お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
4.01
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本棚登録 : 2248
レビュー : 249
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

感想・レビュー・書評

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  • 古くなった頭をアップデートできます。お金のテーマが中心というよりは現在までの経済システムからこれからの新しいシステムへの変換が中心の内容。資本主義から価値主義へ。最初から最後まで学びが多い良書でした。

  • 読み易かった。
    ミレニアル世代のお金に対する価値観を背景とともに説明し、新しい人生の目的を見つけることそのものに価値を見出す(ある意味贅沢とも思われる)世代であると書いてある。共感できた。

  • 歳をとるごとに思い込みや偏見が溜まっていき、自由な発想や想像が出来なくなっていく。
    その最たるものが「お金」や資本主義。
    今後価値主義に世界が変わっていく(既に変化は起きているけど)のに、自分はその世界を創る側でいたいし、楽しむ側でいたい。批判する側にはなりたくない。
    そんな意識を持って生きていくべきだなと思わされた一冊。


    【印象に残ったフレーズ】
    ・現実は、お金、感情、テクノロジーが相互影響し合っており、それらが未来の方向性も決めている
    ・お金をつかんでも、感情を無視すれば(共感を得られなければ)持続はできない
    ・経済は、人間を構成分子として、欲望・欲求を起点に動く報酬のネットワーク。本能的欲求、金銭欲求、承認欲求。
    ・欲求に沿うことで、人気なほうが売れてさらに人気になる構造となり、上位と下位に大きな偏りが生まれるのは、動的ネットワークの中で自然に発生する現象。
    ・経済が世界全体で繋がっているため、遠くの国で起きた出来事でリアルタイムに為替が動くなど、不安定性と不確実性は増す
    ・経済とは、人間が関わる活動をうまく回すための仕組み。非効率や不を最小にするためには、物事をうまく回すための普遍的な構造理解と実生活で使える活きたノウハウの習得・実践が必要。
    ・発展する経済システムの5+2要素は、①明確な報酬(インセンティブ)で参加意欲を高め、②常に変化することで熱量高く参加でき、③バランスよく運と実力が必要な不確実性のある世界で楽しんだり不確実性をなくそうとする努力を生んで、④秩序(ヒエラルキー)の可視化と変動により自分と他人の位置や関係性がわかり、かつ流動性があるようにし、⑤交流(コミュニケーション)の場で助け合い議論し合うことで参加者が共同体の一員であることを認識(システム全体の接着剤の役割)でき、協力や問題解決ができたりする。+1:ヒエラルキーの固定化や参加者の飽きによる寿命が存在することを前提とし、寿命がきたら別の経済システムに移れる選択肢を複数用意する。+2:共同幻想(価値判断の基準)の存在により、報酬だけのシステムより寿命を長くする。
    ・世界を変えるとは、前時代の共同幻想を壊して、新しい共同幻想を上書きすること
    →この概念は経済だけでなく、組織マネジメントでもサービスのプラットフォーム戦略でもコミュニティ戦略でも、根底のメカニズムは同じ。パターンを見つければすべては普遍的に同じものだと捉えられる。それを現実世界で仮説検証することが面白い。
    ・自発的秩序、エネルギーの循環、情報による秩序の強化の3つの特徴がシステムのバランスを保ってる。自然→経済→社会→企業→部署→人→細と、すべてがフラクタル構造で同じシステムを持つ
    ・活版印刷技術の発明により特権階級しか持てなかった知識が安価で(本などで)手に入るようになり、知識の民主化が起きた。そしてグーグルの登場で知識はコモディティ化し、物知りの価値が薄れてきた。同様に次は、経済の民主化が起きる。IoT,AI,ブロックチェーンによって自律分散の仕組み(誰かが管理しなくても経済が回る状態。無人コンビニとか無人ヘッジファンドとか)が誰でも作れるようになり、お金の価値が薄れていく。その時、グーグルにより知識の集積ではなく活用法が重要になったのと同様に、経済も活用法が重要になっていく。
    ・資本主義から価値主義へ。役に立つか?だけでなく、感情的にプラスになったり社会的貢献も価値とする社会になってきている
    ・物質的欲求は満たされている現代、誰もが自分の人生の意義や目標を持てることは当然次に来る段階だが、そのさらに次の段階として、他人に人生とか何かの活動の意義や目的を与えられること、他者の自己実現を助けられることが「価値があること」になっていく。
    グーグル「世界中の情報を整理して誰もが利用できるようになる」やフェイスブック「世界中の人々を繋げ、繋がりを密にする」が優秀な人を惹きつけるのは、給与、福利厚生、ブランドだけでなく、その明確なミッションによって働く人たちに働く意義を与えられているから。
    ・金銭的価値や利益ではなく、独自性や個性で価値が作れる世の中では、熱狂している人ほど選ばれ、価値が高いとされていく。その時、横比較に意味はない。誰かになろうとしたら終わり。
    ・「ひいじいちゃんの時代は1週間のうちのほとんどをやりたくもない仕事をしてたらしいよ、かわいそうだね」の時代がすぐにやってくる。身分制度に縛られてた江戸時代を現代人が昔のことだと感じるのと同じように。
    ・宗教も国家も会社も、名前は違えど価値は似たもの。金銭なのか、思想や内面的充実なのか、社会的貢献や社会的充実なのか。どれも人が価値と感じるもの。
    ・VR,AR,BMI(脳とコンピュータを直接つなぐこと)が発達すれば、生きる世界(現実)を選択できるようになる。今も、インスタの中が自分の世界で3次元の世界はサブという人がいるように。

