日本再興戦略 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 142
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032170

作品紹介・あらすじ

今、世界でもっとも注目される日本人科学者が描く希望の国のグランドデザイン。

感想・レビュー・書評

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  • いま話題の人 落合陽一。
    YouTubeを見る中で、見つけた若い人である。
    現代の『魔法つかい』ともいわれる。
    そのあらゆる面においてのコミットメントする姿勢は、素晴らしい。
    イマドキの若いものはなんて言ってられない。
    こういう若者が、現れるのは、たのもしいことである。
    筑波大学の教員であり、学長補佐。ベンチャー企業の経営者。
    アーティストとして、芸術作品を生み出し、
    テクノロジーとアートとプロダクトつくり。
    実に、マルティプレイヤー。教育、研究、経営、アートに関わっている。
    これからの『働き方』を予感させる その仕事の多様性。

    『価値』が重要なキイワードであるが、「価値」の定義が不明である。
    少なくとも、価値にも ダイバシティがあると思われる。
    バリューダイバシティの時代。
    落合陽一の3つの再興戦略
    ①経営者として、今までとは違うスタイルのイノベーション開発。
    ②メディアアーチストとしてクールジャパンの素地の正体をつかみ、
    クリエイティブにする。
    ③大学はどうあるべきかを考えてグランドデザインをつくる。
    ふーむ。戦略ではないよな。戦術方針みたいなものだと思うよ。

    『賢い上にひらめきがある天才が必要だ』と自分の登場をほめている。
    こういう押しの強さが必要なのだね。
    東洋思想と言いながら、実にアメリカナイズされているのはおもしろい。
    さすがに、落合信彦の息子だけある。

    『変わりつづけることを変えず、作りつづけることをやめない。
    東洋の自然観はデジタル時代に新たな自然を構築する。
    バックグランドとビジョンを拡張し、世界に貢献する。』
    と落合陽一は 宣言する。
    いやはや。その意気込みが 必要なのだ。

    主張は 大きく言って 3つ。
    ①欧米とは存在しない。ヨーロッパとアメリカは違う。
    ②日本人は、公平にこだわり、平等にこだわらない。
    ③ワークアズライフ。百姓の「多動力」がいる。
    百姓とは、百の仕事をもっている。
    タイムマネジメントから、ストレスマネジメントへ。

    リーダーは、尖っている能力、足りないのは補ってもらえばいい。
    意思決定と実務権限はわけられるべきだ。
    後継者ではなく、後発を育てよ。
    リーダーとは、愛されることなのだ。

    ふーむ。おもしろい切れ味である。
    文章は、頭の回転の速さに、ついていかない状態で
    飛躍に飛躍を重ねるが、その八艘渡りに近い展開は
    スリリングでもある。いやはや。おもしろい時代になったもんだ。
    若者が 堂々としているのは、たのもしい。

  • 必要があって読む。
    うーん、話題の人ながら、失礼ながらこの人、あまり頭が良くないなあと終始実感。
    この人が提言する日本再興論を実践したら、日本が再興されないことは目に見えている。
    なぜなら、思考方法に中心が一つしかないから。それを是とする人々を、自分は信用しない。

  • 話題になってるけど、あんまり大したこと書いてないやろなー、と思ったらビックリ。歴史、文化、経済、テクノロジー、教育について分野横断的に描かれたものすごく面白い本だった。要素と要素が有機的に繋がり感動した。

    日本、日本とナショナリズム(?)を感じる部分もあるが、それはポジションを強くとる必要があるからでしょうな。

    めちゃくちゃポジティブで、活動的で本当に尊敬できる人物に変わった。

    『手を動かせ。モノを作れ。批評家になるな。ポジションを取った後に批評しろ』
    Doerになりましょう。

  • 日本の歴史を振り返り本来の日本の文化を提示し、中央集権から地方分権にするなど、明治以降の欧米化をリセットして新しい日本の文化・社会を再構築せよと迫ります。
    そして、少子高齢化を好機として人工知能を始めとした5G、ブロックチェーン、AR/VR/MRなどのテクノロジーを用いて新しいビジネスでイノベーションを起こせと叱咤します。
    デジタルディスラプションを起こすのではなく、「今パイを持っている人たちを更に儲けさせてあげるような枠組みを考えてあげないといけません」とあるのが正に日本文化的です。
    また、個人への提言である「ポジションを取れ。とにかくやってみろ。」も著者の行動からとても説得力があります。

