キラキラ共和国

著者 :
  • 幻冬舎
3.95
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本棚登録 : 2461
レビュー : 326
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031937

作品紹介・あらすじ

ツバキ文具店は、今日も大繁盛です。夫からの詫び状、憧れの文豪からの葉書、大切な人への最後の手紙…。伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。『ツバキ文具店』待望の続編。

感想・レビュー・書評

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  • 伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。『ツバキ文具店』待望の続編。

    ポッポちゃんは自分のキラキラ共和国を作ろうと頑張っている。私はポッポちゃんを応援したり、微笑ましく思ったり、ん?っと思ったり。今作もほんわり読めました。

    ただ、バーバラ婦人やパンティー好きの私には少し寂しい作品だった気もする。彼女たちとのなんて事のない会話や楽しげな集まりが好きだった。同じ七福神巡りでもなんか違う…そんな気がして。

    依頼主、依頼内容、ポッポちゃんが代書した手紙すべてよくて、泣いたり、笑ったり、驚いたりした。特に母の日の話がよかった。お母さんほっぺにチューしたに違いない(笑)

    「そっか、無理に好きになる必要はないんだね。でも、感謝することは、できるね」
    私にも色々思うことあって、この言葉にとても救われました。感謝できるように頑張ろう。

    私が美雪さんだったらと何度も考えた。
    旦那さまを幸せにしてあげてほしい、子供を可愛がってくれるのも嬉しいしありがたい。でも、私の中にはまだまだ入ってこないでほしい。そう思う自分が意地悪ばあさんに思えた。

    読み終わってすぐ「私が死んだら私の日記は捨ててね」と旦那さまに伝えた。

    • けいたんさん
      うさちゃん♪

      こんばんは(^-^)/
      これからもよろしくお願いします!
      うさちゃん♪

      こんばんは(^-^)/
      これからもよろしくお願いします!
      2018/06/08
  • 大好きな「ツバキ文具店」の続編。

    読み終えて「キラキラ共和国」という題名の意味を考え、ほっこりしました。
    「キラキラ」は前作でバーバラ夫人に教えて貰った幸せの呪文で、「共和国」は守景家や家族に関わってくれる人たちで築いていく日々のかたち。
    「王国」とか「国」とかじゃないのがいいな~としみじみ。

    今回は、代書屋の仕事もあるけど、どちらかといえば新しい家庭を築いていく鳩子の生活に寄り添った物語でした。

    3人らしい、家族のはじめかた。
    QPちゃん越しに感じる祖母の想いや戸惑い。
    悲しい死への向き合い方。
    QPちゃんの母としての美雪さんとの向き合い方。
    そして、実の母への想い。
    少しずつ成長して、共和国を築いていく鳩子の姿が微笑ましかったです。

    私は本のタイトルや目次を見て、これはどういう想いでつけられたのかなあ、と想像するのが好きなのですが、前作の目次が「夏」から始まる一年だった理由がピンと来ませんでした。
    (話の構成上、と言われたらそれまでですが笑)
    それも、本作を読んで、解決!
    どこまでもきれいな物語だなあと、また前作を読みたくなりました。

    レディババと鳩子の関係や、男爵一家のその後など、まだまだ先を知りたい。
    さらなる続編に期待!!

  • 大好きな『ツバキ文具店』の続編。
    いきなりの幸せモードに嬉しいやら恥ずかしいやら…。
    ポッポちゃんが幸せそうで本当に良かった。

    代書屋の仕事のエピソードはどれも相変わらず温かく優しい。
    盲目の少年がお母さんへ書いた感謝の手紙には涙腺崩壊。私も彼のほっぺにチューしたくなった。
    QPちゃんからの愛のカードにも泣けるし、幼い息子の喪中ハガキの依頼は本当に辛い…一つの物語の中で色々な涙を流した。

    キラキラ、キラキラ、と心の中で唱えるだけで心の暗闇に星が現れて明るくなれる…幸せのおまじないと素敵な家族と仲間が側にいてくれる!なんて幸せなんだろう!
    最初は不思議に思った今回のタイトル。その意味が分かり、これ以外ないと納得した。
    ポッポちゃんや周りの人達の喜びがストレートに伝わってきて泣いてばかりの読書だった。
    幸せのお裾分けを私も貰えた。
    ポッポちゃん、ありがとう。

