お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

感想・レビュー・書評

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  • 歴史的考察から今後のお金や経済について分かり易く具体的。ブロックチェーンやトークンエコノミーが平易に理解できます。ビジネスマン必読の一冊。

  • 「テクノロジーによって経済は作る対象に変わった」

    経済を作るのは国の専売特許だった。造幣局を作って金銀銅から硬貨を製造し、偽造が難しい技術を織り込んだ紙幣を大量に発行して、中央銀行が供給量をコントロールしている時代から、ビットコインなどの仮想通貨をはじめするトークン型社会が形成され、万人が経済を自らの手で作れるようになる「経済そのものの民主化」が自律分散的に進んでいく事を本書では示唆している。

    資本主義から価値主義へというのは以前からあった考え方だったと思うが、万人がインターネットに接続できる今日、発達したテクノロジーによって価値主義が補強され、資本主義からシフトする事を真剣に感じさせる本。

  • 最近読んだ本で最も面白かった。
    目次を見たら章立てがイマイチな感じだったので「大丈夫かな」と思いながら読み始めたが、途中からグイグイ来た。
    社畜として生きていると「一体今の自分に何の価値が有るのだろう」と思うことがしばしばだが、科学技術によって価値が無くなるのもさることながら、科学技術によって変わった経済によって更に価値が無くなりそうだなぁと感じた。
    これからやって来る世界にワクワクする一方で、ヒトという生き物について考えさせられた。

    我々はどこから来たのか
    我々は何者か
    我々はどこへ行くのか

  • 最初はサラサラ読んでいたけど、半分くらい読んで、一旦戻って、最初からじっくりと読み直しました。資本主義経済の成り立ちから、価値主義経済への変化が、とても分かりやすく書いてありました。なんとなく輪郭は見聞きしていたものの、こんなに分かりやすい言葉で表せるのか。というぐらい、分かりやすい本でした。経済と脳の関係も、興味深かったです。BMIによる、人の熱量が見えるような時代がくることに、ワクワクします。このような変化を頭の隅に入れながら、仕事をしたいと思いました。

  • 『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(著:佐藤航陽)

    今年に入って読了した本がたまっています

    付箋部分を抜粋します


    ・そこで純粋に思ったのが、お金をたくさん持つ家に生まれた子供はたくさんの機会が与えられ、そうでない家庭に生まれた
     子供には選べる道が少ない、ということでした(p6)

    ・多くの人の人生の悩みの種類は3つに分かれます。
     ①人間関係、②健康。③お金です(p12)

    ・毎日・毎週・毎月変化する企画があることで、ユーザーは常にそのサービスのことが気になってくるようになり
     何度も訪れてくれる可能性が高まります(p74)

    ・他人より比較優位にありたいという欲望が、人間が継続的な努力をする原動力となり、これを集団の全員が思うことで
     全体が発展していくことができます(p87)

    ・資金調達が容易な環境にあるため、相対的にお金の価値そのものが下がり続けています。逆に、増やすことが難しい
     信頼や時間や個性のようなお金では買えないものの価値が、相対的に上がってきているとも言えます(p153)

    ・価値を最大化しておけば、色々な方法で好きなタイミングで他の価値と交換できるようになっていきます(p155)

    ・この産業のシフトの中で、ものや土地を前提に作られた現代の財務諸表では、企業や事業の価値を正しく評価できなく
     なりつつあります(p157)

    ・あらゆる「価値」を最大化しておけば、その価値をいつでもお金に変換することができますし、お金以外のものと交換する
     こともできるようになります。お金は価値を資本主義の中で使える形に変換したものに過ぎず、価値を媒介する1つの
     選択肢に過ぎません(p165)

    ・現在お金には人を動かす力がありますが、生活するためにお金を稼ぐ必要のなくなった人からすれば、お金はあったら
     便利なものであり、なければならないものではなくなっているはずです(p187)

    ・格差の問題は経済が1つしかない場合は致命的になりますが、複数存在していて自由に選べるようになれば
     今よりは和らげられるかもしれません(p190)

