キラキラ共和国

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2462
レビュー : 327
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031937

感想・レビュー・書評

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  • 『ツバキ文具店』の続編ですかね。登場人物のその後が、緩やかに語られています。最後まで読みましたが、これはまだ続くのかなって感じです。亡くなった方への思い、ぽっぽさんの心、よく表現されてました。ただ、『ツバキ〜』の方で終わらせてもよかったのでは。『キラキラ〜』は最初が特に鎌倉案内のような感じがしたし(『ツバキ』がどうだったかもう忘れたけど)、小川さん独特の空気感がうまく出せてなかったのよね、私が感じなくなっただけかもしれないけど。ただ、目をつぶってキラキラっていうのは、真似したくなるね。

  • 何気ない日常も感謝しながら生きるとこんな素敵な言葉で彩ることができるのかもしれない。
    好きなことを仕事にして生きると、お金はないかもしれないけれどその分当たり前の風景が当たり前の存在がキラキラ輝いて見えるのかもしれない。
    時折蘇る先代との思い出が今を輝かせ、
    また、今が過去を違った視点で塗り替えてくれる。
    鳩子の心の成長を感じた。
    家族になるとはある種の共和国を作る作業なんだな。

  • 読み始めて『おぉ~~~!!』と思わず喜びの声が
    漏れてしまいました。
    この小説が、大好きだった『ツバキ文具店』の続編だということを知らずに
    図書館で借りていたのです。
    こんなにうれしいことはありません^^

    大好きな人と家族になったポッポちゃんは
    まるで固く締まったツバキの蕾がふわりと花開いていくように
    温かさと優しさに包まれていました。
    子どもの頃から抱いていた、ポッポちゃんの淋しさや怒りは
    きっとこれから先、少しずつ薄れていってくれるのでしょう。
    その様子をぜひ読み続けたいと思いました。
    続編が楽しみです♪

  • 鎌倉の風景や風習とともに、ゆったりとした時間が流れていく。
    『ツバキ文具店』の続編。
    タカヒコくんとお母さんの、愛情に満ちた親子には、ほっこり。
    QPちゃんののびのびとした〈初お習字〉には、笑ってしまう。
    喪中はがきの依頼は、せつない。
    心あたたまったり、胸が締めつけられたり、いろんな涙が流れる。
    キラキラとして、人って素敵だな、と思わせられる。

  • 大好きなツバキ文具店の続編です。

    待ちかねていました!
    前回と同じく、ゆっくりと日常が重ねられていくところが素敵でした。
    この作品のテーマなのか、それとも、他の小川糸さんの作品でもそうなのかはわかりませんが、亡くなった人との関係が変わっていく描写がじんわりと胸に沁みます。
    死んだ人が生き続けることを、優しく教えてくれるお話。
    文房具の使い方や料理の作り方、お祭り、生活の美しさや素晴らしさが不思議と伝わってくる。
    そして、代書屋としてのお仕事もまた切ない依頼が多くて、さらさら流れていく一つ一つのエピソードが愛おしい。

    前作突然結婚したポッポちゃんが、ミツローさんとQ Pちゃん、そして美雪さんと家族になっていく姿が優しく淡く描かれています。

  • ツバキ文具店の第二弾。
    キラッキラッでした、キラッキラッ!

    冒頭から
    あら、そうなの?家族なの?って感じではありましたが、
    ポッポちゃんがとても幸せそうで嬉しかった。

    代書屋も板についたポッポちゃん、
    毎日がキラキラです。

    今回は代書のまつわる話はあっさりとしていましたが、
    要所要所にお手紙があって
    手紙っていいなぁ、と思わずにはいられません。

    代書屋の話では、私もタカヒコファンです。
    お手紙では
    QPちゃんからポッポちゃんへのお手紙が
    可愛らしくて素敵でした。

    ミツローさんの実家から
    贈られてくる荷物の中のお手紙も好き。

    キラキラに水を差すような
    未解決なことがあったから、
    次があるってことだなと思う。

    次はキラキラしてられない感じがするけれど
    きっと素敵な世界が待っていると期待してます。

  • 小川糸さんの本の中で一番好きな本、「ツバキ文具店」の続編になります。
    前作から、新たに成長した主人公と周りの人々との物語。
    やっぱり好きだなぁ。ってつくづく思いました。
    登場する人達がとにかくあったかくて

  • 祖母に理不尽なまでに厳しく躾けられて育った主人公鳩子が、その奥にものすごくわかりづらく隠されていた愛情に気づいてゆく物語です。
    鳩子は、現在、祖母の遺したツバキ文具店を継ぎ、身につけさせられた代筆業を営んでいます。代筆の仕事を重ねる度、その依頼人の気持ちの向こう側に、祖母の気持ちもうっすらと重なって浮かび上がってくるのです。

    つい先日、もう成人した娘が、かつて私の振舞いがどんなに辛かったかを訥々と話してくれました。当時の娘には決して語ることのできなかった事情を抱え、そうするほかの選択肢を思いつくこともできず、ただ全力でしていたことが、どれほど娘の毒になっていたのかを知りました。でも、それでもきっと、あのころの自分に戻ることができたとしても、同じ振舞いをすることしかできないんだろうなと思うんです。それが、自分の精一杯だったから。

    表立ってはもう出てこない、作品の主要な背景になっている主人公の祖母。私はこの人に一番共感してしまいます。
    親の事情をなすりつけてしまう情けなさや、それを阻止できなかった自身の不甲斐なさへの底知れない怒りと哀しみ、全部踏みしだいて生きていく力をこの子につけなければという焦りと恐怖と申し訳なさ。

    まっとうな人間に育ってくれて、ありがとう。この人も、きっとそう思ってる。

  • ツバキ文具店の続編。
    ほっこりあったかいお話でした。
    本の内容の季節が秋から春なので、その季節にまた読むとよいと思いました。
    どのエピソードも心をあったかくしてくれるとともに、おいしそうな食べ物の話が出てくるのは、小川さんならではの物語でしょう。
    鎌倉行きたくなります。

  • 読み始めてから、ツバキ文具店の続編だったのを知りました。
    相変わらずの名前の妙。その人となりが伝わってくるような、登場人物ばかりですね。

    前作は凛とした雰囲気のところもありましたが、今作は温かみを感じました。
    毎日の積み重ねと、血のつながり、縁のつながり。
    自分の幸せは自分が決めるんだなと思いました。
    過小もなく過大もなく自分を見つめることから生まれるもの。
    QPちゃんの存在と言葉はいちいち愛おしいですね。

    代筆屋のシーンや、バーバラ婦人との交流の場面が少ないのは残念だけど、ミツローやQPちゃんと(美雪さんも)だんだん家族になっていくのがじーんとして、やっぱり好きな作品だなと思いました。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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