  • ドロドロしたイヤミスも、あっと驚くどんでん返しミステリも、スカッとさわやかな青春小説も、どれも好きですけど、やはり読み終わった後にほっと肩の力が抜けるような、心の温度が一度上がるような、そんな優しい小説がいちばん好きです。
    『ツバキ文具店』を読み終わってからも自分の中にずっと住んでいるぽっぽちゃんたちとNHKのドラマでまた出会えたことがうれしくて仕方がありませんでした。終わった時のあの喪失感たるや。
    そして、今度は新しい一歩を踏み出したぽっぽちゃんたちとの再会がかなうなんて!
    今回は代書のおはなしたちよりも彼女たちの人生の変化の大きさに驚いたり喜んだりわくわくしたり、そして哀しくなったり…なんていうか、とても穏やかにゆっくりと走るジェットコースターに振り回されるような、そんな楽しみに満ちていました。
    ぽっぽちゃんの心が安定してきたから、舞い込んでくる代書のおねがいも心優しいモノになっているのかもしれませんね。
    それにしても人生って本当にどんな風に転がるかわからないものですね。彼女たちをみているとそう思います。
    ある日、偶然の出会いで人生が変わっていく。そしていくつもの選択の結果、私たちの人生はのぼったりおりたり曲がったり戻ったりしているのですね。だから面白い。
    読み終わるのがいやで、後半は一日一章ずつ読んでいきました。なんていうか、気分はご近所さんなんですよ、明日、水色の便せんを買いに行かなきゃ、なんて思ったり。
    願わくば、誰もが笑顔で明日も過ごせますように、と、ただただそれだけ

  • 今回も心が温かくなるような内容でした。
    ポッポちゃんこと鳩子がミツローさんと結婚し、QPちゃんとのほんわかした日常がメインでした。

    代書っていう仕事もなかなか難しいものですね。
    離婚したいだの、したくないだの、そんな自分には関係ない人生に代書というかたちで関わらないといけないし。

    でもいいなって思ったのは、川端康成からの手紙を貰いたいって話。
    あっ、そういうの私もしてもらいたいかもって思っちゃった。

    ポッポちゃんから美雪さんへの手紙、キラキラしてて素敵です。

  • ほっとできるお話が、読みたくて手にとりました。
    前作同様、読むだけであたたかい気持ちになれました。
    QPちゃんのおとうさんのミツローさんとポッポちゃんが入籍しました。
    以下抜粋。
    「ミツローさんと出会ったのだって、たまたまだ。たまたま私がミツローさんの営むカフェに入ったから、知り合いになった。こんなふうに、目の前にあるものだけで、幸福を積み上げてしまっていいのかな、と思う。けれど、だからといって、世界中の人と知り合って、話したりデートしたりして「世界で一番」を選ぶなんて不可能だ。私の場合は、たまたまが、必然になって、今、こうしてQPちゃんと習字をしている」
    この何気ない、数行が一番心に残りました。
    ひとの一生って、こういうことの繰り返しで、できているのだろうなあと思いました。
    そうしているうちに、あっという間に過去を振り返ったりする年齢になってしまうのかもとも。
    最後の鳩子からミツローさんの前妻の美雪さんへの手紙が、どの代書よりも一番よかったです。
    ポッポちゃんの人生は、まだまだこれからです。
    楽しみですね。

    • kanegon69 さん
      小川糸さん、いずれ必ず読みます!^_^
      小川糸さん、いずれ必ず読みます!^_^
      2019/05/12
    • まことさん
      小川糸さんの、このシリーズを読むと、鎌倉に行ってみたくなります。行ったことはないですが、鎌倉ってちょっと、京都に似ている所のような気がします...
      小川糸さんの、このシリーズを読むと、鎌倉に行ってみたくなります。行ったことはないですが、鎌倉ってちょっと、京都に似ている所のような気がします(^^♪
      2019/05/12
  • 前に読んだ「ツバキ文具店」の続編と言う当作品、前作の内容が曖昧になっていたけど読み進めるうちに思い出されてきた。語り手のポッポこと鳩子の 前作以降の暮らしがほのぼのと温かくホンワカと推移していくけど実は劇的な出来事が随所に散りばめられていて途中停車がしにくかった 笑。そして作品自体もまだまだ途中停車するのがムリそうな内容の終わり方なので続々編も期待しても良さそうですね♪

