お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
4.01
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  • (23)
  • (8)
本棚登録 : 2226
レビュー : 245
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの五つ星(最高)評価。著者の長年の知見に基づく利他的想いが、満を持して披露されてる。タイトルは「お金2.0」よりむしろ「価値主義」の方がピッタリ。経済の民主化が深化する中、さぁ、何に情熱を傾け生きていこうか!

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=330405

  • 人は何に価値を感じるのか?
    感情、体験に対しての価値付けの方法や技術の発展など、「お金」というテーマだけでなく、お金を取り巻く環境についても言及しており、とても読み応えがあります。
    共感したのは、「成功者の共通点は、大量の本を読んでいることである」という点です。
    変化の激しい時代においても、大切なものはやはり不変であるという事にも気づかせてくれます。

  • ところどころ個人的には納得できない部分もあったが、これからの時代のことを俯瞰的に考えられる一冊だった。

    そもそも経済システムとはなんなのか、という話から自然の摂理(原理原則)と経済システムの接点、企業の価値自体が財務諸表に現れなくなっている、という序盤の話は単純に読み物として面白い。

    この本の中で一番筆者が文量をとっているのは「資本主義」から「価値主義」へ、という部分である。

    ざっくり要約すると、ブロックチェーンにより、いろいろなトークンが発行できるようになったことで、国だけでなく、企業や個人レベルで経済システムを作れるようになった。今後の自動化で単純作業がなくなったり、ベーシックインカムなどが導入されれば、お金の価値は下がり、個々人の共感や信頼がより重要になってくる、という話。
    本当に自分がやりたいこと、興味あること、熱中できることを突き詰められる人が、これからの時代は強いし、そういった人はどうやっても生き残れる、という主張(予想)だ。

    確かにその主張は、一部理解もできるのだが、結局周りの人に共感してもらわないと、価値の交換も始まらないので、周りへの見せ方や、どう露出していくかという部分の比重が、これまで以上に大きな意味を持ちそうだな、と。
    周りへどう見せるか、ということを突き詰めないと(もしくは周りへうまく露出させてくれる人を捕まえないと)、その人の価値が生まれにくい世の中というのは、それはそれでまた窮屈そうだな、と感じた。


    自分の価値ってなんだろう? と改めて考えるきっかけになったし、世の中の流れが分散に向かっているのなら、自分の価値だとかコミュニティも分散させたほうが、これからの生き方っぽいんだろうな、というヒントも得れたのは、読後感として満足。

  • お金についてはネガティヴというか、浅ましくあってはいけない的なブレーキのようなものが自分の中でかかっているところがあり、苦手な分野。
    なので、理解しづらいというのと、読んでいて楽しくないとかで、前半から中盤を読むのにえらく時間がかかってしまった。
    でも、最後の五章以降は納得度が高く読めた。
    僕は後半を読んで後に、頭から読みだした方が納得度高くなるかもな。

  • ちょうど10年くらい前に持続可能性についての書籍を読んで衝撃を受けましたが、この本もまた次の時代を予言させるような、時代の変化をうまく捉えたような作品です。内容が濃かったのでもう一度読んでからレビュー更新します。

  • 技術的な話はなく、考え方の話が主体。
    その考え方の1つして、資本主義から価値主義へというキーワードがあった。要は、これまで、お金を第一とし仕事を選んでいたりしたが、これからはより人の欲、もしくは大事なことを優先した行動が多くなるということ。

    近年に見られるyoutubeで好きなことを配信することもその一例だと思う。(最近はお金の匂いがプンプンしているが)

    そのための社会の基盤も着実に構築されている。例えば、シェアリングエコノミーは、より人がお金をかけずに、物を一時的に所有出来ることができるようになった。

    今後の社会は自分の好きなことで(お金を得るのではなく)生活をする人が多くなると強く感じた。

  • これからの経済を非常にわかりやすく解説している。
    解説しているなどと言ったけど、実際に佐藤さんが述べている経済圏に完全にシフトしている訳では無い。けれど既に始まりかけているし、どの市場だって指数関数的なものなんだからこれから一気に来るのではないかと期待