    ・複数の経済圏が並行して存在すれば、既存のメインストリームの経済から外れてしまった人に対しても膨大な選択肢を
     与えることになり、選択肢があることによって多くの人がリスクを取って積極的に活動ができるようになります(p194)

    ・答えは非常にシンプルで「好きなことに熱中している人ほどうまく行きやすい」世の中に変わっていきます(p219)

    ・この世界で活躍するためには、他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すことが、実は最も近道と言えます(p224)

    ・ただ、小中学校の教育を受け、やりたいことではなく、やらなければならないことを続けていくうちに、自分が何に興味を持って
     何に熱中していたのか、情熱の源泉を忘れてしまうのだと私は思います(p226)

    ・そこで重要なのは「個人の価値」です。個人の価値さえ高めておけば、それをお金に変換することもできますし、お金以外の
     他の価値にも変換することができます。ここで言う価値とは①スキル・経験のような実用性としての価値、②共感や好意のような
     内面的な価値、③信頼・人脈のような繋がりとしての社会的な価値、のいずれも含みます(p229)

    ・空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。
     大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない(p261)

  • 堅苦しい内容でなく、一気に読破しました。ミレニアル世代より相当に歳のいってしまった私にとって、ある意味今の世代の常識には真の意味では付いていけてませんが、これからの世界、経済、価値社会について非常に興味深く想像を膨らますことが出来ました

  • 【要約】
    メタップス創業者の佐藤航陽さんがお金を中心にしてこれからの経済の変化について語った本。
    今までの資本主義経済から価値経済へのシフトが始まっている現状をわかりやすく話している。

    【所感】
    ・資本主義経済の企業価値にはデータと人が組み込まれていないことは新しい気づきで納得した。FBは50兆円、Googleは70兆円の市場価値と言われてはいるが実際のところはもっと多くの価値を保有しているはず。
    ・特にこれからのITの企業においては「人」の重要性が高まっていく。だからこそ従業員満足度、詰まるところはエンゲージメントの領域は間違いなくこれから伸びていくだろうと思った。
    ・価値経済にシフトする中で自分自身の価値を高められる環境に身をおくことが最終的にその価値を換金(将来は換「金」ではなくなるかもだが)出来る状況を作る。
    ・本書の主論とはずれるが、物事を点ではなく線で見るという考え方は非常に面白い。佐藤さんの考え方は非常に勉強になる。自分も何かが気になったらその分野である程度語れるようになるくらいに調べて見るということを繰り返してみようと思った。

    【メモ】
    現在・未来を決めるのは3つのベクトル
    -お金
    -感情
    -テクノロジー

    フィンテック
    -フィンテック1.0→既存の金融機関をIT化したもの(ロボアドバイザー、クラウドファンディング)
    -フィンテック2.0→パラダイム(ビットコインなど)

    お金の価値の変化
    -価値の運搬のためにお金ができる(古代)
    -しかし当時は今ほどお金が使われていたわけではない。宗教・王権など色々なものが価値として重視されていた時代
    -変化は市民革命。
    -そこから資本主義社会に。そうなるとお金を稼ぐことが価値に変わっていく

    中央銀行
    -実はここ100年出できた仕組み
    -もともとはイングランド銀行。イングランド銀行ももともとは一般の銀行
    -それが国営銀行になって、国がお金を管理する仕組みになっていった。
    -フィンテックで中央集権ではないように

    欲望の経済における偏り
    ①パレートの法則。
    -上位2割が残りの8割を支える。売れるものがどんどん売れていく
    -「世界の80人の富裕層が最下位の35億人の所得と一緒」「ソーシャルゲームも3%が課金、そのうちの10%で売上の50%」
    ②不安定性と不確実性
    -いろいろなことが絡まりすぎて世界の物事がすぐにいろいろなものに影響を与える

