- 本 ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344031401
感想・レビュー・書評
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11歳のメスの豆柴犬がいる作者の家に、生後3ヶ月の雑種の猫がやってきました。
この家で先輩の犬は、その名もセンパイ。で、猫はコウハイと名付けられました。
作者は、自分の思い込みを手放すヒントをたくさん猫からもらったといいます。
・何ごとにも好奇心を持って臨むこと
・失敗しても「それはそれ」と先へ進むこと
・正直で媚びず、いつも機嫌がいいこと
・夢と希望を持ち、それが叶わなかったら
明るくあきらめること
そして、「過去にとらわれたり先々を思い悩むより、今をしっかり生きよう」と思うようになったそうです。
この本には、作者家の猫コウハイと、知人の猫の姿が豊富に描かれていて、どのエピソードも、猫のなるほど~を教えてくれます。
わたしの心に一番刺さったのは、「猫は、ときを悟る」でした。13歳のクーラという猫の最期が書かれています。
『闘病生活の中、その時を悟った彼女は、朝6時、目覚まし時計が鳴り、飼い主が目を覚ますのを待って「ニャー、ニャー、ニャー!」と3度鳴きました。これが「わたし、いくわよ!元気でいてね!」という合図でした。』
犬や猫は人より寿命が短く別れは避けられません。そして彼女たちは、その時を悟ってメッセージを残していくのですね。わたしは泣けて、、しばらく次が読めませんでした。。。
次のページにも『「じゃ いくね」』、『抱き上げた瞬間に逝ってしまった』という文字と、猫を膝に乗せて涙する女性の姿の挿絵が。。。
でも、微笑ましいエピソードも一杯です!
猫と暮らしているかたにはもちろん、猫と暮らしたことのないかたにも楽しんでいただけると思います。
やっぱり猫はカワイイ!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルを見て、
「猫は死ぬときに、辛かったことはすべて忘れていて、幸せな思い出だけ持って旅立つのです…」
みたいな内容なのかと思って、勝手にじんわりしていたのだが、そうではなかった。
著者が柴犬の「センパイ」と保護ねこ「コウハイ」と暮らす日々の中で、コウハイの姿から感じ取るもの、知り合いや友人たちの猫話や、実際に触れあって感じたことなどを綴っている。
私は猫のいる生活が40ウン年だが、そうそう!と思えることも、え~そうかな~…と思うことも、様々だった。
十猫十色ということかな。
疲れたら、今日も日向の匂いのするうちの子のモフモフを胸いっぱい吸わせていただき(猫にとってはメイワクでしかない)、ふにゃっとした幸せを分けてもらおう。
2021.10.30 -
石黒由紀子さんちには、豆柴のメスの「センパイ」と、保護猫で生後3ヶ月ぐらいでやってきた「コウハイ」が暮らしています。
コウハイはある日、具合が悪い様子で、病院に連れて行かれる。開腹手術をすると、梅干しの種が出てきた。獣医さんは、また誤飲するから気をつけなさい。猫は楽しい記憶だけが残るので、種を転がして楽しかったな!って、またコロコロと転がして誤飲するかも。
そんなコウハイと、すっかり大人のセンパイの穏やかで楽しい日々のエッセイ。
犬ってわかりやすいんですよ。
基本的に、かまえかまえかまいなよかまうといいよなんでかまわないんですか
でできている。あとはサンポとゴハン。
猫って自由じゃないですか!
餌でつれないじゃないですか!
誘うと来ないけど、誘わないと来る。
もう全て猫次第。
あの感じがたまらないんだろうなー。
猫に触ってないのに、猫欲が30%ぐらいは満たされる。
そして、もっと猫欲が掻き立てられる。
そんな、猫猫しい本です。 -
猫のことが淡々と綴られています。
『猫は、人間の顔だけを人間と思っており、首から下は台だと思っている』には吹いてしまいました。どうりで踏みつけられると思った!
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人間よ、猫に倣おう。
この本を読むと、現代人はあまりにもリスクヘッジをしすぎていて、ネガティブに囚われていることがわかる。
そして、他人の心地よさを「お察し」しすぎだということも。 -
癒してくれたり、教えられたり。ねこ、いいなと改めて思ったエッセイ。
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主に飼い犬と飼い猫とのエピソードだが、
時々、違うエピソードが放り込まれていて
時々、えっ?と一瞬思うことがあった。
チマチマ重箱の隅をつつくのではなく、
タイトルのようにおおらかに朗らかに生きることができたらと思った。
1つの話は短いので、読みやすい。
感情が大きく揺さぶられることはなかったが、
微笑ましかったり、温かい気持ちになれたり。 -
なんか分かる気がするー!
と何度も思いながら読んだ。
後、イラストが可愛い。
著者プロフィール
石黒由紀子の作品