  • 今回は鳩子がミツローさんと結婚してからの事柄が
    主に描かれています。
    結婚をして夫になったミツローさんとの距離感、
    そして一番大切なのはQPちゃんとの接し方。
    今まではご近所さんという気軽なお付き合いだったけれど、
    結婚をきっかけにそれまでの関係とはまた違ってくるので
    それに悩んでいた鳩子が徐々にご近所でもなく、
    変に肩肘を張らずに母親になっていこうとしている姿が
    微笑ましかったです。

    そして一番の心のひっかかりであった美雪さんの存在が、
    こんな風にして自然に受け入れられて、
    形や姿はないけれど四番目の家族として
    受け入れているのが良かったです。

    目の見えない少年がお母さんに感謝の手紙を書いたことは、
    本当に名誉ある仕事でした。
    こんな手紙を息子から貰ったら涙ものだと思います。
    少年も素晴らしいですが、今までそう育てたお母さんも
    素晴らしいと思いました。

    鳩子がミツローさんの故郷へ初めて帰省の場面では
    何だか遠い昔の記憶を思い出し初心を思い出させされました。
    事情を知っている家族達もみんな温かく良い人ばかりで
    よりいっそう鳩子とミツローに幸せになって欲しいと思えました。

    作品の中で心に響いた言葉は
    人生は長いとか短いじゃなくて、その間をどう生きたかだと思うから。
    隣の人と比べて、自分は幸せとか判断するんじゃなくて、
    自分自身が幸せだと感じるかどうかだもん。

    今回も何人かから代筆の仕事の依頼があり、
    手紙を書いていますが、前回の「ツバキ文具」よりも
    少し印象が薄い感じがしたのでもっと素敵な手紙を
    沢山読みたかったです。

    今回も鎌倉が舞台なので鎌倉の自然、
    歴史ある街並みなどが四季を通して楽しめました。
    この作品を読むとゆったりとした時間の流れになり、
    穏やか気分に浸れるので、
    また丁寧に読み返したくなります。
    そして最後には大切な誰かに手紙を書きたくなる気分になります。

    少し気分が落ち込んだ時にも
    私達にはいつだって美しい光りに包まれている。
    だからきっと大丈夫だ。私にはキラキラがある。
    この言葉も魔法のように唱えれば、
    きっと前に進めるというのがまた心を癒してもらえて
    心が温かくなりました。

  • 「ツバキ文具店」の続編。
    クラシカルなタイトルの1冊目と違って、なんだか気恥しい響きなのでしばらく敬遠していたけれど、鎌倉住まいをお洒落に楽しんでいるような雰囲気の前作よりも逆に落ち着いた内容だった。

    おばあ様にたわめられながら育った子ども時代を恨み、そこからもがきながら抜け出そうとする、まだお尻に卵の殻をくっつけているようなポッポちゃんを描いたのが前作なら、新しい家族を得て、先代であるおばあ様がどのような思いで自分を育ててくれたのか思い遣る気持も芽生え、より深く命を見つめる目を持ったのが今作だ。

    代書の仕事に感じる難しさも、「未熟な自分に、お客様になりきって書くことが出来るだろうか」という尻ごみしたくなるような恐れから、「この人が心から望む気持ちを代弁できるのか。代書が引き起こす結果は、お客さまの望むものだろうか」という責任の重さを感じるようになる。
    ポッポちゃん、ではなく、鳩子、と名前で呼ぶのがふさわしい大人の女性への成長を感じる。華やかでにぎやかな観光地鎌倉よりも、しっとりと古都を、表通りよりも裏山の鳥の声を感じられる鎌倉だった。

    男爵と帆子さんの家族のこれからが気になる。

    『ヨモギ団子』『イタリアンジェラート』『むかごご飯』『蕗味噌』

    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ドラマでバーバラ婦人を演じた江波杏子さんが永眠されました。
    ご冥福をお祈りいたします。
    本を読んでいても、あの時のキャストの顔が浮かんでくる、良いドラマでした。

  • ツバキ文具店の続編
    前作よりもより人間関係を中心に物語が進む
    鳩子と結婚したミツローさんとQPちゃんがだんだんと家族になっていく様が暖かく、今まで語られなかった美雪さんのお話などが、物語感を強めてくれた
    前回の四季折々の鎌倉の風景や、代筆をお願いする人々の個性は変わらず面白かった!
    何度読んでもほっこりする!
    鳩子とQPちゃんが親子でする料理風景や、フキノトウ狩りなどわたしも子供とやってみたくなった!

    目をつぶってキラキラを想像すると、気持ちがキラキラしてくる!
    毎日がキラキラした生活を送れますように!

