お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 : 佐藤航陽
  • 幻冬舎 (2017年11月30日発売)
4.16
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  • 本棚登録 :1310
  • レビュー :105
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

作品紹介

「資本主義」を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か。2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。その典型がビットコインです。あまりにも既存社会の常識とは違うので「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった特徴もあります。そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)の感想・レビュー・書評

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  • 先週(2017.12)の一週間で、ビットコインが150-250万円の間で乱高下しました、先ほど確認したら170万円程度でした(レビュー書き終わった12.17では217万円)が、そのレベルでも数か月前の数倍以上です。私も少し持っていたので、上がる度に喜んでいたのですが、ふと、これは通貨の信用が失われ始めているのでは、と思いました。

    この愁いは外れてくれることを祈るばかりですが、そのような私にとって「今まさに、経済、のあり方が変わろうとしている」という、この本の1ページ目に書かれていた部分が最も強烈なメッセージでした。

    2017年という年は、私が初めてビットコインを持ち、さらにそれを送金手段として使った、記念すべき年となりました。私の頭の中で何かが変わった、若しくは、追加された気分です。このような味わいは、1999年に初めてアマゾンで本を購入して、宅急便で本当に送られて来たとき、これがコンピュータを使ってモノを買うことなのだ、と実感して以来です。

    まだビットコインを持っている人は少ないですが、相手が了解すれば、法定通貨ではなくても、お金のやりとり・価値のやりとり、ができる手段として、仮想通貨という手段がある、という認識ができたのは、私にとって大きな一歩だったと思います。そのような私にとって、この本は衝撃的でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・現実は3つの異なるベクトルが併存し相互に影響を及ぼしている、それらが未来の方向性を決めている、それは、お金・感情・テクノロジー、引っ張る力は、お金が一番強く、感情、テクノロジーの順。ただ必ず3つのベクトルが揃っていないと現実ではうまく機能しない(p22、26)

    ・Fintech 2.0は、近代に作られた金融の枠組み自体を無視して、全くのゼロベースから再構築するタイプ。典型がビットコイン(p29)

    ・以前は各銀行が、それぞれの預かり証書である銀行券を発行して、それをバラバラに流通させていた、今の仮想通貨における、アルトコインのような状況(p35)

    ・現代の欲求は、本能的欲求・金銭欲求・承認欲求(社会で存在を認められたい)の3つに分けられる(p45)

    ・手軽にネットでサービスを作って世界中の人に使ってもらえるようになった時代である今の経済は、読み解く対象から、創り上げていく対象に変化しつつある(p49)

    ・よくできた企業やサービスは個人に依存していない、仕組みで動く。フェイスブックの成功は、人が人を呼ぶ仕組みがうまくつくられているから。上手くいく経済システムとは、1)インセンティブ(儲けたい、モテたい、認められたい)、2)リアルタイム、3)不確実性(運と実力の要素がバランス)、4)ヒエラルキー、5)コミュニケーション(p51)

    ・更に2つ追加するとすれば、1)寿命があることを考慮しておく、2)共同幻想(参加者が共同の幻想=会社でいう、ビジョン・経営理念)が寿命を長くする(p58、69)

    ・ドイツ経済学者のシルビオ・ゲゼルは、自然界の中のあらゆるものが時間の経過と共に価値が減っていくのに、通貨のみは減らないどころか金利によって増えていくことを指摘、それは欠陥だと主張した。それを解決するアイデアとして、価値が時間と共に減る自由貨幣(スタンプ貨幣)を考え出した、ピケティが資産所有に対して税金をかけるべきといった資産税に近い概念(p62)

    ・ビットコインの特徴として、この経済システムに参加する人々が、どういった利益が得られるか、という報酬が明確に設計されている点(p63)

    ・いいね、はユーザー間でやりとりされる「通貨」のような役割を担っている、拡散によって増えていくフォローワーは、貯金のように貯まっていく「資産」に近い(p72)

    ・フェイスブックが大きくユーザーを増やしたキラーアプリは、写真であった。タイムラインに写真を投稿したときのユーザーの反応はテキストの場合とは全く異なっていた(p73)

    ・快感は他人との比較によって高まる、ヒトの脳は周囲と自分を比較する物差しがあったほうが、より刺激や快楽を感じやすい性質を持っている(p86)

