たゆたえども沈まず

著者 :
  • 幻冬舎
4.08
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  • / ISBN・EAN: 9784344031944

作品紹介・あらすじ

19世紀末、パリ。浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を支えたテオ。四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた-。原田マハが、ゴッホとともに闘い抜いた新境地、アート小説の最高峰。ここに誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 父が亡くなった際、告別式には家族の誰も知らない人も弔問に訪れてくださいました。その時に改めて思ったこと。それは、残されたアドレス帳に名前がある人だけが父の交友関係の全てであったはずがないという事実でした。それは、自分に置き換えればすぐにわかることでもあります。その人の交友関係はその人にしかわからないものです。アドレス帳にも、記録にも何も残っていないからといって、ある人と交友関係が全くなかったと言い切ることはできません。同じ時代に同じ街で生きていたという事実がある限り、もしかしたら存在したかもしれない交友関係。それが歴史上の有名人物だったとしたら、史実で謎とされていたことが、まさかの交友関係の存在で補填されることになるかもしれない。歴史に『もしも』はないのかもしれませんが、小説はそんな『もしも』を叶えてくれる力を持っています。

    『やっぱり、笑われるのか。東洋人というだけで。 男は、小さくため息をついた』。1886年のパリの石畳を歩くのは日本から到着したばかりの加納重吉。そんな重吉を迎えた林忠正。二人は東京大学の前身である東京開成学校の先輩後輩の間柄。当時『パリで大人気の日本美術。良質な日本美術を扱っている「若井・林商会」。社長であるおれと、最近日本から到着したばかりの専務であるお前』と二人のパリでの画廊経営は順調に起動に乗っていきます。そんな重吉の前に『失礼ですが、ムッシュウ、あなたは、日本人ですか?テオドルス・ファン・ゴッホと言います。以後、お見知りおきを』と現れたテオはパリ随一の画廊『グーピル商会』の支配人を務めています。『六人きょうだいの三番目であった。特に四歳上の兄、フィンセントは、悲しみも喜びもすべてを分かち合える親友同士のような存在だった』というテオ。『兄が絵に対する鋭い感性を持っていることに早い段階から気づいていた』という彼は『二十八歳でとうとう画家になる決心をした兄を、このさき何があっても支えよう、と決意を固めた』のでした。1874年に『第一回印象派展』が催されたパリ。『まるで、光の洪水のようだ』という印象派の隆盛、そしてパリ万博で勢いづく日本美術。テオは兄の絵画をこれらに続く第三の窓として、いつの日か必ず光を見るはずと信じて、忠正や重吉との交流を背景に全力で支えていきます。

    フィンセント・ファン・ゴッホという美術史上燦然と輝く巨人が弟のテオと共に登場するこの作品。全編に渡って兄弟の関係が丁寧に描かれていきますが、何と言ってもゴッホは画家です。その画家としてのゴッホが絵筆を握る場面の描写には息を飲みました。『鮮やかな青、緑、黄色 ー 色彩の奔流がどっと押し寄せてきた。部屋中に絵の具を飛び散らせ、カンヴァスを平積みにし、絵筆やパレットナイフを転がして、その真ん中にフィンセントが陣取っていた。一心不乱に、描いていた。殴りつけるように、泳ぐように、踊るように ー 絵筆をカンヴァスにぶつけていた』という重吉がゴッホのアトリエに入った時の光景を描写する記述の生々しさ。あの独特なうねるような筆致による絵がまさに描かれていく光景が目に浮かびます。そして、さらに興奮したのは、『「やあ、テオ。よく来てくれたね、君の兄さんがお待ちかねだよ」男はこの店の店主、ジュリアン・タンギーだった』というシーンです。あまりに有名なゴッホの代表作の一つ『タンギー爺さん』。そのタンギー爺さんご本人のまさかの登場、絵の中にずっと静止していた人物が動いて会話をしているというまさかの光景に、ゴッホ登場の時よりさらに興奮してしまいました。

    林忠正、加納重吉、フィンセント、テオという4人の登場人物の中で加納重吉のみ架空の存在というこの作品。また、美術商として史実に名前を残した林忠正とフィンセント、テオ兄弟の間に接点があったという記録はなく、あくまでこの作品は『史実をもとにしたフィクション』という設定です。でも、そこに登場するゴッホが描いた数々の有名な絵画、ゴーギャンやガシェ医師など交流のあった人物、そして印象派の隆盛と『ジャポニスム』旋風などは紛れもない史実です。この架空と史実の見事な融合によって、専門家ならいざ知らず、一般人にはもうどこまでが本当でどこからが架空世界の物語かなんて区別のしようもありません。また、たとえ記録が残っていなかったとしても、交友関係の真実は本人のみ知るところです。そういったことを踏まえてこの作品を見た時、この作品のあまりにリアルな説得力のあるストーリー展開にただただ魅了され、その世界に楽しく酔わせていただきました。そして、原田さんの時空を超えたストーリーの巧みな紡ぎによって、ゴッホが確かに生きたあの時代のパリの活き活きとした人々の暮らしを垣間見ることもできました。