  • 何気ない日常も感謝しながら生きるとこんな素敵な言葉で彩ることができるのかもしれない。
    好きなことを仕事にして生きると、お金はないかもしれないけれどその分当たり前の風景が当たり前の存在がキラキラ輝いて見えるのかもしれない。
    時折蘇る先代との思い出が今を輝かせ、
    また、今が過去を違った視点で塗り替えてくれる。
    鳩子の心の成長を感じた。
    家族になるとはある種の共和国を作る作業なんだな。

  • 読み始めて『おぉ~~~!!』と思わず喜びの声が
    漏れてしまいました。
    この小説が、大好きだった『ツバキ文具店』の続編だということを知らずに
    図書館で借りていたのです。
    こんなにうれしいことはありません^^

    大好きな人と家族になったポッポちゃんは
    まるで固く締まったツバキの蕾がふわりと花開いていくように
    温かさと優しさに包まれていました。
    子どもの頃から抱いていた、ポッポちゃんの淋しさや怒りは
    きっとこれから先、少しずつ薄れていってくれるのでしょう。
    その様子をぜひ読み続けたいと思いました。
    続編が楽しみです♪

  • 大好きなツバキ文具店の続編です。

    待ちかねていました!
    前回と同じく、ゆっくりと日常が重ねられていくところが素敵でした。
    この作品のテーマなのか、それとも、他の小川糸さんの作品でもそうなのかはわかりませんが、亡くなった人との関係が変わっていく描写がじんわりと胸に沁みます。
    死んだ人が生き続けることを、優しく教えてくれるお話。
    文房具の使い方や料理の作り方、お祭り、生活の美しさや素晴らしさが不思議と伝わってくる。
    そして、代書屋としてのお仕事もまた切ない依頼が多くて、さらさら流れていく一つ一つのエピソードが愛おしい。

    前作突然結婚したポッポちゃんが、ミツローさんとQ Pちゃん、そして美雪さんと家族になっていく姿が優しく淡く描かれています。

  • ツバキ文具店の第二弾。
    キラッキラッでした、キラッキラッ!

    冒頭から
    あら、そうなの?家族なの?って感じではありましたが、
    ポッポちゃんがとても幸せそうで嬉しかった。

    代書屋も板についたポッポちゃん、
    毎日がキラキラです。

    今回は代書のまつわる話はあっさりとしていましたが、
    要所要所にお手紙があって
    手紙っていいなぁ、と思わずにはいられません。

    代書屋の話では、私もタカヒコファンです。
    お手紙では
    QPちゃんからポッポちゃんへのお手紙が
    可愛らしくて素敵でした。

    ミツローさんの実家から
    贈られてくる荷物の中のお手紙も好き。

    キラキラに水を差すような
    未解決なことがあったから、
    次があるってことだなと思う。

    次はキラキラしてられない感じがするけれど
    きっと素敵な世界が待っていると期待してます。

  • 『ツバキ文具店』の続編ですかね。登場人物のその後が、緩やかに語られています。最後まで読みましたが、これはまだ続くのかなって感じです。亡くなった方への思い、ぽっぽさんの心、よく表現されてました。ただ、『ツバキ〜』の方で終わらせてもよかったのでは。『キラキラ〜』は最初が特に鎌倉案内のような感じがしたし(『ツバキ』がどうだったかもう忘れたけど)、小川さん独特の空気感がうまく出せてなかったのよね、私が感じなくなっただけかもしれないけど。ただ、目をつぶってキラキラっていうのは、真似したくなるね。

  • 小川糸さんの本の中で一番好きな本、「ツバキ文具店」の続編になります。
    前作から、新たに成長した主人公と周りの人々との物語。
    やっぱり好きだなぁ。ってつくづく思いました。
    登場する人達がとにかくあったかくて

  • 祖母に理不尽なまでに厳しく躾けられて育った主人公鳩子が、その奥にものすごくわかりづらく隠されていた愛情に気づいてゆく物語です。
    鳩子は、現在、祖母の遺したツバキ文具店を継ぎ、身につけさせられた代筆業を営んでいます。代筆の仕事を重ねる度、その依頼人の気持ちの向こう側に、祖母の気持ちもうっすらと重なって浮かび上がってくるのです。