    ・脳は疲れない器官とされているが、脳の司令によって動く身体や、その環境にさらされ続ける精神は間違いなく消耗する。脳は快楽物質の分泌によって喜んで次の行動を指示するが、身体や心は休息が必要(p91)

    ・自然が経済に似ている、のではなく、経済が自然に似ていたからこそ、資本主義がここまで広く普及した、ということ歴史から考えてもそうである。経済のベクトルは、自然にもともと内在していた力が形を変えて表に出てきたもので、自然は経済の大先輩である(p93)

    ・絶えずエネルギーが流れるような環境にあり、相互作用を持つ動的なネットワークは、代謝をしながら自動的に秩序を形成して、情報を内部に記憶することでその秩序をより強固なものにする(p96)

    ・分散化の流れの一部として現れた新しい経済システムとは、共有経済(UBER、Airbnb)、トークンエコノミー(仮想通貨やブロックチェーン)、評価経済(Yutuber、インフルエンサー、ファンが作る)、これら3つは分散化が引き起こした大きな流れの一部である(p115)

    ・日本ではメルカリが急成長して、日本初のユニコーンとなった、個人が余ったリソースを直接的に共有し合うことでコストを削減するサービス(p117)

    ・シェアリングエコノミーとは、ネットワーク化した個人を束ねて1つの経済システムを作り、人間には煩雑な支払い、中立性を求められるレビューのような最低限の機能を代理人として提供する、近代の「代理人型社会」と、これからの「ネットワーク型社会」の良い処を混ぜたハイブリッド型モデルといえる(p118)

    ・中国には、ユーザーは面白いと思ったら、有料のアイテムを購入してその人に送ることができる「投げ銭」機能がある(p122)

    ・トークンエコノミーの例としては、メッセンジャーアプリ「Kik」が発行する「Kin」が期待される。Kikはアプリ内で活用できる独自の仮想通貨を発行して、コミュニケーションを起点に独自の経済圏を作ることを計画している、ユーザーの活性化に貢献するようなコンテンツをアップしてくれたクリエーターには、Kinを報酬として払う、広告が表示されるとKinが貰える(p125)

    ・中国のマイナーが自分たちの都合の良いように改変しようとしたが、それに反対する人たちが別の仕組みを提唱して、ビットコインキャッシュに分裂した(p133)

    ・ディープランニングとは、膨大なデータを機械に学習させることで、特徴量の抽出を自動で行うことが可能になる。猫を認識させるのに、猫の概念を人間が教える必要がなくなる(p135)

    ・Numeraiは、データサイエンティストが機械学習などを用いて投資モデルを作って、Numeraiにアップして実際に収益を挙げた場合には、発行するトークンが貰える(p138)

    ・知識は完全にコモディティ化して「物知り」であることに価値はなくなった、これらの変化は全て、グーテンベルクが活版印刷技術を発明して「知識の民主化」をしたことで引き起こされた、これと同様に「お金」もコモディティ化して、今ほど貴重なものとは考えられなくなると予想される(p144)

    ・今は、消費経済に対する資産経済の割合はどんどん大きくなって、経済はより不安定、縮小すらし始めている(p152)
    ・資金調達が容易であるので、相対的にお金の価値が下がり続けている、逆に増やすことが難しい、信頼・時間・個性のようなお金では買えないものの価値が相対的に上がってきている、今起きているのは、お金が価値を媒介する唯一の手段であったという「独占」が終わりつつある。(p153、155)

    ・ネットの普及で、自分の価値をどんな方法で保存しておくか選べるようになってきた、1億円の貯金と、100万人のフォロワーがいるのとどちらが良いかは人によって異なる(p156)

    ・ものを扱わないネット企業で、財務諸表上の価値として認識されないもののとして、人材および「データ」がある(p159)

    ・グーグルは、情報(検索エンジン、Yutubeで得られる情報)を、広告システムで好きな時に売り上げ利益といった資本に転換する手段を持っている。これは資産として計上できない(p161)

    ・これから資本主義から「価値主義」となる、価値を最大化しておくことが重要である、価値とは、経済的には人間の欲望を満たす実世界での実用性(使用価値、利用価値)を指す場合や、倫理的・精神的な観点から、真・善・美・愛など人間社会の存続にプラスになるような概念を指すこともある(p164)

