多動力 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 559
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031159

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れた堀江貴文氏が,一人でいくつものプロジェクトを回していく力を「多動力」としてその重要性と具体的な行動指針を示した一冊.

    「産業の縦の壁が無くなりつつある」ことがすべての背景にあり,生き残りをかけて水平型の統合を余儀なくされる世界に突入している.例えば,これまではメルセデスの競合はポルシェなどの高級車メーカーだけであったが,現在「快適な移動空間を提供する」ことと顧客を再定義するなら,知識を取り入れるべきは家具家電業界,ホテル業界,エステ業界など多岐にわたるだろう.

    このような時代において,重要なのが業界の壁を軽やかに飛び越える「越境者」,そしてそのために必要な能力が「多動力」である.

    多動力を身に着けるには,「自分にしかできないことは何か?」を考える必要がある.堀江氏は自分でなくてもできることの典型例として「経費精算」を挙げている.経費精算は自分でなくてもできるし,本質的に何かを生み出すものではない.少し考えてみたところ,料理,洗濯,買い物など家事を中心に自分以外にもできることがあることに気づく.掃除は自分でやることで己が磨かれるような気がするが,常に部屋がきれいならそれでいいような気もする.

    「研究は知的労働だから自分にしかできない」と思い込んでいたが,実はそうでもないことに気づく.例えば自分はMolecular Dynamicsを道具として成膜現象の解明を行っているが,おおよそ以下の様な手順でアウトプットしている.

    ①安定動作する計算系を一つ作る
    ②計算条件を決定する
    ③計算条件を振りスパコンに投げる
    ④データをまとめる
    ⑤PPTなどを作り発表するか論文を書く

    この中で言えば,自分がすべき作業は①②⑤だけでありそのほかの作業は僕でなくてもできる.このように考えていけば本当に重要なことにのみ集中でき,知的生産性も格段に向上することだろう.

    また,もう一つ重要なことは「死ぬほど忙しくする」ことである.死ぬほど忙しくなる→手が足りなくなる→多動力を意識するからである.大学院生は特にやるべきことが自分の研究だけであることが多いのであまり生産性を意識する必要がないことが,生産性が低い大きな理由ではないだろうか.そのためには堀江氏のように多くのことに興味を持ちすぐに手を挙げるバカであらねばならない.

    まとめると,なんにでも興味を持ち,様々な研究に手を出しながら,生産性向上についての意識を高めることが研究者にとっての多動力となりうるのではないだろうか.

    最も印象に残った一言は,
    「目指すべきは完璧ではなく,完了だ」

  • この人はブレないな。今まで何冊がホリエモンの本を読んできたけど、基本的に主張している内容はかわらない。時代のトレンドにあわせて表現をかえているだけ。今回も半ば同じ内容なんだろうなと思いつつ読んだら、やっぱり過去どこかで読んだことがある内容だった。それでも損した気分にはならなかった。
    この自信が満ち溢れた文章をアウトプットするホリエモンという存在自体が魅力的なコンテンツなんだろうな。

  • 1時間半程度で読めて、主張も明快な良い本だった。
    多動力とは「いくつもの異なることを同時にこなす力」のことであり、この力を持つ人は次から次に興味が移ってしまって、落ち着きがなかったり物忘れしたり、やるべきことよりもやりたいことばかりしてしまう。昔であればこれはマイナスでしかなかったかもしれないが、これからの時代は多動力が最も重要な能力らしい。

    日本人は未だに「人生につき一つの仕事、会社で勤め上げる」という考えや「出る杭は打つ」「前に出過ぎない」などバランスの取れた考えに支配される傾向にある。そのため無用なストレスを溜めたり抱えたりしながら生産性を低下させたり、非効率なことも改善しようとせずただ上司がそうしているからと従順に従って行動してしまう。

    だが、堀江氏は真逆の考えを持ち、多動力を持って色々な仕事・職を経験して複数の肩書きを持ち、100万人に1人の人材になる方が自分の価値をもっと上げられるため、今後の時代には重要であると主張する。また、「全部自分でやらなきゃいけない」、「手抜きをしてはならない」などの思い込みを捨てて、面倒な作業はアウトソースするなどしてより効率的・生産的に生きていかなければならないという。

    この本を読んで、私も堀江氏のように常に飽き性で色々なことを経験し、また日本人特有の思い込みに縛られない自由な生き方をしていきたいと思った。

  • 数多ある積ん読を追い抜いて読了。
    堀江さんの著作は鮮度が命で、今回もそれを痛感。

    すぐ前に読んだちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」で提唱されていた「超高生産性社会」にも通じる考えもあった。

    そして、何よりも、また背中を押されてしまった。
    私は、堀江さんがこの本で言う「小利口」の気があって、しかも役立たずの小利口だからもっとダメだ。

    バカになって、サルになって手を挙げよう。もう、いい加減。

  • 初めて堀江貴文の本を読んだが、一日で読み終えられるほど理解しやすい本ではあるが、なんとも言葉の端々に、頭の回転が速いんだなあと思わされるところが多々あった。
    時代の寵児ともてはやされる堀江貴文だが、確かに日本人の価値観を突破するような発想と行動には、まさに多動力のなせるところかとうなずかされる。
    あらゆることに手を出している理由は、極論すれば楽しいからなのであり、それ故に多動的であり、かつバイタリティに溢れているのであろう。
    また色々なことに手を出すことにより、他人より先んじてるため価値がある。
    まあ実際に堀江氏みたくはなれないが、その学ぶ的ところはあると思われる。