    つい先日、もう成人した娘が、かつて私の振舞いがどんなに辛かったかを訥々と話してくれました。当時の娘には決して語ることのできなかった事情を抱え、そうするほかの選択肢を思いつくこともできず、ただ全力でしていたことが、どれほど娘の毒になっていたのかを知りました。でも、それでもきっと、あのころの自分に戻ることができたとしても、同じ振舞いをすることしかできないんだろうなと思うんです。それが、自分の精一杯だったから。

    表立ってはもう出てこない、作品の主要な背景になっている主人公の祖母。私はこの人に一番共感してしまいます。
    親の事情をなすりつけてしまう情けなさや、それを阻止できなかった自身の不甲斐なさへの底知れない怒りと哀しみ、全部踏みしだいて生きていく力をこの子につけなければという焦りと恐怖と申し訳なさ。

    まっとうな人間に育ってくれて、ありがとう。この人も、きっとそう思ってる。

  • ツバキ文具店の続編。
    ほっこりあったかいお話でした。
    本の内容の季節が秋から春なので、その季節にまた読むとよいと思いました。
    どのエピソードも心をあったかくしてくれるとともに、おいしそうな食べ物の話が出てくるのは、小川さんならではの物語でしょう。
    鎌倉行きたくなります。

  • 読み始めてから、ツバキ文具店の続編だったのを知りました。
    相変わらずの名前の妙。その人となりが伝わってくるような、登場人物ばかりですね。

    前作は凛とした雰囲気のところもありましたが、今作は温かみを感じました。
    毎日の積み重ねと、血のつながり、縁のつながり。
    自分の幸せは自分が決めるんだなと思いました。
    過小もなく過大もなく自分を見つめることから生まれるもの。
    QPちゃんの存在と言葉はいちいち愛おしいですね。

    代筆屋のシーンや、バーバラ婦人との交流の場面が少ないのは残念だけど、ミツローやQPちゃんと(美雪さんも)だんだん家族になっていくのがじーんとして、やっぱり好きな作品だなと思いました。

  • 鎌倉の風景や風習とともに、ゆったりとした時間が流れていく。
    『ツバキ文具店』の続編。
    タカヒコくんとお母さんの、愛情に満ちた親子には、ほっこり。
    QPちゃんののびのびとした〈初お習字〉には、笑ってしまう。
    喪中はがきの依頼は、せつない。
    心あたたまったり、胸が締めつけられたり、いろんな涙が流れる。
    キラキラとして、人って素敵だな、と思わせられる。

  • 続編でると思わなかった。
    はじめふわふわしてて、なんだかなと思いながら読んでたけど途中からすごく面白くなった。
    富士額さんの話で目から鱗の気分。
    振り返って過去の暗さに目眩がする、というような表現があって、わたしは真逆だなと思った。
    うしろには美しい思い出があるけど、前方には奈落しか見えない。
    最近書いた手紙のことを思い、また悲しくなった。

  • 小川糸さんが書かれた 「キラキラ共和国」は、鎌倉にある文具店兼代書屋が舞台の物語だ。2016年4月に出版された「ツバキ文具店」の続編で、今回もまた素敵な物語が綴られている。

    鎌倉の小高い山のふもとにあるツバキ文具店は、古い一軒家に店舗と住宅がひとつになったお店だ。店主は20代の雨宮鳩子。 幼い頃から「ポッポちゃん」と呼ばれている彼女は、文具屋と代筆屋を兼ねるお店の主人だ。母親から幼くして離された鳩子は、文具屋の先代である祖母に厳しく育てられた。
    このお店は文房具を売るだけではなく、手紙の代書も行っている“代書屋”でもある。代書屋として舞い込んでくる依頼は様々。亡くなったご主人からの詫び状や大好きだった作家からのハガキ、病気で入院した友への催促状など思いもよらない依頼が舞い込んでくる。
    幼い女の子QPちゃんを育てながら喫茶店を営むミツローさんと結婚し、今まで感じなかった幸せな気持ちに包まれる鳩子は、一方で厳しかった祖母の自分に対する気持ちも感じられるようになってきた。そんな鳩子の元には、代書の依頼だけではなく様々な人がやってくる。