    ・お金は価値を資本主義経済の中で使える形に変換したものに過ぎない、価値を媒介する1つの選択肢に過ぎない(p164)

    ・価値の3分類とは、1)有用性、2)内面的、3)社会的価値がある、資本主義は「有用性」のみを価値をして認識して、他の2つの価値を無視してきた点にある、価値主義とは、資本主義が認識できなかった領域もテクノロジーの力を使ってカバーする、資本主義の発展系と考えた方がよい(p169)

    ・いくつかの会社で導入されている仕組みに、社内通貨がある、社員が毎月一定の社内通貨を保有していて、それを同僚に感謝の印として付与できる仕組み(p171)

    ・数十年後には、営利と非営利の区別はなくなっていて、活動は全て「価値」という観点から捉えられるようになっているだろう(p182)

    ・ベーシックインカムを導入する国が増えるだろう、これは、生活するための必要最低限の生活コストを国民全員に支給する仕組み、もしくは巨大企業が公共サービスに近いものをほぼ無償で提供して生活コストを下げるということも考えられる(p185)

    ・ベーシックインカムは、お金のコモディティ化を急速に推し進める一手になると思われる(p188)

    ・沖縄が琉球コインを発行して地域経済を盛り上げていくというニュースがあった、このような流れは、地方公共団体にとどまらず、銀行・民間企業・非営利組織・商店街・学校・ファンクラブ・個人にまで及ぶ。誰でも容易に通貨を発行して独自の経済システムを作れるようなるだろう(p190)

    ・分散化が進むと、自分の資産をビットコイン、日本円、楽天ポイントに分けて保有して、シェアリングエコノミーのサービス上で自分で働いて得た報酬をトークンとして受け取り、個人間のネットワーク上で誰かから服を買ってそのトークンで払っているかもしれない(p191)

    ・お金と時間の2つの特徴を混ぜた「時間経済」を作ってみることにした、実験しているのは、1)経済を選べる時代を作る、2)個人が主役・時間を通貨とする経済ができるかどうか(p195)

    ・金融資本は時間が経つほど価値が増大していくという性質がある、時間は経過するほど保有量は自然と減っていくので、自分が優位なうちに(若いうち)に行動しようという、インセンティブが強くなる、保存できないし使わなければ自然消滅するので、これを使ってなにかしようと考える人が増えるはず(p199、200)

    ・トークンネイティブとは、生まれた瞬間からビットコイン・ブロックチェーンがあるので、今の私達とは全く違った視点で、お金や経済のことをとらえていて、私達が思いつきもしないサービスが生まれるはず、デジタルネイティブ世代は、トークンネイティブ世代が作るサービスが理解できなくなり、規制が必要だと思うかもしれない(p206)

    ・人間は、自分が生まれた時にすでに存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。15-35歳に発明されたテクノロジーを新しくエキサイティングなものと感じ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる、日本の常識は、日本の人口分布でボリュームゾーンである45歳前後の概念(p206、210)

    ・価値主義の世界では、好きなことに熱中している人ほどうまくいきやすい、世の中に変わっている、それを探す方法として、あなたが1日中やっていても苦痛ではないことを探すのがいい(p218、226)

    ・価値の具体例として、1)スキル経験のゆな実用性としての価値、2)共感・好意のような内面的な価値、3)信頼・人脈のような繋がりとしての社会的な価値(p229)

    ・エストニアが独自の仮想通貨「エストコイン」を発行して、仮想通貨ベースの資金調達法ICOを実施する可能性を示唆した(p240)

    ・BMI(ブレインマシン・インターフェース)は、脳とコンピュータを直接繋ぎ、脳そのものを制御したり、脳を使ってコンピュータを動かしたりすることを可能にする技術(p247)

    ・視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚などは、脳が作り出している感覚なので、ここを直接制御できれば、まるで本物が存在しているかのように五感で感じられるようになる。(p247)

    ・VR、AR、BMIが発達してくると、人間は「現実」そのものを選ぶことができる、自分が最も居心地の良い世界を自分にとっての「現実」と選択するようになる、今の私達からしたら到底受けれがたい環境であるが、それは私達がそれが無かった世界を知っているから、生まれた瞬間からその技術が存在している場合は、便利なツールとして受け入れることができる(p248)

    ・一番居心地が良い仮想空間で1日のうち最も長い時間を費やすことになるだろう、そこを「現実」と考えるようになるだろう(p250)

