ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032378

感想・レビュー・書評

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  • 今後の人生のキャリアについて考えるべく読書

    メモ
    ・ハングリー&ノーブル

    ・自分のミッションを見つけられるかが勝負。
     探索、孤独、修行が必要

    ・日本と世界のリーダーの大きな差は教養、国家観、天明感、ミッションにある。

    ・リーダーが仕事を任せるときに人を見極めるポイントは能力ではなく、任せたらやりきってくれるかというやりきる感。

    ・コーチャビリティ 指導可能であること

    ・40代でやるべきこと。理念を説けること。部下に対して100%嫉妬心なく育てようという気持ちになれること。

    ・自己愛マネジメントは重要。

  • 今必要な人材は事業を創れる人
    →言われた事だけをやってるようではダメ

    当事者意識を持って仕事をする

    若いうちは自己投資にしろ

    小さな事の積み重ねが大きるなることがある
    英語の勉強など

    大人になって勉強しない人が多いため勉強すると他の人と差ができる

    若いうちにエージェントやヘッドハンターに会って自分の市場価値を確かめる


    人を雇う時は
    粘り強い人と好奇心が強い人を取るべし

    自分てきには新しい環境で頑張った経験がある人は強いと思う

    リーダー的ポジションについた時の考え方がまだ浅いところがある 経験不足


  • カオスの中で決断ができること
    ハングリーとノーブル
    就職はゴールじゃない
    仕事ができる人は事業をつくれる人
    想像力と当事者意識

  • 20代後半の自分として響いたのは、30代に求められる生き方、それはリーダー経験を積むこと。リーダーに必要能力は、部下のインセンティブを見抜くこと。これはビジネスモデルを作ることにも共通しており、人のインセンティブを理解して人を動かす、こういう力を養いたいと思った。この対談を通してまた何冊か読みたいと思う本がありました。


    ポスト平成時代に若者が描くキャリア戦略、がテーマの経営共創基盤 塩野さんと、Newspick編集長の佐々木さんの対談をまとめた本。若手に留まらず各年代におけるキャリアにまで派生しているが、キーワードは「Hungry & Noble」。貪欲に吸収しながら意思決定する胆力も持ちつつ、公共性を持った高潔な人物が求められていて、その好例はザックバーグ。


    以下気になったことを抜粋。

    ◯ハングリー&ノーブルな生き方
    ・昭和モデル: work & no life, みんな似た価値観で、男は家庭を顧みず仕事し、会社というコミュニティで結束し、結果も出た
    ・平成モデル: work life balance, バブル崩壊経済低迷の中、会社が力を失い孤独になり、幸福度が下がった。優秀な人は、退却戦を繰り返してきた守りが上手い人(コスト削減やコンプライアンスというセコイやり方)

    ・Hungry: 何でも貪欲に吸収し、決断する度胸も持つ
    ・Noble: 高潔さ、世間の意見に抗っても、自分の信念を貫く人
    ・2つを両立させるのが大事だか難しい。どちらかが増幅すると全能感に食べられる。
    「大いなる力には、大いなる責任が伴う」by Spider-Man

    ◯20代のキャリア形成
    ・キャリアの掛け算
    トップクラスの専門をいくつか掛け合わせると、唯一の存在になれる

    ・ダークサイドスキル(政治力)
    インセンティブの設計をして、組織を動かすスキル

    ・自分の進むべき道が見つけられないのは、自分とは何か、何のために生きるのか、を考える時間が圧倒的に不足している

    ・就活がゴール。言い訳をしないで一生懸命実行し、失敗しないと無力さを知れない、中途半端なプライドを持ったまま30代になる。

    ・折れずに伸びる人はCoachability を持つ。アドバイスから自分に必要なものを咀嚼できること。根拠の無いプライドが妨げる。

    ・当事者になるのに必要なのは、富や名誉を超えた他者への思いやり。他者を巻き込むことによって、小さな当事者意識が芽生え、これがpublic mindに昇華していく可能性がある。そこに必要なのは想像力。