    ■うまく回る経済システムの特徴
    ①インセンティブ:3M(儲けたい・モテたい・認められたい)
    ②リアルタイム:変化が激しい。同じことの繰り返しだけでは人のモチベーションは続かない
    ③不確実性:すべて想像をついていると人は頑張れない。実力と運の要素が両方含まれる必要がある
    ④ヒエラルキー:目に見える形で自分の立ち位置がわかるものがないと人は浮いてしまう。一方でいいポジションについたものは維持をしようとしてしまうので新陳代謝の仕組みを作ることも必要
    ⑤コミュニケーション:参加者やユーザーなどが交流できる仕組みをつくっていることは必要

    追加で必要な要素
    ⑥寿命:永続する経済は無いの寿命を考えた仕組みを作ることが必要。FBは寿命を見越してインスタやワッツアップを買収。楽天などもそう
    ⑦共同幻想:参加者が同じ価値観を共有していたほうが経済が持続する


    ・ビットコインの設計は素晴らしい
    ・会社組織
    ・フェイスブック
    ・シャオミ

    これらは脳の報酬系とつながっている
    ①生物の脳は報酬を得ることでドーパミンが分泌される。ラットにボタンを押したらドーパミンが出る装置を与えると死ぬまでボタンを押し続ける
    ②③人間の脳は飽きやすく変化を求める。自然の変化の中で生き抜いて田舎なかった昔の人類は変化に対して刺激を得られるような脳に変化した。
    ④人間は他社との比較で自分の立ち位置を知る生き物。みんなが100点だと嬉しくない
    -これは「ゲーム」に現れている。お金を使わずにうまく回る経済をつくるとゲームの要素を取り入れていく方向に近づいていく(ゲーミフィケーション)

    会社のビジョン
    -自然界における遺伝子情報のようなもの
    -新陳代謝を繰り返しても自分は自分であり続ける
    -経済と自然は似ているし、脳体系と経済も似ている

    ■テクノロジー
    点ではなく線で見ること
    -AI・VR・人工知能・IoT・クラウドコンピューティングなども一つの文脈。「今まではソフトウィエア管理だったものがクラウド上の管理になり、情報はどこからでもアクセスできるものになった。その結果、クラウド上のデータが膨大になり機械学習などが発展することになった」というような一つの文脈

    ハイパーコネクティビティ
    -これからは「分散」の時代
    -個人をエンパワーメントしていく時代
    -中央集権から情報の非対称性がなくなり代理人や仲介がなくなっていく時代に
    -シェアエコ・トークンエコノミー・評価経済(YouTube)

    もう一つのキーワード「自動化」
    -分散と自動の「自律分散型」の時代が来る
    -無人のコンビニ@中国

    これからの時代は個人や企業が通貨を発行して経済を作れる時代に
    -国の中央集権ではなくなっていく
    -同じことは活版印刷の技術革新により「知識」に対しても過去に起こったことと一緒の構造
    -知識の民主化→経済の民主化

    資本主義経済の行き過ぎ
    -消費経済(実際のものの売り買い):資産経済(お金からお金を生み出す)=1:9
    -この差はますます広がっている
    -リーマンショックの時期から「お金にはならないけど価値あるものってあるよね」というようにシフト
    -お金は価値を表すという「価値」の方にシフト
    -ツイッターのフォロワーが100万人以上いたら事業を始めたいときにクラウドファンディングすれば良い。価値の貯蔵の仕方が変化

    海外の一部の機関投資家では「従業員の満足度」が企業価値組み込まれている?
    -物を持たないIT企業では「人」の価値が重要性を増していく。
    -そうなったときに従業員満足度が組み込まれるのは当然の流れかも
    -また近年のIT企業ではデータ(情報)も価値になっている。ここも本来は企業価値に組み込まれるべき
    -FBも企業価値1兆円当時はバブルだと言われていたが、その時既にユーザーが数億人と考えると時価総額は妥当。ワッツアップの買収も20億円の売上の企業を2兆円で買ったのは割高だと言われたがデータを持っていることを考えれば妥当な値段

    資本主義から価値主義の社会への変化
    -youtuberお金を失うことよりも、視聴者が減ることを恐れる。お金は自分の動画を見てくれる視聴者という価値が一部還元されたものに過ぎないということを把握しているから