    前作の「ツバキ文具店」は、亡くなった祖母に厳しく育てられた主人公の鳩子が、店を継いで近隣の人々と触れ合うことで徐々に気持ちが変化してく様子が描かれていた。そして、続編の「キラキラ共和国」ではミツローさんと結婚し家族として再出発した鳩子が、家族を通じて見えてくるものや自身の成長が描かれている。
    物語の前半ではそういった鳩子を取り巻く様子が描かれていて、代書屋としてのエピソードは中盤以降に描かれている。それでも、登場する文房具類は前作同様に素敵なものばかりで、文房具好きなら思わずメモしてネットで検索してしまうだろう。
    テレビドラマでも人気となった前作だが、今回は主人公の鳩子にとって非常にキーとなる人物も登場しているので、さらにシリーズ物として今後も続編が出ることが期待される。
    小川糸さんの文章は、読んでいて心地良くなる言葉で綴られているから大好きだ。そんな作品がこれからもシリーズで読めることを、文房具好き、本好きとしてはとても楽しみに感じる。

  • 『ツバキ文具店』の続編。
    生きていく中で避けては通れない別れのつらさ、自分の人生に誰かがいてくれることのありがたさ、年を重ねて立場が変わったことで見えてくること……。
    そんなことを改めて考えさせられた。
    名声もないし高給取りでもない私の人生はほんとうにちっぽけだけど、もし私の存在で誰かの心を満たすことができているのならそれでいいじゃないか。

    男爵の今後が心配なので次を読みたい気もするけれど、でも、続編はいらなかった気もする。デジタル化した世の中で、丁寧に筆記具と紙を選びながらあえて直筆で手紙をしたためることの良さを感じさせてくれた前作でおしまいにしてよかったような?

  • 前作同様癒された〜
    結婚に対する考え方がいいな〜と思った。
    自然と心からこういう風に考えられる主人公の鳩子ちゃんは幸せだろうし、周りのみんなも幸せになれるんだろうな。
    続編読みたい!
    QPちゃんがどんな女性に成長するかも見たい!

  • 図書館で借りたもの。

    ポッポちゃんは、QPちゃんの父・ミツローさんと結婚し、新生・モリカゲ家の誕生!
    男爵とパンティーにも赤ちゃんができた。
    今回はモリカゲ家がだんだん家族になっていく様子がメインだったな。

    鎌倉の描写が素敵で、ツバキ文具店もミツローさんのカフェも実際にあるかのよう。
    鎌倉に行ってベルグフェルドのパンももう一度食べたいな。

    ポッポちゃんが義〇〇の皆と別れるのが辛いっていう気持ちが全く分からずw
    私の性根が悪いからなんだけど~

    また続編がありそうだね。
    男爵やレディ・ババのその後が気になる~

  • ツバキ文具店の続編。
    家族を持って母親となったポッポちゃん。
    代書屋さんの仕事も大切にしながら家族の繋がりを深めていく。
    娘になったQPちゃんも可愛く、亡くなったQPちゃんのお母さんにも思いを寄せる。
    親戚もご近所の人たちも暖かく、今回も心がほっこりした。
    今度はレディ・ババさんとの続編が読みたい。

  • 前作ツバキ文具店の続き。
    本当にこのシリーズは心からポカポカするあったか〜いお話だ。
    毎日を慎ましくそれでもしっかりと生きるとはどう言うことなのかを教えてくれる。
    キラキラのおまじない。
    幸せの見つけ方。
    家族へのなり方。
    人生でとっても大事な事をほんわりと、説教くさくなくほんわりと見せてくれるのがいい。
    そして前作もだったけど、読み終えると誰かに手紙が書きたくて堪らなくなる。
    この電子化の世の中に居て、
    あー、誰かと文通したい!
    と心から思わせてくれるこの本はやっぱり素敵だ。

  • 続編が読めるなんて嬉しい!
    前作に続き、鎌倉の実在するお店が多数出てきてとても良い。
    鳩子とQPちゃんの距離感がとても心地よく、ほのぼのする。
    ただレディ・ババの登場は必要だったのかと少しだけ疑問。

  • 大好きな小川糸さんの、ツバキ文具店の続編。
    鳩子がミツローさんと結婚してからの、お話です。
    前作と同様、鎌倉を舞台に、とってもやさしい雰囲気で溢れる一冊です。
    読み終わった後、自分の命に感謝しました。
    私も、目を閉じて「キラキラ」とつぶやいてみたくなりました。

  • 泣ける!
    なんとも優しい物語!!
    大好き!

    よもぎ団子とイタリアンジェラートが
    特にお気に入りで、
    何度も何度も読み返したくなる。

    この作品に出てくる人々の様な人が
    この世界にもっと増えたら、
    私たちの今生きる場所も
    きっと糸さんの作品のタイトルの様になるのだろう。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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