お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
3.91
  • (284)
  • (305)
  • (209)
  • (52)
  • (15)
本棚登録 : 3478
レビュー : 415
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • この筆者は深く考えているので、書いていることが分かりやすいし、納得できる点が多い。
    人間は年取ってくると様々なことが経験済みとなり、脳の報酬系が反応しなくなる。したがって、高齢の経営者は好奇心や挑戦する心が弱くなり、現状維持型となり、会社を成長させることができなくなるのだろうと思った。経験が多ければ正しく物事を把握できるようになり、賢い判断もできるはずなのだが…

  • フィンテックなど新しい経済・社会変化の根底を理解出来る良書です。

  • 【気になった場所】

    現実はおおよそ3つの異なるベクトルが併存し相互に影響を及ぼしており、それらが未来の方向性も決めている
    ・お金
    ・感情
    ・テクノロジー

    フィンテック=ファイナンス×テクノロジー
    →ITなど新たなテクノロジーの進化により金融の世界が破壊的に変化するトレンド

    お金には価値の保存、尺度、交換の役割があると言われている
    →当初はお金は価値を運ぶツールであった
    →お金をお金で稼ぐ(金融商品など)ようになると、お金がひとり歩きし始める

    例)
    中央銀行の元祖はイギリス
    ・1833年、イングランド銀行が発行する銀行券を法定通貨と定める
    ・アメリカや日本が、それを真似する
    →中央銀行の普及はここ100年ほど

    経済とは、欲望のネットワーク
    →本能的、金銭、承認の三大欲求から成る
    →人と人とのつながりが流動的

    流動的なネットワークの特徴
    ・極端な偏り
    →上位と下位で偏りが自動的に生じる
    =パレートの法則
    ・不安定性と不確実性
    →些細な事で全体に及ぼす影響の予測が困難

    経済とは、物事をうまく回すための仕組み
    →人が関わる活動はすべて経済の要素がある
    例 企業もWebサービスも、経済システム

    物事をうまく回すには、経済システムを正しく理解する必要がある

    経済システムの5つの要素
    ・報酬が明確である
    ・時間によって状況が常に変化する
    ・運と実力の両方の要素がある
    ・階層や序列が可視化される
    ・参加者が交流する場所がある

    経済に持続性を持たす2つの要素
    ・経済システムの寿命を考慮
    ・参加者全員が同じ思想や価値観を共有

    世界を変えるとは、前時代の「固定観念」を壊し、新しい「固定観念」を上書きする行為

    例)
    ビットコインは、経済システムの要素をうまく取り入れている→特に報酬設定が明確

    人間の脳は、経済システムと共鳴する
    ・欲望の達成によりドーパミンが発生
    ・退屈しやすい
    ・飽きやすい
    ・他者と比較して幸不幸や優劣を判断

    経済システムは自然に似ている
    →自然という有機的なシステムが持つ特徴
    ・自発的に秩序が形成される
    ・食物連鎖を通してエネルギーが循環される
    ・情報により秩序が強化される
    →情報が必要なのは選択の可能性があるため

    例)
    企業のビジョンや理念は、情報を可視化することで、同一性を保ち続ける上で必要

    自然に限らず、生命、細胞、国家、企業に至るまで、動的なネットワークとして機能

    テクノロジーの変化を捉えるには
    →現在の社会システムがどんな課題を解決するために作られたのか、原理を正しく理解し、最新のそれがどう変化させるのかを1つの現象として理解する

    テクノロジーの性質
    ・人間の能力を拡張する
    ・普及すると人間そのものを教育し始める
    ・身体の近いところから、空間的に遠いところへ拡張する

    あらゆる仕組みの分散化
    ・既存の経済や社会は真逆の中央集権化
    →リアルタイムで情報を完全に共有できないとされていたため
    ・情報そのものに価値は無くなり、独自に価値を発揮する経済システムを作ることが重要

    分散化の例
    ・シェアリングエコノミー 例)Uber Airbnb
    ・トークンエコノミー 例)仮想通貨
    →既存のビジネスモデルとの違いは、経済圏がネットワーク内で完結していること

    トークンの種類
    ・通貨型 決算手段として
    ・配当型 既存の株式や金融商品に近い
    ・会員権型 保有者が特別待遇を受けられる

    自動化
    ・ディープラーニング
    →膨大なデータを機械に学習させ、対象物を自動で抽出させる手法

    自律分散=自動化+分散化
    →多くの産業のビジネスモデルを覆していく

    消費経済 お金を価値を運ぶツールとして使う
    資産経済 お金からお金を生み出す経済
    →世の中に流通するお金の流れの9割
    →資産経済の肥大化により、お金はあるが投資先がない状態が続いている
    →資金調達が容易な環境にあるため、相対的にお金そのものの価値が下がり続けている

