お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 249
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

感想・レビュー・書評

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  • FINTECHに代表されるIT技術や用語の解説ではなく、お金とはという問いを切り口に、資本主義の終焉やそれに代わる自律分散型の社会や経済への移行という大きな方向性がわかりやすく紹介されています。やや空想感が強すぎるかなという説明もありましたが、大きなトレンドを捉えることができる良書だと思いました。

  • お金に関わっている話だったのだろうか。
    ポイントがバラバラに感じた。

  • 2018.08.04 読了

    ・サービスのユーザー数とか、溜まったログなども価値

    ・疑問に感じる→調査→理解→新たな疑問のサイクル

    ・自分の独自性とは何かを理解し、磨くことでそれが肩書きとは疎結合な資産となる。

    ・価値は有用性、精神性、社会性があり、精神性と社会性が今後マネタイズされていく。

    ・いいね、RTなどは承認度、人気度を数値で可視化した良い例

  • 著者はお金の世界が今迄の中央集権型から分散型に変化しつつあるという。確かに仮想通貨などはその流れである。
    また、将来的にはAIの進化により労働から解放され、人類は衣食住が労せずして手に入る為、ルネサンスのように芸術等精神世界の追求に頭と時間を使うようになるとの事。
    ルネサンスが本当にその様な時代だったのか判らないが、生きて行くことに不安感が無いなら、人間はそうなるのだろうか?それとも人間の欲求には限りなく、他の人間を少しでも上回りたいという欲望により、資本主義が拡大するのか、私ごときには見通せない。
    ここ数十年で世界に広がった中央銀行的なシステムを信用し続けるのか、それともブロックチェーンのような国境を越えた枠組みを信頼するのか、どちらに進むのであろうか。
    更には価値主義(マズローの承認欲求に言われているような)によりお金の重要度が相対的に低下している。
    個人的な発信がその人(インフルエンサー的な)のvalueになるような仕組みも発生しているが、それがいまいち受入れられないのは、それが評価・信用ではなく、注目・関心に過ぎないからというのは確かに納得できる。

  • 足許のFintech等事例集としてはよく纏まっている印象

  • 影響力が強いのはお金、感情、テクノロジー。
    儲けたい、モテたい、認められたいの3M。
    モンテッソーリ教育は好きなことをする力を伸ばす教育。
    なんとなく思っていたことを文字にしてくれていた感じ。

  • お金だけでなくあらゆる価値観の転換に気づけるか、乗り遅れてしまうか。自分の経験から受け入れることを拒否してしまうのは簡単だが、そうならないようにしなくては。

  • 「お金」「感情」「テクノロジー」の3つが未来の方向性を決めている。


    世界経済で言うと、上位1%の富裕層が世界全体の富の48%を所有しており「上位80人」と「下位35億人」の所得がほぼ同じ。


    持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」にはどんな要素があるか、共通点は5つ

    ①インセンティブ
    ②リアルタイム
    ③不確実性
    ④ヒエラルキー
    ⑤コミュニケーション


    脳の報酬系は欲求が満たされた時だけではなく、報酬が「期待できる状態」でも快楽物質を分泌することがわかっている。


    人間の脳は経験や学習によって快楽物質を分泌する対象を自由に変化させることができる。


    快感は他人との比較によって高まる

    他人より比較優位にありたいという欲望が、人間が継続的な努力をする原動力となり、これを集団の全員が思うことで全体が発展していくことができる。


    「ビジョン」や「理念」の重要性


    私たち人間はコミュニケーションをとるためにあるものと他のものを区別して名前を付ける。そうでないと会話ができないから。


    今起きているのはあらゆる仕組みの「分散化」

    既存の経済や社会は、「分散化」の真逆の「中央集権化」によって秩序を保ってきたから。


    ビットコインがよくできているのは、通貨発行益を受ける対象まで分散化が進んでいる点。


    ビットコインは、ほぼ完全に分散化が進んだ経済システムとして機能し始めており、まるで自然界の生態系のように有機的であり柔軟なネットワークになりつつある。


    世の中に膨大なデータがあふれたことで進んでいく「自動化」と、ネットワーク型社会に移行することで起こる「分散化」という2つの大きな流れは、今後の10年を考える上で非常に重要になる。