    評価経済のわな
    -「評価」「信頼」という言葉で呼ばれて入るが、実質は「炎上」「話題」「注目」に過ぎない物も多い。
    -これは資本主義が違和感を持たれているのと同じ状況。お金を稼ぐ人が評価されるようになり手段を選ばずにお金を目的化して稼ぐ人が増えたことで資本主義に違和感が生まれた。価値経済でも同様に価値を得るために倫理的に違和感のある行為を人々がするようになる可能性もある。
    -価値主義の経済では「価値が有ること=利益」になっていく。

    デジタルネイティブとトークンネイティブ
    −人間は自分が生まれたときに既に存在するテクノロジーを自然だと感じ、15歳から35歳のときに出来たテクノロジーをエキサイティングだと感じ、35歳以降にできたテクノロジーを自然に反したものだと感じる。

    その他
    −モンテッソーリ教育
    −デジタル国家エストニア
    −ブレインマシンインターフェース
    −佐藤航陽(さとうかつあき)

  • 今の世の中、衣食住などの必要最低限のものも揃った生活ができるようになり、
    物質的には満たされてしまっています。
    自分も物欲はあります。
    次の車は何がいいかな~とか、時計や、ブルーレイレコーダー、パソコン、iPadなど、
    上げればいくつか出てくるが、これがないと困るんだ!ということは正直ないです

    これが、自分だけかと思いきや、この本を読むと、そういう世の中になっているようです。

    これ以上はどこを目指したら良いのかがわからない。
    なので人生における目的、方向性、意義を多くの人が失ってしまった。
    だから多くの人が人生の意義や目的を持てるような世界を作ろう、ということを
    言っていたのが、フェイスブック創始者のザッカーバーグ氏だそうです。

    それまでの世代では、足りないものがあって、それを埋めるために必死で頑張るという明確な方向性がありました。
    その基盤を受け継いだ世代は満たされてしまっており、何に向かって頑張ればいいのかがわからなくなっています。


    「人生の意義や目的とは欠落・欲求不満から生まれるものですが、あらゆるものが満たされた世界では
    この人生の意義や目的こそが逆に価値になりつつあります。」
    「この意義や目標を持てることは当然として、他人にも与えられる存在そのものの価値がどんどん上がっていく」
    本書に書かれてある内容です。

    人生の意義や目的はどうすれば見つかるのか?
    私も職業柄、この問題にぶち当たります。
    まずは、目の前のことを全力で取り組むと思っています。
    ただ、この本では、それを見つけるヒントが書いてあります。

    「熱量を持って取り組めることを探すこと」
    もう少し言い換えれば、「1日中やっていても苦痛ではないことを探すこと」

    振り返ると自分が今携わっている仕事は、
    1日中やっていても苦痛ではないです。

    大変なこともありますが、苦痛ではありません。

    この本の中に熱中していることが結果利益を得られると書かれてあります。
    熱中した経験、誰もが持っていると思います。
    自分も大学時代に、やりたいことなんだっけ?となり、
    漠然とした日々を過ごしていたのを覚えています。
    それでも、お世話になった先輩に会い、
    その人の活動に携わる中で熱中することを見つけられました。
    それが今につながっています。

    ただ、日常の義務に縛られていると
    何に興味を持って熱中していたのかも忘れてしまいます。
    自分も1つだけではなく、もっと熱中できることを
    探します!
    うまくまとまらずですが、
    この本を読んでよかったです!

  • メタップスの社長の人の本。キャッチーな見た目の本だが、中身はマジメだった。ビジョナリーなんだなぁ、と。
    WW2後にイデオロギー対立が起き、資本主義が世界を征服した後にお金2.0の世界が来るとして、果たしてどんな変化として現れるのだろうか?

  • 私は日本の経済に関してかなり悲観的なのですがこの本はかなり楽観的、ポジティブな世界が描かれており少しだけ救われるような気持ちになりました。
    政治も社会も混沌としている中でそれでも今後をよくしていくためにはまず望む社会のビジョンをしっかりと思い描くことの大切さを再確認。
    そして、知らなければ選べない時代からビジョンを実現するための情報を選ぶ時代への移り変わりを感じた1冊でした。

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