    ・テクノロジーには興味深い性質がある、1)人間の能力を拡張させる、蒸気機関やエンジンは人間の身体能力の拡張、コンピュータ・AI・VRは、人間の精神の拡張、2)普及すると人間そのものを教育し始める、お金に縛られたり、コンピュータに判断をゆだねる、3)身体の近い処から、空間的に遠い処に拡張していく(p252)

    ・お金や経済を扱うためには、お金と感情を切り離して1つの「道具」として見つめなおすことが近道(p257)

    2017年12月17日作成

  • 資本主義から価値主義へ。
    アタマをシフトするための本ですね。

    以下、気になったワードに追記して整理

    他人に伝わる熱量で取り組めるか
    →興味を持ちつながり続ける行動力

    資本主義
    金融の歴史や人々の欲望を最適化した結果

    お金の役割
    価値の保存、尺度、交換

    産業革命によって労働者と資本家に別れ
    宗教や身分からお金にパワーシフト

    未来を決める3つのベクトル
    1 お金 経済
    2 感情 共感、嫉妬、憎悪、愛情
    3 テクノロジー

    フィンテック1.0
    既存の枠組みでの工夫
    枠組み 決済、投資、融資、保険、会計

    フィンテック2.0
    まったく新しいパラダイム、仕組み
    中央管理者不在のシステム、分散化
    独自に価値を発揮

    欲望の大別
    1 本能的欲求
    2 金銭欲求
    3 承認欲求

    金で満たされるレベルの欲求が経済

    動的ネットワークの特徴
    1 格差 欲望のネットワークには自然発生
    2 不安定不確実 些細な事象が全体へ


    持続的自動的に発展する経済システムの要素

    1 インセンティブ 明確な報酬
    お金に限らず精神的な報酬も いいね RT
    2 リアルタイム 連続する変化
    自分の努力や判断で結果に差が出る TL
    3 不確実性 運と実力
    フロンティア精神
    4 ヒエラルキー 秩序の可視化
    成果に応じた給与や等級 ランキング G会員
    5 コミュニケーション 交流の場
    意味ない時間も深い関係性をつくる

    +α1 寿命 飽きないシステム 乗り換え
    フェイスブック→インスタ
    +α2 共同幻想 共感 思想や価値観の共有
    アップルマニア

    経済と自然の根底にある同一システム
    1 自発的な秩序 安定 平衡
    2 エネルギーの循環構造 食物連鎖
    3 情報による秩序の強化 遺伝

    テクノロジーを活用して実験してみる

    テクノロジーの変化を線でとらえる
    0 ソフトウェア
    1 クラウド
    2 ビッグデータ
    3 IOTアクセス
    4 機械学習
    5 ディープラーニング

    マルクス主義は
    私利私欲否定、コントロール経済、競争否定
    によって、新陳代謝の機能がおかしくなった

    本 言語
    旅 体験
    人 関係


    分散化社会と経済

    共有経済 シェアリングエコノミー
    UBER Airbnb メルカリ
    代理人からネットワークへの移行期モデル

    評価経済 インフルエンサー

    トークンエコノミー
    クローズコミュニティ
    1 通貨型トークン ポイント
    2 配当型トークン 禁止の方向
    3 会員権型トークン 優待

    資本主義化では商人、知識人、軍人の統治
    知識はネットでコモディティ化
    お金がコモディティ化すると
    価値のある経済圏の持続ノウハウがカギ


    お金にならなかった価値
    個性、人脈、行動データ
    興奮、好意、羨望、共感、

    お金になりやすい非物質価値
    評価や信用 広告や時間と交換可能
    注目や関心 マネタイズだけ考えると炎上

    価値の3分類
    1 有用性 役に立つか
    2 内面的 愛情、共感、好意、信頼
    3 社会的 持続可能性、慈善

    資本主義の問題は1のみを価値とした
    2や3には物質性がなく曖昧なのでAIの出番
    ギフトは2や3の価値表現方法の1つ

    価値と利益がイコールで結びつく
    →面白いことに挑戦し続ける

    社会の課題をビジネスとして解決
    ソーシャルデザイン
    ソーシャルビジネス
    ソーシャルアーキテクト
    ソーシャルデベロッパー
    ソーシャルコーディネーター

