革命を引き起こす10のファクター、1)年功序列の終了、2)正規・非正規社員の格差解消、3)男女逆転、4)外国人労働の登用、5)難民、6)業界再編・伝統企業の倒産、7)スタートアップの興隆、8)第四次産業革命(AI・ロボット・IOT・ビックデータ、p160)、9)交通革命、10)グローバル化、今までと同様に身分改革が起きる(p61)

    ・日本を根こそぎ変える5つの社会変動とは、1)財政破綻、2)政界再編(ポスト安倍は不在)、3)戦争紛争リスク、4)自然災害(地震)、5)天皇の生前退位(p74)

    ・30代がカギを握る理由は、1)30代はいつの時代においても経験と無知のバランスが最適、2)それ以前の世代と価値観が違う、インターネットとケータイ、何をカッコいいと思うか、ブランド品の否定、3)数が多い、最後の下剋上と成りえる(p81)

    ・国という言葉には、1)カントリー(地理)、2)ステート(政治的)、3)ネーション(文化、人種をベースとした共同体)がある。日本の場合、この3つの概念が重なりやすい、すると愛国心という言葉を重層的にとらえることができる。自然、伝統は愛しているが、政府は好きでない等(p111、112)

    ・長い歴史の中では、中国とインドが経済小国になった過去100年間が例外である、しかし一人当たりのGDPは以前より低い(p151)

    ・2020年を目途に現在のスマホが使用している4Gから、5Gとなるが通信容量は1000倍となり、同時に多数のモノを繋げやすくなり、IOTを一気に実現する(p164)

    ・IOTに誰よりも取り組んでいるのは、ソフトバンクの孫社長、2016.7には、英国のアーム・ホールディングスを3.3兆円で買収した(p177)

    ・政府がやるべきは、IOT、自動走行、ドローン、シェアリングエコノミーが普及しやすいように、法律を改正、5G、WiFiなどの通信環境を整備、同一労働同一賃金により雇用流動性を高め、研究開発を強化するため移民制度・教育制度を作り直すこと(p182)

    ・海外トップ大の学生に人気があるのは、経済・哲学・コンピュータサイエンスであるが、日本ではどの学部にいけば学べるのか(p250)

    ・2020年からの教育大改革では、1)英語の4技能(話す、書くを加える)、2)センター試験を廃止、知識とは別に思考力・判断力・表現力を重視する2種類の複数受験できる試験を導入、3)総合型の科目、科目を横断する総合的な試験が増える(p285)

    ・改革が必要なガラパゴス産業は、大学・メディア・医療、である(p289)

    ・日本はアメリカの大学から経営を学ぶべき、大学の力は、最終的には「歴史」と「財力」で決まる(p290)

    ・西洋流の教養教育であるリベラルアーツは、ギリシアローマから続く学科で、文法・修辞・論理(弁証法)の3学、算術・幾何学・天文学・音楽の4科である(p295)

    ・リベラルアーツカレッジの教師は、研究活動を行わず、教えることに特化しているので、教えることにかけるエネルギーは一般の大学よりも上(p299)

    ・専門か教養か、スペシャリストかジェネラリストか、という議論は不毛なモノで、どちらも重要(p300)

    ・アメリカの大学では、読む(読書)・書く(レポート)・話す(プレゼン)の訓練をして、学生と先生と徹底的に議論している。これが米国製エリートの知的土台(p303)

    ・ムラ文化の特徴は、同質性・平等性・大局観の欠如・反権力である、全会一致が原則でそれまで延々と話し合う。イエ社会では、主君と臣下の関係は絶対だが、主君はことあらばリーダーシップを発揮して、大きな過ちがあれば腹切りをする(p351)

    ・リーダーに求められるのは、1)体力、2)ワールドクラスの教養、3)クリティカルシンキング、4)レトリック(議論・説得力)、5)無私、6)孤独力(読書により鍛えられる)(p399)、7)コスモジャポニズム(日本を愛し日本を土台にして世界に貢献する)(p360)

    ・今なお、フェイストゥフェイスは、ロゴス(論理:脳と理性に訴える)、パトス(感情:気持ちを読み取り、心に訴えかける)、エトス(徳:本能に訴える)ことができる最善の方法である(p392)

    ・徳として大事なの方法・ノウハウとしては、一番にあげられるのが「外見」「語彙」「メディアを使い分ける(メール、SNS、贈り物)」(p392)

    2017年10月22日作成

  • 日本の今までの歴史からこれから先の未来予想を国家、仕事、教育、リーダー論とそれぞれ分けて書かれています。

    本の中身も今時の流行り(?)と違い分厚く、それぞれの章での話も濃厚。理解するには腰を据えて読む必要がありました。ただ内容はこれからの時代を生きる上では必要なのだろうと思いました。

    全てを理解するには何度か読み返す必要がありそうです。

  • これから、社会は、日本はどうなるのか、そして自分はどうしたらいいのか、という問題意識があり買った本です。
    70年サイクルのガラガラポン革命が2020年を目安に起こるのだという話。
    確かに、読んでいくとなるほど2020年に節目がやってきそうだという気がします。

    これから大切なことで、教養を強調されていました。
    教養がなければイノベーションも起こせないし、起業してもワクワクさせられるようなビジョンを描けない。
    人生を捧げるだけのビジョンを掲げているスタートアップがこの国には少ない、ということ、
    自分でもうっすらと思っていたことだったのですが、著者の佐々木さんはズバッと言い切りました。
    やはり様々な人にたくさんインタビューされているだけあって、本書の中で紹介しきれないほど多くのものを感じておられるのだと思います。

    教養は自分にも足りない部分なので、今からでも読書をしたりアートに触れたりして、リベラルアーツの素養を身につけていきたいと思いました。
    2020年から、わくわくする未来が開けるよう、未来形で議論できるようにしたいと思いました。

  • ・スタートアップの全盛期が終わり、スタートアップ単独でイノベーションを起こすのは難しくなりつつある。それはネット業界に大ボスが生まれて、大勝負にほぼ決着が付いたから。
    ・日本でスタートアップが主流になる日はなかなか来ない。
    ・「日本3.0」時代は30代が主役
    各章に参考本の記載もあり

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

佐々木 紀彦(ササキ ノリヒコ)
東洋経済オンライン編集長
東洋経済オンライン編集長。1979年福岡県北九州市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。2009年7月より復職し、『週刊東洋経済』編集部に所属。「30歳の逆襲」「非ネイティブの英語術」「世界VS.中国」「2020年の世界と日本」「ストーリーで戦略を作ろう」「グローバルエリートを育成せよ」などの特集を担当。2012年より現職。

「2013年 『5年後、メディアは稼げるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

日本3.0 2020年の人生戦略のその他の作品

佐々木紀彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
ベン・ホロウィッ...
伊賀 泰代
有効な右矢印 無効な右矢印

日本3.0 2020年の人生戦略を本棚に登録しているひと

ツイートする