きっと誰かが祈ってる

著者 : 山田宗樹
  • 幻冬舎 (2017年9月21日発売)
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  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031760

きっと誰かが祈ってるの感想・レビュー・書評

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  • 2018.1.12.なぜ読もうと思ったのかは忘れたのだが、とりあえず読み始めたら止まらなくて一気読み。乳児院で担当した女の子のその後が気になった職員、温子が主人公。
    人間の記憶がはっきりするのは3歳以降。それまでに喪失感を覚えると記憶がはっきりしないために子供の心の中に取り返しのつかないつかない傷跡が残ると聞いたことがある。この作品はその逆をいったもの。赤ちゃんのときに愛情を注がれた記憶は自信を生み出す。そんな人がすべてではないので断言してはいけない…自信を生み出す一つのきっかけになると考えるべきとは思うが、読み終わった時、心の底から安心できた。最近珍しい読んでよかった、読むべき作品と思えるものだった。

  • 良かったです!!保育園よりもっと子どもとの時間が濃密で、もっと多くの別れがある乳児院の職員が、こんな風に頑張っているから、私も仕事を頑張ろうと思えた。乳児院で働く人を尊敬します。タイトルが好き。

  • 乳児院で働く女性が主人公のお仕事小説。
    テーマが暗く苦手な虐待シーンは読むのが苦しかったです。

  • 乳児院での擬似親子関係(知らなかったけれど).本当の親でなくても深い愛情が存在するし,育てた方は忘れないというのは,子供にとって,たとえ記憶はなくしていても,心の底に確かな幸せな核があって,それは消えることはない.そして,誰かが自分の幸せを祈ってくれているということ,それは生きる力になると,伝説の保育士島本温子が教えてくれた.

  • 事情があって親が育児を放棄した0歳から2歳までの乳児を「マザー」として愛し育む乳児院で働いている温子は、自分がはじめて担当した乳児、多喜のその後が気になり、ふとしたきっかけで彼女の名前を検索したことから、彼女の里親が事故死したことを知る。
    多喜は幸せに暮らしているのか・・・・実母ではないけれど母親と同じだけの思いを持った温子は、かつて自分の子供のように大切に育んだ少女を思い行動を起こす。
    乳児院、という場所があることをはじめて知った。こんな凄い仕事をしている人たちがいる、ということも。

  • 初出 電子書籍ストア「BookLivel」

    乳児院という言葉は知っていたが、擬似的な母親となる担当保育士がついて2歳まで乳児院で育て、その後は親元に戻れる子、養子縁組して引き取られる子、児童養護施設へ移される子に分かれるということは知らなかった。
    そして、保育士も担当した子供と別れる悲しみを味わうが、子供の側には2歳前の記憶は残らないという。

    32歳の保育士温子は、9年前に里親に引き取られた多喜が3年前に交通事故に遭って両親が亡くなっていたことを知り、安否を知ろうと児童相談所に協力を求め、自ら見守りに行こうとする。
    小学5年生になっていた多喜は成績は優秀だが、死んだ祖父の年金を受け取り続けるために叔母が怪しげな男に死体を遺棄させ、多喜を虐待するようになったため声が出せなくなっていた。さらに万引きを強要され、猥褻な撮影会に出るよう言いつけられた。

    温子は多喜の危機を察知して、無謀にも乗り込んで身を挺して多喜を救おうとし、タイミング良く駆けつけた警察官によって救出される。

    児童相談所に保護された多喜は乳児院を訪れて自分の保育記録を見、里親に引き取られる子と保育士の別れを目撃して温子の手を握る。

    電車の中で読み終えて、涙が出て困った。

    温子が多喜を養女にし、多喜が保育士を目指す、というその先のストーリーを仕立てたくなった。

  • 乳児院に勤める主人公温子と彼女が初めてマザーになった多喜の話。
    多喜のパートは読んでいて苦しくなる。

  • 久しぶりの山田氏。世の中には今もたいへんな状況にある子供たちがいるのですね。ただ、現場ではこんな無謀なことはできないだろうなあ。

  • 乳児院から里親に引き取られ、その里親も事故で無くなり、叔母から酷い虐待を受けている子供。その子を乳児院の担当者が助ける話。
    希望が持てる話でよかった。きっとこの子も、将来赤ちゃんを抱く仕事につくんだろうな~。

  • 引き込まれますね。
    手に汗を握るし、悲しい気持ちにもなるし、暖かい気持ちにもなる。

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