    利潤追求事業は長期的な収益を出しにくい
    価値社会ではビジネスが公益性を帯びる

    ベーシックインカム
    企業による無償提供もあり
    労働やお金から解放された社会
    お金が報酬として機能しなくなる

    選択可能な社会
    正解はひとつではない
    無数の小さな経済圏
    再チャレンジが容易

    意味や目的を持つ世界 ミッション



  • お金2.0というタイトルからして、
    一昔に色んな分野で出ていた WEB2.0 Docomo2.0 INDUSTRY4.0 を彷彿させるような古臭いタイトル。

    うらはらに内容は先進的で、頭の中でモヤモヤしている雲が晴れた気がする良書でした。

    重要ななのはお金のアップデートのみにあらず、それ以上に資本主義から価値主義へここ10年で以降するだろうという予測。
    これは概ね同感だしその根拠も腑に落ちた。

    ただ、全てがyoutuberのような価値主義だけの仕事にはなるわけもなく、それについてはハイブリッドなエコノミーを選択するようになると補足されているのが良かった。

    こういう先進的な本。好きだなぁ。

    感銘を受けたので、
    φ(..)メモメモ

    =====
    お金2.0

    ・現在の3つのベクトル
    1.お金(経済)
    2.感情(人間)
    3.テクノロジー
    引っ張る力 ・・・お金 > 感情 > テクノロジー
    *「世の中は連立方程式のようなものだ」(by 竹中平蔵)


    ・経済格差
上位1%の富裕層が世界全体の富の48%を所有している。
    所得:「上位80人」=「下位35億人」


    ・発展する「経済システム」の5つの要素

    1.インセンティブ
 生物的な欲望(衣食住、子孫残す)
    社会的な欲望(金銭欲、承認欲、競争欲) -> 3M(設けたい、モテたい、認められたい)
    #現代ではお金以外の要求が高まっている

    2.リアルタイム
 時間によって状況が常に変化することを参加者が知っている

    3.不確実性
    運と実力の両方の要素がある
    #不確実性が全くない世界では積極的に取り組む意欲が失われがち

    4.ヒエラルキー
 秩序の可視化
    優位なポジションを手に入れた者は新陳代謝を強制的に促す仕組みを組み込んでおく必要あり
    #個人ごとの成果の可視化 = ヒエラルキーの可視化

    5.コミュニケーション
    交流しながら助け合い議論する
    -> 1つの共同体認識


    ・経済に持続性をもたらす2つの要素

    1.寿命
    寿命が存在するのを前提にし、寿命がきたら別のシステムに移れる選択肢を複数用意
    お客さんの飽きを想定する

    2.共同幻想
    参加者が共同の幻想を抱いている場合寿命は飛躍的に延びる
    国家:倫理、文化
    組織、サービス:理念、美学


    ・創発的思考
    創発とは ・・・経済・自然・脳のように複数の個が相互作用して全体を構成する現象
    今後はこのような構造を使いこなす「創発的思考」が必要。

    − レオナルド・ダ・ヴィンチ
    「モナ・リザ」を描いて芸術家として有名だが、 音楽、建築、数学、幾何学、解剖学生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学… 何でもできる「万能人」。
    -> 「すべて同じものに見えていたのでは」説
    #ダヴィンチの名言「私の芸術を新に理解できるのは数学者だけである」

    - ライプニッツ
    微分を見つけた。
    すでに存在している分野の学問を統一して「普遍学」という1つの学問に体系化しようと考えていた。

    社会の中で分類された概念も、違う角度から観ることが大事
    「普遍性」も「共通パターン」を見つけると、未知の自体にも臨機応変に対応できる。
    +α今は様々なテクノロジーがある。


    ・分散化経済

    - シェアリングエコノミー(共有経済)
UBER , Airbnb , Mobike

    - 評価経済
動画UP投げ銭、

    - トークンエコノミー
Kik


    ・自律分散
    膨大なデータが溢れたことで進んでいく「自動化」
    ネットワーク社会に移行することで起きる「分散化」
    これらが混ざった時に起こる「自律分散」というコンセプトが多くの三表のビジネスモデルを覆す。
    更に10年以内に誰でも安価に自律分散の仕組みを構築することができるようになる

