- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344032255
感想・レビュー・書評
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二宮竜胆くんは子ども時代に父親のアマチュア無線をいじって木星からのメッセージを受信します。それがきっかけだったのか、もともと変だったのか、ひきこもりながらPC技術の天才という、天才と狂人は紙一重というのを体現するキャラであります。宇宙人調査のための技術を応用してハッキング技術を開発し、特許を取って大金持ちとなり、高級マンションの最上階を契約して宇宙人調査の毎日。会話すること全てを宇宙人関係に結び付けるという、漫才やコントのような会話術の持ち主です。私も超常現象ネタは好きなのでこういう会話は面白く感じます。これは本当にお笑いのネタになりそうなパターンではないでしょうか。
で、竜胆くんは安楽椅子探偵としても類まれな才能を持っています。
第一話では雛子さんがチラッと見せた取材対象者のハガキをチラッと見ただけで事件の全体像を推理するのでした。こんなこと、速読能力というか明確な視力と注意力を持っていないとできませんで。
第二話はミステリーサークルとキャトルミューティレーションの謎!私は超常現象の熱烈なビリーバーだからこんなこと体験すれば位置も二もなく信じてしまいます。
「現に体験したんだから本当のことに違いない!」と。
私も全くいいカモです。こりゃあ、竜胆くんにはまるっきりかないませんわ。
超常現象に絡めた軽いミステリーが続いた後、物語は最終話において感動的な展開になっていきます。
本書は『君は空のかなた』と改題されて文庫化されたようです。この改題は後半の物語に沿ったもののようです。ネット上の口コミを拝読すると、この改題は支持されているようです。
しかし超常現象ネタが大好きな私は、旧タイトルだからこそ本作品に注目し、新聞広告を見て某ネット書店のリストに入れていたのでありました。それを今頃読むのだから遅い!リアルタイムで読む方がいいのは分かっているのですが、どうしても読むのが遅くなります。
OLDIES 三丁目のブログ
マッドサイエンティスト・竜胆くんの宇宙人調査報告
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/01/31/202508詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく面白く読めました!
最後は大きすぎるロマンにホロッとくる感じ。
何かを真っ直ぐ信じるのっていいですね。