日本再興戦略 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 210
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032170

作品紹介・あらすじ

今、世界でもっとも注目される日本人科学者が描く希望の国のグランドデザイン。

感想・レビュー・書評

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  • いま話題の人 落合陽一。
    YouTubeを見る中で、見つけた若い人である。
    現代の『魔法つかい』ともいわれる。
    そのあらゆる面においてのコミットメントする姿勢は、素晴らしい。
    イマドキの若いものはなんて言ってられない。
    こういう若者が、現れるのは、たのもしいことである。
    筑波大学の教員であり、学長補佐。ベンチャー企業の経営者。
    アーティストとして、芸術作品を生み出し、
    テクノロジーとアートとプロダクトつくり。
    実に、マルティプレイヤー。教育、研究、経営、アートに関わっている。
    これからの『働き方』を予感させる その仕事の多様性。

    『価値』が重要なキイワードであるが、「価値」の定義が不明である。
    少なくとも、価値にも ダイバシティがあると思われる。
    バリューダイバシティの時代。
    落合陽一の3つの再興戦略
    ①経営者として、今までとは違うスタイルのイノベーション開発。
    ②メディアアーチストとしてクールジャパンの素地の正体をつかみ、
    クリエイティブにする。
    ③大学はどうあるべきかを考えてグランドデザインをつくる。
    ふーむ。戦略ではないよな。戦術方針みたいなものだと思うよ。

    『賢い上にひらめきがある天才が必要だ』と自分の登場をほめている。
    こういう押しの強さが必要なのだね。
    東洋思想と言いながら、実にアメリカナイズされているのはおもしろい。
    さすがに、落合信彦の息子だけある。

    『変わりつづけることを変えず、作りつづけることをやめない。
    東洋の自然観はデジタル時代に新たな自然を構築する。
    バックグランドとビジョンを拡張し、世界に貢献する。』
    と落合陽一は 宣言する。
    いやはや。その意気込みが 必要なのだ。

    主張は 大きく言って 3つ。
    ①欧米とは存在しない。ヨーロッパとアメリカは違う。
    ②日本人は、公平にこだわり、平等にこだわらない。
    ③ワークアズライフ。百姓の「多動力」がいる。
    百姓とは、百の仕事をもっている。
    タイムマネジメントから、ストレスマネジメントへ。

    リーダーは、尖っている能力、足りないのは補ってもらえばいい。
    意思決定と実務権限はわけられるべきだ。
    後継者ではなく、後発を育てよ。
    リーダーとは、愛されることなのだ。

    ふーむ。おもしろい切れ味である。
    文章は、頭の回転の速さに、ついていかない状態で
    飛躍に飛躍を重ねるが、その八艘渡りに近い展開は
    スリリングでもある。いやはや。おもしろい時代になったもんだ。
    若者が 堂々としているのは、たのもしい。

  • 日本の歴史を振り返り本来の日本の文化を提示し、中央集権から地方分権にするなど、明治以降の欧米化をリセットして新しい日本の文化・社会を再構築せよと迫ります。
    そして、少子高齢化を好機として人工知能を始めとした5G、ブロックチェーン、AR/VR/MRなどのテクノロジーを用いて新しいビジネスでイノベーションを起こせと叱咤します。
    デジタルディスラプションを起こすのではなく、「今パイを持っている人たちを更に儲けさせてあげるような枠組みを考えてあげないといけません」とあるのが正に日本文化的です。
    また、個人への提言である「ポジションを取れ。とにかくやってみろ。」も著者の行動からとても説得力があります。

  • 「魔術師」「天才」と形容され、現代の若手論客の中でも異彩を放つ落合陽一氏が、日本の未来に向けたグランドデザインと様々な提案をまとめた一冊。政治、経済、教育といった各分野において、テクノロジーをどのように適合し、主体である我々日本人もどのような価値観へシフトしていくべきか語られている。序盤は難解な言葉や言い回しがやや鼻に付く感は否めないが、中盤以降は比較的読み易くアツイ展開になっていくため、投げ出さずに最後まで読了すべき。好き嫌いは分かれると思うが、落合氏が日本の貴重な頭脳であることに間違いないと確信した。

  • 必要があって読む。
    うーん、話題の人ながら、失礼ながらこの人、あまり頭が良くないなあと終始実感。
    この人が提言する日本再興論を実践したら、日本が再興されないことは目に見えている。
    なぜなら、思考方法に中心が一つしかないから。それを是とする人々を、自分は信用しない。

  • 話題になってるけど、あんまり大したこと書いてないやろなー、と思ったらビックリ。歴史、文化、経済、テクノロジー、教育について分野横断的に描かれたものすごく面白い本だった。要素と要素が有機的に繋がり感動した。