    資本主義から価値主義へ
    →お金にはなりにくい価値の存在に再注目
    例)NPOの社会貢献活動、地方創生PJ
    →価値を保存、交換、測定する手段はお金である必要がなくなってきた
    →価値は、様々な方法で好きなタイミングで他の価値と交換できるようになる
    →あらゆる価値を最大化しておけばいい

    価値によって、政治と経済の境界線が消える
    →より多くの人に価値を提供しようと考えると、経済的な活動には公益性が、政治的な活動には持続可能性が求められるため
    ・市場経済 人間の欲望を刺激し、より良い生活をしたいと思う人たちを支援する仕組み
    ・民主政治 全体の不満の声を吸収し、全員が納得できる意思決定を目指すための仕組み

    例)
    ユヌスのグラミン銀行
    →貧困層に低金利で少額を貸し出す金融機関
    →慈善事業を持続可能なビジネスとして成立

    AIの発達により、大半の労働は価値を失う
    →大量の失業を避けるため、ベーシックインカムが導入される可能性がある
    →生きていくためにお金を稼ぐ必要がない
    →複数の経済圏を生きるようになる

    これからの成功ルール
    →金銭的なリターンを第一に考えるほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになる
    →人の熱量が情報として一瞬で伝播しやすい環境にあるため
    →他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すことが近道
    →”この人だからこそ”という独自性がそのまま価値に繋がりやすい
    →自分なりのスタイルや個性を追求していった人に、熱狂的なファンがつく

    お金のためでなく、価値を上げるために働く
    ・スキル、経験のような実用性としての価値
    ・共感や好感のような内面的な価値
    ・信頼、人脈のような繋がりとしての社会的な価値

    例)
    エストニアは電子国家
    ・Skype発祥地
    ・電子投票システムの先駆け
    ・電子IDカードによる各種行政手続の電子化
    ・電子居住権 バーチャル上のエストニア国民として銀行口座の開設や法人の設立が可能

    例)
    Google元社員の宗教団体Way of the Future
    ・人工知能を神として崇めて社会をより良くしていく、という教義を掲げる
    →宗教とテクノロジーの融合
    ・政治や経済の境界線だけでなく、宗教と経済の境界線も無くなるのでは?

  • ビットコインなどの仮想通貨の仕組みがイマイチわからなかったのだけど、本書を読んで氷解した。トークンとかマイニングとか用語が耳慣れなくて難しいと思い込んでいただけだった。
    お金について考えて考え抜いたというのが伝わってくる。
    今の主役になりつつある価値主義が今後どう変化していくのか…。ついて行けるか心配。

  • 最近話題の仮想通貨、トークンエコノミー、フィンテックなどのテーマについて書かれてるのかと思い、流行を知るために読み始めました。
    上記の用語についての説明もありましたが、この本を通して「価値主義」という考え方に触れることができました。私も含めて、ミレニアム世代は衣食住がある程度満たされた社会で過ごしてきました。お金を稼ぐことに強い志向を抱くのではなく、やりがいを重視される方が多くいらっしゃるのが現状だと思います。お金をより多く手にいれるために働くのではなく、自らの価値を高めるために働いていくことが今後重要だと感じました。自分自身の価値の高めておくことで、そこからお金(国の発行する通貨、仮想通貨、トークン)を自由に生み出すことができます。もちろん、社会の中での有用性や貢献度によって生み出せるお金の量は変わりますが、まずは自分のこれやりたい!と思ったことを突き詰めていく、追求していける人が今後生き残っていくのかなと感じました。

  • 「お金」という枠組みはこれまでも変わってきたし、これからも変わっていくということを著者が実践のなかで体感していることを交えながら解説している。お金の変化が社会システムやテクノロジーに今後どのような影響を及ぼすのかを考える上での指針になった。

  • 最高の”現代”のお金の教科書

    お金のコモディティ化とはなにか?

    資本主義から価値主義とはどういうことか?

  • 資本主義から価値主義へ、デジタルネイティブからトークネイティブへのシフトしていく様は、何気なく生活していても感じられる。すでに市民権を得ている「インスタ映え」という言葉の先に何が起きるのか。そんなことを示唆してくれる本です。

  • 20190518

  • 今までは、「お金」以外の価値の意義をまともに考えたことがなかった。本書では、経済の仕組みと共に、今後は「資本主義」から「価値主義」へと移っていくという理論が紹介されていた。価値としての「お金」の独占は終わりつつあり、自分が熱中できるようなことが人の共感を得て「価値」となっていく。論理が構造化されており、かつ分かりやすい文章で素晴らしい1冊でした。

全415件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)のその他の作品

佐藤航陽の作品

ツイートする