    ・Numerai
    AIとブロックチェーンによって運営される無人のヘッジファンド


    ・消費経済(実体経済)と資産経済(金融経済)
    馴染みのある消費経済の流通は1割にも満たない。
    世の中に流通しているお金の流れの9割は資産経済でうまれており、どんどん拡大されている
    -> 資金調達が容易な環境に
    -> 相対的にお金の価値が下がり続けている
    -> 逆に増やすことが難しい、信頼、時間などのお金で買えない価値が相対的に上がってきている

    ・資本主義から「価値主義」へ
    今後は可視化された「資本」ではなく、お金などの資本に変換される前の「価値」を中心とした世界に変わっていく
    - 営利と非営利の境界線消える
    - 経済と政治の境界も消える。(経済と宗教の境界も消える)
    - ベーシックインカムがお金のコモディティ化を急速に加速させる


    ・「価値」の三分類
    - 有用性としての価値
経済、金融、会計での価値。「役に立つか?」が指標
    - 内面性な価値
愛情、共感、興奮、好意、信頼など。個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼす時
    - 社会的な価値
慈善活動、NPOなど。社会全体の持続性を高めるような活動。


    ・イギリスの作家「ダグラス・アダムス」の言葉
    人間は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。
    15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる


    ・「価値主義」がもたらす大きな変化
    1.お金や経済の民主化
    2.資本にならない価値で回る経済の実現

    ・ミレニアム世代
    - 1980年以降に生まれた世代
    - 何に向かって頑張ればよいのかわからない。不完全燃焼のような感覚が多くの人を不幸にしている
    - あらゆるものが満たされた世界では、人生の意義や目的こそが逆に「価値」になる

    ・資本主義世界と価値主義世界
    - 資本主義 利益に結びつくことを最優先に考え行動する
    - 価値主義 金銭的なリターンを第一にするほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになる(youtuberとか)


    ・10代の多感な時期の気持ちを忘れない
    - 人間の心はすぐ錆びる
    - 1日やっても苦痛じゃないことを探す
    - 「モンテッソーリ教育」


    ・電磁国家エストニア
    - skype発祥の地
    - 電子国家、国境なき国家
    - 電子投票システム、電子IDカード、電子居住権、仮想通貨「エストコイン」

    ・宗教団体 「Way of the Future」
    - 「人工知能」を神として崇めて社会をより良くしていく

    ・アインシュタインの言葉
    空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。
    大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない。

  • 2018年が訪れる前に読んで欲しい良書です。
    これからのお金についての考え方、どのように生活が変わっていくのか。
    そしてFinTechとのお話もわかりやすく書いており、佐藤さんが予想するお金の世界の流れが理解できます。

  • 必読書

    お金、経済システムについて体系的・多面的に整理されていて、非常に勉強になる

  • 現在20歳だが、自分は著者が語る「価値主義」によって意思決定をしている部分があると感じた。全てがそうかといえばそうではないとは思うが、大部分を占めていると思う。ただこれから本格的に社会に出ていくときに、実際のところどこに焦点を当てて人生の選択していくのか...。自分に問いかけていく必要がある。