  • お金に対する負の感情を切り離し、ツールとして捉える。目的を達成するためのツール。

    1/26/2018

  • 【感想】
    単純に、この「佐藤航陽」という人は凄まじく頭がいいんだなーと思った。
    陳腐な感想だけれども。笑
    人が「当たり前」だと思っているこの世の中に、鋭くメスを入れている。
    今の凝り固まった価値観は、あくまでも一過性のものに過ぎず、時代の到来によって簡単に塗り替えられるものなのかもしれない。
    これから台頭するであろう「ミレニアル世代」達にとって、大きく変わるのかもと読んでいて思った。

    ただ、果たしてそうなんだろうか?
    確かに近年のSNSでは「共感」などの価値観が高まってきているが、果たしてそれでメシが食えるのだろうか?
    凝り固まった個人的な意見だが、「価値の対象」が変わるだけで、それによって得られる利益はやはりお金なんだろう。
    それが現金なのか仮想通貨なのかは分からないにしても。

    変わり行くかどうかも分からない不確実で曖昧なこの世界を生きる為には、アインシュタインの言葉がとても響く。
    「好奇心」と「想像力」を絶やさない
    このようにして、これからも生きて行こうと思う今日この頃。


    【内容まとめ】
    1.経済の在り方が変わる。資本主義の欠点を補った考え方として、価値を軸として回る社会「価値主義」
    2.お金の役割が、「保存、尺度、交換を効率的にやり取りする」から「それ自体を増やす」という目的に変わっていった。
    →外国通貨や仮想通貨などの台頭によって、価値を保存・交換・測定する手段は私たちがいつも使っているお金である必要はなくなってくる。
    3.これからの世代である「ミレニアル世代」は欠けているものがないので、何をモチベーションに頑張ったら良いかが分からない。
    →GoogleやFacebookのような企業が多くの優秀な人を惹きつけられるのは、最高レベルの給与や福利厚生やブランドだけでなく、そこで働く人たちに人生の意義や目的を提供している
    4.本来、真剣に考えなければならない「議論」とは何か?
    →問題の構造を分析して解決することが大切!


    【引用】
    今まさに「経済」のあり方が変わろうとしています。
    仮想通貨市場の時価総額はいつのまにか20兆円を超え、日本の大企業もどんどん副業を解禁しています。
    SNS上で強い影響力を持つインフルエンサーの登場と、そこからの評価経済の議論など、変化は加速しています。

    どのように変わっていくのか?
    どのような方向に向かっていくのか?
    この21世紀に登場した「新しい経済」とはどんな経済なのか??
    「新しい経済の歩き方」を本書では紹介しています。
    資本主義の欠点を補った考え方として、価値を軸として回る社会「価値主義」という枠組み。


    p11
    この本の目的は、
    「お金や経済とは何なのか?」
    その正体を多くの方に理解してほしい、そして理解した上で使いこなし、目の前のお金の問題を解決してほしい。


    【第1章】お金の正体
    p22
    3つの異なるベクトル「お金」「感情」「テクノロジー」が相互に影響を及ぼし、未来の方向性も決めている。


    p27
    竹中平蔵「世の中は連立方程式のようなものだ。」
    1つの数字をいじると全体が影響を受け、複数の式が連動して1つの答えが導かれる。


    p27
    Fintech(フィンテック)
    ITなどの新たなテクノロジーの進化によって金融の世界が破壊的に変化するトレンドを指しています。
    financeとtechnologyを組み合わせた造語。


    p30
    ・お金とは何か?
    お金ができた理由は、価値という漠然としたものをうまくやり取りするためであり、お金には価値の保存、尺度、交換の役割がある。

    証券化などのスキームによって、価値を効率的にやり取りするための手段として生まれたお金は、やがてそれ自体を増やす事が目的に変わっていった。


    p83
    ・脳は飽きやすい 変化と不確実性
    脳は一言で言えば非常に「退屈しやすい」「飽きやすい」性格を持っている。

    反対に、脳は予測が難しいリスクのある不確実な環境で得た報酬により多くの快楽を感じやすい。
    自分の選択や行動によって結果が変わってくる場合には刺激や快感は更に高まる。

