お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 415
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

感想・レビュー・書評

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  • 必読書

    お金、経済システムについて体系的・多面的に整理されていて、非常に勉強になる

  • 本書を読んでいると、「サピエンス全史」の復習をしているような感覚になった。既存のお金の価値観から一歩引いて、新しい視点で見つめる力が問われる。頭が固いほど、受け入れるのが難しい。何事にも柔軟性が重要である。

  • 「資本主義」の限界を指摘し、「価値主義」への転換を予測するというのがこの本の趣旨。
    経済の基本的原理は、脳の快楽のしくみと一致しているというのはその通りだと感じる。今までは情報の大半を国家が握っていたため、国家が発行する通貨が経済を循環させる唯一のアイテムとなっていたが、インターネットの発展により、世界が180°転換し、それぞれの主体が自由に経済圏を作りうる「分散化」の時代に突入しており、各自は「金儲け」ではなく、「自分の好きなこと、情熱を傾けられること」にその資力をつぎ込む世の中になると著者はいう。
    私は40台に入りたてであり、本書のすべての主張がストンと心に落ちることはないが、ネットの登場により、今迄の資本主義が根本から変わる可能性があるな、とは感じる。経済が国家主導ではなく、すべてとは言わないまでも、まさに「民主化」していく過程に我々はいるのかもしれない。その動きが現在の既得権益を打ち破る勢いを持てるかどうか、これからの動静に注目である。

  • ビットコインに代表される仮想通貨は、中央集権の国家を担保とする通貨とは全く別次元で独自の経済圏を作れるというところが非常に革新的である。
    ということを分かりやすく書いてある。

    あまり、仮想通貨に興味はなかったんだけど、確かに今の風潮、分散化(Uberなど)、モノから場への要求の変換などとも相まって、非常に時流にのった必然的なムーブメントであるということが理解できたことが、この本を読んで収穫;

    特に前半部分が興味深い。

    ・3つのベクトル
    お金、感情、テクノロジー

    ・動的ネットワークの特徴
    極端な偏り、 不安定性と不確実性

    ・持続的、自動的に発展する経済システム
    インセンティブ、リアルタイム、不確実性、ヒエラルキー、コミュニケーション

    後半はいわゆる資本主義=今のお金が無価値化し、働かなくてよい社会という前提で話が進むので、少し実感よりも進みすぎた極端な話を聴いているような気分になる。

    けれど、筆者の今の世の中の変革、イノベーションに対する興奮が伝わりつつ、理路整然と簡易に説明してくれるところが良いです。

  • 売り方が話題を呼んだ本。
    そこまでして著者が広めたかった考え方は何だったのだろうという興味を持って読んでみたが単なるトークンエコノミーの勧めという感じ

    マネーが過剰に発行されており、マネーの価値が今後はますますなくなるだろうというよく理解できない前提に基づいているが、今後は「いいね」のような他人からの注目などのほうがマネーよりも重要になってくるという。

    ただ、今のところはビットコインだろうが「いいね」だろうが、結局はマネーに交換できるというところに価値があるわけで、これのみでは「経済圏」といえるほどの影響力はない。将来的にはビットコインが国境のないマネーとして主流になり、その経済圏に入るために各国のマネーを交換するという、主従が逆転した世界が来るかもしれないが。

  • これからは資本主義だけではなく、価値主義にシフトしていくであろう、というのが本筋。
    IT化が進み、ビットコインや楽天ポイントのようなものがもっと整備され広がりいくつもの経済圏を作り出す。行政や日常業務も全てIT化され、人々は仕事をしなくてよくなるかも。ベーシックインカム=生活保護みたいなのが全国民を対象に払われる。今の生産性効率化重視の考え方がなくなり今までお金にならなかった価値(人脈とか、得意なことや、社会的価値のあることなど)にシフトしていく。

    印象的なのはビットコインを否定してる学者たちをバッサリと切っていたこと。ビットコインは著者が考える経済圏の卵のようなものであり、今後はこのような仮想通貨はもっと発展していくと。これまでの金融の概念ではあてはめられない。

    グーグルやフェイスブックの創設者は子供の興味をとことん伸ばしていくモンテッソーリ教育を受けていた。

    最後に宇宙に経済圏が拡大していく、人々が宇宙に旅行するのもそう遠くないとか、人工衛星が空からWi-Fiを飛ばすとかっていうところにも話が及んでてSFっぽくなってきた。

    全体的に同意はできるけど、5〜10年後の話ではなく50年、100年後の世界かなあと思った、けど、どうなんだろう、このスピードだとそんな遠くないのか…?そういう世界を想定しておくのはありだけど、目先のキャリアや投資先を変えるものではないなあという印象。。自分の子供の教育とかになら影響するかも。