  • 5G時代早くこないかなー
    儲けばっかり考えてるプレイヤーは他人事ではないけど、仮想通貨は応援してます!オールドエコノミー勢に負けるなー

  • さらっと2時間程度で流し読み。
    昭和から続いたいわゆる欧米に迎合した現在のスタイルを批判しつつ、むかしからの日本的感覚である八百万や士農工商といった制度を参考にこれからの日本の在り方を伝えたもの。
    僕も八百万の精神が好きでとても良く共感できた。これは弥生的なものから縄文への回帰と見た。
    特に第6章の教育はよいアイディアだったと思うが、それらをどうやって実現するかが問題だなと。

  • 少子高齢化などネガティヴに捉えがちなことも、分かりやすく根拠を示しながらポジティブに解釈をしていて、日本の未来にワクワクできる本。

    また、日本の歴史に基づきながら、これから日本がどうすれば良いかを説明しているところも、目から鱗でした。

    そして、何より落合さんが、物凄い量の仕事や論文などをやりつつも、まだまだ積極的に動こうとしていることを知っていたので、最後のメッセージは、とても説得力がありました。

    否定的な考えがあまり好きでない私には、スカッとする本でした。

    追伸 用語集を見るだけでも、勉強になります。

  •  結局、高度経済成長の正体とは、「均一な教育」「住宅ローン」「マスメディアによる消費者購買行動」の3点セットだと僕は考えています。つまり、国民に均一な教育を与えた上で、住宅ローンにより家計のお金の自由を奪い、マスメディアによる世論操作を行い、新しい需要を喚起していくという戦略です。(pp.15-16)

     日本人は、古来、生活の一部として仕事をしていました。先に述べた百姓という言葉は、濃厚主体の社会において100の細かい別々の仕事をしているという意味です。東洋的には、ずっと仕事の中にいながら生きている、そしてそれがストレスなく生活と一致しているのが美しい。むしろオンとオフを切り分けたら、世界は幸せな状態ではなくなるのです。つまり負荷がかかっている状態を容認することになる。無理なくできることを組み合わせて生きていけるようにポートフォリオ設計することが大切なのです。(p.41)

     日本の人口減少も自動化を進める上でプラスに働きます。人口増加社会において仕事を減らそうとすると、口減らしをしないとたぶん無理ですが、それは人道的にとてもよくないことです。しかし、日本のように人口が減少する社会であれば、ロボットで自動化を進めるといった新しい仕組みを取り入れやすくなるはずです。(p.183)

     リーダー2.0の時代のリーダーは、すべて自分でできなくてもまったくかまいません。何かひとつ、ものすごくとがっている能力があればよくて、足りない能力は参謀などほかの人に補ってもらえばいいのです。リーダー2.0のひとつ目の条件は「弱さ」です。共感性の高さが求められるのです。2つ目の条件は、「意思決定の象徴と実務権限の象徴は別でいい」ということです。言い換えると、個々人は自分の得意分野に特化すればよくて、すべての実務権限を統括している人がいないということです。象徴としての天皇と、執行者としての中臣鎌足に権限が分かれているのに似ています。(中略)3つ目の条件は「後継者ではなく好発を育てる」ということです。自分の後を継ぐ人ではなく、新しいジャンルや会社をつくっていくような人材を育てられる人です。(p.198)

     これからの時代は、「自分とは何か」を考えて、じっくり悩むのは全然よくありません。自分探し病はだめな時代です。それよりも、「今ある選択肢の中でどれができるかな、まずやろう」みたいなほうがいいのです。(p.242)

  • AIはリスクを取らない。
    AIは頭がいいので理論上正規分布の範囲で、特に確率的に高いものを選択するのだと思います。

    人間はAIが取らないリスクを取ることができます。
    正規分布から外れる行動がとれるのです。
    ここに全く新しいものが生まれる可能性があります。
    こんなバカなことができる人間って素敵だと思います。

  • 今をときめく落合陽一先生の最新作。王道を行く、それでいて新しいとても素晴らしい思想。年下ではあるのですが、時代の寵児感というかまさに生き方としてのヒーロー感がありますね。

    内容としては、人口減少が進む環境の中、AIを筆頭とした技術に取り組み、世界に売っていこうぜという話。ふんふんとすいすい読みながら、「よし、じゃ頑張るか!」という気にさせてくれる良書です(2018.03.06読了)

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著者プロフィール

メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。
代表作に、最初の著書『魔法の世紀』、『日本再興戦略』など。ほかにも様々な作品と著作に関わる。

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