    絵画に興味のなかった人が絵画に興味を抱くようになる。絵画が好きな人はその絵画に見えていなかったものが見えるようになる。『いつも名画が生まれる瞬間に立ち会いたい一心で、私は小説を書いています』とおっしゃる原田さん。そのアート作品の傑作にすっかり魅せられた、そんな素晴らしい作品でした。

  • ゴッホと弟テオ。そして二人の日本人画商の織りなす物語。
    弟テオは兄を経済的にも精神的にも支えながら、支え切れない自分を責めていた。苦悩しながらも兄を求め、兄を愛する。
    二人とも繊細で、過敏なほど神経が細かく、引き合っている。悲しい程切ない二人の結びつき。

    日本の浮世絵が印象派の画家達、モネ、マネ、そしてゴッホに影響を与えたことは歴史で学んだ。そこに命を吹き込み、フィクションでありながら本当のストーリーと思わせてしまうマハさん。天才だ!

    自分が価値を見出すことはせず、むしろ他人が価値を認めると追随する日本人をさりげなく批判するところも面白い。自分もそうだから。

    若い頃、アムステルダムのゴッホ美術館を訪ねたことがある。もしこの本をあの頃読んでいたら、もっともっとゴッホが響いてきただろう。

    限りなく切ない話だった。

  • 日本人の絵画バイヤーの林忠正・加納重吉がパリを拠点に浮世絵の取引を行う。一方、印象派の巨匠であるゴッホとその弟(テオ)が印象派絵画を受け入れられないフランスにおいて苦悩する。この日本人とゴッホ兄弟がパリで接触する。その接点は浮世絵。ゴッホがジャポニズムの影響を受けたことはとても誇らしい。この本ではゴッホの苦悩をリアリティーに富んだ描写で示していて、ゴッホの繊細さが伝わった。ゴッホを支える弟のテオ。テオとゴッホの関係性が苦痛に満ちているが、ゴッホの最期の場面ではテオへの最愛と信頼が伝わり目頭が熱くなった。

  • 会社の勉強会で居眠りしてしまいました
    いや居眠りなんてかわいいものじゃなく完全に熟睡してしまい終了と同時に隣の人に起こされました
    講師役の他部署の上司に謝罪しに行くと
    「夜勤明けですよね、自分も経験あるのでたいへんなのわかります。気にしないで下さい」と気遣ってもらっちゃいました
    「ええまあ」と愛想笑いしておきましたが夜勤明けは前日でその日は遅くまで本読んでただけでした
    途中まではうつらうつらしながらも耐えてたんだけどな〜
    まさに『たゆたえども沈まず』なんちて(最後は沈んだけど)

    表紙にもなっているゴッホの名作『星月夜』
    見た瞬間まるで川の流れのようだなぁと思いました

    テオや林、重吉と同じような見立てだなんて
    自分の目もなかなかのものじゃないかと思いましたが
    自分のようなド素人にもそんなふうに感じさせるゴッホが凄いんだねこれ

    いやいや待てよ
    このお話しはあくまでフィクション
    ならばこのゴッホの名作を見事に『文字』で表現し
    まるで自分が重吉の隣でこの絵を見ているような錯覚を起こさせ次の日の勉強会で熟睡させてしまう原田マハさんが凄いのか

  • 時代が追いついていなかったフィンセントの類いまれな才能と、苦悩。
    テオとの固く結ばれた絆。
    テオのフィンセントに対する愛情と尊敬。それゆえの憎しみ。
    そして何より、林忠正の先見の明。

    フィンセントの才能をいち早く見抜き、昇華させたのは、そして彼を運命の土地アルルへ導いたのは、彼の日本に対する強い憧れと、日本人画商の林忠正、加納重吉の協力と理解の賜物だ。
    林忠正が彼を運命の土地アルルへと導き、フィンセントはアルルの地で後に名作となる絵をいくつも生み出した。