    ・正比例な受験勉強と違い仕事や恋愛は反比例ワールドなので、努力すれば上手くいくわけではない。しかし「人生のバランスシートは最後にバランスする」日本の大人はあまり努力しないので、地道にやってると結構な確率で成功する。

    ◯日本の危機、新規事業が生まれない
    ・今必要とされているのは、新しい事業を創れる人。優秀さの定義が変わった。

    ・新しい挑戦を評価する人事制度設計になっていない。

    ・東京は大天国:平和、国外から人を呼べる文化

    ・改革人材
    会社に染まらず適応力のある20代、おじさんシステムの崩壊を望み、過去に縛られず軸を持って決断できる女性、日系外国人

    ・正しい独裁者が、将来こうなるから今これやっとかなきゃ、と意思決定することが必要。

    ・迅速にいいものを作るには、世界中から一流を3000万くらいで期限付きで雇ってチームアップ、それを妨げるのが年功序列の人事制度。

    ・一番でかい課題に正面から向き合い、借り物競争で何かを作り出す、これがオープンイノベーション、スポーツチームのような借り物で勝負する形。

    ◯AIは地味だが当たり前になる
    ・エネルギー分野では大きなインパクト、グーグルがサーバー冷却コストを40%下げた
    ・音声認識はシニアのマーケットで可能性あり、スマホ使えないから
    ・AIとロボットの統合領域でポテンシャルが大きいのは料理と片付け

    ◯30代はリーダーになれ
    部下の人数は関係ない、リーダーをやらねば、リーダーの難しさ、他のリーダーの内面の想像ができない、リーダーとして花開くかはやってみないとわからない。
    ・部下のインセンティブを見抜くことが一番大事
    ・30代で思想家になる準備をしないと、40代でマネジメントできない

    ◯40代は人脈があるか
    ・どれだけ助けてくれる人がいるか
    ・部下に嫉妬せず活躍できる環境を提供でき、意思決定ができればいい

    ◯優秀から偉大へ
    ・大人になるとは、白でも黒でもないグレーゾーンをつまく受け止められるようになることだ。産業医 大室正志

    ・孫正義はマサソンの名で世界で知られている。孫さんに伝えた人は皆孫さんにが大好き、それはチャーミングだから。

    ・海外経営者との一番の差はよく練られた普遍的なミッションを創る力、ミッションを描く力は文理を横断した教養に大きく依存する

    ・ナイキ創業者フィルナイトにとって、日本はベンチャーの象徴だった。義理人情に厚く、スキャンダルに落ちぶれたタイガーをいつも擁護している。ナイキの成長を支えてくれた恩を忘れていない。フィルに不幸があったときに最初に連絡をくれたのがタイガーで、今彼が批判されているのが耐えられない。

    ・経営者の仕事の7割は資金繰りで、事業ポートフォリオを迅速に組み替える能力が必要。負債と資本の最適な状況を考え、血も涙もない銭金のコントロール。ギリギリの資金繰りを本気でやる経験。いくらのコストでお金を借りてきて、いくら儲けるからつじつまが合うはずだという感覚。

    ・M&Aによる新しい能力の獲得はあり、買収後の統合(PMI)成功の秘訣はM&A担当者がその会社に行くこと(信頼関係があるから)。
    担当者に求められるのは事業欲。

著者プロフィール

塩野 誠(シオノ マコト)
株式会社経営共創基盤(IGPI)共同経営者 マネージングディレクター
IGPIテクノロジー取締役。JBIC IG Partners(国際協力銀行とIGPIの合弁会社)代表取締役CIO(投資責任者)。JB Nordic Ventures取締役。ビービット社外取締役。内閣府デジタル市場競争会議WG委員、産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会エネルギー構造転換分野WG委員も務める。慶應義塾大学法学部卒、ワシントン大学ロースクール法学修士。国内外において企業や政府機関に対し戦略立案・実行のコンサルティング、M&Aアドバイザリー業務を行い、企業投資に関しても15年以上の経験を持つ。主な著書に『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』(KADOKAWA、2015年)、『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』(ニューズピックス、2020年)がある。


「2021年 『事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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