  • 近年、ごく短時間に進む流れの本質が極めて簡潔かつ体系的に整理され、著者自らの経験に基づく地に足ついた論理で展開される。

    (その上での疑問メモ)
    →価値も現在の貨幣価値に換算される(↔︎価値市場が全てに取って代わることはない)、×Rが拡大しても人は土から離れられない、あるマイクロ経済圏が破綻した際そのベーシックインカムに依存する人々の生活を保障するものは、経済圏を運営するものとそこにライフログを提供することで保護されるものとの断絶は固定化しないのか

    仮想通貨の脆弱性を理解した上で、この未来をどう評価するか。

    ・経済システム=人と人とのつながり(組織も含む)
    ・持続的かつ自動的に発展していくために要素:
    ①インセンティブ、②リアルタイム、③不確実性(運と実力のバランス)、④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション
    +①寿命による移動先、②共同幻想、のよるサイクルの永続性

    ・自然(自発的秩序、物質・エネルギー循環、情報による秩序強化)の共通性
    →これを逸脱する経済システムは続かない?

    ・テクノロジーの潮流は「分散化」という線上に見るべき

    ・トークンエコノミーはネットワーク内で経済システムが完結
    →国家不介在による通貨発行益の享受、不安定性
    →現実世界のアセットと結びつくことでの価値の可視化
    →独占・支配に対する分裂による回避
    →自律分散による経済(システムの構築)の民主化
    ※国家の専売特許ではなくなる

    ・価値主義における「価値」の3分類
    ①有用性としての価値
    ②内面的な価値
    ③社会的な価値
    →データ化することによる②③の価値化

    ・複数の経済圏の構築・試行錯誤、企業によるベーシックインカム(ライフデータの提供)

    ・儲けでなく価値(≠炎上による関心・注目)を高める働き方

  • 経済システムは以下の5つで成り立っている
    1.インセンティブ
    報酬が明確であること
    生理的欲求から社会的欲求

    2.リアルタイム
    常に動いていて、

    3.不確実性
    確実な未来はわからない

    4.ヒエラルキー
    立ち位置が明確であること。

    5.コミュニケーション
    参加者同士のコミュニケーション

    追加 寿命がある。共同幻想で寿命を長くする(ビジョンの浸透)



    今起きていることは、分散化。
    シェアリングエコノミー、評価経済、トークンエコノミー(ブロックチェーン、仮想通貨)
    誰かが介在するビジネスのあり方が変わっていく。

    人々の幸せの実現方法が、資本主義によって得なくてもよくなった。お金を持って、それで価値を買う世界から、自分達から価値を創造消費できる世界になり、価値主義に切り替わる。

    個人の価値をたかめること。スキル、好意、信頼人脈。


    お金が相対的に価値を生み出す資産だったのに対して、これからは個人が価値を生み出す主体となれるため、お金の相対的なメリットがなくなり、ひとつのツール、コモディティになる。どちらを選ぶかは、自分次第。

  • 久々の自分でもヒットした本である。

    シェアリングエコノミー、仮想通貨、ブロックチェー、インフルエンサーなど異なる現象に普遍性、フラクタルのようなパターンが見られる。
    テクノロジーにより「中央集権化」→「自律分散」への移行する。いままで企業→個人というお金の動きが個人→個人という動きになる(B to CからC to Cへ)
    自律分散の動きはより自然界に近い形になる。

    価値とは何か。佐藤氏は価値を3種類に分類している
    ①有用性としての価値②内面の価値③社会性の価値
    資本主義経済では「役に立つ事」「儲かる事」であるので
    ①が優先される。
    今まではそれが正解であったがではテクノロジーにより豊かになった結果※お金の相対的な価値が下がった。またテクノロジーの発達により内面的な価値(熱狂、共感など)が可視化、流通できるようになった。
    現在の社会は企業が資本を蓄積しているので個人では対応出来ない。お金がお金を増幅させる仕組み(手段の目的化)により世の中が歪になった。
    そこで評価経済が立ち現れつつありそれはクラウドファンディング(「他者からの注目」をお金にかえる)などにもう既に見られる。「内面的な価値」(データ、ファン)は財務諸表に現れない。

    法定通貨が支配する資本主義経済とは違い、評価経済では「個性」「独自性」が評価され「住む」ものでなく「仕組みを創り出す側」となる。

  • 資本主義と価値主義。ミレニアル世代以降の価値観というのは資本への囚われから解放されているという点で本来的には生きやすくなるはずのところ、半ば解放されてしまっていることで資本主義の重力が強く意識されてしまうと生きることが難しくも感じやすい振れ幅がある様に思う。ザッカーバーグのスピーチの通り、誰もが人生の中で目的(意義)を持てる世界を創り出すことがミッションだと強く感じますね。価値主義の先にはその世界があると信じて、進んでいくのみです。

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著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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