    表紙絵の「星月夜」。1889年に描かれた作品で、それは、この本を元にすると「耳切り事件」の翌年にあたる。病室にいたころだが、この上なく自然の、特に糸杉の美しさに感動し、目を奪われていたころに描いた作品だ。
    そう知ると、絵が不思議と、それまでと違って見えてくる。
    うねるような空の中で、煌々と輝く星や三日月。りんとした糸杉もしっかりと描かれている。孤高に、空に挑んでまっすぐ伸びる。

    絶望の中で希望を見つけたかのように映った。フィンセントが、自然の美しさにすがるように手を伸ばしているように見えた。
    テオと一緒に、私も胸が熱くなった。

    そしてまたこれは、フィンセントとテオのほかに、日本人の林忠正と加納重吉の物語でもあった。
    富山出身のアヤシと、金沢出身のシゲ。
    どちらも個人的になじみのある土地だったので、二人の出身にまず驚いた。親しみと興味が湧いた。

    日本美術、特に浮世絵が、こんなに待ち焦がれていたものだったなんて。
    革新的だった「印象派」は当初、全く見向きもされなくて、「ぼやっとしている」という皮肉をこめた名称だったなんて。

    歌川広重の「大はしあたけの夕立」。
    裏表紙に載っていて、説明を読みながら思わずまじまじと見つめた。
    じっくりと見ると確かに、突然の雨に傘を差す人やマントのようなものを被る人、いろいろいて、何より、傾いた構図にすることで、確かに絵が動いて見えた。
    これが大きなカンヴァスに油彩で描き込まれたのではなく、薄っぺらな紙に印刷された木版画だということ。確かに、すごさが伝わってきた。

    フィンセントとテオの最期。
    彼らの未来を生きている私たちはとっくに彼らの運命を知っていたが、それでも、その描写に心を揺さぶられた。
    37歳。あまりに若すぎる。

    実在の美術を題材に、こんなに昇華させられるなんて。原田マハさん恐るべし。
    「たゆたえども沈まず」という言葉。意味を知るととても素敵で、これからの人生の標にしようと思った。

    フィンセントの作品を、ぜひ生で見てみたい。
    ゴッホ展に、行くと決めた。
    ルーブル美術館にも、人生で一度行ってみたくなった。

    そして、「ゴッホのあしあと」も読もう。

  • 愛だな、の一冊。

    まずこの見事に創り出された物語に感嘆の吐息しかない。
    ゴッホとテオ、二人の互いを想えば想うほど苦悩する姿にはただ愛しか感じられない。心のすれ違いもまた愛ゆえ。

    そしてその二人を支え寄り添う忠正と重吉の存在が、描き方がまた素晴らしい。

    彼らのアートへの熱い想いも愛となって随所で感じられるほど。

    そしてその溢れる数々の愛に言葉に何度も心を揺さぶられた。

    ゴッホがアルルを目指した経緯、折り鶴のシーンは思わずため息。
    史実であって欲しい、そう思いたくなるほど数々のシーンは静かに、そしてタイトルは強く心に残る。

  • ちょっとまえに「北斎とジャポニズム展」を見に行ったとき、日本の浮世絵がパリでブームになったことがあるという浅い知識はもっていたが、まさかここまで当時の印象派に影響を与えたとは思っておらずひどく驚いた。

    その流れもあり、いいタイミングでこの小説。
    ゴッホと浮世絵か、面白そうなテーマだなと手に取ることになった。

    結論から言ってしまうと、ちょっと中途半端かな??
    主人公が架空の人物加納重吉だとしても印象が弱い。
    ジャポニズムブームをけん引したとされる林忠正の生きざまを描くだけでも十分読み応えがあっただろうし、いわんやゴッホもしかり。おまけにゴッホを生涯支えた弟のテオもここでは主要登場人物の一人である。
    マハさんが一番描きたかったのは誰だったのか、なんだったのか焦点がぼけてしまっているのが残念。

    それを抜きにしたとしても、さすがのマハさんなので最後まで面白く読めた。
    ゴッホの有名な絵が小説の至るところにちりばめられていて、その描かれた背景を読むのも楽しかったし、ゴーギャンとの交流も興味深い。
    なによりの収穫は浮世絵うんぬんより、弟の存在かな。
    この弟なくしてはゴッホは画家として大成しなかったんだと思うと感慨深いものがある。良い弟を持って良かったね、ゴッホにいちゃん(笑)

    あと、これは私の問題なんですが、ついマハさんのアート小説を読むとき伝記を読んでる気になってしまうのが悪い癖。
    あくまでもフィクションですよって、わかっちゃいるんですけどね・・・。自分の知識が乏しく、マハさんの緻密な下調べと相まって勘違いしそうになっちゃうんですよ。鵜呑みにしてしまわないように気をつけます。

