ピンヒールははかない

  • 幻冬舎
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031333

感想・レビュー・書評

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  • 逞しく、明るく、前向きに、
    もがき苦しみ、悩み、闘う女性たちの、それぞれの人生が、
    さらりと描かれる。

    深刻な重いテーマもあるが、
    どこか、あっけらかんと軽やかに、お喋りが繰り広げられていく感じ。
    友人達は、相手が同性だからこそ、それこそお喋りを愉しむように
    自分の人生を語り、癒されているのかもしれない。

    著者は女性だからこそ、女性の生き様を、
    温かく、冷静に、時に批判的に、語れるのだろう。

    女は、喋る生き物だ。
    万国共通なんだなと、なんだかホッとする。

    私も力強くしなやかに生きていこうと考えさせられる。

    この著者だから、周りに素敵な友人が集まるのだろうか。

    或いは、ニューヨークという街が、女を強くするのだろうか。
    この街に住んでみたくなった。


    一年半程前に本屋さんのトークイベントで、お話を直接お聞きし、ファンになった。
    歯に衣着せぬ物言いで、明るく可愛らしい方。
    その後、買って帰った本を一気に読了。
    他の作品も読んでみたい。

  • 私の心はまったく動かず、最後は飛ばし読み。
    それぞれの考え方があるということは分かった。

  • 読むたびにめいっぱい生きることに勇気をもらえるし、これからどう生きようか、と考えさせてくれる一冊。

  • 【No.241】「向いてなかったのは会社という組織だった。どこの会社にもある社内政治と足の引っ張り合いにうんざりしたのもあるし、会社の利益のためにそこまで頑張れない自分に気がついた」「仕事と遊びの”やることリスト”を消化するだけで精一杯。毎日帰宅する頃にはクタクタで、ベッドに入ると同時に寝てしまう。だからシングルであることを寂しいと思うこともほとんどない」「一生懸命生きれば生きるほど、人生は簡単ではない、と実感する。でもせっかくだったら、フルスロットルでめいっぱい生きたい。時間は短い、やりたいことはいくらでもある、迷っている暇はないのだ。だから自分の足を減速させるピンヒールははかない」「40過ぎたらメンテが命。精神も、肉体も」「”自分にはこれがない””自分のこういうところが好きじゃない”と思うのは、きっと人間という生き物であるかぎり、ついてまわることなんだろう。そして、そういう自分の苦手なところと折り合いをつけ、気持ちよく付き合っていけるようになる、というのは大人になるうえでの大きな課題なのだ」「怖くなかったのは、無知だったからだ。何もかもなんとかなると根拠なく信じて駆け抜けた20代が終わり、30過ぎてから、だんだん”怖い”という感覚を知るようになる。恐怖心というものは、年をとるとともに、後天的に身につけてしまうものなのかもしれない」「自分がもうダメだ、別れたい、と思ったときに、別れることができて、そのあと自分ひとりで生きることができて、その自分の選択を受け入れることができる、美しいことだと思わない?」「ティーン時代や20代に、自分を見つけられずに、また環境と折り合いをつけられずに悶絶したり、修羅場をくぐり抜けてきたタイプは、ニューヨークと親和性が高い」「子供を産むということは、確実に、それまでの自分とは違う自分になる、前の自分が死ぬこと。新しい命を育てながら、それまでの人生と自分を失った喪失に取り組むのはとても大変な作業だった」「幸福は、瞬間的に感じるもので、継続的な状態ではない。幸せとは、何かいいことがあったとき、美しいものに出会ったときに、瞬間的に感じる気持ちのことである」「選んだ道が最善の道よ。別の道を選んだらどうなっていたか、という仮説に対する答えは永久に謎。だから、自分が選んだ道こそがベストの道と思うしかない」「20代の私は、きっと心のどこかで、自分には30代で賞味期限がきてしまうのだと思っていた。ところが賞味期限だと思っていた年齢を過ぎたら、前より自分に自信を持てるようになったし、自分や周囲の人のことを大切に扱えるようになった」「私たちはみんな、どこか壊れていて、ずっと壊れた存在のまま生きていくのだと思う。ひとつの傷から立ち直ることができたとしても、他にもいろんな問題があるわけだから。だから人間はいつも、新しい傷との立ち向かい方を探すんだと思う」「泣きたいときは、自分の感情は天気と同じだと思うことにしてる。晴天の日もあるんだから、雨の日があってもしょうがない。だから泣きたいときは泣けばいいんだよ」「毎日をバケット・リスト(やりたいことリスト)のように生きましょう。いい?Promise me not to miss out on any fun. どんな楽しいこともやり逃さないって約束して」