    そして、この2つが混ざった時に起こる「自律分散」というコンセプトが、多くの産業のビジネスモデルをくつがえすことになると筆者は考えている。


    この自律分散型の仕組みが次世代の成功モデルとして普及していく可能性が高い。


    Numeraiというプロジェクト

    Numeraiは簡単に言うとAIとブロックチェーンによって運営される無人のヘッジファンド。


    お金そのものには価値がなくなっていき、むしろどのように経済圏を作って回していくかというノウハウこそが重要な時代に変わっていくと考えています。


    最も予測が難しい市場が株式市場や為替などの金融市場。


    経済はすくなくとも2つの性質の異なる経済が混ざり合ってできている。
    労働をして給与をもらい、コンビニに行ってお金を払うという一般的な経済は、「消費経済(実体経済)」と呼ばれる。

    もう1つが、お金からお金を生み出す経済、「資本経済(金融経済)」と区別される


    既存の資本主義に多くの人が感じていたことは、「お金にはならないけど価値のあるものって存在するよね?」という点。NPOの社会貢献活動、地方創生プロジェクト。


    貯金ゼロ円だけど多くの人に注目されていてツイッターのフォロワーが100万人以上いる人が、何か事業をやりたいと考えたとする。すぐにタイムライン上で仲間を募り、クラウドファンディングを通して資金を募り、わからないことがあれば、フォロワーに知恵を借りられる。


    社員の満足度を投資判断の材料にするファンド


    海外の一部の機関投資家は、企業の従業員の満足度調査のデータを投資判断の参考に取り入れているらしい。

    ものを扱わない企業、特にネット起業にとっては「人」が重要になる。


    ものを扱わないネット起業で、財務諸表上の価値として認識されていないものの1つが「人材」、もう1つが「データ」


    今後ネットがあらゆるデバイスにつながっていき、全ての産業に浸透するようになると「IT企業」という分類は消え、全ての企業がITを駆使した企業になっていく。

    テクノロジーの発達によってデータが「価値」として認識できるようになり、お金では計上できない「価値」を中心に回っている会社が成長しているのは、今の金融の枠組みが限界にきていることを物語っている。


    なぜ多くの人が評論経済や信用経済にたいして違和感を抱くのか、今話題になっている大半の仕組みが「評価」や「信用」ではなく、「注目」や「関心」に過ぎないから、ということがまずあげられる。


    アメリカ政治学者ロバート・パットナム

    ソーシャルキャピタルとは「人々の協調行動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることのできる、『信頼』『規範』『ネットワーク』といった社会的仕組みの特徴」と提起している。


    ソーシャルキャピタルは、個人がつながってできている社会が持続的に良い方向に発展していくために必要な「社会的なネットワーク」を「資産」ととらえるという考え方。

    これからはソーシャルキャピタルを増やすのに長けた人も大きな力を持つようになる。


    社会的に価値よなる取り組みは利益をだしやすくなってきている一方で、利潤のみを徹底的に追及する事業は短期的な利益を求めすぎて消費者に避けられてしまうか、過剰競争に巻き込まれて長期的には収益を出しにくくなっている。数十年後には「営利」と「非営利」という区別はなくなっており、活動はすべて「価値」という視点からとらえられるようになっているだろう。


    市場経済が苦手な領域を民主政治が担い、民主政治では手動が難しい領域を市場経済にゆだねる。


    AIなどのテクノロジーが急速に発達していき、大半の労働は価値を失う。人間がやるよりも機械がやるほうがはるかに安価で効率的であるから。そうなると大半の人が失業してしまうことになる。


    イギリス作家ダグラス・アダムスが生前に残した言葉

    人間は、自分が生まれた時にすでに存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる


    私たちののうは一度常識が出来上がってしますとその枠組みの中で物事を考えたり判断するようになってしまい、新しく誕生した技術などをバイアスなしに見ることが難しい。


    ザッカーバーグのハーバード大学のスピーチ

    今日、私は「目的」について話します。しかし「あなたの人生の目的を見つけなさいといった、よくある卒様式スピーチ」をしたいわけではありません。私たちはミレニアル世代なんだから、そんなことは本能的にやっているはずです。そうじゃなくて、今日私が話したいのは、「自分の人生の目標(意義)を見つけるだけでは不十分だ」ということです。僕らの世代にとっての課題は、「”誰もが”人生の中で目標(意義)を持てる世界を作り出すこと」なのです。(中略)この社会を前に進めること、それが僕ら世代の課題です。新しい仕事を作るだけじゃなくて、新しい「目的」を創り出さなくちゃいけない