  • お金の話であって、そうではなかった。

    ワクワクもするし、恐ろしい話である。お金としての報酬がなくなる社会があったとして、警察や消防などのインセンティブはどうなるんだろうと考えざるを得ない

  • 発展する経済の5つの要素と価値主義の具現化

    ・ 世の中は連立方程式のようなもの(竹中平蔵)
    ・ 実務の中で再現できないことは本当に「理解した」とはいえない
    ・ 現代は生物的な欲望よりも社会的な欲望が目立ってきていて、中でも頭文字をとって3M(儲けたい・もてたい・認められたい)の3つが欲望としては特に強く、これらを満たすようなシステムは急速に発展しやすい
    ・ 常に状況が変化するということを参加者が知っていることが重要
    ・ 優位なポジションを手に入れたものはその地位を守ろうとするので新陳代謝を強制的に促す仕組みを組み込んでおく必要がある
    ・ 参加者が恊働の幻想を抱いている場合、システムの寿命は飛躍的に延びる
    ・ 「寿命」がきたら別のシステムに移動してもらう(facebookのInstagramやwhatsapp)
    ・ 脳は予測が難しいリスクのある不確実な環境で得た報酬により多くの快楽を感じやすい
    ・ テクノロジーの変化を「線」で捉えるとは、現在の社会システムがどんな課題を解決するために作られたものなのかの「原理」を正しく理解し、最新のテクノロジーはそこにどのような変化を起こすのかを1つの「現象」として理解することを意味します
    ・ 10年以内に誰でも安価に自律分散の仕組みを構築できるようになる
    ・ お金そのものには価値がなくなっていき、むしろどのように経済圏をつくってまわしていくかというノウハウこそが重要な時代に変わっていくと考えています
    ・ 統計上の数字では間違いなく多くの人がなじみのある消費経済ではなく、少数の人が回す資産経済が大半のお金の流れをつくっている
    ・ 今後は可視化された「資本」ではなく、お金などの資本に変換される前の「価値」を中心とした世界に変わっていくことが予想できます
    ・ なぜ多くの人が評価経済や信用経済に対して違和感を抱くのかというと、今話題になっている大半の仕組みが「評価」や「信用」ではなく、「注目」や「関心」にすぎないから
    ・ 価値主義では、提供する価値と経済的成功が密接に結びつくので、より多くの人に価値を提供しようと考えると、ビジネスは必然的に「公益性」を帯びるようになります。一方、民間組織が貧困撲滅などの政治的な目的を実現しようと思えば、寄付金や税金に頼らないビジネスとしての「持続可能性」が求められるようになってくるでしょう
    ・ 価値主義では新たなテクノロジーの誕生によって、内面的な価値や社会的な価値をも可視化して、それらも経済として成り立たせることで、資本主義の欠点を補完することができるようになっています
    ・ 誰もが自分の人生の意義や目標を持てることは当然として、それを他人に与えられる存在そのものの価値がどんどんあがっていくことになります
    ・ 人が感じてくれた興味や共感などが貴重な「資産」となる
    ・ 発展する経済システムの5つの要素
    1) インセンティブ:社会的な欲望が明確に満たされる
    2) リアルタイム:状況が変化することを参加者が知っている
    3) 不確実性:実力と運の要素がいいバランスで混在する
    4) ヒエラルキー:自分と他人の距離感や関係性をつかみやすくする
    5) コミュニケーション:助け合ったり議論したりする場
    ・ 持続性を持たせる2つの要素
    1) 寿命を意識する
    2) 共同幻想を抱かせる

  • お金の価値は昔と変わって来ていて、現在は物よりも価値主義に変わって来ている。
    経済の発展を考えるときにはテクノロジーも切って切り離せない。発展する経済システムはインセンティブ、リアルタイム、不確実性、ヒエラルキー、コミュニケーションズが備わっている。
    我々はミレニアル世代と言われ、物には満ち足りて生きていた。これから大事になのは生きている価値、充足感を何から満たすかだ。

    アウトプット
    熱中できる何かを探し、突き進む
    新しい物を毛嫌いせず、先見の明を持って本質を掴む。

  • これからは資本主義だけではなく、価値主義にシフトしていくであろう、というのが本筋。
    IT化が進み、ビットコインや楽天ポイントのようなものがもっと整備され広がりいつくもの経済圏を作り出す。行政や日常業務も全てIT化され、人々は仕事をしなくてよくなるかも。ベーシックインカム=生活保護みたいなのが全国民を対象に払われる。今の生産性効率化重視の考え方がなくなり今までお金にならなかった価値(人脈とか、得意なことや、社会的価値のあることなど)にシフトしていく。

    印象的なのはビットコインを否定してる学者たちをバッサリと切っていたこと。ビットコインは著者が考える経済圏の卵のようなものであり、今後はこのような仮想通貨はもっと発展していくと。これまでの金融の概念ではあてはめられない。

    グーグルやフェイスブックの創設者は子供の興味をとことん伸ばしていくモンテッソーリ教育を受けていた。

    最後に宇宙に経済圏が拡大していく、人々が宇宙に旅行するのもそう遠くないとか、人工衛星が空からWi-Fiを飛ばすとかっていうところにも話が及んでてSFっぽくなってきた。

    全体的に同意はできるけど、5〜10年後の話ではなく50年、100年後の世界かなあと思った、けど、どうなんだろう、このスピードだとそんな遠くないのか…?そういう世界を想定しておくのはありだけど、目先のキャリアや投資先にを変えるものではないなあという印象。。自分の子供の教育とかになら影響するかも。

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