  • ニューヨークに住んで、やりたいことやって、自由に生きる。幸せ、だけじゃない現実。強く生きる女性の過去、悩み、妬み、傷。たくさんの葛藤と仲間の存在。この先、何を選んでも、自分らしく生きていける方法がきっとある。

  • 女性としての生き方
    40を超えるといろんなことが起こる

  • この本はわたしのバイブルみたいな本になった
    30歳になる目前で出会えてよかったな
    選んだ道が最善の道 という言葉が良かったな
    自分をハッピーにできるのは自分しかいないね
    人と比べることは悲しいことだ
    Don’t miss out on any fun

  • 自由を手に入れるために、自分であること。
    自分の存在を、自分で守れること。

    苦いニューヨーク生活の思い出が、
    いとも簡単に塗り替えられた。

    あたたかい交流があって、
    笑わせてくれる人がいて、
    困ったときに助けてくれる人がいる。
    そんな、ニューヨークのあたたかい面を見せてくれる本。

    自分の名刺をつくるために、
    自分の肩書を考える人のユニークさといったら。

    人生を楽しく生きる大切さを思い出させてくれた。

  • ニューヨークに憧れている。
    作者がニューヨークで感じる、そして触れ合ってる女性たちに関するエッセイ。
    政治的な話もあるし、私にはピンとこない点も多々あるが、
    それが日本を飛び出し、他国で奮闘してるって事なんだろうな~
    私は日本でぬるま湯に浸かり過ぎてるんだろうな、って感じました。

  • ニューヨークで暮らす筆者による、女性の生き方に関するエッセイ。筆者の友人や仕事仲間などの様々な女性が登場し、それぞれが何らかの困難や葛藤を抱えながらもそれに向き合い折り合いをつけていく様が描かれていた。

    ・p102 「幸福とは瞬間的に感じるものであって、継続的なものではない」。頭の中では分かっていたけど、はっとさせられたフレーズ。これを受け入れられたらきっと生きやすくなるんだろうな。

    ・p148 中絶違法問題について。これまで女性の権利の問題についてよく考えた事がなく、アメリカの一部の州で中絶が違法になるというのも「そうなんだ」位にしか思っていなかったが、この部分を読んでもっと深刻に捉えるきっかけとなった。
    中絶が良い悪いは別として、自分の体の事を自分で決定できなくなるのは疑問だし、特にレイプ被害にあった人からすればそんなルールはおかしい。ここに書かれているように本当に白人の男性たちが宗教的な理由を盾に規制しようとしているのであればとても怖い。
    ウィメンズ・マーチの背景にこの様な事があったのも知らなかったので勉強になった。

    ・p153 「人と付き合っていくことはワーク(作業)である」という部分。私自身はめんどくさがりの内向的なので、これまで人付き合いで無理をして疲弊してしまうことが多々あったのだが、やはり人との関わりにおいてある程度のメンテナンスというのは必要なんだなあ、と再認識されられた。ここに書いてあった通り、「ひとりでいようが、誰かといようが、人生とは自分と折り合いをつけていく作業」なんだなと。先日読んだ上野千鶴子のサバイバル語録にも似たような事が書いてあった気がする。

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著者プロフィール

文筆家。1973年生まれ。慶應義塾大学卒業、イェール大学大学院修士課程修了。1996年に渡米し、1998年よりニューヨーク在住。出版社、通信社などでの勤務を経て2003年に独立。カルチャー、ファッションから政治、社会問題まで幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。著書に『真面目にマリファナの話をしよう』(文藝春秋)、『My Little New York Times』(NUMABOOKS)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、『ヒップな生活革命』(朝日出版社)、翻訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)。ポッドキャスト「こんにちは未来」(若林恵と。黒鳥社より3冊書籍化)、「もしもし世界」(eriと)の配信や『Sakumag Zine』(これまでに3冊)の発行、ニュースレター「Sakumag」の発信といった活動も続けている。

「2020年 『Weの市民革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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