院長選挙

  • 幻冬舎 (2017年8月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784344031593

感想・レビュー・書評

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  • コメディタッチで結構シリアスなテーマを扱っていると思う。登場人物の名前を見ただけで笑える。
    医者の立場の本音もチラリ。「医者もこんな人たちだとやっていられない」というセンでいくのかと思いきや、最後に実はという話もあって、救われる。
    ここまで露骨ではないとは思いますが、お互い人間だもの、相手の立場を考えることが必要ということかな。
    これから病院にかかる人でなければ楽しめる本だと思います。

  • 白い巨塔のパスティーシュ?パロディというかコメディ版面白い巨塔、サブタイトルにもありますが、そのままですな。シニカルというかちょっとブラックでイギリスコメディ風ではある。素晴らしい書き手ではあるが、あんまりコメディに向いてないようにも感じられます。シコリのある笑いというか、面白いことは面白いんですが、キャラ設定に少々度が過ぎて気持ち悪い人ばかりなので魅力に乏しく読了後はすっきりしない。あと、オチも泣けるほどしょぼい。著者初期の作品のオリジナリティあふれる重さはどこへいってしまったのか。悪くはないですし、楽しくは読んだんですが、もうすこし底のぬけたのをエクスペクトしてしまいますねぇ。

  • ストーリーが無かった。

  • ミステリーとしてはそれほどでもないけど、登場人物のキャラ設定が面白かった。医者あるある、たくさんあったよ。

  • 天下に名だたる天都大学医学部付属病院の院長が謎の死を遂げる。新院長を決めるべく選挙へ4人の副院長が立候補するも、互いに罵り合うのみ。院長殺しの犯人は?、新院長は?
    医療サスペンスではなく、シニカルに描くブラックコメディ。ここまでひどくはないものの、きっと医者の中にもヒエラルキーが存在するのだろう。

  • 大学病院の院長が急死した事により、次期病院長選挙に向けた準備が始まる。4人の立候補者は、臓器のヒエラルキーや、他科への罵詈雑言など、病院内でのドロドロとした関係、コメディカルによる病院の実情などを本音でライターに語るなど、ドロドロした権力争いの構図、昨今の医療崩壊、診療科のカースト、地位が高くても人間性に問題があるのを感じさせる。医者も人間だし、仕方がない部分もあるが、立候補者の悪行が暴かれた時は、人間性に難があると思い、近所の病院の医者が信頼できる医者なのでそのイメージ像とかけ離れたものだと痛感した。

  • 大学病院の院長選挙を面白おかしく描きながら、もしかして現実にも?と思わせる話の連続で、ただ面白かったでは終われないシュールさが上手い。
    第6章コメディカルは、特に興味深い章でした。

  • 大学病院の世界を面白おかしくまとめてるところは良いが、ちょっとドタバタが過ぎるのと最後がなんとも呆気ない。あまり深く考えず、娯楽作として読むとなかなか楽しめるかもしれません

  • 面白いは面白いですが、ラストはちょっとやっつけた感がありました。

  • おふざけが過ぎた感じの本だった。
    まぁ、そうだろうな、とは思ったけど。

  • くだらないパロディのようだけど、あの「神の手」の久坂部羊が書いたものだから、もっと深いメッセージがあるのかな。
    あり得ないようなシンボリックな副院長達だが、これほど極端ではないにしろ、こんな医者がゴロゴロいるんだと言う事を示唆しているのでは。

  • コメディーとして楽しめました。

  • 医者たちの傲慢さを笑いとともに書かれていた。四人の副委員長たちが貶しあいながら院長へ立候補する様子と前院長の死因を探る。面白く読めたけれど、医者の本音もストレートに出ているんだろうけど、怖くなっちゃうね。とんでもないことばかりだけれど、救いは、それぞれの医者が努力をしているっていうこと。結末は予想できました。もう少しひねりが欲しかったかな。

  • これ読んだら医者は笑うのかな、怒るのかな。
    他人事なので普通に読み進めましたが。

    だいぶ誇張されていますが、
    まったくのホラでもないのではないでしょうか。
    「先生」と呼ばれる職業には、
    多分に変な方々も多いので。。。

    ただ、最後はちょっと~~~。
    無理やり終わらせた感が強すぎて、
    物足りなかったです。

  • ちょっとドタバタすぎ。同じ医者物のドタバタでも奥田英郎の伊良部先生もののほうがずっとイイ。

  • 大学病院は面白い巨塔です。
    これを言いたかったのかな

  • 深くなく気楽におもろい。

  • 久しぶりに愚本でした

  • 2020.9.17-328

  • 途中から筋書きは読めてしまうけれど、ある意味バカバカしくて面白い。

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著者プロフィール

医師・作家・大阪人間科学大学教授

「2016年 『とまどう男たち―死に方編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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