  • ざっくりいうと、現代のキャリア戦略、あるいは有利な生き方について述べられた本。

    現代の日本は成熟社会と言われています。
     成長社会:ジグソーパズル型(生き方や買い物に正解がある)
     成熟社会:レゴ型(生き方や買い物に正解がない)

    正解を追求し続けたことで、どの企業も実力が拮抗して差別化ができなくなってきています。

    そこで、「産業 × 産業」といったように違う産業を組み合わせることで新しい価値を見出そうとしているのが現代の生存戦略なわけです。そして、「産業 × 産業」の掛け算で、もっとも相性がいいのがIT技術で、様々な価値が生まれています。


    これは私たちのキャリアでも同じことが言えます。

    終身雇用が崩壊しつつある日本社会では、ある日突然に仕事を失うリスクを誰しもが抱えていることになります。そういったときに、会社の中の一部の仕事しかできないようだと次の仕事にありつけなくなってしまうのです。

    そこで「仕事 × 仕事」といったように違う仕事を組み合わせることで、他の人には無い価値を発揮できるようにすれば仕事を失うリスクが減り、もし仕事を失ったとしても新しい分野で生きられる可能性を高めることができます。



    前置きが長くなってしまいましたが、本書では現代のキャリア戦略「仕事 × 仕事」を実現するための能力を「多動力」と呼び、その能力を身につける方法について述べています。

    多動力というキャッチーな言葉で読者を惹きつけ、堀江氏の経験談や言葉(ホリエモン節)が取り入れられていることが本書の特徴と言えますが、ノートにポイントをまとめていくと「あれ?これって違う本でも見たような…」という印象を受けると思います。つまり、本書のポイントもその他多くの書籍と変わりない、ということです。

    とはいえ、本書では、各章のポイントと共にアクションプランが挙げられているので、すぐに行動に移せるというところは魅力だと感じました。

    本書は堀江氏がインタビューを受けながらライターが文章を書き、編集者がまとめていったことが公言されていますが、同様の方法で作成された、ひろゆき氏の「働き方 完全無双」という書籍があり、そちらの本は話が散らかって編集者がまとめきれていない印象を受けました。そういう点では、本書「多動力」は優秀な編集者によって、話のポイントがまとめられているな、と感じています。


    ■本書の概要
    堀江貴文のビジネス書の決定版! !

    一つのことをコツコツとやる時代は終わった。
    これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。
    このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。

    目次
    第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
    第2章 バカ真面目の洗脳を解け
    第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
    第4章 「自分の時間」を取り戻そう
    第5章 自分の分身に働かせる裏技
    第6章 世界最速仕事術
    第7章 最強メンタルの育て方
    第8章 人生に目的なんていらない


    ■本書の著者
    堀江貴文(ほりえ たかふみ)
    1972年、福岡県生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万数千人の規模に。2014年8月には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタートした。

  • 要約

    過去に執着せず
    未来を恐れず
    今を生きろ。

  • ‪本屋に行ったら、ソファが空いてた‬
    ‪1時間ぐらいで読み終えた‬

    『3つ以上の肩書き』‬
    ‪私は会社員です…ってもはや通じません。
    仕事は〇〇をしていて△△な勤めています
    趣味として□□にはまってます
    家族とは××でよく過ごしてます
    ってだけで3つはある。
    自分は何かもう一度見返してみよう

  • 要約:
    自分にしか出来ない仕事をやろう
    人に任せられるものはどんどん任せる
    完璧主義者ではなく、完了主義者になること
    メンヘラに付き合っても時間の無駄
    会議
     解決したい問題を明確にする
     必要な情報を集める
     感情論を廃しロジカルに判断する
    COMEHOME
     家事代行サービス2500/1H

    行動:
    自分のタスクを書きだす
     自分にしか出来ないこと以外は誰かに任せる

  • 数々のプロジェクトを同時進行でこなすホリエモンの仕事術、人生を楽しみ倒すためのヒントが満載。時代の寵児と呼ばれるホリエモンの頭の中が覗ける一冊。

    自分とはかけ離れた価値観が新鮮で一気に読み終えた。著者の後ろを顧みず、合理的に不要なものをじゃんじゃん切り捨てる様が突き抜けていて凄いと思うと同時についていけない部分も多々あった。ここまで突き抜けているときっと著者の世界はノイズが少なくクリアーなんだろうなと思う。

    本文より

    非同期通信が手軽に使えるようになった画期的な時代に、なお電話という同期通信にこだわり続ける。そういう人間に僕は言いたい。「お前にあげる時間はねえよ」と。

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著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。また、会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』『本音で生きる』『多動力』『東京改造計画』『将来の夢なんか、いま叶えろ。』など著書多数。

「2021年 『生き方革命 未知なる新時代の攻略法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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