  • 自分の視座と欲求だけで捉えてしまうと、目新しさはなく、既存の考え方を平易にまとめをしたといった印象。特に1章は常識的前提知識の整理のみで不要と感じた方が多いのでは?
    できればその分のページを「タイムバンク」などの現時点での実験検証などを掲載して欲しかった・・・。

    但し、佐藤さんの想定読者は、学生、お金が手段でなく目的になっていることに自覚がない方、ブローチェーンを投機対象としか見れない人などで、極めて平易に理解しやすいように書いた入門書といった意図なのだろうと思います。

    そういう意味では、上場に成功したフィンテック企業の創業者がゲゼルなどと同じベクトルの志向を表明していることに意味があるのでしょう。虚栄やミーハー的な思考、近視眼的な選択をしがちな人への一定の影響力を発揮することも期待してしまいます。

    次は、本気で書いた著書を読んでみたいです!

  • お金と本の表紙に入っていると、なんだかお金を増やしたい人みたいでちょっと気恥ずかしい。
    しかし、この本はそうではなく、お金そのものに振り回されないようにする為の考え方を示唆してくれるものです。
    今までお金を信望していた理由というのは、お金が有れば何でも手に入ったし、お金を沢山持っている事が偉かった。今でもいい生活を知っている人はお金持ちだし、力=お金という構図はこれからも変わっていくとはとても思えないです。けれども僕らよりも大分若い世代でお金や物に価値を見いだせず、質量を伴わないバーチャルな世界観の中に重きを置くようになってきている事を感じます。

    情けない話、この本の核となっている仮想通貨というものが全く分かっていないのですが、国家等の土台の無い、利用者が相互で承認して価値を認める事によって成立する経済活動という事は分かりました。なかなか分かりにくいですが本当はシンプルなんでしょう。

    これから生まれてくる子供たちがメインストリームになって来た時に、国家や黄金の裏付けが無い、信用を裏付けにした仮想通貨がメインとなってくる時が来るのでしょうか。
    そうなった時には国境が関係無い、人間同士がつながった、デジタルで有りながら有機的な世界に変わっていくと素敵だなと思います。
    既に身の回りでは、物質そのものの価値はどんどん下落していると感じます。いい車やいい家の概念と今人々が望んでいるものの乖離が進んでいて、現在の世界の中心部の人たちがその変化に目が追い付いていないようです。
    これから少子化が加速して、先日読んだ「縮小ニッポンの衝撃」のように消滅していく自治体が増大していく事が分かりきっている昨今、資本経済ではない、価値そのものを評価する社会にこれからの日本の道があるのではないでしょうか。
    AIの発達で次第に人間の仕事が減り、職業そのものの見直しが必要になります。人々が路頭に迷う未来を漠然と想像していましたが、そもそも物を作り出して提供していくような飽食を前提とした社会が終わりかけているので、大幅な社会の転換が有ると見て間違いなさそうです。
    本の内容ではないのですが、今のSNSの状況を見ていて一つだけ危惧を覚えるのが、承認欲求を満たすのが全て他人任せになっていて、誰も彼もが諸手を挙げてアピール合戦を繰り広げている所です。次第に人に自分の幸せを認めて貰わないと幸せと感じられなくなってきているのではないかと思います。最大公約数的なものではなくて、自分自身の内面を見つめて幸せを感じられないと、今度は価値自体がバブルになり実体のない価値が暴騰してお金と同じような道を辿るような気がします。
    SNS一応使っていますが、音楽活動で必要な宣伝をするだけのツールと成り果てています。使い始めると人の動向に一喜一憂するのが分かっているので、そろそろ距離を置こうと思っておりますです。

  • 拝金主義から価値主義へ。
    IT,IoT,クラウドコンピューティング,AI等が発達していけばそうなるかも。

  • お金とは何かから丁寧に解説してくれる、熱意ある書きっぷりの入門書。
    経済は作り出すものにかわる。

    第三章以降の存在が若者の価値観の潮流をきれいに示している。お金以外の評価軸(人材・データ)が評価され始めたことから導き出された価値主義という考え方。小さく、選択可能な経済圏とそれ同士の折衝・かかわり合い。エストニアという事例。Googleの宗教性(価値性)。
    第四章以降のようなことをもやもやとくすぶらせている若者は多いと思う。これから強力な論理になってくれることを期待します。

  • 時期:2018/06/16
    大雑把な感想:
    「お金」という切り口で、思想やしくみ、起こる変化をわかりやすく解説しようとした本。経済に全く知識のない状態から読んだので、学べることは多かった。特に前半はよい。
    後半になるにつれ、概念的(抽象的)でやや分かりにくくなる。

