お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 : 佐藤航陽
  • 幻冬舎 (2017年11月30日発売)
4.17
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  • 本棚登録 :1280
  • レビュー :101
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)の感想・レビュー・書評

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  • 結論から言うと、後半部分がめっちゃ面白い本でした。(なので、後半だけなら★5つですが、前半が個人的にフィットしなかったので全体評価は★4にしております。)

    具体的には、P162から始まる”資本主義から「価値主義」へ”以降がすごく面白かったです。

    退屈だったパートの内容をさらっとお伝えすると、
    ・第1章
     筆者がとらえた経済とは?お金とは?
     みたいな、ちょっと思想的な分析内容。
    ・第2章
     近年のテクノロジー進化のおさらい。
    といった感じです。

    普段から、現代の生き方に関する価値観やテクノロジーの記事・書を読んでいる方であれば、P162から読んでもいいと思います。

    少なくとも、前半に挫折して、後半を読まないのはもったいないです。

    ※下記、印象に残った部分の引用
    ↓↓
    --------------------
    P162 今後は、可視化された「資本」ではなく、お金などの資本に変換される前の「価値」を中心とした世界に代わっていくことが予想できます。

    P173 資本主義経済でお金からお金を増やした金融業と同じで、評価から評価を拡散力をテコに生み出していくということが可能になります。

    P175 実際は「注目」や「関心」に過ぎないものが、「評価」や「信用」という高尚な概念に「すり替わっている」ことに違和感を覚えている人が多い

    P183 価値という視点から捉え直すと、経済と政治はアプローチが違うだけであり、2つは同じ活動として分類することができます。

    P206 人間は、自分が生まれたときすでに存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発見されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる

    P215 「自分の人生の目標(意義)を見つけるだけでは不十分だ」ということです。僕らの世代にとっての課題は「”誰もが”人生の中で目的(意義)を持てる世界を創り出すこと」なのです。

    P217 人生の意義や目的とは欠落・欲求不満からうまれるものですが、あらゆるものが満たされた世界ではこの人生の意義や目的こそが逆に「価値」になりつつあります。
    --------------------

  • これは素晴らしい!久しぶりの絶賛本‼︎実に壮大で、且つ、思慮深い。様々なモヤモヤをスコーンと抜けさせてくれた。タイトルからの予想では薄っぺらのありがち本で、そんなには期待してなかったが、良い方向に裏切ってくれた。タイトルを変えた方が良いのでは。

  • 不確実性が期待を生んで持続性や自動発展が生まれるのは確かに。
    不確実性が全くない世界では想像力を、働かせて積極的に何かにとりくむ意欲は失われる。

    変化の激しいリスクのある状況での報酬に大きな快感を感じる人はたしかに多いけど、最近はそうでもない人も増えて来てる気もちょっとはしたので、そこは佐藤さんが本当にできるビジネスマンなんだろな、と思った。

    ただの注目や関心が、評価や信用にすり替わってるから違和感がある。

    宗教を選ぶように、経済も自分で選べば良い時代。

    自分が一日中熱中できたことってなんだったっけなぁ。

  • 資本主義によって集めること自体が目的化している「お金」について、その意味を再定義したうえで、正しい理解のもとでこれからどのようにして経済システムを構築し、共存していくか、その未来が描かれている。

    個人的に大きかった気づきは2つ。

    1つは、資本主義で軽視されがちな価値は、資本主義の枠組みの外で評価できるということ。
    内面的な価値(感情など)や社会的な価値(いわゆる社会貢献)に関しては、これまでもその価値を可視化する試みが行われてきたが、それらは「貨幣価値」に当てはめようとするものが多かった印象がある。そこから生じる違和感に対し、トークンエコノミーをキーワードとする「価値主義」という代替概念が提示されたことは納得できるものであった。

    もう1つは、個人の価値を高めることが求められる時代が既に迫っているということ。自動化・分散化によって多くの労働者が不要となる社会が実例によって紹介されており、個人的には、期待よりも不安の方が上回ってしまった。
    これまでも「市場価値」などといって労働者個人の価値を高める必要性は叫ばれてきたが、市場そのものが様変わりする未来社会では、何(本書では自分が好きで熱狂できるものと説かれていた)を自分の軸にして生きていけばよいのか、よくよく考えたいと思った。

  • 新しい経済のあり方、考え方について丁寧に説明されており、本当に色々考えさせられる一冊。日々お金が無い、お金を稼ぎたいとお金に悩んでいる方、ある意味で資本主義に毒されている方には是非3回は読んで頂きたい。
    感想(http://zenikasegi.com/money-2/)

  • タイトルから連想される蓄財の本ではなく、あらゆるものがネットでつながり、AIやVR、フィンテックといったテクノロジーを踏まえた、これからの経済と生き方についての示唆に富んだ内容だった。
    トークンエコノミーにおける価値として、従来のモノだけでなく、ココロや社会貢献といった必ずしも目に見えないものがネット上ではイイネ!や視聴数といったもので可視化・データ化できることにより交換価値になりうるとの指摘は目からウロコだった。持続的かつ自動的に発展していくような経済システムの要素として、インセンティブ、リアルタイム、不確実性、ヒエラルキー、コミュニケーションを挙げているのも、経済そのものが他の環境とも密接に関わっているが故に必ずしも経済システムだけでなく流用できるフレームだと感じた。
    ネット以前を知る年代の自分にとってはにわかに信じられない情報もあり、ベーシックインカムで働く必要がなくなる世界に現実感が持てるわけではないが、お金のためにあくせくするのではなく、誰かから応援されたり、感謝されたりするような自分の価値増進のために活動していく未来の実現は楽しみだ。
    18-13

  • 40過ぎのおじさんからは決して出て来ないであろう感性で見事に今の経済・マーケットで起こっている事象を解き明かすと共に、将来我々が遭遇するであろう社会の予想まで発展させている。筆者の過去の歴史の変遷に対する造形の深さと、現代社会に対する分析力、将来を見通す想像力には恐れ入った。

  • 最初抽象的なフワッとした話で「ん?こんなもん?」と思ったが、最後まで読み終えて何を伝えたかったのかが分かった気がする。この本は「お金」を一つの題材として、「仮説と検証のサイクルによって常識を塗り替えていくことが我々にできる」ことを提示したかったのではないかと思う。スマホの普及によって個人同士が直接繋がることが当たり前となり、国が保証している「お金」の価値は下がっている。これからは個人の情熱や興味といったものの価値が可視化され、経済システムが形成される。賢い人たちが考えていることはだいたい同じようなことで、それを確認するための本だと感じた。

  • 間違いなく今までで一番たくさんメモを取った本。
    「お金」と言うよりは、お金をテーマに自分が見ている「世界」をアップデートできる一冊。

  • 仮想通貨をキッカケとして、昨年からネット上でも話題にあがるようになった「資本主義から価値主義への転換」や「金融システムの分権化」ついて、分かりやすく、丁寧に解説されています。
    特に印象に残ったのは、『金融業界にいる人ほど、ブロックチェーン、仮想通貨の仕組みを理解することが難しい』ということ。
    人はどうしても、自分の知識の枠組みで物事を捉えようとする為、新しい知識を得るときに前提知識があることがかえって邪魔になってしまうことがある。
    全く新しい概念を捉えるときは、常にゼロベースで理解する必要があるなーと感じました。

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