    日本、日本とナショナリズム(?)を感じる部分もあるが、それはポジションを強くとる必要があるからでしょうな。

    めちゃくちゃポジティブで、活動的で本当に尊敬できる人物に変わった。

    『手を動かせ。モノを作れ。批評家になるな。ポジションを取った後に批評しろ』
    Doerになりましょう。

  • 5G時代早くこないかなー
    儲けばっかり考えてるプレイヤーは他人事ではないけど、仮想通貨は応援してます!オールドエコノミー勢に負けるなー

  • さらっと2時間程度で流し読み。
    昭和から続いたいわゆる欧米に迎合した現在のスタイルを批判しつつ、むかしからの日本的感覚である八百万や士農工商といった制度を参考にこれからの日本の在り方を伝えたもの。
    僕も八百万の精神が好きでとても良く共感できた。これは弥生的なものから縄文への回帰と見た。
    特に第6章の教育はよいアイディアだったと思うが、それらをどうやって実現するかが問題だなと。

  • 前半分は冗長だし支離滅裂。士農工商のメタファー(歴史的に正しいかは疑問)だけ頭に入れておく。
    第5章から一気に面白くなる。リーダー2.0のあり方、ホワイトカラーおじさんや年功序列の排除、落合陽一だけの特筆すべき論はないが、「やっぱりそうだよな」と納得感のある提言が並ぶ。時代に取り残されてるかも、と思った人は日曜朝の比較的気分がいい時に読んでみては。

    追加 他の方が「命を削った書」と書いていたけれど、全編見る限りゴーストライターが書き起こしたようなこじんまりした筆致。ただ、「おわりに」における落合氏自身の昨年末の行動とその想いは迫力あり。最後の最後で熱い想いを持てた。

  • ちょっと言葉が分かりづらく、読む進めるのが難しい本でしたが、誰も想像していなかったスマホ、メルカリ、アマゾンなどなど当たり前になってきている世の中、この本に書かれていることも突拍子もない話でもないのかな、と感じることができました。日本独特の文化、価値観についてわかりやすく解説されていると思います。

  • 「リスクをとるほどモチベーションが上がるというのは、機械にはない人間のよさなのです。」

     日本再興ではなく、文明開化前までの日本最高っていう内容の本。西欧というよくわからない括りの文明論を導入する前の日本に立ち返ろうという提言で、その頃の日本の方が、これからのテクノロジーには親和性が高いということ。加えて、少子高齢化もテクノロジーの導入による機械化にとってはウェルカム。

     何百年か先の未来を語るところはホリエモンと同じだけど、ホリエモンは既得権益と対峙していたのに比べて、「アップデート」という言葉でもって、既得権益も儲かるような仕組みを作って未来を実現する方策を提言しているのが本書。

     newspicksの動画の著者はいつもつまらなさそうに話してるけど、ああいう動画に出演するのもきっと社会に入り込むという戦略なんだと思う。

     日本古来の思想や制度がこれからのテクノロジーに親和性が高いかどうかは、ただ後天的に共通点を見出しただけだとも言えるからなんとも言えない。けれど、少品種大量生産から多品種少量生産にシフトするのは確実なので、それに伴って労働がタイムマネジメント→ストレスマネジメントに、ワークライフバランス→ワークアズライフにシフトするというのはきっとそうだと思う。
     複雑なものを複雑なまま扱うためには、ストレスをいかに減らせるかが肝要で、ストレスの原因は8割が人間関係らしいので、要は人間関係を主体的に作れることが大事ということ。その点では、会社という組織は流動性が低いので、これからは馴染まない。
    そういえば、嫌な上司がいる部署や組織からは人がすぐにいなくなるという現象がよく見られるようになった。そんな時代に会社組織からドロップアウトした人間は進化を先導する突然変異みたいなもので、未来の労働環境は思いの外明るいのかもしれない。

     難しいのは、テクノロジーに関わる仕事は少数精鋭になるので、そこからはじかれる人が少なからず出てくるということ。その点について、著者は士農工商とかカースト制度のような階層の固定化とかものづくりの再評価とかで不平不満は解決できると言ってる。
     でも、そんな階層の固定化は大きな権力が強制的に制度を変えないと無理で、民主主義を続ける限りそれは無理な気がする。士農工商の下にはえたひにんという地位があったし、シンガポールやイギリスは金融に特化することで成長できたという事実があるので。

     終わりに近づくとグイグイ読ませる書きっぷりで、勢いがすごい。
    シンプルがいいとされる世の中で、複雑なものに取り組む気持ちを忘れていたので、それに気づかせてくれたところがとてもよい。

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著者プロフィール

落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。
代表作に、最初の著書『魔法の世紀』、『日本再興戦略』『デジタルネイチャー』など。ほかにも様々な作品と著作に関わる。

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