    目の前の感情的な不満の解消ではなく、どんな制度であれば格差を固定化せずに社会全体が活気を持てるか考えることが建設的。

    きっかけ:先輩(まっちゃん)に勧められて。
    やる:直接的には特になし。
    調べる:その都度調べた。タイムバンクとか。
    好き:
    ・「お金をたくさん持つ家に生まれた子供はたくさんの機会が与えられ、そうでない家庭に生まれた子供には選べる道が少ない」「人生って平等じゃないんだな」
    ・経済の特徴
    ①極端な偏りが生じる。
    経済は動的なネットワーク。安心を求めて上位に人気が集中する。上位2割が全体の8割を支える。(パレートの法則)
    ②不安定性と不確実性
    物事が緊密に繋がれば繋がるほど、小さな出来事の影響力が上がる。
    (複雑になるけど繋がりが深くなるから?)
    ・発展する経済システム5要素
    ①インセンティブ(明確な報酬)
    生物的欲望(衣食住、子孫)
    社会的欲望(金銭承認競争)
    特に3M(儲けたい、モテたい、認められたい)
    現代はお金以外の欲求も高まっている。(モテたい認められたいなど。)

    ②リアルタイム
    常に状況が変化すると、参加者が知っていること。緊張感により努力する。
    ③不確実性(運と実力の両要素がある)
    不確実性がないと、想像力を働かせて積極的に何かに取り組む意欲がなくなる。
    例)映画のネタバレは、見る意欲を下げる

    ④ヒエラルキー(秩序の可視化)
    経済は実体のない概念なので、ヒエラルキーとして目に見える指標があることが、参加者の立ち位置や人間関係を作りやすくする。
    他者との比較の中で、自分が幸福か不幸か、優れているか劣っているか判断する。他者と比較する物差しがあった方が、より刺激や快楽を感じやすい。
    例)テストで100点でも、みんな100点より自分だけ100点の方が嬉しい。

    しかし、優位なポジションが常に維持されていてはリアルタイムや不確実性がなくなるので、変化を作る。

    ⑤コミュニケーション(参加者交流の場)
    参加者が協力したり議論したりする中で、帰属意識が生まれる。
    メンバー同士が仲がいいと、協力しあえる循環。

    +α
    ⑥寿命を考慮する
    階層はいずれ固定化される。そうすると、下位層は別のシステムに移る。(寿命)
    よって、同じような経済圏の中で移れるものを作っておく。
    例)楽天、インスタとFacebook

    ⑦共同幻想
    参加者が同じ価値観を持っていると強い。
    例)アップル製品は不具合が多かったが、その時アップルの思想や美意識に共感した熱烈なファンのおかげで買われ続けた。

    →製品やアイディアで勝負する時代から、ユーザーや顧客も巻き込んだ経済システム自体で競争する時代へ。

    ・トークン
    ブロックチェーン上で流通する文字列のことを指す。
    仮想通貨やブロックチェーン上で機能する独自の経済圏を呼ぶ。
    明確な定義なし。

    ・「シニョリッジ」
    通貨を発行する存在が手にする利益
    通貨発行コスト−通貨の価値
    トークンエコノミーでは、トークン発行企業や個人がシニョリッジを得られる。

    ・トークンエコノミー
    特定のネットワーク内で流通する独自のトークンを生産者が発行して、完全に独自の経済圏を作れる。
    →トークンを用いて企業や個人が手軽に、経済システムを作れる。

    ・「お金」が絶対ではない世界。
    「お金」以外の価値は、お金に換えられる。
    他者からの承認や注目
    →人金情報に変えられる
    例)ツイッターフォロワー100万人いれば、何かやりたい時にTLで人を集め、クラウドファンディングで金を集め、わからないことはフォロワーに聞ける。

    ・価値の3分類
    ①有用性
    役に立つか、現実世界で利用できるか
    ②内面的な価値
    愛情、共感、興奮、好意、信頼など、その個人の内面にとってポジティブな効果を及ぼすもの。
    →今、SNSの「いいね!」で可視化。
    人の熱量が、情報として一瞬で伝播しやすい環境が出来上がっている。
    しかし、今は信頼や評価より、ただの注目や関心にとどまる。
    例)炎上商法

    ③社会的な価値
    個人ではなく、社会全体の持続性を高める活動。

    資本主義は①のみを価値として認識することに課題がある。
    それを補うのが「価値主義」

    ・ベーシックインカム
    みんながある程度生活できる収入が、働かなくても支給される(国や民間企業から)
    導入されれば、お金が「なくてはならないもの」ではなくなる。

  • お金の歴史、考え方、お金の本質について書かれている。お金の本質、資本主義のあり方が、今大きく変わろうとしており、自身でPDCAを回してお金の本質を見極めていこうとする考え方がすごい。

  • ちょっと思ってた内容と違いました。


    個人の価値を高める
    スキル
    好感信頼

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プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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