    • kaze229さん
      同感です。
      ついつい、フィクションだということを忘れがちになってしまう原田マハ・アート小説。素敵な小説に出遭ってしまうと、ついつい…
      同感です。
      ついつい、フィクションだということを忘れがちになってしまう原田マハ・アート小説。素敵な小説に出遭ってしまうと、ついつい…
      2018/04/12
  • 19世紀末、パリ。
    ジャポニスムの波に乗って、世界に挑んだ日本人の画商と、画家のゴッホ、その弟テオとの出会い。

    1886年、画商の林忠正のところへ、助手の加納重吉が到着します。
    良質の浮世絵を日本人の手で届けたいと考え、画廊の仕事を進めていく。
    そして、ゴッホ兄弟に出会うのだった…

    才能に溢れるゴッホは、それを世間に認めてはもらえない。日本に強く憧れ、理想の国である日本へ渡りたいという夢も抱いていた。その時点では日本までは行けないため、フランスでの理想郷を求める。
    弟のテオは兄の理解者で、献身的に支えるのだったが。
    テオ自身の仕事が上手くいかなくなっていった時、思わぬ亀裂が‥

    印象派の勃興する時代。
    そこでの日本の存在感、その意外なまでの大きさ。
    日本人の画商がここまで関わっていたなんて!と目を見張るのだが、それは事実そのままというわけではなくて、加納重吉は架空の人物なのです。
    引き込まれる臨場感と、もしかしたらあり得たかもしれない、と思わせる心の交流。
    ああゴッホがもし日本に来ていたら、素敵な思い出が出来ただろうか。素晴らしい作品が出来ただろうか。でも嫌な思いもしたのではないだろうか。これはあくまでも仮定の話。

    ゴッホの作品の有無を言わせない素晴らしさは、こちらも知るところ。
    型にはまらない才能ゆえの大きさと苦悩が、いかばかりか。
    悲しいところもありますが、救いとなるところも。
    そして、運命を生きた兄と弟だったのだなと、これは史実としても疑いようがなく、しみじみと胸をうたれます。

  • 著者のアート小説は、登場人物たちの作品が表紙を飾り、どれも素敵な装丁で、つい手に取り上げてしまう。そして購入(笑)
    この作品も、表に<星月夜>、裏表紙に北斎の<大はしあたけの夕立>が。それぞれ、小説の中で重要な位置を占めてもいる。
    ゴッホ兄弟は勿論、林忠正も実在の人物であるが、彼らが出会った史実は確かではない。
    しかし著者は、彼らに架空の人物加納重吉という人物を絡ませ、史実とフィクションの見事な融合を果たした「アート小説の最高峰」に仕立ててしまった。
    世紀末のパリを舞台に、ゴッホ兄弟と日本人二人との交流が綴られ、名作<星月夜>の誕生となる。
    孤高の画家ゴッホと、彼を信じ献身的に支える弟のテオ。そんな弟のために、ゴッホがしてやれることは自分がこの世からいなくなることと、思い込んでしまうゴッホ。何という哀しい結論だろうか。
    最終頁を読み終えたあと、巻頭の「1962年」の部分を読み返すと、また一段とこの作品の魅力が増した。

    • norainuさん
      同じです!
      ラストまで読んで巻頭部を読み返してしまいました。
      同じです!
      ラストまで読んで巻頭部を読み返してしまいました。
      2019/03/13
  • 悲しく切ない愛の物語だった(T-T)

    今回もゴッホの人生と共に描かれた絵を調べながら読み進めました。
    浮世絵に影響を受けた事は知ってたけど
    広重、北斎…ゴッホの英泉の模写「花魁」は知らなかった。

    兄弟愛という言葉では語り尽くせない二人の関係
    ゴッホの運命を知っていても読むのが辛かったな。

    ゴッホが自殺した時のテオに教えてあげたかった
    「事故だよ!自殺じゃないよ!」

    原田マハ「リボルバー」がわたしの真相なんで笑

    確か広重と北斎は仲悪かったんじゃなかったっけ?
    わたしは北斎より娘の「応為」の絵が好きです〜♪
    朝井まかての「眩」面白いですよ〜ぜひ読んでください笑

    さあ原田マハと行く秋の芸術読書ツアー次は何にしようかしら…_φ( ̄ー ̄ )

    • ひまわりめろんさん
      太陽の棘!
      太陽の棘!
      2022/09/08
    • みんみんさん
      ラジャ(`_´)ゞ
      表紙のイケメンが沖縄で画家たちと出会うんですね!
      ラジャ(`_´)ゞ
      表紙のイケメンが沖縄で画家たちと出会うんですね!
      2022/09/08
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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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