    グーグルやフェイスブックなど、最近急激に大きくなって企業に共通しているのが、誰もが理解できる明確なミッションを掲げている点。

    グーグルは「世界中の情報を整理して誰もが利用できるようにする」こと、

    フェイスブックは「世界中の人々をつなげて、つながりを密にする」こと。

    これらのミッションは社会の課題を解決するものであり、このミッションに取り組むことは、そこで働く社員にとっては働くための大きな意義になる。


    グーグルやフェイスブックのような企業が多くの優秀な人をひきつけられるのは、彼らが最高レベルの給与と福利厚生とブランドを持つということだけでなく、そこで働く人たちに人生の意義や目的を提供していることが大きな要因だと筆者は思っている。


    共感・熱狂・信頼・好意・感謝のような内面的な価値は、SNSといったネット上で爆発的な勢いで広まっていく。今や誰もがスマホを持ち歩いてネットに常時接続しているので、人の熱量が「情報」として一瞬で伝播しやすい環境が出来上がっている。


    多くのミレニアル世代が人生の意義のようなものを探している世界では、内面的な欲望を満たす価値を提供できる人が成功しやすくなる。


    人間の心はほおっておくとすぐにサビる

    日本の学校教育とは反対の、「モンテッソーリ教育」という、子どもの興味をとことん伸ばしていくという教育法が注目されている。

    グーグル、アマゾン、フェイスブックの創業者はいずれもこの教育を受けていたといわれている。


    「お金」のためではなく「価値」を上げるために働く


    重要なのは「個人の価値」

    個人の価値さえ高めておけば、それをお金に変換することもできるし、お金以外の他の価値にも変換することができる。

    ここでいう価値とは

    ①スキル・経験のような実用性としての価値

    ②共感や行為のような内面的な価値

    ③信頼・人脈のようなつながりとしての社会的な価値

    いずれも含む。


    従来はこれらは企業の経営戦略において、事業戦略、CSR,ブランディングのような領域でやっていくことだが、それが個人レベルでも必須になってきている。


    これからは価値という観点から、自分なりの独自の枠組みを作れるかどうかの競争になる。枠組みの中の競争ではなく、枠組みそのものを作る競争。

    そのためには自分の興味や情熱と向き合い、自らの価値に気づき、それを育てていく。そしてその価値を軸に自分なりの経済圏を作っていく。


    エストニアが1つの未来の可能性を示している。

    エストニアは欧州の人口130万人ほどの国。
    日本で例えると青森県ぐらいの人口。

    skypeなどのサービス発祥地であり、「デジタル国家」「国境なき国家」を目指して新たなテクノロジーを国家運営に積極的に取り入れている。


    日本人は無宗教者が大半、世界的に見れば無宗教者は少数派。

    世界の宗教人口のトップ3は、

    キリスト教 22億人(約33%)

    イスラム教 15億人(約22%)

    ヒンズー教 9億人(約13%)


    キリスト教徒がオンライン上でトークンエコノミーを形成したらそれだけで世界最大の経済圏が誕生する。


    宗教はまず第一に「教義」が重要で、経済システムは「報酬」が一番重要。


    アインシュタイン

    空想は知識より重要である。
    知識には限界がある。
    想像力は世界を包み込む。
    大切なのは、疑問を持ち続けることだ。
    神聖な好奇心を失ってはならない。

  • ・資本主義から価値主義へのシフトで、価値の意味するところは
    ①実用性という価値②内的な価値③社会的な価値の3つある。
    資本主義においては可視化されうる実用的価値に焦点が当てられて、それを金にするとどれくらいになるという風に考えるパラダイムだったが、価値主義へ変わることによって、人間の感情やアートな部分も価値があるものと認められる世界観になる。

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プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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