    なぜ、脳は変化の激しくリスクの高い状況でより多くの刺激と快楽を感じるようにできているのか?
    おそらく、生物が自然の中で生き残る上で重要な機能。


    【第2章】テクノロジーが変えるお金のカタチ
    ・テクノロジーの変化を見る時は、「点」ではやく「線」で捉える事が大事
    テクノロジーの変化を線で捉えるとは、現在の社会システムがどんな課題を解決するために作られたモノなのかの「原理」を正しく理解し、最新のテクノロジーはそこにどのような変化を起こすのかを1つの現象として理解する事。


    【第3章】価値主義とは何か
    p155
    お金が価値を媒介する唯一の手段であったという「独占」が終わりつつあるということ。
    外国通貨や仮想通貨などの台頭によって、価値を保存・交換・測定する手段は私たちがいつも使っているお金である必要はなくなってくる。


    【第4章】お金から解放される生き方
    p216
    ミレニアル世代以前は足りないものがあって、それを埋めるために必死に頑張るという明確な方向性を持っていました。
    しかし、その基盤を受け継いだ世代は満たされてしまっているので、何に向かって頑張れば良いのかが分からなくなっている。
    そしてその不完全燃焼のような感覚が多くの方を不幸にしているという事実。

    ミレニアル世代は欠けているものがないので何をモチベーションに頑張ったら良いかが分からない。
    欠けているものはないけれど、人の手によって人工的に「意義」や「目的」を創り出し、それを「価値」にすること。

    GoogleやFacebookのような企業が多くの優秀な人を惹きつけられるのは、最高レベルの給与や福利厚生やブランドだけでなく、そこで働く人たちに人生の意義や目的を提供していることが大きな要因だと私は思っています。


    p220~
    ・資本ではなく、価値に着目する
    人間の内面的な価値に関しては、現在の資本主義の枠組みでは上の世代が認識しにくく、大きなチャンスが存在している。

    内面的な価値
    →共感、熱狂、信頼、好意、感謝

    内面的な価値が経済を動かすようになると、そこでの成功ルールはこれまでとは全く違うものになる。
    金銭的なリターンを第一に考えても儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになる。


    【第5章】加速する人類の進化
    p254
    誰か世の中に悪い人間がいて、その悪者のせいで多くの人が永遠に厳しい生活を強いられているという風に、感情を軸に答えを探そうとしてしまいます。
    そして、わかりやすい「スケープゴート(生贄)」を見つけては、袋叩きにして憂さを晴らします。
    感情的な不満を解消して溜飲を下げることには成功しますが、これによって「格差」という問題が解決するなんてことは永遠にありません。

    本来、真剣に考えなければならない「議論」とは何か?
    問題の構造を分析して解決することが大切!
    目の前の感情的な不満を解消することを繰り返しているうちは、本当の解決策は永遠に見つかりません!


    【おわりに】
    p259
    思い出してみると、この12年間、私はずっと同じことを繰り返してきました。
    何かの疑問が浮かんだら、それに関する情報をかき集めて読み漁り、自分なりの仮説を立てて試してみる。
    そうすると次の疑問が浮かんできて、同じようなことを毎週繰り返していく。
    休日に情報を整理し仮説を組み立てて、平日は実務を回しながら検証を行い、また休日には平日に得た結果を元に次の疑問と次の仮説に繋げていく。

    根気よく続けていくと、たまに非常に重要な法則性が見つかったり、全く関係ないようひ見えてきた様々なものに普遍性があったり、自分の偏見や常識が覆る場面に遭遇します。

    自分が世界の真実に直に触れたような感覚になり、そこで得た気づきをすぐに試してみたくなったり、そこから派生する別の疑問が湧いてきたり…

    その体験を通して得られる刺激が大きすぎて、それに比べると日常生活で感じる快楽は非常に色褪せた退屈なもののように映ってしまっていました。


    p261
    アインシュタインの言葉
    「空想は知識より重要である。
    知識には限界がある。
    想像力は世界を包み込む。
    大切なのは、疑問を持ち続けることだ。
    神聖な好奇心を失ってはならない。」

    私たちの周囲を覆っているあらゆる常識や概念は全て人間の「想像力」の産物に過ぎず、それは次の時代の人々によって上書きされ続けていく「発展途上」のものにすぎません。

    人間はどんな空想も現実に変えることができ、どんな存在を目指すこともできます。
    必要なのは、「好奇心」と「想像力」を絶やさないことなのです。

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プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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